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平成28年第5回岩沼市議会定例会会議録(第2日目)

平成28年12月12日(月曜日)

出席議員(17名)

  • 1番  佐 藤 剛 太
  • 2番  菊 地   忍
  • 3番  高 橋 光 孝
  • 4番  植 田 美枝子
  • 5番  佐 藤 淳 一
  • 6番  大 友   健
  • 7番  布 田 恵 美
  • 8番  酒 井 信 幸
  • 10番  渡 辺 ふさ子
  • 11番  佐 藤 一 郎
  • 12番  国 井 宗 和
  • 13番  布 田 一 民
  • 14番  長 田 忠 広
  • 15番  飯 塚 悦 男
  • 16番  沼 田 健 一
  • 17番  櫻 井   隆
  • 18番  森   繁 男

欠席議員(なし)


出席停止議員(1名)

  • 9番  須 藤   功

説明のため出席した者

  • 市長   菊 地 啓 夫
  • 副市長   熊 谷 良 哉
  • 総務部長   鈴 木 隆 夫
  • 健康福祉部長    吉 田   章
  • 市民経済部長    木 皿 光 夫
  • 建設部長   高 橋 伸 明
  • 総務部参事     家 田 康 典
  • 総務課長   大 友   彰
  • 参事兼政策企画課長兼復興創生課長   菅 井 秀 一
  • さわやか市政推 進 課 長   大 元 利 之
  • 参事兼社会福祉課長 内 海 裕 一
  • 介護福祉課長    今 田 昌 美
  • 子ども福祉課長   伊 藤 正 幸
  • 商工観光課長兼産業立地推進室長   新 妻 敏 幸
  • 参事兼土木課長   上 田 正 典
  • 復興・都市整備課長 星   幸 浩
  • 水道事業所長    宍 戸 和 憲
  • 消防本部消防長   菅 原   敬
  • 教育委員会教育長   百 井   崇
  • 教育次長兼教育総務課長事 務 取 扱   高 橋   進
  • 生涯学習課長兼スポーツ振興課長  高 橋 弘 昭
  • 監査委員事務局長   鎌 田 幸 男

議会事務局職員出席者

  • 参事兼事務局長   加 藤 英 教
  • 局長補佐   近 藤 祐 高
  • 議事係長   佐 藤 俊 輔

議事日程

  平成28年12月12日(月曜日)午前10時開議
1.開議宣告
2.閉議宣告

本日の会議に付した事件

日程第1から日程第2まで

     午前10時開議
○議長(森繁男)御起立願います。おはようございます。御着席お願いします。
 ただいまの出席議員は17名であります。
 直ちに本日の会議を開きます。

日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(森繁男)日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、4番植田美枝子議員、5番佐藤淳一議員を指名いたします。

日程第2 一般質問
○議長(森繁男)日程第2、一般質問を行います。
 菊地忍議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。2番菊地忍議員。
     〔2番菊地忍議員発言席〕
○2番(菊地忍)2番、岩沼政策フォーラム、菊地忍です。おはようございます。
 早いものでちょうど1年前選挙戦がありまして、第一声を上げさせていただきましたが、そして本日、この本定例会において、一般質問において私のほうで第一声を上げさせていただきたいと思います。そして、多くの皆さんの思いを込めて一般質問に入らせていただきます。
 大項1番、ふるさと納税についてでございます。本市における税外収入について調べてみました。一言で税外収入と言ってもさまざまありますが、今回はふるさと納税に焦点を当てて質問を行います。
 平成20年に始まった、このふるさと納税制度、自分の生まれ育ったふるさとの自治体や応援したい自治体に寄附を行う制度です。寄附は現在住んでいる自治体に限らず、全国どの自治体に対しても行うことができます。そして、この寄附金をまちづくりに活用することを目的としています。
 御寄附いただいた金額のうち、2,000円を超える部分は自分が納める住民税から控除されます。平成27年、昨年度ですけれども、総務常任委員会でも先輩議員の方々がふるさと納税について島根県安来市を視察し、調査を行っていた経緯を確認し報告書を読ませていただきました。非常に注目度が高いことがわかります。  そんなふるさと納税でありますが、昨今は各自治体によってさまざまな意見があり、一部の自治体においては反対意見も出て、賛否が分かれているところもあるそうです。また、中には家電製品や金券等を返礼品として異常加熱ぎみになっている自治体もあると聞いております。
 しかし、私はこの制度自体は大変すばらしい施策の一つと考えております。特に被災した地域にとっては、国からの交付金を考えたとき、これまでの復興交付金をどうやって捻出するかという考えから、今後は地方交付金をどうやって捻出していくかということを考えることが、これから始まる未来のための大きな課題の一つでもあると考えています。そういった意味においても、ふるさと納税に対して強い思いを持って質問に入らせていただきます。  1、現在の納税額と今年度の見込み額について伺う。事前に調べたところによりますと、平成27年度よりふるさと納税ポータルサイト、ふるさとチョイスへの掲載により、我が市の納税額が一気に上がったと聞きました。また、2015年4月よりふるさと納税ワンストップ特例制度が創設されたことも大きな要因になっているのかなというところで、この辺の詳しい状況の説明も含めて答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)ふるさと納税については、議員おっしゃるとおりの趣旨でございまして、本来地方で生まれ育ち、そして都会で今生活している方々が、ふるさとに恩返しをしたいと。それを税制に制度化したものでございまして、20年にスタートしてございますが、最近は返礼品目当てということで、本来の趣旨から少し外れているかなという思いもございます。国のほうでも過熱ぎみの自治体間の競争を注意するような、転売可能な商品については自粛するようにという国の通知もございまして、今いろいろ手を尽くしているところでございまして、御質問の見込み額については、総務部長よりお答えさせていただきます。
○議長(森繁男)鈴木隆夫総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)御質問の現在の納税額でございますが、11月末現在、ふるさと納税の寄附申し込み状況は、熊本の益城町に対する災害支援寄附の受付代行を除きますと、920件、2,000万円ほどになってございます。  なお、後段、今後の見込み額でございますが、この点につきましては、総務課長から答弁をさせていただきたいと思います。
○議長(森繁男)大友彰総務課長。
○総務課長(大友彰)今年度の見込み額でございますが、昨年度は約4,200万円でございました。現在の寄附の状況などから、昨年度を超える額の寄附をいただけるものと見込んでおります。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)今2,000万円で、今から12月、どの自治体もそうですけれども、いわゆる12月に向けて駆け込み納付というところがあって、目標額が達成できるという見込みだと思うのですけれども、ちなみにこの駆け込み納付に対する策というか、ありますか。答弁お願いします。
○議長(森繁男)大友彰総務課長。
○総務課長(大友彰)特に12月に向けてという特別な策はございません。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ちょっと調べたところによると、昨年度4,200万円の件数が2,000件ですから、今から1,000件近い数字が、12月末までの間に納税が来るという認識だと思います。
 あと、もう一つこの質問の中で私が聞きたかったのは、平成26年から27年度にかけてポータルサイトを活用した上で、やはりこのように大きく金額が上がったのかなと。ちなみに、平成26年度の金額を教えていただければと思います。その辺の理由ですね。26年から27年度、一気に上がったというところ、大きな要因としては、市としてはどのように考えているのかというところをお願いします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)議員がおっしゃるとおり、26年度のふるさと納税額は126万円でございました。それが、27年度8月からふるさとチョイスというポータルサイトを利用することになりましたが、4,200万円という額に伸びております。ふるさと納税を利用される皆様が、インターネットのポータルサイトを利用されて、していただいているということで理解をしております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ポータルサイトの影響力が非常に大きいことがわかりました。
 ただ、私が思うには、このサイトの影響力というものも、そんなにいつまでも続くものではないのかなと感じております。もうしばらくはこの影響が続くとしても、現状、この4,000万円台の売り上げをキープするためには、今の時点から次の手を考えていく必要があるのかなと考えております。このふるさと納税、さまざまな市町村をちょっと調べてみたのですけれども、本市のホームページを確認したときに、ふるさと納税のページにリンクが張ってあって、ふるさと納税の概要の説明のPDFのリンクが張ってあったというのが、我が岩沼市の部分は確認とれたのですけれども、実は近隣市町村の中では、このサイトの中に納税額のシミュレーションを入れている市町村もあったのです。例えば1万円寄附した場合の、その方の優遇措置は幾らになるかとかというのを、簡単な形で金額を入れて、ボタンをクリックするだけで出てくるという市町村もありました。そういった、決してそんなにシステム的にも難しい話ではないと思いましたので、その辺も含めて、今後の年末、12月の駆け込み納税に対する我が市の策という部分で取り組みを検討していただいてはどうかなというところで、答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)岩沼市としても研究させていただきたいと思います。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ぜひよろしくお願いいたします。非常に納税を考えている方にとっては、優しく親切なアイデアだと思いましたので、よろしくお願いします。
 では、次の質問に入ります。次年度以降の施策と予実管理を伺う。先ほどの流れにも関連してくるのですけれども、次年度以降の計画についてお考えをお聞かせください。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)ふるさと納税制度は、地場産業の活性化という大きな目的もございますので、引き続き市内各業者、各団体等に対する返礼品制度の参加協力について呼びかけを行ってまいりたいと思います。また、寄附額の増額に向けて、ふるさと納税制度のPRをホームページ、ポータルサイトではなく、岩沼市を訪れた方々も含めて行ってまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)今の答弁の中で、返礼品の充実を図るというところと、サイトの充実を図る、ホームページの充実を図るというところでお受けしましたが、という流れが出た中で、次の3の質問に入ります。
 当市の主な返礼品と今後想定している返礼品について伺います。我が市は、岩沼は特に地場の特産品が少ないと言われていますが、現段階での主な返礼品と今後想定している返礼品について、答弁をお願いします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)本市の返礼品の中では、牛タンの詰め合わせが最も申し込みが多い状況で、そのほかの返礼品ではティッシュ、カレーやシチューのレトルト食品、それからお米などが選ばれている状況でございます。
 今後は、岩沼市のマスコットであります岩沼係長の関連グッズでありますとか、お菓子やデザートの詰め合わせ、また岩沼でつくられた野菜なども返礼品の候補として検討してまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)例えば返礼品についてなのですけれども、どういう言葉がいいのかうまくわかりませんけれども、ぜひもう少し敷居を下げて、商品の幅を広く持っていただきたいと考えています。ただ、受注に対して生産がどれだけ追いつくかというところの課題はあると思いますが、ぜひ広げていただきたいと考えました。
 そんな中で、例えばですけれども、竹駒神社や金蛇水神社等の御祈祷券とか、もしくは岩沼市と姉妹都市にある尾花沢市のスイカとか、あとは先々月ですか、協定を結んだ静岡県袋井市のメロンだったりとか、そういった我が市においても相野釜のメロンというのがありますけれども、そういう幅の広い返礼品の発送というものを検討していただきたいと考えました。
 また、返礼品の中には、最近はやっている体験型の返礼品というのも、ぜひ今後検討していただきたいと思います。例えば岩沼ホームスティ券というようなのはどうでしょうかということです。次の質問の企業版ふるさと納税の部分に関しても、一応言葉が出てくるのですけれども、この岩沼ホームスティ券というところで言うと、農業体験や、あとは千年希望の丘の育樹体験などといった、いわゆる物だけにこだわらない体験型の返礼品をふやすというのも一つの施策ではないかと思うのですが、どうでしょうか。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)大変参考になる御意見をいただいているなと思って聞いておりました。
 実は市のほうからの働きかけによりまして、今年に入りましてから返礼品の中に加えられたものに、花火の打ち上げ券でございますとか、サーロインステーキ用の牛肉などの商品もございます。また、議員おっしゃいましたように広域、姉妹都市などの商品についても、これから一生懸命連携をさせていただいて、商品に加えられないかというところを検討してまいりたいと考えているところでございます。先ほどお話のありました体験型という部分も、研究させていただければと考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)済みません、今の回答の中で、花火の打ち上げ券というのを聞いたのですけれども、いまいち理解ができなかったのですけれども、要するに寄附ということですか。例えば夏祭りとかで花火を打ち上げるための寄附という認識でよろしかったでしょうか。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)議員おっしゃるとおり、佐藤煙火さんのほうでふるさと納税の額に合わせた花火を打ち上げていただけるということでございます。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。ありがとうございます。
 ふるさと納税について、またもう一つ提案でありますが、岩沼市ふるさと納税返礼品カタログと題して、仮称ですけれども、岩沼版ふるさと納税ギフトカタログというのを今後検討してみてはどうかと考えました。いわゆるギフトカタログという部分でいうと、よく我々目にするのは、結婚式などに出席した方に引き出物のカタログをお返しするというような形のやつをつくってみてはどうかと考えてみました。
 例えばカタログを結婚式場などで、これを販売することによって、いわゆる新郎新婦は結婚式の参列者へこのカタログを配る。新郎新婦は結婚式を通じて岩沼市にふるさと納税ができ、さまざまな控除が受けられる。そして、結婚式へ参列した方は体験版等の返礼品を受け取り、岩沼の地を訪れることができるのではないかと。また、もちろん品物としての返還もカタログの中にありますので、考えられると思います。ほかにも、この岩沼版ふるさと納税ギフトカタログというものが完成すれば、さまざまな活用方法が生まれてくると予想しますが、いかがでしょうか。答弁をお願いします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)結婚式の引き出物としてというカタログがどうかというところは、勉強させていただきたいと思いますが、今現在市のほうではカタログの準備をしておりませんので、今後市外の方々がふるさと納税の問い合わせがあった場合に、岩沼市ではこのような返礼品を準備しているということをお知らせするために、そのような返礼品の一覧表のようなものを検討してまいりたいと思います。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ごめんなさい、私が言ったカタログ、もちろん今回答の中もいいのですけれども、いわゆる返礼品のカタログももちろんほしいのですけれども、私が言いたかったのは返礼品のカタログを買うということです。結婚式の引き出物みたいな形のやつで考えると。例えば5,000円とか1万円分の相当額の商品がそのカタログの中には載っていて、自由にそこから応募できると。そういった一つ趣向を凝らしたアイデアがあってもいいのかなと思って、提案させていただきました。
 今、課長の答弁の中で出ていた返礼品のカタログと、単純に返礼品のカタログというのは、他市町村でもかなりの市町村でつくっているところがありましたので、我が市においては、そのカタログからさらにもう一歩アイデアを駆使した新しい返礼品カタログというものを提案してはどうかということで考えていましたので、その辺のお考えをお願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)いろいろ御提案をいただいておりまして、できればすぐにでもやりたいという思いがあるのですが、基本的には税の寄附という前提でございますので、新たな次の商品の販売に行ってしまうと、なかなか本来の趣旨から外れていますので、今提案いただいた中身をいろいろ我々なりに検討させていただきまして、納税につながっていけばという思いでございます。またいろいろ御提案をいただければありがたいと思います。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。税の目的は寄附でしたので、その趣旨から外れないようにというところを、しっかり忘れずに私も提案していきたいと思います。
 そしてまた、ここは今後も、次の質問でも行うのですけれども、やはり昨今はメディアの力をもっともっと活用してみてはどうかと考えてみました。また話を戻しますけれども、この返礼品のギフトカタログというものができたらば、メディアを通じていろんなところに発信して、岩沼っておもしろいことをやっているなと全国から見てもらえるような、そんな施策があってもいいのかなと考えました。
 また、広報にも載っていました。岩沼で暮らそうという部分の企画も全く同じだと思いましたので、メディアを使って、今後うまく政策等をPRしていくというところを考えていただきたいと思いますので、その辺の回答をお願いします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)御提案をいただいております内容につきましては、しっかりと検討させていただきたいと思いますが、先ほど課長から申し上げたように、ホームページ等でのPRというものと、あと岩沼に縁があって、例えば植樹祭とか、来年行われるマラソンとか、そういったときに遠方から来ていただける方々に、紙媒体でもいろいろとお知らせをしていきたい。そのときには、当然紙媒体の中身についても、メディア、新聞等にも取り上げていただければありがたいと思っております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ぜひどんどん活用していただきたいと思います。
 次の質問に入ります。
 4、ふるさと納税の実施で当市の税収減はあるのか、答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)28年度の個人市民税の課税状況における寄附金税額控除の対象となった方は276名、税額で約714万円が控除額となっております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)714万円ほど我が市の税収が減ったという認識でよろしいのでしょうか。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)課税額からその分が控除されたということで、減ったということになります。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)では、この減った分に対しての補填、どうやって補填していくのかというところを、回答をお願いします。考えをお願いします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)ふるさと納税に係る控除についての補填という部分では、制度上は特にございませんで、国の制度上から申し上げますと、普通交付税の算定の中で基準財政収入額というものが、ふるさと納税の控除によって減となりますので、その減となった部分について、基準財政収入について、市税にあっては留保財源となる部分、714万円ですと4分の1の部分を除いて交付税措置がされるというような国の制度となっております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)4分の1の交付税措置が行われるという回答だと思いますけれども、いわゆる2,000万円の税収アップに対して、我が市の税源が714万円という認識でよろしいかと思いますけれども、はい。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)ただいま少しわかりづらいお話になってしまって申しわけございません。4分の3が国から措置されるということですので、実際減となっている部分となりますと178万円程度が見込まれない部分になるかと。
 ただ、岩沼市のほうでは、先ほど申し上げたとおり、4,200万円ふるさと納税をいただいているということになりますので、岩沼市の税源のマイナスよりも、ふるさと納税による自主財源の確保のほうが大きいと市では認識しております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)済みません、私も勘違いしました。そうですね。4,200万円のふるさと納税の寄附に対して、178万円ほどの減が発生しているというところで回答いただきました。ありがとうございます。やはりそう考えていくと、返礼品の充実というものも、これからはもう少し考えていかなければいけないのかなと考えてみました。
 それでは、ふるさと納税について一応最後の質問に移ります。
 今後、SNS、ソーシャル・ネットワーク・サービスを活用したPRを行ってはどうかという質問になります。これまでの質問について関連してくる内容だと、全ての質問に関連してくる内容だと思いますが、昨今の傾向としては、いわゆるホームページを見る前に、まずSNSを見ます。例えばですけれども、きょうはどんな話題が出ているのかなという感じで、最近の多くの方々はいわゆるSNSを見て、そこからインターネット、ホームページへという流れになってきていると言われています。言い方を変えると、SNSから見て、ネットの世界への入り口ともなってきていると言われております。これは、昨今スマートフォンを初めとするデバイスの普及というところが急速に進んだことが大きな原因になっています。ただ、これは決して悪いことではなく、むしろこの流れをいかに活用するかが、ネットを活用したビジネスの大きな分かれ目になってくると考えております。その辺のSNSの活用の件についての考えと答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)現在のPR方法が、議員おっしゃるとおり、岩沼市の場合はふるさとチョイスというポータルサイト、それと岩沼市のホームページということになっております。
 スマートフォンの普及などによりSNSの利用が大変多くなっているという部分は、市のほうも認識しておりますので、今後、先ほど申し上げました市外の方への一覧表などの活用も含めまして、SNSの効果的な利用方法などにつきましても研究をさせていただきたいと考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ぜひよろしくお願いいたします。
 最近私がちょっと感じていたところは、調べたところによると、最近の特に若い人たちというのは、以前はパソコンが普及していて、ウインドウズという世界があって、消費者は選ぶという作業をしていたのですけれども、昨今はデバイスのスマホの普及によって、選ぶという作業よりも、検索して、まず1つ目に出てきたものを、もうその時点で選んでしまうという動きが、昨今の、特に若い世代を含めて、動きになってきているという傾向があるそうです。そういった観点においても、このSNSの活用というのは、十分に考えていくところがあるのかなと考えております。
 現在、議会のほうでも、このSNS、フェイスブックの運用を開始することを決めまして、現在準備を進めている状態であります。岩沼市としてもフェイスブックやツイッター等の運用をぜひ検討していただきますよう、よろしくお願いいたします。
 では、次の質問に移ります。
 2番、地域再生計画についてでございます。(1)企業版ふるさと納税について、地方創生応援税制を活用して4カ年計画、2016年から2019年の中で千年希望の丘事業に限定して募集を行っておりますが、平成28年度の目標金額3,000万円、そしてこの4年間での目標金額を1億2,000万円という金額設定をされているようですが、これに対しての1番、企業参加状況をお伺いいたします。答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)企業版ふるさと納税については、ことし28年度の国が打ってきた大きな手段の一つでございます。現在のところ、大都市に集中しがちな企業からの納税についてを地方にも配分するという狙いがあったわけでございますが、企業側にすれば、寄附をしたメリット、あるいは自分たちに対する寄附をした側に対する理解がなかなか得づらいと、株主もいるわけですから、そういった面でなかなか支出しづらいという制度でもあるということをお考えいただければありがたいと思うのですが、企業からの状況、実際の状況については、家田総務部参事からお答えさせていただきます。
○議長(森繁男)家田康典総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えをさせていただきます。
 先ほど市長のほうから答弁がございましたように、今年度でき上がった制度ということでございます。ですから、まずは企業のほうにいろいろ周知を図らないといけないというような状況かと思うのですけれども、現在私どもとしてはいろいろと働きかけております。特に関心を持っていただいている企業さんに、今訪問しているところはしているのですが、まだ企業側の決算時期が、今というよりは、もう少し先ということもございまして、現在寄附をする旨の回答を得ている企業は1社でございます。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)なかなか厳しい状況にあるのかなと考えます。目標額の3,000万円ですよね。平成28年度、1、2年目の3,000万円というところに、なかなかこの分でいくと届かないのかなと感じましたけれども、その企業版ふるさと納税では、賛同企業獲得に向けて、今の答弁の中では、訪問とかを考えていると言いましたけれども、今後どのように取り組んでいくか、今後の計画について、では答弁をお願いします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 議員御承知のように、今年度はその寄附活用事業として、体験植樹をする場所を整備しているというような状況でございます。初年度ということでございますので、それをまずやっていきまして、来年度以降本格化するように考えております。
 1つは、千年希望の丘の応援サポーターを養成していこうというのが1つ目でございます。
 2つ目としては、今言いましたように、植樹する場所だとか、そういったものを用意いたしますので、花々とか作物みたいなものをつくって、その商品化といったことも考えております。
 あと、先ほど議員からの御提案がありましたように、体験プログラムといったものも今後考えていきたいと。千年希望の丘を使って、いろいろなことを体験していただくとか、あとは震災の伝承とか、それから防災学習とか、そんなようなこともやっていけるように発信していかなければいけないというようなことも考えておりまして、そんなことを本格的には来年度から取り組んでいきたいと思ってます。
 ただ、これは私どものほうがそれをやるといっても、企業のほうがそれに気づいていただかなければ、寄附というのにつながりませんので、まずは今年度、地方創生応援税制の周知を図り、今後岩沼市としての取り組みについて、関係する企業とか、それから少しそういうのに興味があるというようなことをお聞きした企業さんには、文書なり訪問するなりして積極的にPRしていくということが、とっていく策かなと思っております。
 あと、済みません、11月4日の全員協議会のときにも議員の皆様方にお話ししたように、これは私どもだけではなくて、いろんな方がいろんなところに声をかけていただきたいと思っておりますので、いろんな企業さんに岩沼市の千年希望の丘の話を御紹介していただければ幸いだと思っております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。来年度からの本格稼働という部分で、これはちょっと1つ、今さらなんですけれども、提案として今お話を聞いていて思ったのですけれども、もう少し子供が遊びに来て喜ぶような施設が欲しいかなと感じました。遊び心がもうちょっといっぱいあるような企画や施設があれば、人が集まるというところに、やっぱり企業というのは魅力を感じるのではないのかなと感じましたので、その辺をうまく検討していただきながら、来年度以降の施策に考えていただきたいと思います。
 そしてまた、今参事のほうから答弁の中でありましたが、賛同企業をどうやって広げていくかという対策の部分になりますが、先々月だったと思いますけれども、市長が平成28年度宮城県企業立地セミナーin名古屋という催しに参加されておりました。みずからはっぴなどを着て、営業活動している姿を拝見しました。とても素敵だなと感じておりましたので、例えばですけれども、こういった多くの企業が集う形の催しや展示会というところに出展するのも大きな手段の一つではないかと考えましたが、答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 先ほどおっしゃっていました名古屋のやつとかいろんなところで、当面私どもとして考えているのは、市長の名刺の裏側に、私どもの千年希望の丘のプロジェクトを少し書いて、名刺を交換しながら、裏を見ていただいて、企業さんがそこで、これは何ですかということになりましたら、すぐ市長から私どものほうに連絡がありますので、そこで御説明に上がったりと。ど派手なことはちょっと今できてはおりませんけれども、そんな地道なことで企業の賛同を得たいと努力しています。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)はい、わかりました。実は最近、いろいろなところの展示会で確認するのですけれども、企業の中にまざって出展している行政なんかを時々見かけることがあります。我がまちの魅力をはっぴなどを着てPRしている姿は、非常にすてきに見えてなりません。子供たちに誇れるまちをつくるためにも、まず我々が誇りと自信を持って営業に行かなければいけないと私は思っておりましたので、ぜひ幅広い視野で営業展開を考えていきたいと思います。
 最後に市長の回答をお願いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)はっぴ姿は余り見てほしくないのですが、私としてはできるだけPRをして、企業訪問などもさせていただいておりますので、引き続き私の名刺の話が参事のほうから出ましたけれども、やっぱり行政のトップとしての一面もありますし、岩沼市の営業本部長という名刺も使わせていただいておりますので、営業の最前線に立って、これから岩沼のPRをさせていただき、企業版ふるさと納税につなげていきたいと、そんなような考えで今進めてございます。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ありがとうございます。という話が出たところで、次の3に移ります。
 これから始まる人口減少時代に向け、いかにして財源を確保していくかというところでは、先ほどの流れでも全く同じことが言えると思います。企業も行政も同じで、アイデアや行動力で勝負をしていかなければなりません。そこで、アイデアの一つとして、(3)参加促進のための命名権、ネーミングライツの導入をしてはどうか。市が保有する財産を有効活用する施策の一つとして命名権、ネーミングライツという施策がありますが、歩道橋、トンネル、建物、公園、陸橋の壁などなど、済みません、岩沼には歩道橋がなかったですね。さまざまな財産に命名権をつけて企業から収益を上げるという企画です。こういったみんなでアイデアを出し合って売り込みに行くという施策が必要な時代ではないかと私は考えております。
 そこで、この3番の提案でありますが、企業版ふるさと納税を検討していただいている企業さんに対して、千年希望の丘の事業に賛同していただいた企業さんにネーミングライツの提案をしてはどうかというところの御提案であります。答弁のほうをお願いいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税でございますけれども、これは今年度でき上がった制度で、内閣府の政令でいろいろと規制がかかっているという状況でございます。端的に言えば、寄附をした者に対して、反対寄附ということで、それはだめだというような形。だから、事業者に対して反対寄附をもらうような形で寄附をもらうというのはだめですというような規定でございます。そのような制限がございますので、この制限の中でどれだけ企業から寄附をしていただいたメリットが出せるのかというのは、これから考えていかないといけないと思ってます。ですから、当面、命名権という話につきましては、すぐ簡単にできるものではないと思っておりますけれども、そうはいっても、やはり企業としては寄附した効果を出したいというのもございますので、そういったことも考えながら、これから検討していきたいと思ってます。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。反対寄附ができないというルールがあるということは、済みません、私も存じ上げておりませんでしたので、なかなかちょっとハードルが高いとは思いますが、せっかくやはり企業はお金を出して、PRして利益につなげるというところが大きな目的であると思いますので、ぜひ課題は山積するとは思いますが、有効な活用方法を検討していただきたいと思います。
 では、次の項目に移りたいと思います。
 2、人口減少対策についてでございます。(1)定年後、他県からの移住者に対し、「おかえり割」優遇措置を検討してはどうか。
 いわぬま未来構想概要のまちづくりの指標にも記載があります。住みよいまち、住み続けたいと思っている市民は約80%と非常に多いことがわかりました。私もその中の一人であります。しかし、私の周りを初め、多くの方々が仕事の関係でこのまちを離れて暮らしている人もいます。そんな事情でこのまちを離れ、他市町村で頑張っている岩沼出身の方々を応援する施策として、ふるさと納税のもう一つの施策として、将来例えばですが、定年後とか戻ってきたときに、もしくは親の面倒を見るためにとか、そんな方々に優遇措置を行えないかと。できれば、税制優遇措置ともちょっと考えては見たのですけれども、税制を優遇するとなると、さまざまなまた大きなハードルがあるということでしたので、税制という部分にはこだわりませんが、何らかの優遇措置でよいと思うので、例えばですけれども、親の面倒となるとリフォーム補助とか、そういったものも必要になってくるのかなと思いますので、そういった何らかの優遇措置を検討してもらえないかと思います。「岩沼で家族になろう」みたいな、そういった形のやつでもいいと思いますので、答弁のほうをお願いいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 議員御承知のように、先般国勢調査が発表されております。岩沼市は平成22年4万4,187人でありまして、平成27年には4万4,704人ということで、震災がありながら人口が増加したという宮城県内の中では特異的な市という状況でございます。人口減少が今後進むであろうとは思われますが、基本的にはまだ人口はふえている市でございます。
 そういった中で、今私どもとしては、定年後に地域で活躍できるような場所の提供をしたり、子育てしやすい環境整備というのに、まず今取り組んでおりますので、そういったところをしながら、岩沼に住み続けたいまちづくりというのを、まずは先にさせていただきたいと考えています。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)岩沼で住み続けたいまちというところで、これちょっと提案したのは、先ほどのふるさと納税の部分にも関係してくるのですけれども、ふるさと納税で、例えばですけれども、3年連続岩沼に寄附をした岩沼出身の方に対象の特典というようなアイデアもあるのかなというふうに、そこからちょっと発想を考えてみたものですから、そういうアイデアというのは、いろんな形のがあると思いますけれども、そういった形でのこれからのおかえり割、おかえり割という言葉も何がいいのかというところで、必ずしもおかえり割じゃなきゃいけないのかなと感じましたけれども、そういう視点からも検討のほうをお願いしたいと思います。答弁をお願いします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)昨年、私どものほうで転入、転出のアンケート調査をさせていただいています。そこの中で、やはり岩沼に愛着のある方というのは、住み続ける、あるいは戻ってこられるという傾向が、データ的には出しておりますので、今議員御提案のお話も含めて、やはりどうやって人口減少対策をしていくかというのは、これから研究なり検討なりしていかなければいけないと思ってます。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)はい、わかりました。また、そしてこれらをもしできたならばの話ですけれども、仮称ですけれども、おかえり割と題して、またマスコミ等をうまく通じて宣伝していっていただきながら、何かまた岩沼っておもしろいことをやっているなと全国に知れ渡るような、そんな施策をやっていただきたいと思います。その辺最後に答弁をお願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)おかえり割という提案をいただいておりますが、まず私がいつも言っていますのは、今住んでいる方々をまずどうやって住みやすくするか。住んでいただけた方が、次にまたふえていく、つまりほかから来る分について、その魅力で呼びたいと思ってございます。人口が減少する中で、ふやすというのは本当に至難のわざですけれども、まず人口を維持していきたいと。その人たちが住んで、岩沼に住んでいて、非常に安心して住めるということが、岩沼の魅力だろうと思ってございます。その手段として、高齢者対策とか子育て支援、さまざまな部分を今から打ち出していく。その魅力によってふやしていきたいと。ほかから来た方にいろいろ優遇ということも、一部の自治体ではやっているのですが、私としては対象を今住んでいる方々にいろいろ充実させていただきたいと、そういう考え方で進んでおります。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)市長のお考えはわかりました。このおかえり割、いわゆる外からという部分ですけれども、ぜひふるさと納税にうまく考え方をのせていただきながら、ふるさと納税の税収額が上がる施策の一つとして検討していただきたいなと思います。
 最後の質問に入ります。
 2番、岩沼市結婚新生活支援事業「岩沼で家族になろう!」の申し込み状況についてお伺いいたします。答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)吉田章健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)現在の申し込み状況ということでございますけれども、一応4件となっております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)新婚さんが4件という数字は、執行部としては多いと感じているのか、少ないと感じているのか、その辺のご見解をお願いします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)300万円未満の世帯ということで、いろいろと現状を探ってみましたけれども、実際どのぐらいの方がいらっしゃるかというのは、なかなか実数はつかめないという状況の中で、国の補助事業としてやってみたということもありますけれども、最初はもしかして来ないのではないかというところもあったのですけれども、4件来ていただいたという認識でございます。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)そうでした。これ、年収300万円以下という条件があるのですね。その中で4件が来たということで回答いただきまして、ありがとうございます。
 最後にもう1回言いますが、この新生活支援事業「岩沼で家族になろう!」という、岩沼で家族になるというキャッチフレーズ、私は物すごく好きだなと感じました。また、これらの施策をSNSやマスコミ等を活用して、PRをもう少ししていただければいいのかなと思いました。その辺の最後に答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)いろんなPRということで、先ほど総務課長からも申し上げましたけれども、SNS等の活用については、市全体として今どのような活用ができるのかというのを含めて、今後研究させていただきたいと思います。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)はい、わかりました。ぜひ前向きにSNSの活用を検討していただきますようよろしくお願いいたします。
 以上、今回私の質問は、ふるさと納税の税収アップを図り、移住者に対して優遇措置の検討をしていただくと。そして、人口減少対策につなげるという岩沼の未来のために検討する余地が十分ある内容だと思います。さまざまな視点から課題はあると思いますが、愛してやまない岩沼の未来のためにも、検討していただく余地は十分あるかと思います。検討していただくことを心よりお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(森繁男)菊地忍議員の一般質問を終結いたします。
 休憩をいたします。
 再開は11時ちょうどといたします。
     午前10時52分休憩

     午前11時00分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
 布田恵美議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。7番布田恵美議員。
     〔7番布田恵美議員発言席〕
○7番(布田恵美)休み明け、そしてまたけさは格別の冷え込みでございまして、大変涼しい環境でございますが、熱いハートで一般質問を行ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。7番布田恵美でございます。
 さきの9月議会で私が一般質問の中で行った提案について、その後「スタインウェイに触れてみよう」事業として採択いただき、申し込み開始とともに多くの音楽愛好市民の方々に関心を寄せていただき、早々と受け付け完了いたしたことを聞いております。市民の皆さんの文化芸術の意欲向上に役立つ事業となったこと、感謝申し上げます。また、残念ながら今回希望に沿えなかった市民の方も多くあったとのことですので、今後ぜひに継続いただき、より多くの方に機会をつくってほしいものと願います。
 それでは、通告に従いまして質問に入ってまいります。最初に、公共施設の維持管理についてでございます。  1番、岩沼市民会館について。
 私が岩沼市へ転入を考えた30年前、岩沼市には真新しい岩沼市民会館がありました。近隣の自治体にはまだそのような文化施設が乏しい中、機能的で明るい会館設備、居住地を選択する大きな決め手となったと言っても過言ではありません。この会館を活用して、自分の仕事を通じて地域の文化芸術を育んでいきたい。そのような思いと夢を描いて移り住んで28年、及ばずながら主催する行事の会場として、また提案した事業のかかわりなど、描いてきたことも形になってきました。そして今、演奏会、講演会、成人式や記念式典、その他多くの文化芸術行事で通う場所となっています。
 (1)でございます。開館30周年を迎え、広く市民に愛されている施設である岩沼市民会館の施設環境について、1)施設についてどのような市民の声が届いているのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)お答えいたします。
 まず、9月議会の提案大変ありがとうございました。あれにつきましても、やはり人数が限られますので、今後とも続けてまいりたいと思いますし、もっともっと多くの方々にスタインウェイのよさに触れていただきたいと思っております。
 それから市民会館、おっしゃるとおり、岩沼市にあることは一つの誇りでありますし、それのない近隣市町村からは、岩沼にあってという話はよく聞きます。やっぱり市民会館が全ての市民の皆さんに愛着のある、潤いのある、そういう会館になってほしいと思っておりますし、ただ30年という年限がたっておりますので、いろいろ変化がございますので、これから対応してまいりたいと思っております。
 詳細につきましては、生涯学習課長からお答えいたします。
○議長(森繁男)高橋弘昭生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)駐車場の区分線が見えにくい。客席にほころびが見られるなどの御意見をいただいております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、会館に届いている市民の方の声をお聞かせいただきました。後ほど通告している項目にもございますので、その点についてはまたその設問の中で触れてまいりますが、市民の方から今出されたような、出ているといった声について、どのように対応しているのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)客席のほころびのひどいものと両端のものを、職員が交換をして対応しております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)業者に頼んで大がかりな改修工事、修繕工事というのでしょうか、そういったことも時には必要な場合もあるかと思いますが、できることから対応していただきまして、より使いやすく、市民の方々にとって満足する施設に高めていっていただけることを願っております。
 岩沼市の公共施設等総合管理計画によると、定期点検というのは、消防・電気設備を対象として民間委託により実施、日常点検は市職員の目視により実施とあります。その点を踏まえて、次の設問でございます。2)樹木の管理はどのように行っているのでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)お答えいたします。
 毎年度、南側ロータリーから北側駐車場までの範囲について、造園業者と植栽管理業務委託契約を締結の上、管理をしております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)聞き及ぶところによると、市民会館の建設時には、当時の仙台市の地下鉄工事で出た土を搬入して使っていると聞いております。その工法というのが、シールド工法ということで、コンクリートをそこに入れながら穴を掘っていくといった工法だったということです。そこから出た土ですので、当然市民会館の土として使っていて、年数とともに例えば土の比重、コンクリートと土の比重の違いによって、岩盤層と言うべきなのか、それとも土砂層と言うべきなのか、そういった地層のようなものが地下に形成されているのではないかと。その影響で、現地での樹木の成長に現在関係していないのでしょうか。その辺についてはいかがでしょうか。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)定期的な植栽の管理をして、そういった樹木の成長についての差異が見られるといったことの報告はございませんでした。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)いろいろな点検も進めて、重ねていただいて、異常が見られていないということで、一つそれはほっとする部分ではありますが、気がかりなことがあります。といいますのは、最近街路樹の倒木事故というのが全国各地でふえております。倒木でなくとも、枝が落下をして、その事故によって骨折や、また不幸にも亡くなる方も出ています。街路樹というのは、道路や排水口に囲まれて、自由に根が張れず、十分な栄養を吸い上げることができないと言います。樹木にとっては過酷な環境下での生育とも言えます。市民会館の敷地内にも樹木が植えてあり、そこも表面が金網ですとか、それから路盤材というのか、舗装されていたりということで、心配なのは見えないところでありますが、会館が30年ということで、会館の運用年数とともにその樹木ももちろん高さも成長して大きくなっておりますが、ある一定の期間、時期で植えかえるということも必要なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)ケヤキ、クロマツなどの大きな樹木につきましては、年1回の剪定ということを行っております。ですから、枯れて落下をして通行者の方に影響を与えることのないように管理はしております。植えかえについては、今のところ考えの中には入っておりませんけれども、なお検討課題にさせていただければと思います。ありがとうございました。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)適切な管理を行っていただいているということで、大きな事故につながることはないんだろうとは思っているわけなのですが、次の設問にも関係してきますので進めてまいります。
 (2)でございます。市民会館の敷地内での通路の傷み、例えば盛り上がっているところですとか、表面のタイルがひび割れをしています。先ほど申し上げましたが、敷地内の樹木の根元を見ますと、金属のカバーで覆われているところも多いのですけれども、そこが湾曲していたり、盛り上がっているというか、そういったところも目視で目にすることができます。それらを踏まえて、改めて1)現状をどのように認識しているのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)地盤沈下と樹木の成長による根の隆起により、タイルのひび割れなどが一部見られると認識しております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)恐らくは、さかのぼれば震災の影響ですとか部材の経年劣化、何せ30年という年数ですのでそういったこと、そして地盤の傷みというのも想定されるわけです。多くの利用者の方々が、サークル活動ですとか生涯学習の拠点の一つとして日夜利用されている場所です。付近の街灯の明るさも、決して十分に足元が照らせているわけではないと利用している一人として感じるわけです。特によわいを重ねてくると、ほんの少しの段差でも転倒の原因にもなり得ます。その点から、2)でございます。夜間の利用者が通路を安心して歩けるように整備すべきではないのかなと思うわけですが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)駐車場からホール入り口までは街路灯及び市民会館内街灯が設置されておりますので、安心して歩ける状況にあると考えておりますが、路面修理が必要なところがあれば、順次修繕をしてまいります。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)通路の部分、壁際に屋根のひさしの部分の歩くところ、それから場合によっては外側、ひさしがない部分というのも歩くのかなと思います。
 先ほども申しましたように、細かいところのひび割れ、盛り上がりなのかもしれませんが、急いでいたり、荷物を持って歩いていたりすると、とかく足元に目が行かなくて、ちょっとした段差で転んでしまう、つまずいてしまう、そこが受け身がうまくとれる体勢にあればいいのですが、荷物を持っているとそうならなかったり、大きなけがなどにつながることもあるのかなと思います。これからもぜひ安心して利用できる、来館できる場所になるよう、いろいろな点検ですとか、必要な修繕を進めていただければとお願いを申し上げます。
 次ですが、周辺の仮設住宅の撤去も終わりまして、従来の利用者、来館者の駐車スペースとして使われることが多くなっている敷地内の駐車場でございます。最近は、大型量販店ですとかホームセンターなど幅広い世代の方が利用する施設では、以前に比べて車体サイズにも幅があることや、利用者に配慮して、スペースを確保しての区分を広目に白線を引いているところもふえてきました。先ほどの市民の方、利用者の声にもあったということでしたが、シニアの方や、それから子育て世代の利用も考えて、駐車場を使いやすく、とめやすく、安全にという観点で今民間の施設、量販店、ホームセンターなどでは白線の引き直し、また公共施設においても最近建てられたものについては、駐車場の線引きが幅広くとってあったり、工夫されていたりで使いやすくなっていると思います。市民会館においても、同様に地域のさまざまな世代の皆さんが利用する公共施設であることから、そのような配慮も必要なことではないでしょうか。その点を踏まえて、(3)敷地内駐車場の駐車区分の白線引きやスペースを見直すべきではないでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長(高橋弘昭)現在の区分線は、市民会館が開館した当時の車両規格に合わせ整備したものであり、現在の車両規格に合ったスペースでの線引きを含め、駐車場全体の適正な管理について検討しているところでございます。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)現在、管理検討なされているということでしたので、車をとめるだけ、もちろん駐車場ですから当たり前なんですけれども、その同乗者の方、子供連れであれば、子供さんをおろして車をとめるとか、車を動かすとか、また車に乗せるとか、そういった場所も駐車場の中で行うわけですので、どうぞ他の最近の公共施設の中の駐車場にあるようなスペースを、車の幅に合わせたというのか、少しゆとりを持ったサイズで線引きを、しかるべき時期に改修していただいて、より使いやすくなるよう、施設の改修などにも取り組んでいただけますようにお願いして見守ってまいります。
 では、次に2番でございます。多目的グランドについてとなります。
 先日、5年ぶりに再開した多目的グランドでございますが、中にあるベンチも老朽化しているように見受けられました。多くの利用者の方がグラウンドとしてスポーツの交流、練習とか、そういったことで立ち寄る場所となっております。また、災害時には隣接する市民会館が避難場所となっていることから、岩沼駅前広場に設置しているかまどベンチへの代替を検討してはどうかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)高橋弘昭スポーツ振興課長。
○スポーツ振興課長(高橋弘昭)多目的グランドの南東の角にあるベンチについては、当分の間使えることから、交換は想定していないところです。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)しばらくそのままで使うということでありましたが、多目的グランドは、先ほど申しましたように、10月末の再開式を経て、スポーツ団体の皆さんの活動や、先日は消防団の演習会場にもなりました。
 現在、駅前広場に設置されているかまどベンチですが、通常のベンチとして現在普通にというか、使用して、皆さんベンチだと思っています。それが、災害時にかまどということで活用なることが意外と知られていないようです。例えば今後もしも多目的ベンチにかまどベンチを設置した場合には、多目的グランドでの訓練時にも知っていただく。そのときに、かまどベンチの座面の部分を外すと、かまどの役割が果たせるわけでして、皆さんが多く集まる場の中で、こういう使い方をするのですよということを広く知っていただくというのも、多目的グランドが生涯学習の拠点の一つであるという点から、防災や減災についての学びを発信するということも理にかなうのではないかと考えます。その点についてはいかがでしょうか。
○議長(森繁男)高橋スポーツ振興課長。
○スポーツ振興課長(高橋弘昭)おっしゃることはそうだなとは思いますけれども、まずは今あるものを大事に使っていければと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今あるものをもちろん大事に、安全に注意して利用していただくことも大事ですし、今後いずれしかるべきときが来て交換する、そのベンチを変えなければいけないといったときには、選択肢の一つとしてかまどベンチというものを検討いただきまして、そこの場を利用する方々、運動活動、スポーツの活動だけではなくて、多くの市民の方々がそこで催し物、イベントを利用される場所ですので、見知っていただいて、その正しい使い方、本当はあってほしくないのですが、災害時にかまどとして炊事をするとか、暖をとるとか、そういった使い方ができるものなのですよということを知っていただく。それが駅前にもあるのだということも、当然皆さん、多くの方、朝夕に駅前を通過しても、そのベンチが果たしてかまどの機能を持っているということすら、本当にお話を周りの方にしてみると、知られていないのです。ですので、いざというときのためにも、知っていただくためにも見ていただくということで、今後検討の一つとして捉えていただければと思います。
 それでは、次の項目に参ります。地方創生の推進についてでございます。
 1、市政報告で「亀塚第一住宅跡地及び公設小売市場跡地並びに駅前民有地などを活用した拠点形成について検討作業を開始いたしました」と市長が述べられました。その点についてお伺いいたします。この市政報告を聞いて、いろいろな意味でうれしく思いました。震災からの復旧・復興に岩沼市が全力で向き合ってきたことを思い、被災者の方々の生活再建が進んできたこと。そして今、中央部、西部での課題にも取りかかれる時期を迎えていること。関係者の皆様の御尽力、お力を寄せてくださった方々への深い感謝の気持ちでおります。
 さて、問いに入ります。(1)亀塚第一住宅跡地については、「子育て、障害者、高齢者支援を組み合わせた複合型福祉施設に温泉やカフェなどの交流機能を加えた拠点整備について提案を受けているところです」とありますが、地域住民の声はどのように反映しているのでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)市政報告で亀塚第一住宅跡地、そして公設小売市場跡地並びに駅前の民有地の活用ということをお話し申し上げました。これがスタートということになるかと思いますけれども、まず駅前周辺をうまく利用していきたい。余り重複するような施設にならないように、うまく民間とも連携をとりながらやりたいという思いの中で議会報告をさせていただきました。できるだけ民間の力をかり、行政がやるべき部分はしっかり応えていきたいと思いますが、それらについてはこれから具体的に検討していきたいと思います。御質問にありました市民、住民からの声ですね。これについては、家田総務部参事よりお答えさせていただきます。
○議長(森繁男)家田康典総務部参事。
○総務部参事(家田康典)御質問にありました地域住民の声をどうやって反映していくかという点でございますけれども、これまで私ども市といたしましては、町内会とか各種団体などの意見を反映して施策をやってきたと自負しております。亀塚第一住宅跡地の具体的な話につきましては、これから具体化していく際に、当然地域住民の方たちのお話を聞くなりして対応させていただきたいと考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)地元町内会の方々、周辺の方々も含めてですが、活動拠点が手狭であったり老朽化、中にはその地域の中に公的な拠点施設がなく、活動に日々の例えば町内会の総会に苦慮している。そういった声も多く聞かれています。そのようなニーズを満たすものになっていくのでしょうか。そしてまた、その子育てということが、市政報告の中に、この地方創生の中ですね。子育て支援という部分では、亀塚保育所及び相の原保育所再編も含まれているのでしょうか。その辺もお聞かせください。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)市として持っている資産としては、中心部におきましては、議員御指摘もございますように公設跡、それから亀塚第一住宅の跡地というのがございます。先ほど市長が言いましたように、民間の力を活用しながら、当然民間の方の持っている土地なども活用しながらやっていくということで考えておりまして、そこの中で中心部にあります相の原なり亀塚の保育園という話も、当然考えていかないといけないと思っております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今考えていくということでしたが、亀塚保育所は昨年度実績値で、定員60名に対して63名の保育、同じく相の原保育所に関しては60名に対して66名という報告を9月議会での部会審査で受けていました。大変それぞれに歴史のあると言ったらいいのか、子供さんたちが日中多くの時間を過ごすには、古くなっていたりということで、新しいものも望まれているところかなと思います。
 子育て世代を取り巻く家庭環境や社会環境の変化により、子供を預けて働く現役親世代がふえていることは、周知の事実です。特に地方創生という点から、現役世代、中でも若者世代の定住促進のためにも保育ニーズを満たすような保育施設の充実は、居住地を選ぶ大きなポイントと思います。ぜひに受け入れ、定員増も含め、推進してほしいと願います。その点について、再度お考えをお聞かせください。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)御指摘いただいた保育所の施設については、老朽化もひどいし、ひどいというか、古くなっただけで安全性には問題ないのでしょうけれども、それだけでは満足していただけない、本当の子育て支援について施設整備を考えているところでございまして、相の原と亀塚は昔の団地を予想して、大勢の子供さんがおいでになるので、そこの受け入れとして考えたわけです。しかし、いろいろ状況も変わってきていますので、もう一度見直しが必要だろうという中で亀塚と相の原があるわけでございまして、これからいろいろ御意見をいただきながら、どういった方法がいいのか。ましてや、非常に駅に近い位置でもあるので、有効的に活用していきたいというのが今の考え方でございます。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)そうですね。今市長のお答えにもありましたように、駅にも近く、そしてまた日当たりのいい場所といいますか、恵まれた環境で過ごせる、そういった場所としてもふさわしいのではないかと思うわけです。ぜひにこれからいろいろな角度から検討を進めていただきまして、若者の定住促進にもつながるようなものを考えていってください。
 次に進めてまいります。1)平成27年2月に岩沼市議会として初めての一般会議を、岩沼市老人クラブ連合会と実施しました。その際には、老人福祉の向上についてというテーマで意見交換を行い、同年3月に当時の教育民生常任委員会委員長の須藤功委員長から報告書も提出しています。その中では、交流施設設置を要望する声が多くありましたが、今回の企画立案には生かされているのかをお尋ねいたします。
 そして、一般会議についての御報告を改めて申し上げます。平成27年2月12日、岩沼市老人クラブ連合会の皆様と老人福祉の向上についての話し合いを持った中では、特に声が多くあったのが、以前あった千寿荘のような多機能的な施設が欲しい。特に入浴施設、飲食、飲酒、カラオケが楽しめる施設が欲しいという声が出席者の多くの方からありました。このような声は、この会議の場だけではなくて、日々お目にかかる地域の高齢者世代の方や、また高齢者と同居なさっている御家族の方からも多く聞かれている声でもあります。この点について、1)の設問でお尋ねいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えいたします。
 亀塚第一住宅跡地につきましては、これまでいわぬま未来構想推進本部会議におきまして検討を重ねておりました。そこの中で、子供、高齢者、障害者、地域の住民が集って、多世代交流の拠点を形成すべきではないかというような議論をしてきたという形でございます。今後、自然と地域の方が寄り合える場所の提供、それから高齢者の方が生きがい、やりがいを創出する場所を提供していくというようなことを考えております。
 御質問がありました市老人クラブ連合会との一般会議において、今議員お話のあったような要望があったというようにお聞きしておりますけれども、そこの中で言われています交流の場だとか活動する場の要望といったものが、今回私どもが考えているものに添えられていると思います。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、答弁をいただきましたように、今考えているその中に、市民の方々の声、いろいろな場でこれまでも、当局にも地域の方の声というのは届いてきたでしょうし、また私たちも一般会議の中で市老人クラブ連合会の皆様と向き合ってお話をする中で、特に要望の高かった、要望の声の多かったものでございますので、そういった要素も含めて今後の計画づくりに生かしていただきたい、そう願うわけです。ぜひに近い将来に誕生するであろう、もちろんどういった施設、施設の規模も見えてこないわけですが、その新たな拠点が、地の利を生かして多くの方に利用しやすいものとなりますことを願っております。
 次の質問に移ります。(2)でございます。公設小売市場跡地については、地方創生関連交付金などを活用し、市民活動などの拠点として整備を検討とございました。どのような施設の規模、内容を想定しているのか、今の段階でどのようなものを描いていらっしゃるのか、お聞かせください。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えいたします。  まず、公設小売市場跡地の敷地面積でございますけれども、約1,100平米ございます。そういった敷地面積のことを考えながら、今構想を練っているのですけれども、施設の規模としては、延べ床面積で大体700平米ぐらいを今検討しているというようなところでございます。
 中身につきましては、先ほどからも申しておりますように、交流の場をつくっていくような、そういったものを考えておりまして、また市民の方たちの活動を支援していくというような機能もつけていきたいと考えております。まだ構想の段階でございますけれども、そういったようなものをこれから固めていきたいと思っております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、敷地面積、そしてまた床面積の数字が出されました。この市民活動の拠点の整備ということで、市民の方向けに聞き取り調査というのか、アンケートの依頼がありましたという声も聞いたのですが、どのような内容で実施したのでしょうか、お聞かせください。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 それは、市民活動のサポーター、今のサポートセンターを活用されている方のアンケートかと思いますけれども、やったのが11月の上旬から中旬にかけてということでございます。簡易的なアンケートではございますけれども、いろいろと確認をさせていただきました。そこの中で、やはり利用者からの御意見といたしましては、市民の声が反映されるサポートセンターであってほしいとか、あとは気軽に寄れるようなものとか、あとはなかなか、サポートセンターというそもそもの場所といったものをしっかりと見せてほしいというような御要望だとか、やはり気軽に集まれる場所とかというような御要望がございました。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)そうですね。今現在、確かに市役所の向かいの旧勤労青少年ホームの中にサポートセンター室があるわけですが、大変狭うございます。そこにスタッフの方がおられて、会議に使うのか、打ち合わせに使うのか、ちょっとですが、小さなテーブルが置いてあって、そこで何かの打ち合わせ、例えば市民活動の団体の方がそこで打ち合わせをするとか、そういったのには難しい場所にあります。
 今後、この公設のほうに市民活動の拠点が誕生するということになった暁には、今まで市民活動を積極的になさっていた方々にとっても大きな喜びであって、市民活動がますます盛んになって、地域も活性化、元気が出るのではないかと思います。その拠点整備に当たり、使いやすい施設となっていくためにも、今後計画づくりなどにも、利用者の立場にある市民の皆さんの参画も欠かせないものと考えます。どのような方にどのような形でかかわっていただくつもりでしょうか、お聞かせください。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 市として協働のまちづくりを推進するというのは、これまで申しておりました。既に平成23年6月でございますけれども、市民の方と一緒に検討したものがございます。市民活動サポートセンター、検討結果の報告書が23年6月に出ておりますので、まずはその出ました報告書をもとにいろいろ具体化していきたいと思ってます。
 御質問の、いろいろ参画されている方たちの声をどうやって反映していくかという話でございますけれども、先ほど言いましたように、市民の方がつくった大きな構想がございますので、それを基本にいろいろ具体化していくと。その際には、当然今活動されている方たちの御意見をいただくとかそういったことをしながら、もう少しそれを具体化していくというふうにしていきたいと思っております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)皆さん方が待ち望んでいた施設の一つだと思います。ぜひその建物、箱をつくって終わりではなくて、魂が入った施設になっていけるように取り組んでいってほしいと願っております。
 では、次の質問に移ります。
 この活動の拠点が完成した暁には、利用者の方の移動手段として自家用車が多くなるのかと想定されるわけです。先ほどの御説明にもあったように、1,100平米という敷地の中で、駐車場というのは十分に確保できるのでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えいたします。
 先ほど申しましたように、敷地面積が1,100ということでございますので、なかなか大規模な駐車場というのは難しいと思います。ただ、そうはいっても、車を使って利用される方もいらっしゃいます。もちろん徒歩だとか、自転車で来られる方もいらっしゃると思いますけれども、そういった可能な限りの台数を確保するように、これから努めていきたいと思ってます。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)立地面を見ても、本当に市の中心部なのです。ですので、もちろん徒歩の方、自転車の方、スクーターとかバイクの方、皆さんが市民活動という共通の活動の場所で多くの方が積極的に活動なされることが想定されます。敷地面積にも本当に限りがありますので、施設規模、それから利用者に見合う駐車場の台数の確保というのは、敷地の中だけでは、建物を建てた上で、どんなふうにそれを生かしていけるのか、その車を利用者の方がそこの敷地内にとめ切れないのではないのかなという、取り越し苦労かもしれませんが、心配なのですが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)町中にある施設というのは、基本的には時間をうまくやりくりしながら利用の効率を上げていくというような努力は、当然しなければいけません。まだ構想段階ですが、そういった多世代交流型のものをつくったときに、うまくいい時間に、いいときに来れるような仕組みを、まずつくっていくというのは当然でございますし、可能な限り、先ほど言いましたように駐車場を確保いたしますし、ただどうしてもある程度駐車場が必要だというような観点がございましたら、そこはいろいろ民間の活用なども考えていかないといけないのではないかと思います。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)そうしますと、今民間の活用ということもありましたが、駐車場の台数確保に、現状として、敷地の面積からしても、決して充足するスペースというのは難しいんだと思うのですが、対応策として民間の近隣にもコインパーキングとかそういったところがあるわけですが、そういったことも考えているということでよろしいでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)繰り返しになるのですけれども、まずは施設の利用を効率よくやっていくと。重ならないようなやり方をしていくというのが前提でございますが、どうしても必要な場合には、そういったことも考えていかなければいけないということでございます。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)では、次の質問に移ります。
 岩沼市の既存の施設の中で、中高生や青少年が気軽に集まって活動できる場所には限りがあるのが現状だと感じています。特に中高生は、年齢からすると児童センターでの活動も十分満たしてはいますが、岩沼市においては、現状の児童館、児童センターが小学生の放課後の居場所としても手狭な状況下にあり、分室を設けて対応しているところでもあります。当然中高生が放課後や休日に気軽に利用できる活動交流拠点というのも非常に限られています。大人であれば、喫茶店や飲食店で交流することもかないますが、中高生が気軽に健全に集える場所というのも必要な場所ではないでしょうか。
 私は、議員活動を志したときから、当時の公設小売市場店内の空きスペースを活用しての子供の居場所、中高生の居場所としての活用を提案してきました。今回の公設小売市場跡地という立地は、駅にも近く、ぜひに中高生や青少年の活動や交流拠点としても利用できるように進めてほしいと願うところです。
 3)でございます。場所柄、放課後や休日の中高生や青少年の活動拠点としての利用も望ましいと考えていますが、そのような利用も視野に入れているのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えいたします。
 先ほど来から回答しておりますように、多世代交流というような観点で考えております。若い世代から高齢者の方々が世代を問わず、多くの方が交流できるような活動、そういったことをしていきたいと思っておりますので、御質問につきましては、これから検討していきたいと考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)ぜひに市民活動の拠点の中にも、次世代育成支援の観点から、中高生や青少年の活動にも利用しやすい施設としてお進めいただくことを願い、改めて申し添えておきます。
 では、(3)の質問に参ります。駅前民有地などを活用した拠点形成というくだりがございますが、その駅前民有地は具体にどのようにかかわってくるのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。

○総務部参事(家田康典)お答えいたします。  市政報告で市長から、「現在震災復興から地方創生につなげていくために」と申しております。そういった観点から、先ほど市長からの答弁にもございますように、岩沼駅周辺の利活用も検討しておりまして、今回地権者の方から地域貢献のために土地の活用もどうかというような御提案もございましたので、今後具体的な活用方法につきましては、先ほど来から出ています亀塚第一住宅跡地、それから公設小売市場跡地の活用、そういったことももろもろ含めまして、検討していきたいと考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)地権者の方から活用していただきたいとか、そういった民有地ですね、お声があったということですが、具体にそこをどのように考えていらっしゃるのか、お聞かせいただきたいのですが。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)駅前については、これまでいろいろ御提案をいただいている中で、やっぱり新しい岩沼の顔、岩沼のコミュニティーをしっかりつくっていくという同じ目的のために、民間の方も行政側も協力していくということで、本当の意味でのまちづくりに入っていきたいと、そのような考え方でおりますので、まずは職員のプロジェクトを今立ち上げて、民間の要望に応えていきたいというスタンスでおりますので、これからいろいろ議論をさせていただきたいと、そう思ってございます。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今市長からの力強い御答弁をいただきました。よく言われるのが、岩沼というのは交通の要衝でございます。岩沼駅におりて乗り継ぎをするとか、そしてまたそこから移動するとか、そういったときに駅前広場は整備されて歩きやすくはなったのだけれども、そこに一息つく場所が欲しい。交流の場所ということも含まれるのかもしれませんが、そういった岩沼市民の方、そしてまたよそのまちから来た方からの声も聞かれてきました。今後ぜひ、執行部の中でプロジェクトチームをつくって取り組んでいくということでありましたので、いろいろな発展について期待を申し上げるところでございます。
 今回の市政報告に出てきた具体な亀塚第一住宅跡地及び公設小売市場跡地並びに民有地などを活用した拠点形成については、これまでに多くの市民の皆さんが関心を寄せていた場所でもあります。日々お目にかかる市民の方々から、跡地に何ができるのかよく質問を受けておりました。検討を重ね、これから市民の皆さんの声を生かして、利用しやすい拠点整備が待たれるところです。これからもこの岩沼がますます暮らしやすいまちとして、暮らしている方々の満足感を高め、そして若者が定住したくなるような岩沼市であるよう推進を後押しして、来年も建設的な提案を重ねてまいります。以上で質問を終わります。
○議長(森繁男)7番布田恵美議員の一般質問を終結いたします。
 休憩をいたします。
 再開は午後1時といたします。
     午前11時49分休憩

     午後1時00分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
 高橋光孝議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。3番高橋光孝議員。
     〔3番高橋光孝議員発言席〕
○3番(高橋光孝)3番、岩沼政策フォーラム、高橋光孝です。よろしくお願いいたします。さきの通告に従い、一般質問をいたします。私口下手ですので、早速一般質問に入らせていただきます。
 最初に、震災復興について質問させていただきます。
 東日本大震災より5年9カ月が経過し、岩沼市は復興のトップランナーとして千年希望の丘の整備や集団移転地玉浦西地区のまち開き、そして仮設住宅の解体、閉所など、復興のトップランナーと言われております。市長を初めとする市の執行部の努力と市民の皆様の協力、理解によるものだと思います。当時の状況を思い出しても、まことに頭が下がる思いでございます。
 そして、市長はことしいろいろなところで復興はあと2年で終わると言われております。ことしの初めも2年と言われ、今も2年と言われて、なかなか2年が減っていないようなのですが、この2年の間でどれだけの事業が残っているかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)震災から5年9カ月がたちまして、ほぼ復興への道筋が見えてきたと私は思ってございます。  そこで、復興の計画についてお話をさせていただきますけれども、岩沼市の復興計画は23年から29年までの7年間でございます。この7年間の評価を29年度でもう一度やりまして、さらに具体的な整備がおくれているもの、そして終わったもの、そしてこれからやるものというような評価をしたいと思ってございます。あわせて、国と県の復興もあるわけです。ここがポイントになるわけですけれども、国と県は10年間のスパンで計画を立てておりまして、我々の7年とは若干スピード感が違うんだと思っております。したがいまして、事業の中には国が行う事業、県が行う事業、そして関連する部分が出てくるわけで、そこはやっぱり整合を持たせていく必要があるだろうと。したがって、7年で終わらない部分も当然出てくるのですけれども、市の計画として、今の段階で計画期間は7年という形で進めておりますので、29年度末にはほぼ終わるだろうと。しかし、残る部分もあります。それは、29年度の評価の中でまたあらわして、評価をしながら事業を明確にしていきたいと思ってございます。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)それでは、その中で細かいのもいろいろあるかと思うのですけれども、大きいところ、主なところで、29年までに市として終わらせる事業、そして、終わらせる予定なのだが29年まで終わらないだろうと思われるような事業はございますでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木隆夫総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)29年度までの計画期間中に終了を見込んでおりますのは、かさ上げ道路、それから千年希望の丘などの事業でございます。そのほか、一部30年度以降にわたると現時点で思われますのは、東保育所及び子育て支援センター、あるいは排水路、排水機場の整備、それから一部圃場整備などでございます。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)ありがとうございます。2番の質問も同じような答えになると思いますので、あわせてなんですけれども、市の2年という復興が、岩沼市として完了しましたというのは、30年以降の保育所ですとか排水機場、圃場整備等、終わってから完全に復興を完了したという宣言になりますでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)復興の完了といいますと、議員ただいま御指摘のとおりかと思います。ただ、復興計画に掲げております主な事業の完了というのは、29から30ぐらいで仕上げる。そして、その後に復興から地方創生へということで、例えばコミュニティーの強化とかコミュニティーづくりとか、そういったところについてはつなげていく。つなげていった先で復興が完成したと言えると思います。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)確かにこれが終わった時点で全ての復興が終わったという、事業だけで判断できない部分はあるかと思います。ただ、今後、ほかの被災して今復興している市町村のモデルになるように、そして市民の心が復興というものから未来に向かっていくように、できるだけ早い段階で復興の完了宣言を高らかにやっていただければなと思います。
 そして、次の質問に入ります。
 復興のトップランナーである岩沼市は、今後大震災が起こった場合にということで、姉妹都市の南国市、友好都市の袋井市を初めとする全国各地または海外から、復興の道筋、やり方を多くの地方自治体が視察に来ております。復興が早く終わっただけではなくて、復興の反省点、期限に間に合わなかった事業であったり、当時は混乱の中で判断して最良の方法だと思ったものが、今考えれば、もうちょっとこういう方法もあったのではないのかなとか、こうすればもっと早く終わったのじゃないのかなというような反省というのも必要かと思います。ことし、来年、再来年とどんどん復興が進んでいくわけですが、そのような反省点を含めた検証をするような検証委員会など立ち上げたりする予定はありますでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)復興事業の仕上げに係る取り組みということだと受けとめております。復興創生課長のほうからその辺についてお答えを申し上げます。
○議長(森繁男)菅井秀一復興創生課長。
○参事兼復興創生課長(菅井秀一)東日本大震災からの復興に関しましては、議員御承知のとおり、全国各地から御支援をいただいております。そのため、その記憶、教訓、これを全国に発信していくこと、さらに後世に伝えていくこと、これが非常に重要であると考えております。そのため、震災からの復旧・復興に関する記録紙の作成、例えばなのですけれども、その中で検証などを行い、あわせてその手法や実施時期については、今後検討していきたいと考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)いろんな事業を恒久的に持続させるためには、PDCAサイクル、家田参事なんかもよく使われておりますけれども、その4段階を繰り返すことで、もっといい事業ができるとされております。
 その中で、震災復興ですとどうしても計画を立てて実行してしまうと終わりがちで、震災というものはそうそう来るものではない。千年に一度の大震災とか言われているものは、次はそのとおりであれば千年後来るか来ないかというところであります。そうしますと、評価や改善、その改善を生かして新しいまた計画というのは、なかなか立てていくことができないのかなと思います。
 岩沼市をいろんな自治体が視察に訪れて参考にしたいということでございますから、ぜひその復興の反省点というものもきっちりと明確に出していただき、ぜひほかの自治体の参考になり、その自治体がそれに改善を加え、その地域での、例えば住民の人口比率だったり、土地の地形だったりによっても違いがあるかと思います。岩沼市のやった復興の方法、そして岩沼市が反省点として挙げた方法、こういう方法もあったのではないかというような方法を、ぜひ出していただいて、岩沼市に支援をいただいたほかの自治体、そして世界各国に発信していって、ぜひ参考にしていただき、それが岩沼市が震災復興のトップランナーとして言われていることの責務ではないかと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、防災と減災対策について質問させていただきます。
 1月26日に行われた岩沼市総合防災訓練は、2,000名以上の市民の方にも参加いただき、訓練としては非常によかったと思います。ただ、実際に大雨及び洪水、土砂災害が起こりそうな場合は、例えば岩沼市ですと小川地区、この辺がちょっと雨が多くなるなというと、すぐに氾濫危険が予想されるということで、避難準備や避難指示が出されます。今後のことを考え、河川の氾濫、道路の冠水など交通手段が遮断されることが容易に想像できると思います。記憶に新しい9.22の災害時には、県道岩沼蔵王線も冠水し、岩沼蔵王線だけではないのですが、あちこち冠水しました。そして、通行が遮断されている状況でもありました。
 これからトンネルが完成すると、岩沼蔵王線というのは、当然避難もそうですし、物資輸送ということで高速道路と空港を結んだりということで、非常に重要な道路になるかと思います。そういうところも含めて、今後、防災、減災、防災に強いまちづくりとして、長期計画で河川の改修ですとか道路のかさ上げ、大規模な土砂災害が起こりそうなところの砂防堰堤など行う予定はございますでしょうか。
○議長(森繁男)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)それでは、お答えいたします。
 まず初めに、河川の改修につきましては、大きく、これも長期計画に基づいていますが、国が阿武隈川の堤防強化とか、それから堤防天端幅の拡幅工事をしておりますし、あと県のほうでは五間堀川の志賀沢合流点から南貞山運河までの河道の改修、それから赤井江排水機場の整備を実施しております。また、引き続き志賀沢川のJR東北本線から五間堀川合流点までを整備する計画となっております。
 それから、大雨時に、お話がありましたような冠水しそうな、あるいはしやすい道路ということにつきましては、隣接する既存宅地との関係から、単にかさ上げして解決できるかというと、それだけではないですので、今現時点ではこれまで側溝整備等の浸水対策事業などとして対応してきておりましたが、引き続き市のほうとしても冠水する場所等について状況調査を行ってきておりますし、またそれから地域の要望を踏まえまして、これにつきましては計画を立てながら取り組んでまいりたいと考えております。
 それから、土砂災害が想定される場所等の砂防事業につきましては、県が全体計画を定めまして砂防ダム等の対策工事を行ってきております。市内では、御存じのように土砂災害防止法に基づきまして、今回ふえまして13カ所ということで警戒区域に指定されておりますが、現時点では県が実施いたします対策工事の計画の中には入っていないという状況になっております。ですが、今後現状を踏まえまして、箇所もふえているということも踏まえまして、必要な箇所につきましては、県に要望してまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)ぜひどんどん要望していただければと思います。
 今答弁の中でありました、河川の改修で志賀沢川のところがちょっと出ておりましたが、具体的にどのような改修を行っていくのかというのを、もしお答えいただければと思います。
○議長(森繁男)上田正典土木課長。
○参事兼土木課長(上田正典)お答えいたします。
 志賀沢川の河川改修でございますけれども、まず河道の幅そのものを広げることが一つです。あとは、堤防の幅も含めまして、幅を広げる、あるいは堤防の高さもある程度かさ上げしていくという中身でございます。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)実際見に行きますと、志賀沢川といっても志賀だけではなくて、当然その下、小川からずっとあるわけですけれども、小川のところが非常にカーブ、カーブになって狭くなっていると。今の中で幅を広げる、堤防を高くするというお話もありましたが、根本的に曲がっているところがいっぱい続くと、どうしても水かさが増すというか、そこが抵抗になってふえていくわけでございますが、ルートとかを変えるような計画はございますでしょうか。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)河川改修につきましては、かなりルートとかにつきましても、大変な事業になりますので、今現時点では、志賀沢の改修につきましては県で行うということなのですが、そのルート変更等については伺っておりません。
 ただ、議員おっしゃったように、曲がっているところというのは、ごみがたまりやすかったり、草が生えたり、水の流れがよどみやすいということがありますので、しゅんせつでしょうか、そういった草とか生えているものを撤去したりということで、地域からもある程度要望もあったりするのですが、その辺についてはしっかりと市でも受けとめて、県にも要望していきますし、市としても、できるものにつきましては一緒に地域の方々とやっていければとは考えておりますので、その辺で検討していきたいと思います。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)せっかく県、そして国などが巨額を投じてやりますので、その後でまだこうしたほうがよかったなんてことがないように、一発で災害が、最近の災害は想定外というのが当たり前のように起こりますから、せっかくやっていただけるときに、できるだけ災害が起きないような工法をとっていただければなと思います。
 そして、土砂災害、13カ所今回新たに指定されたということで、今後三色吉ですとか北長谷ですとか、その辺、岩沼市の西部地区はほとんど後ろに山を背負っているような形になりますので、今後その指定地域はどのぐらいまでふえていくような想像をされておりますでしょうか。お願いします。
○議長(森繁男)上田土木課長。
○参事兼土木課長(上田正典)今現在、13カ所でございますけれども、先般宮城県知事も、今後5年間で宮城県内の今現在危険箇所に定められている箇所については、調査をして土砂災害防止法の網をかけていきますとおっしゃっていますけれども、議員御存じといいますか、把握されていると思いますけれども、西部地区全体の危険箇所でいろいろ土石流とか色塗られている図面を見たことがあると思うのですけれども、あの部分につきましては、基本的には今後、全てそういう網をかけていくという調査と、そういう流れで県のほうが進めていくような段取りになっております。箇所数につきましては、申しわけありませんが、今全ての詳細の部分、数字を把握しておりませんでした。申しわけありません。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)どんどん指定箇所が当然ふえて、注意喚起、避難を早くしましょうということは非常にいいことと思いますが、それだけではなくて、市単独でというのは実際予算の関係上も難しいと思いますので、県・国に働きかけて、できるだけ砂防工事ですとか、特に危険な箇所というものは、できるだけそういう手を早目に打っていただければなと思います。ただ、景観の問題ですとか、砂防ダムのようなものをつくったことによる影響というのもありますので、その辺も考慮してできるだけ早く安全な方法をとっていただければいいかなと思います。  続きまして、観光対策とインバウンドについて質問させていただきます。
 6月定例会でも質問いたしました。その中で、多言語、外国語のパンフレットもしくは案内看板等を随時整備していくようなことでございましたが、今現在どの辺まで進んでいるかお答えをお願いいたします。
○議長(森繁男)木皿光夫市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)現状につきまして、商工観光課長のほうからお答え申し上げます。
○議長(森繁男)新妻敏幸商工観光課長。
○商工観光課長(新妻敏幸)観光パンフレットにつきましては、6月のさきの定例会でも回答させていただきましたとおり、今年度国内版向けの日本語版のパンフレットを今作成しております。現在、その作業を進めておりまして、この日本語版のパンフレットが完成したものを活用させていただいて、次年度以降、多言語版を作成したいと考えております。
 なお、案内板につきましても、千年希望の丘などに外国人観光向けの案内看板がございますが、そちらの全てを多言語版にしていくのは、少しコストの面からも難しい状況でございますので、今後状況に応じて対応していくことになるかと思います。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)ぜひできるだけスピード感を持ってやっていただければと思います。
 そして、11月21日に岩沼市商工会と一緒に準備して開催しました商店街一括免税カウンターの設置のセミナーで、東北経済連合会の大江専務も申されておりましたが、我々が身近に感じて何とも思っていないというか、当たり前と思っている地元の歴史だったりというものが、非常にほかの地域から来る方、そして海外から来る方の目にはとまりやすく、そういうところに感動して何度も訪れるというお話をいただいております。ぜひパンフレットの中に岩沼の歴史ですとか、建物のいわれですとか、そういうものを盛り込んだパンフレットにしていただければよろしいかなと思います。
 続きまして、2番になります。12月1日に竹駒神社と千年希望の丘に、来年の修学旅行をどこにするかということで、台湾の高校の校長先生たちが視察に訪れました。そのときの千年希望の丘で市長も御挨拶されておりましたが、市長は感触をどのように感じておりますでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)12月1日に、千年希望の丘に台湾からの高校の校長先生をお迎えして、いろいろほかにはないような魅力をアピールさせていただきました。1つは、見る観光じゃなく、体験する観光として、竹駒神社で茶道なり弓道なりをしたというお話を聞いておりまして、市の千年希望の丘におきましては植樹をすると。来た記念にプレートをつけて植樹をしていただくような、そういった体験型の修学旅行を提案させていただきました。その手応えでございますが、まだ結果は出ておりませんが、手応えがあったんだろうと、私はそのような評価をしております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)実はその日、私も全日本社寺観光連盟として朝から県の日程の中に竹駒神社と千年希望の丘を入れていただくようにお願いするところからかかわっておりまして、朝からおったわけですが、竹駒神社での体験、そして千年希望の丘での植樹体験というものを非常に喜んでいるようでございました。
 その中で具体的に、確定ではないのですが、竹駒神社の体験中に、昼食のときですね。岩沼いなり会の皆さんにお弁当をつくっていただいておりまして非常に好評でした。箸入れとか、手づくりでわざわざつくっていただいて、半数以上の方がお土産に持っていっていいかということで持って帰られております。そして、修学旅行のときにいなりをみんなで、修学旅行生と一緒につくったら楽しいねですとか、そういう具体的な案もいただいております。とある高校の校長は80名受け入れられるかという話が出ております。日にちは5月28日、あと40名は大丈夫かという校長先生もおりました。これは5月8日という話でありました、その時点で。まだ確定ではありませんが、そのような問い合わせもありました。
 そして、それに関してなのですけれども、観光庁のデータにもよりますけれども、東北には特に台湾からのお客さんが非常に多く来ていると。ちょうど今回の修学旅行の視察も台湾ということであります。そこで、岩沼市としては、6月の定例会では県が行っているプロモーションに参加させていただいているというお答えでありましたが、岩沼市単独としては特に一番来ている台湾などにピンポイントで営業活動、プロモーションなどは行わないでしょうか。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)非常に期待のある今回モデルケースだったのかなと思いますが、現在当市単独で台湾に対して旅行客の誘致活動を行う。あるいは、修学旅行も含めてなのですが、なかなか費用や効果の面からも非常に難しいかなと思っておりますが、今御紹介ありましたコネクションのある宮城県、そして実は交流実績がもう10年以上台南市と仙台市が10年以上の交流実績があるということで、そういった仙台市、あるいは今我々がやっております県南4市9町のそういう枠組みの中で、機会があればぜひ検討させていただきたいと考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)実は蔵王町の観光担当の課長さんと何度かお話ししておりますが、蔵王町はことし初めから台湾に直接営業をかけているようです。ほかの県と一緒に行っても、蔵王町が特に目立つわけでもなくということで、蔵王町はことしの冬、宿泊客を600人台湾から呼びましょうという目標を掲げ、毎月1回台湾に行っているようでございます。10月からは月2回にしようかなという話もされておりました。
 また、1日には先ほどの修学旅行の視察団がやってきまして、社団法人の台南市対日友好交流協会の郭理事長は日本文化も非常に詳しくて、茶道の礼儀その他も非常にわかっておりまして、校長先生たちに率先して通訳を通さずに説明されておりました。せっかく岩沼市に来ていただいて、そこまで好意を示してもらっているところだけにでも行ってみてはいかがかなと思います。2月には旅行会社が決まって、正式な日程は3月ぐらいに決まるような話を聞いておりますが、そのほかにも郭理事長のところは、今回来た10校の修学旅行だけではなくて、約100校ぐらいの修学旅行を扱っているのと、一般旅行も結構窓口になっているようであります。必ず岩沼市に寄ってくれということではないのですが、東北に来て仙台空港から台湾に帰るとなると、一番近いのが岩沼市で、空港に着く時間に3時間ぐらい余裕があれば、千年希望の丘だったり、最終日、四、五時間あれば竹駒神社、岩沼市内、千年希望の丘というのは非常にあり得る話であって、アプローチするにもピンポイントでかなり効果を出せるのではないかと思います。せっかく来ていただいて、そこまで人数等具体的に出ていますので、最後のだめ押しでぜひ岩沼市として個別にアプローチ、営業活動をしてはいかがかなと思いますが、再度答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)具体的な提案をいただいておりまして、本当に私もできれば台湾に行って、直接岩沼市の魅力を発していきたいと、そんな思いでもおります。何といっても地域連携を私は考えておりまして、先ほど議員がおっしゃった蔵王もその一つでございまして、岩沼だけで1日暮らすには、時間がちょっと多過ぎるような感じもしますので、やはり地域の魅力をそれぞれ連携で出しながら誘客していくという方法が、今考えられている中で最もいいのではないかと。そのような思いを今持っておりまして、地域連携、特に民間のそういった団体も間に入れて、外国の民間の団体ですね。そういったものをしっかり巻き込んで宮城県の魅力を出していければ、単独岩沼市でやるよりも効果があるのではないかと。そのような思いでおりまして、ぜひ我々も行ってみたいと思うし、向こうからも来ていただきたいと。そんな相互の行き来があれば、なおいいのだろうと思っております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)ぜひ御検討いただいて、アプローチしていただければいいかと思います。
 ちなみに、全日本社寺観光連盟の担当で来ておりました伊藤さんは、東急電鉄の社員でもありまして、100校以上に蔵王と村田と岩沼のこの観光ルートを中心に、1カ所だけだとなかなか選んでもらえないということで、松島、東松島と、あと仙台市という3つのルートを100校近くに案内しております。ぜひ岩沼市のほうも少し重い腰を上げていただいて、軽くなっていただければなと思います。
 ちなみに、東急電鉄はまた1月に台湾のほうに今回のだめ押しということで向かうということでした。私も6月か5月には行かない状況になっていますので、行ってきますので、よろしくお願いいたします。
 最後の4番目の質問になります。朝ドラ、最近ですと「あまちゃん」、最近というとちょっと古くなっていますけれども、大河ドラマ、あと「君の名は。」という映画ですね。そちらのほうは聖地巡礼ということで、ロケを行ったところというのは、非常に観光としてインパクトも多いことから、持続的な観光資源につながっております。決して歴史的な建物だけとか特別な町並みが見れるだけではなくて、電柱が入らなくて美しい夕日が見れるところだったりとか、そういうところが監督、制作者の目にとまるとロケが行われたりします。
 その中で、ロケを選ぶ側も、ここでロケができるのだろうかという交渉を最初からするのだったら大変だということで、観光庁によれば、ロケ地ツーリズムということで、ロケをする、される側が、このところだったら宿泊は何人できるんだろうか、こういう公共施設を撮影場所にお借りしたら料金は幾らかかるんだろうか、エキストラ等は地元で用意できるのだろうか、どういう風景があるのだろうかというものを、昔はロケをする映画会社その他が探していましたが、今は地方、地方でロケを誘致したいところが一生懸命アプローチしているという状態でございます。そのような中で、岩沼市としてはこれからロケ地を誘致するようなフィルムコミッションの設置などは考えていないのでしょうか。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)映画、そういった取り組みで非常に地元への経済効果あるいは地域への影響、もととなる作品がどれだけ注目されるかというのもあると思いますし、もう一つは、ヒットするかどうかということにもいろいろ左右される点もあるのだろうなと思っております。
 今御紹介いただきました「君の名は。」の映画というのは、きのうもニュースで言っておりましたけれども、今飛騨市のほうで図書館そのものが非常に多言語化に追われているということで紹介がありました。いろいろ影響はあるなと思っております。私どもとしましても、今後そういった機会があれば、ぜひ調査検討を進めて、アプローチできるものはぜひしていきたいと考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)確かにいろんな市町村が、そのロケ地アプローチ、ロケ地ツーリズムに対して協議会等をつくっていろんなアプローチをしているようで、ではそこに名乗りを挙げたから、すぐ映画の撮影が来るか。先ほど部長がおっしゃったように、その映画が思いっきり外して話題にも上がらなかったらどうなんだということもありますが、例えばそういう動きとして岩沼市の市民カメラマン、いろんな市民の方に自分の好きな風景を募集したりとか、これから海外の人が来て、我々が当たり前だと思っている風景が、ほかから来る観光客、特に海外の人からは非常に好まれる、もしかしたら景色があるかもしれない。写真で見ると、とある神社には招き猫がいっぱいあって、それを見に海外の人が来る。でも、実際に行ってみたら、そんなになかったよという話もあったりしますし、蔵王町ですとキツネ村、我々は余りにも昔から行っていて、もう1回行こうかなとなかなか思わないのですけれども、キツネが寄って来るというところで、海外から毎月200人、多いときでは500人以上の人が仙台駅からタクシーに乗ってキツネ村に行っているという実態もあります。ぜひ市役所観光課、商工会だけが観光に取り組むのではなくて、市民一体となって取り組む、市民の方が観光というものを認識するためにも、そういう取り組みをしつつ、市民の方の御協力を得て、市民の方が参加できるような取り組みをしていただければと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)誰かが観光の誘致だけをやっているというよりは、やっぱりその歴史、文化、非常に大事にするという点では、我々ここに住む人間がそういう意識に立つというのは、非常に大事だろうと思います。  それから、観光物産協会等で毎回実施しておりますがフォトコンテスト、ことしも岩沼物語というタイトルをつけまして募集したり、いろんな絵を、ネットを含めて紹介させていただいているということでございますが、そういった分で少し裾野と我々自身の意識改革というような形で、我々自体がおもてなしをしたいという心に立ち入るように、いろいろな面から努力をしていきたいと思っております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)ぜひ、誰がやるということではなくて、何かをきっかけに、岩沼市全体、市民を巻き込んで観光という、これから国のほうも挙げている産業の一つとして観光を捉えておりますので、その辺に取り組んでいく、そして市民に周知して、市民も一緒に参加していけるようなきっかけづくりをしていただければと思います。  以上で質問を終わります。
○議長(森繁男)3番高橋光孝議員の一般質問を終結いたします。
 休憩をいたします。
 再開は1時55分といたします。
     午後1時40分休憩

     午後1時55分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
 植田美枝子議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。4番植田美枝子議員。
     〔4番植田美枝子議員発言席〕
○4番(植田美枝子)4番、いわぬまアシスト、植田美枝子。通告に従って質問いたします。
 岩沼市が10年かけて目指すいわぬま未来構想のまちづくりの主要課題の中に、将来の岩沼を担う子供を安心して産み、育てることができる環境づくり、地域特性を生かした都市活力魅力の向上、都市機能などが適度に集約された質の高いまちの形成とあります。岩沼市の位置環境は政令指定都市である仙台市から電車で20分、また東北本線でも常磐線でも利用できる便利な環境です。これは岩沼市の大きな特性と言えます。その岩沼駅に近い亀塚第一住宅の跡地は、通勤にも便利な場所であり、保育所も近くにありますし、住みたい場所と言えます。この亀塚第一住宅の跡地をどのようにするかということは、未来構想の実現に向けても重要な課題と考えます。
 そこで、1つ目の質問です。亀塚住宅の跡地利用について、(1)提案を受けている団体に公益社団法人青年海外協力協会とあるが、どのような団体でどのような実績があるのでしょうか。お願いします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)亀塚第一住宅については、前にも質問がありましたが、大変重要な市の活用する土地という位置づけで考えておりまして、これを具現化するためにできるだけ民間の力を活用して進めたいという考えでございます。そこで、具体的な質問の内容については、総務部家田参事よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えいたします。
 青年海外協力協会でございますけれども、開発途上国の人々のために、自分の持つ技術や経験を生かして活動してきた青年海外協力隊というのがございますけれども、その帰国隊員を中心に組織されている内閣府が認定いたしました公益社団法人ということでございます。一般社団ではなく公益性の高い法人ということで、公益社団法人と認定を受けている団体でございます。
 どんな実績かという話でございますが、岩沼市との関係ということで御説明というか御回答させていただきますけれども、当協会では東日本大震災の発生直後から里の杜サポートセンターの運営に参画していただいたというのがございます。現在でも被災者の方たちの孤立防止だとか心のケア、あるいは地域コミュニティーづくりの再生に向けて、いろんな支援をいただいているというところでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)今の説明のあったとおりに、以前は青年海外協力隊ですね。メーンは海外協力となっておりまして、近年そこから事業を広げ、震災後、地方創生の事業という形でも始めている団体でした。地方創生事業の実績なのですが、全国的には決して多くはないと思います。同協会は、この岩沼での活動が、その地方創生に関しては全国の中でも先駆けていると感じましたが、その辺はどう捉えているのでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)今議員がおっしゃられた青年海外協力隊でございますけれども、若い方たちが発展途上国に行って、そこでその土地の方たちと会話をしながらまちづくりというか、地域づくりをしているというノウハウが、海外協力隊に行かれた人たちには多々ございます。それからあと、そういったところに行かれる方というのは、どちらかというといろんな資格を持たれている方というのもございますので、そういった方たちを岩沼市としては、岩沼市に落としていただきたいというか、そういった意味でやっていただければどうかという観点です。  先ほど言いましたように、実績としては、里の杜サポートセンターで参画をしていただいていますので、それなりに土地勘があるというような観点でございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)先ほども申しましたが、岩沼市にとって亀塚第一住宅の跡地は、非常に条件のいい場所です。有意義な使い方をするためにも、一つの団体からの提案だけではなく、実績のあるほかの団体からの提案なども考えてみてはどうでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)まず、済みません、私のほうの御説明としてちょっと足らなかったところがあるかもしれませんけれども、地方創生はまだ始まったばかりというのがございます。それから、あと平成27年8月でございますけれども、青年海外協力協会と地方創生に関する協定も結んでいるというのもございまして、その協定の中で多世代が交流し、地域経済の活性化につながる新しい地域社会づくりといったものの協定を結んだというのもございますので、そういったところからまずはちょっと青年海外協力隊とやりとりしていきたいというところでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)わかりました。しかしながら、青年海外協力隊というのは、発展途上国を中心に活動していた若者たちであります。岩沼市にとって必要な人材である部分もあるとは思いますが、未来構想のためには、そうではない、もっと実績のある方からの提案、そういったものも必要と考えておりますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)もちろん、今議員御指摘のございましたように、ここだけしかやらないということではなくて、先ほど言いましたように協定を結んでいるので、まずはその協定に基づいていろいろやりとりはしていきます。一切合財ほかの団体、あるいはほかの活動をされている方の意見は聞きませんよということではなくて、これを少しずつ進めながら、いろんな方たちの御意見を聞いて、岩沼市にとって一番いいことでございます。青年海外協力隊にとっていいことではなくて、岩沼市にとって一番いいものを選んでいくというようなことでしていきたいと思ってます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)他市町村の、例えばそういったコミュニティーにかかわるような施設とかと、成功していると言われるところがあると思うのですが、そちらの情報も十分に組み入れた上で検討していただきたいと思います。
 次の質問です。「地域住民との意見交換を進めており」とあるが、いつどこでどんな形で行ったのか、この先はどう進めるのでしょうか。済みません、この質問は少し布田議員の質問にかぶりますが、もう一度お願いします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 地域住民との意見交換につきましては、ことしの9月から10月にかけて、市からの委託業務に基づいて、先ほど御質問ございました青年海外協力協会の職員が、北中学校区の区長さんとか町内会長さん、民生委員の方々のところに訪問して、地域の特徴とか地域の課題についていろいろと意見を伺ったというようなところでございます。  今後、どう進めるかという御質問でございますけれども、そういったいろいろな地域課題、地域のいろいろな御要望等を踏まえまして、我々もいろいろ考えていきます。考えたものを、いきなりどんというわけではなくて、いろいろとその地域の方たちの御意見を伺うようなこともして、地域コミュニティーづくりだとか住民主体のまちづくりに生かしていきたいと考えております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)この場所の利用法は、岩沼市民全体の問題だと考えています。地域住民だけではなく、市民全体から広く意見を求めるべきと考えますが、どうでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)御指摘のとおり、これはそこの地域だけではなくて、岩沼市の非常に重要な資産だと思っておりますので、やり方はいろいろあるかと思いますけれども、いろんな方たち、いろんな活動をされている方たちの意見を聞きながらやっていきたいと思ってます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)ぜひ岩沼市民全体が納得のいくような施設を検討していただきたいと思います。
 3番目の質問です。複合型福祉施設の提案を受けているとあるが、提案の内容は具体的にどのようなものなのかお願いします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 複合型福祉施設の提案でございますけれども、これは一つの提案ということでございます。保育所だとか地域子育て支援センターなどの子育て支援といった機能、それからあとは高齢者の方の生きがい創出だとか健康づくりを行うための支援だとか、あとはそれから障害の方たちの就労支援といったような、いろんな機能を持たせたものをやってみたらどうかというような御提案を受けています。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)こういった提案は、書面上ではなくて、具体的に図面化してあるものになるんですか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)今いろいろ話し合いのところで出てきているもの、それから図面というか、かなりラフなものがあることはあるのですが、それをもって今岩沼市がやるということではなくて、いろんなものをもらった上で、先ほどの質問でも言いましたように、岩沼駅周辺のところをどうやってつくっていくかという大きな話もございますので、そんなものも考えながら、適材適所というか、ここはこういう機能、ここはこういう機能というふうにやっていかないといけないと思っています。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)その提案の一つに温泉やカフェとありますが、温泉という部分に関しまして、掘ろうかなという検討も考えるということなんでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 そういった提案はありますし、調査をかけているとは聞いています。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)その温泉に係る提案をいただいていることは、済みません、以前に岩沼市にあった千寿荘の復活という考え方も含まれているのでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)千寿荘は老人福祉センターという位置づけでございます。今般の温泉というのは、地域の人が集まるようなことというようなことで言われています。ただ、当然掘削するための経費をどうするか。あとは、もし温泉が当たればいいのですが、温泉が当たらなければどうするのか。温泉が出たからといって、その経費をどうやって維持していくか、設備ですね、というようないろいろな問題がございますので、現在の段階ではいろいろな提案の中で選んでいくと。要は、我々としてはいろんな選択肢を今用意して、その選択肢の中で、先ほど言いましたように岩沼にとって一番どれがいいかというのをこれから考えていくというような状況です。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)そこで1つ提案です。4番目の質問に入ります。複合型福祉施設と併設して高層の市営住宅を建設してはどうでしょうか。
○議長(森繁男)星幸浩復興・都市整備課長。
○復興・都市整備課長(星幸浩)市内には現在災害公営住宅を除きますと、市営住宅が256戸、県営住宅が722戸の合計で978戸の公営住宅が設置されております。市内の世帯数に対する割合は5.6%となり、県内平均の3.1%と比較しても高い数値となっております。これは県内14市の中ではトップの数値でございまして、市内の公営住宅の戸数は充足されていると判断されることから、現在のところ建設する考えはございません。
 また、亀塚第一住宅跡地の周辺には、県営岩沼亀塚住宅、市営住宅の亀塚第二、亀塚第三、そして栄町住宅の計338戸の公営住宅が設置されており、市内の約3割以上の公営住宅が集まっている地域となっております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)しかしながらですね、あの亀塚第一住宅の跡地っていうのは、住むことに関しても非常に魅力的な場所だと思います。市民をふやすチャンスなんではないでしょうか。新築の市営住宅は非常に魅力的だと思います。残念ながら、今ある市営、県営は非常に年数のたっているものが多いのは事実です。そこで、ちょっとおしゃれな市営住宅、駅から近くて通勤にも便利を売りにして、岩沼以外からの転入も見込めると考えますが、考えを聞かせてください。
○議長(森繁男)星復興・都市整備課長。
○復興・都市整備課長(星幸浩)議員のおっしゃることも理解はできますけれども、公営住宅につきましては、公営住宅のストック計画に基づきまして、順次廃止して整備するというような位置づけになってございますので、今回は亀塚第一住宅を廃止しますけれども、現在の戸数からいきますと、先ほどもお話ししたように、現在のところ、建設する計画はござませんということになります。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)公的な住宅の数なんですけれども、それは岩沼の特性から見れば、別にほかよりも割合が多いからっていうのは、ちょっとどうかなと思います。当たり前のことではないかなとさえ感じます。せっかく便利な空間です。縦も横も高さも十分に利用したものを建設すべきと考えますが、どうでしょうか。
○議長(森繁男)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)公営住宅は低所得というか、所得の制限がありまして、皆さんが誰でも入れるわけではないです。ですから、今議員がおっしゃられた内容につきましては、民間である程度周辺にもっと土地の活用を図っていただくとか、という面でやっていただければいいと思いますし、ここの周辺については先ほど来、公営住宅が非常に多いと。ただ、ストックも古くなっているところもありますから、それにつきましては改修するなり、あるいは高齢者向けにバリアフリー化を進めるなり、あるいは魅力的な団地形成にするように、その辺は改善していく必要性があるかなとは感じております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)確かにまだ収入も少なくて、子育ての大変な世代、そういった人を呼び込むチャンスになるんじゃないかなと私は考えました。また、便利な場所ですので、便利な場所に住みたいと考える高齢者などのためにも、複合型福祉施設を併用するということになると、日々の行き場所ができたり、子育てしやすかったり、また高齢者には生きがいにもつながる市営住宅になるんじゃないかなと考えています。もう一度、少しそういった考えはないでしょうか。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)公営住宅は、あくまでも市で管理していくという立場で目的を持ってつくっている住宅でございますので、先ほど来課長のほうも申し上げましたが、岩沼市の公営住宅戸数は非常に多いです。1,000戸近い住宅がありまして、その中心地が、やはり利便性があるということで亀塚周辺に集中しているということもございますので、今現時点で市営住宅という観点で、ここの施設にあわせ、ふやして建設していくということは、今現時点では考えられないということしか言えないと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)人口減少対策の岩沼市結婚新生活支援事業の「岩沼で家族になろう!」、この事業の追い風になると考えますので、ぜひこれからの検討に、少し頭の中に入れていただいて、しっかりと検討していただければと思います。
 次の質問です。5番、亀塚保育所と相の原保育所を再編し、同協会へ移行するということは、どういうことになるのでしょうか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えさせていただきます。
 亀塚第一住宅の跡地の活用につきましては、高齢者も障害者も子育て世帯も皆が支え合い、高め合い、地域社会の貢献ができる、そういった拠点形成を今考えているところでございます。
 それはそれ、亀塚の話をそういうふうに考えているということでございますけれども、先ほど市長からもあったかもしれませんけれども、亀塚保育所、それから相の原保育所につきましては、かなり老朽化が進んでいるということでございまして、そういったものも公共施設管理等計画の中で再編し、いろいろ考えていくというふうにこの前規定しておりますけれども、そういった中での再編で、一つの視野として青年海外協力協会への移行も考えているというところでございます。
 この協会に移行するとどうなるかという御質問でございますけれども、これはこれから考えていかないといけない話ではございますけれども、今亀塚、相の原の両保育所の保育機能といったものは、当然維持していくというのが一つでございます。ただ、それだけではなくて、子育て支援センターなどの子育てサービスのさらなる充実も当然ここは図っていきたいと認識しております。ただ、何度も言うようですが、私どもが決めて、もうそこでやりますよということではなくて、当然この具体化に向けては、保護者なり地域の皆様方の御意見を伺いながらやっていくということでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)協会への委託っていう意味ではないのですね。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)そこも選択肢の中の一つということでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)今の考えの中でいいのですが、同協会へ移行した場合のメリット、デメリットは何だと考えていますか。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)これは非常に端的に言えば、まずは資金面で民間への委託をしますと、民間がつくる保育所に関しては、国なり県からの補助金といったものが得られます。市の財政が潤沢であればあれなのですが、やはりそういったことも視野に入れて考えていかないといけないのではないかということでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)このまま例えば亀塚保育園と相の原保育園を移行したとなる場合、ほかの保育園も同じようにいずれ同協会へ移行するという方向性はいかがなんでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)保育所でございますが、保育所は今のところ、そんな考えは持っておりません。ただ、どんどん民間の力をかりていきたいという方向性は持っていますけれども、具体的な中身については持っておりません。
 それから、今いろいろお話の中に出ていました施設としては、高齢者施設とか、あるいは就労支援も含め、本当に複合型なので、これを一括して運営するノウハウが必要だということも重要だと思います。ばらばらばらばらの経営であると、せっかくのいい施設が機能を果たせないということもありますので、これらをしっかり見ていきながら、運営者を考え検討していきたいと、そう思っています。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)正直言いまして、実績のない青年海外協力協会に市長がちょっと大きく肩入れをしているのではないかなとさえ感じてしまったんですが、その辺はどうなのでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)もともと地方創生そのものも実績がなくて、これまでは行政主体の運営をしてきたのが、地方創生という大きな枠組みの中で民間と取り組むということが大事な要素になってきているわけです。それは、やっぱり柔軟性のある運営とか、施設の維持の仕方を、もう少し民間の力をかりてほしいという国の思いもあるものですから、民間と組むことをまず考えておりまして、公益社団法人として立派に公益法人があるわけですから、今震災を機にいろいろやっておりますけれども、それらの実績を見ながら運営をさらに充実させていきたいと思ってございます。特別にその思いがあったわけでは決してございません。
 ただ、若い人の力を生かしていきたいというのが一つ。もう一つは、人材が物すごく豊富、こういう言い方は失礼なのですが、海外から毎年何千人も帰っていらっしゃる方々の力をかりたいというのもありますし、今までとは違ったような形の運営ということも一つあるかと思います。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)ことし2月の施政方針の中で、市長は地方創生関連経費にあっては、少子高齢化の進展に正面から取り組むため、昨年10月に策定した岩沼市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、観光振興事業やイメージアップ策など新しい岩沼の担い手を育成する人づくりのため、さらには結婚、出産、育児の支援を一括して提供するなど、岩沼市に住みたい、住み続けたいと思えるまちづくりのため、経費を幅広く計上しておりますと話しています。この亀塚第一住宅の跡地に複合型福祉施設と、またしつこいんですが、併設して幅広い年齢の方が数多く住めるような高層の住宅を建設することを提案して次の質問に参ります。
 2番目の大きな質問です。さわやか市政推進課への市民からの意見や要望についてです。平成27年度は何件あり、どんな内容だったかお願いします。
○議長(森繁男)大元利之さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)お答えいたします。
 平成27年度の件数につきましては、9月議会でお配りしました平成27年度主要な施策の成果と予算執行の実績報告の14ページに記載しておりますが、市長への手紙が84件、来庁や電話、メール等が63件、要望書等が40件で合計187件ございました。
 内容につきましては、道路や側溝、公共施設の修繕改良や、交通標識、信号機などの交通安全に関するものを多くいただいております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)合計で187件ということでしたが、これらのホームページで項目ごとの件数は表にしてあります。実際に表を見たんですが、内容が全くわからないので、正直心に響くものではありませんでした。市民が知りたいのは、もっと具体的な内容ではと思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)大元さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)次の質問等にも話が行くかとは思いますが、こちらのほうですね。確かに分類コードというところで、正直よくわからないところが見る方によってはあるのかなと思っておりまして、今後、次の質問等もあるのですが、少し改良したいと思っております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)次の質問に入ります。当初、御意見箱や市長への手紙などを設置した目的は何だったんでしょうか。
○議長(森繁男)大元さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)実施の目的につきましては、より多くの市民の皆様のお声をお聞きしまして、市政に反映させるためでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)そうですね。寄せられた市民の声に市長がどのように返事をしたかというところは、市民が関心の高いところであります。一方通行ではないっていうことに喜びも感じますし、市長の誠実な返事に信頼を持つこともあるでしょう。開かれた市政のために、やはりもう一歩踏み込んで具体的な内容を公表することがいいと思います。
 そこで、次の質問です。あ、すいません。次の質問の前にですね、東大阪市で公表している御意見箱あるんですね。例えばこんな形でっていうのを二、三紹介させてください。
 御意見、「ごみ収集車の運転がフルアクセルブレーキでうるさい。また、スピードが出ているので狭い道路だと危ない、怖い。運行の管理指導をして、収集以外の生活道路の通行禁止や処理場へのルートを作成して市民に知らせてマナー向上に取り組んでもらいたい」。これに対する回答です。「御意見をいただきありがとうございます。収集車両の安全運転については、日ごろより厳しく指導しているところです。御指摘をいただきました生活道路の通行禁止や処理場へのルートの作成など、困難な点はありますが、幹線道路の通行を基本とするよう定めて指導いたします。今後とも安全運転及び運転マナーの向上に努めますので、御理解、御協力をお願いいたします」。
 もう1個だけ。御意見、「東大阪市でやってほしいことは、寂しくされている団地の御老人にボランティアで千羽鶴を折ってもらうとよいのではと思って書きました。千羽鶴を送る場所はたくさんあると思います。でき上がったら、車などでとりに来てあげたらいいと思います。家の中で1人はとても寂しいものです」。それに対する回答です。「御意見ありがとうございます。本市におきましては、高齢者の方々が安心して健やかに生活していただけるよう、さまざまな施策に取り組んでいるところでございますが、今回いただいた御提案につきましては、今後の参考とさせていただきます」。
 このように、非常に具体的で小さなことにも丁寧に答えているわけです。このような形での公開でしたら、個人情報も十分に保護しており、市民が読んだ後に関心を持つと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)市長への手紙等々ございますが、その内容については一つ一つ丁寧にお答えをしておりまして、公表しようという中身についてはこれから検討するにしましても、やっぱりいろいろ事情があって、出してきておりますので、どの程度まで公表できるかお約束はしかねるのですが、しっかり向き合って対応させていただいておりますので、そこは御理解をいただきたいと思います。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)今、3番目の質問の回答をいただいてしまった形になったんですけれども、一応3番目の質問として、個人情報にかかわらない程度で市民に知らせるべきと考えるがどうかっていうところなんですけれども、やはり公表することで市民も市政を身近に感じますし、自分たちのまちを少しでもよくしようという声が届くんだなという思いが生まれると思います。市民の大きな発展につながると考えますので、ぜひ個人情報を保護した範囲内で公表できることを考えていただきたいと思います。市長、お考えはいかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)市長への手紙については件数がどんどんふえておりまして、いろいろ御意見を寄せていただいておりますので、できるだけ早く、そして丁寧にお答えをしたいと。中には、私の直筆のものが欲しいという内容もございますので、対応し得るだけとにかく対応してまいりますので、貴重な御意見をいただいておりますので。ただ、公表するかどうかというのは、これは大きな問題が次にある場合があるので、これは慎重に対応させていただきますが、件数ぐらいとか、あるいは本人が了解しているものについては出させていただきたいと思っています。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)市長がおっしゃるように、問題だって判断できるものではなくて、ちょっとした小さなことでも、1人の人だけが返事を読んで終わりにするわけではなく、みんなが、市長はこういった小さなことにもこのように答えているんだと、それが市長にとってもきっと、そういうことをホームページに載せることは、市長の人柄や考え方や誠実さを市民にわかってもらう最高のステージになると考えますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)できるだけ努力をさせていただきます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)ぜひ早目に実行していただきたいと思います。
 大きな3つ目の質問です。認知症初期総合支援について。
 今、全国的に高齢化が進んでいます。日本の平均寿命は年々延びている傾向にあり、2050年には女性の平均寿命が90歳を超える予想です。しかし、健康寿命は2013年で男性71.19歳、女性は74.21歳となっており、平均寿命との差が男性で約9年、女性で約12年もあるのです。高齢化を迎えた日本において、高齢者が高齢者を介護する、いわゆる老老介護は珍しいものではなくなってきました。また、認知症高齢者が同居する認知症高齢者の介護を行う認認介護も近年ふえつつあります。
 1つ目の質問です。認知症初期集中支援チームを設置したとあるが、何人のチームで活動日数は月どのぐらいなのかお願いします。
○議長(森繁男)今田昌美介護福祉課長。
○介護福祉課長(今田昌美)お答えいたします。
 11月1日に認知症初期集中支援チームを設置いたしました。そのチーム員につきましては、4名体制となっております。また、活動の日数は定例の会議を月1回開催し、緊急的な事象が発生しましたらば、随時チーム員会議を開催することとしております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)今のお話ですと、現場に足を運ぶのではなく、資料での判断をするチームということになりますか。
○議長(森繁男)今田介護福祉課長。
○介護福祉課長(今田昌美)例えば関係者の方とか家族の方から相談があった場合に、それをもちましてチーム員会議を開催します。それで、支援の必要な方かどうかを検討いたしまして、その中で支援計画を立て、訪問をし、関係する医療機関ですとか介護サービスとかにつなげていくような支援をしていくようになります。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)このチームは、地域の情報を持っています例えば民生委員とか、区長さんとか、町内会長等の連携はあるのでしょうか。
○議長(森繁男)今田介護福祉課長。
○介護福祉課長(今田昌美)もちろん民生委員や地域包括支援センターなどと連携していくような形になっていくと思います。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)はい、わかりました。次の質問に入る前に、ダブルケアっていう言葉があるのですけれども、このダブルケアという言葉は、横浜国立大学准教授の相馬直子氏とイギリス・ブリストル大学講師の山下順子氏が名づけました。これからの日本、団塊ジュニアが最も抱えるだろうと言われています。子育てと親の介護がダブルで来ることを言います。背景には、日本社会が共働きモデルへ移行期にあること、晩婚化傾向にあること、高齢出産傾向にあることなどがあります。そのほかにまた、以前から子育てと介護の同時進行はありましたが、女性が主な担い手として行われており、現在の状況は、兄弟の数の減少や近所づきあいの減少など、ダブルケアに直面している人を支える人々の関係性が大きく変わってきたことも大きな問題とされています。
 質問です。子育てと親の介護のダブルケアの問題に対して、当市はどのように取り組んでいくのでしょうか。
○議長(森繁男)今田介護福祉課長。
○介護福祉課長(今田昌美)お答えいたします。
 子育てと親のダブルケアの対応については、まず相談のあった部署でお話を伺い、必要に応じて関係機関等と協議し、提供できるサービスを紹介するなどのコーディネートを行っております。
 御家庭の問題には、子育てと親の介護に限らず、障害と介護、子供と障害、金銭的な問題や住まいの問題などさまざまな背景が想定されます。各担当課においても初期相談をお受けし、問題の内容から課を越えて連携し、関係機関の協力をいただき対応しているところでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)やはりダブルケアを含めた、こういった介護当事者が支援を求めているのに対して、今の行政政策が縦割りの体制が強いというのですか。高齢者だけを見る、子育て、そういった体制があるため、明確な行政サポートが打ち出されていないように感じます。家族や家族単位でその世帯ケアを把握することは非常に難しいと思うのですが、せっかく岩沼市は認知症初期集中支援チームをつくりましたので、最大限に生かしていち早く認定できるようにすべきと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)今田介護福祉課長。
○介護福祉課長(今田昌美)議員御指摘のとおり、本当に老老介護、認認介護、ダブルケアということで、今後国全体の問題になっていくと思いますので、各部署、子育て、それから介護部門、それぞれの部署でさまざまな対応を連携してやっていきたいと思っております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)そうですね、認認介護、老老介護、ダブルケア、この問題は本人が頑張り過ぎることもあって、なかなか確認できずに事件に至る例もあります。私が頑張らないと、まだ大丈夫、私しかいないと追い詰められていくことになります。そんなときに行政からのいろいろなアドバイスが大きく役に立つと思います。  最後の質問になります。認認介護、老老介護、ダブルケア世帯への支援策として特別養護老人ホームなどへの優先入居を考えてはどうでしょうか。
○議長(森繁男)今田介護福祉課長。
○介護福祉課長(今田昌美)お答えいたします。
 特別養護老人ホームは国の指針に基づきまして施設ごとに入所指針が決定されております。公平性を確保するために、本人や介護者の状況を入所評価基準に基づいて点数化して、施設の入所検討会で入所判定がされております。介護者の状況におきましても、心身状態や子育て、年齢等がきちんと勘案されており、個別の対応に応じて優先入所等の円滑な施設入所に取り組んでいると伺っております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)そういったいろんな状況があると思うのですが、苦しみながら介護や子育てをしている人たちにとって、行政から、そうですね、例えば優先入居できるシステムが岩沼にはありますから、遠慮なくおっしゃってくださいっていうような言葉があると、介護している方はほっとして自分を取り戻せるきっかけになったりですね、家庭の健全が大事ではないかと気づくことにもなると思います。1軒でも多くの健全な家庭をつくることが大切だと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)今田介護福祉課長。
○介護福祉課長(今田昌美)市といたしましてもできる限り個別の対応といいますか、その家族と御本人様の負担軽減になるような対応をしていきたいと思っておりますし、また施設入所だけではなくて、在宅のサービスの中にも例えばショートスティであるとか、それから小規模多機能という泊まりの機能があるものとか、いろいろさまざまございますので、そういったところを御利用していただけるような形で支援をして、サポートしていきたいと考えております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)わかりました。健全な家庭っていうものが非常に大切になってくると思います。市長が掲げた未来構想にある、みずから住みたい、住み続けたいまちっていうのも、この健全な家庭の先にあると考えます。ぜひかゆいところに手が届き、小さな意見にも耳を傾ける、そんな行政であってほしいと思います。  行政と市民が近づくことで、信頼も持て、そんなまちになることを望みまして、一般質問を終わりにします。ありがとうございました。
○議長(森繁男)4番植田美枝子議員の一般質問を終結いたします。

○議長(森繁男)お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(森繁男)御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決しました。
 残りの一般質問は明日午前10時から継続することにいたします。
 御起立願います。 ── 大変御苦労さまでした。
     午後2時41分延会
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