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平成28年第3回岩沼市議会定例会会議録(第4日目)

平成28年6月22日(水曜日)

出席議員(18名)

  • 1番  佐 藤 剛 太
  • 2番  菊 地   忍
  • 3番  高 橋 光 孝
  • 4番  植 田 美枝子
  • 5番  佐 藤 淳 一
  • 6番  大 友   健
  • 7番  布 田 恵 美
  • 8番  酒 井 信 幸
  • 9番  須 藤   功
  • 10番  渡 辺 ふさ子
  • 11番  佐 藤 一 郎
  • 12番  国 井 宗 和
  • 13番  布 田 一 民
  • 14番  長 田 忠 広
  • 15番  飯 塚 悦 男
  • 16番  沼 田 健 一
  • 17番  櫻 井   隆
  • 18番  森   繁 男

欠席議員(なし)


説明のため出席した者

  • 市長   菊 地 啓 夫
  • 副市長   熊 谷 良 哉
  • 総務部長   鈴 木 隆 夫
  • 健康福祉部長    吉 田   章
  • 市民経済部長    木 皿 光 夫
  • 建設部長   高 橋 伸 明
  • 総務部参事     家 田 康 典
  • 総務課長   大 友   彰
  • 参事兼政策企画課長兼復興創生課長   菅 井 秀 一
  • さわやか市政推進課長    大 元 利 之
  • 防災課長   平 井 光 昭
  • 参事兼土木課長   上 田 正 典
  • 復興・都市整備課長 星   幸 浩
  • 水道事業所長    宍 戸 和 憲
  • 消防本部消防長   菅 原   敬
  • 教育委員会教育長   百 井   崇
  • 教育次長兼教育総務課長事 務 取 扱   高 橋   進
  • 参事兼学校教育課長    佐 藤 修 司
  • 生涯学習課長兼スポーツ振興課長  高 橋 弘 昭
  • 監査委員事務局長   鎌 田 幸 男

議会事務局職員出席者

  • 参事兼事務局長   加 藤 英 教
  • 局長補佐   近 藤 祐 高
  • 議事係長   佐 藤 俊 輔

議事日程

平成28年6月22日(水曜日)午前10時開議
1.開議宣告
2.閉議宣告

本日の会議に付した事件

日程第1から日程第2まで

午前10時開議
○議長(森繁男)御起立願います。おはようございます。御着席お願いいたします。
 ただいまの出席議員は18名であります。
 直ちに本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。

日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(森繁男)日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、2番菊地忍議員、3番高橋光孝議員を指名いたします。

日程第2 一般質問 ○議長(森繁男)日程第2、一般質問を行います。
 7番布田恵美議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。7番布田恵美議員。
     〔7番布田恵美議員発言席〕
○7番(布田恵美)おはようございます。7番布田恵美です。さきの通告に従い2項目を取り上げます。
 まず1つ目、男女共同参画社会の推進についてお尋ねいたします。
 初めに、この項目については、平成16年の議員初当選以来、継続して一般質問にも取り上げてきました。男女共同参画社会の視点は、今、日本が置かれている少子高齢化の中で男性も女性も人としてともに理解し合い、地域社会を支え合い、その人らしく活動するためには欠かせぬ視点だと受けとめているからです。子育て、介護、仕事、防災などいずれの分野においてもその視点は欠かせません。
 この間、岩沼市でも市民向け勉強会、講演会、県の主催する男女共同参画社会フォーラム・岩沼での開催など取り組んできています。私も参加者として学びを重ね分科会担当を担う機会もありました。
 一方、地域社会を見渡しますと、少しずつ変化していることも感じる中で、まだまだ固定的な役割分業とも言える慣習が根強く残る場も見受けられます。この男女共同参画の視点が広く浸透していくことが、地域社会がもっと暮らしやすく、住みやすくなることでもあり、男性、女性、それぞれに活躍の場が広がることだと思っています。
 私が質問に取り上げていることは、私一人が感じていることではなく、周囲の男性、女性皆さんから多く寄せられている声でもあり、市民アンケートの中からも読み取ることができます。
 以上の点を踏まえて質問に入ります。
 1番、岩沼市の男女共同参画社会の取り組みについてです。男女共同参画社会の基本的な考え方は、誰もがつくられた性差にとらわれることなくその人らしく活動したり、生きることを目指すことであります。
 (1)岩沼市男女共同参画推進条例についてお伺いいたします。
 まず、1)平成24年3月7日施行以降の男女共同参画の推進状況はどうなっているのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)総務部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)鈴木隆夫総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)平成24年3月の条例制定以降ということでございます。25年7月に男女共同参画基本計画を策定して、それに基づいて推進を図っております。平成26年度まで、25、26と26年度までについて計画の評価指標の実績から見ますと、市防災会議における女性の割合、これは当初より減少した形になっておりますが、ほかの各種審議会における女性の割合あるいは市の管理職における女性の割合といったものが上昇し、その他の指標についても上昇または横ばいとなっておりますので、おおむね順調に進んでいるというふうに考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、いろいろな分野の中で指標を見ると、上昇しているところもあり、おおむね順調に進んでいると、そのような認識であると伺いました。
 では2)番、同条例第10条は、市は基本理念に関する理解を深めるため、市民、事業者及び教育関係者に情報の提供、広報啓発活動、その他適切な措置を講ずるよう努めるものとするとあります。具体的にどのように取り組んでいるのかお尋ねします。
○議長(森繁男)大元利之さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)お答えいたします。具体的な取り組みといたしましては、基本計画策定後の平成25年度に広報「いわぬま」に、男女共同参画の理念等につきまして6回連続で掲載して周知、啓発活動を行いました。また、現在、市ホームページにおきまして、条例及び基本計画等を掲載するとともに、岩沼市男女共同参画審議会を公開で行っておりまして、その開催の周知をホームページ等で図っております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、御答弁いただきまして、6回ほど広報の中で掲載をしてきた。そしてまた、市のホームページにも掲載してあるんだということでありました。確かにホームページ、多くの方に今、インターネットの環境も普及しておりますので目に触れる機会というのも、以前に比べると情報を得やすくなっている環境は進んでいるとは思います。
 しかし、常にパソコンの画面上ですとか、今ですと、端末タブレットやスマートフォンなどもありますが、そういった中で常にそこのページにアクセスすれば見れるということであって、やはり多くの市民の方が手にされて目にされる媒体としては、私は岩沼市の広報、これは6月号ですが、広報紙というのは、やはり幾らいろいろな情報のツールが進んでいくといっても、これはなくならない情報の媒体であって、多くの市民の方が手にされて、それぞれの方々、隅々まで目を通す方もあるでしょうし、御自身が得たい情報を見る方もおありかと思いますが、この広報紙へ継続的に掲載していくということが、広く多くの市民の方に深く取り組みを知っていただくことにつながるのではないかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)ただいま御指摘のありましたように、確かに紙媒体の重要性というところはあると思います。広報、ちょっと後段の御質問にもかかわるかもしれませんが、折々に推進の状況について取りまとめた際に、広報でお知らせをしていくというようなところを図っていきたいと思います。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、部長の答弁ですと、折に触れてということだったんですが、継続的に以前、6回連続で広報に触れていたと。それを目にされた市民の方も身近に知る機会があって、とてもわかりやすく、もちろん、紙面全体がということではなくて限られたスペースではあったけれども、とてもよかったという声もあるわけです。ですので、折に触れてスポット的に、もちろん、情報の発信という場合もあるかもしれませんが、継続的に取り組んでいる、例えばモデル地区であるとか、取り組んでいる事業であるとか、そういったことをスペースをとって発信し続けていくということも考えていってはいかがでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)折に触れてと申し上げたのは、年度ごとの取りまとめ等のときに、全体としての進捗状況とか、そういったところをお知らせするという意味で申し上げました。今、お話しのありましたように、継続的に啓発をしていくための記事ですね、それにつきましては紙面全体のボリューム等の中での調整もございますので、検討をさせていただきたいと思います。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)ただいま検討をいただけるという御答弁ございました。最初にも申し上げましたように、もちろん、ホームページの充実という中で男女共同参画についてそこのコーナー、ホームページのページの中で触れられている、そこに常にあるという情報ももちろんなんですが、やはり市内の全世帯に定期的に毎月配布される広報というメディア、媒体の持つ力、発信力というのも大変大きい効果があると思いますので、これからも折に触れて検討していただければと思います。
 では、次に移ります。3)です。同じ2)で取り上げています質問と同じこと、教育現場ではどのように取り組んでいるのかお示しください。
○議長(森繁男)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)教育現場といいますと、子供の教育、それから教職員とありますけれども、子供に関していえば、学校というのはまず平等であると。男女も差別なくやるということで、それは昔からやっておりますし、例えば教室の中で子供の活躍の場所を担任はそれぞれの子供の特性を考えながらみんなが活躍できるような場所にしております。それから、授業の中では、人権教育とか道徳の中でもそうですが、みんな平等であると。性差による差はないということ。そういったものは常に折に触れて意識して指導しております。
 それから、教職員に関しては、岩沼市の管理職は、次世代につながる管理職、女性の管理職を育成しようと若い段階から目をつけていろんな役職を与えて、そして、仕事の中で管理職にかなうような職につけようとしております。それは男女にかかわりなく、それは男性職員も女性職員も同じようにやっておりますし、その中で結構今、校長、教頭、主幹教諭といろいろと結構岩沼もふえてきておりますので、そういう意味では取り組んでおりますし、あと教育界全体でも女性が半分以上おりますので、管理職、それからいろんな場所での活躍が目立っております。やはり岩沼の理念を生かしながらまだまだ理念をもとに深めていきたいと思っております。以上です。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、教育長のほうから学校現場の状況をお聞かせいただきました。確かにいろいろな行事の折に学校にお伺いすることもありますが、教頭先生であるとか、そして校長先生であるとか、女性の方々も大変多くいらっしゃるんだなということを感じております。
 また、学校行事も参観させていただく中で、男子児童であったり、生徒であったりしますが、男子も女子も伸び伸びとそれぞれの個性を発揮して市内の学校生活、過ごされているなというふうに思います。
 答弁にもありましたように、例えば自分が子供のころといいますと、かなり前になりますが、そのころから比べると、例えば運動会の応援団の小学校の応援合戦の際にも、女子児童も応援団の一員に加わって並んで男子も女子もそれぞれに自分が活躍したい場所で力を、個性を発揮しているなと、大変すばらしいことだなと感じます。幼児、幼いころからこの意識づけ、男女共同参画という視点、その意識づけは大事なことであって、その先、長く大人になって世の中を支えていく中でともに支え合う、そして、その人らしく生きるという視点は、低年齢のうちからその学びの場で備えていくということ、大変すばらしいことであって、これからも進めていってほしいと願います。
 では、次に移ります。4)番です。同条例第16条には、市長は毎年、男女共同参画の推進に関する施策の実施状況について報告書を作成し、これを公表するものとするとあります。現在、どのように実施し、報告結果についてどのように認識しているのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)大元さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)現在、前年度の実施状況等につきまして男女共同参画審議会において御審議いただき、評価及び御提言をいただいております。前年度に開催いたしました審議会におきましては、男女共同参画の、先ほどもありましたが、視点や理念の広報等による一層の周知啓発、また民間事業者の状況のデータの収集が必要なのではないかというような御意見、御提言をいただいております。このことから、今後、その計画推進に向けて手法も含めて可能なところから取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、答弁がありました。審議会の中で出された審議委員の方からの御意見、そしてまた、分析してきている結果について、やはりその結果をこれからに反映していく、見直しをかけていく、そういったことも大事なあり方、取り組みだと思います。ぜひそのように進めていってください。
 では、次の質問です。(2)番、岩沼市男女共同参画基本計画についてでございます。
 岩沼市では、平成25年7月に岩沼市男女共同参画基本計画、こちらは計画期間は平成25年度から平成30年度を策定しております。その計画について伺います。
 地域の中で男女共同参画社会を進めていくに当たっては、まずは市役所が大きな事業所の一つとしてそのモデルケースとして見本となるような取り組みを展開していくことも大切だと考えております。
 その点を踏まえて質問に入ります。
 基本計画における推進体制を見ると、市の各部署、関係機関などが一体となって計画の着実な推進に取り組みますとあります。
 それを踏まえて1)番、現在、市役所内での取り組みはどのようになっているのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)市役所内での取り組みにつきましては、まず審議会等における女性委員の委嘱であるとか、あるいは女性職員の管理職への登用、こういったところには十分に意を用いるとともに、職員の育児介護休暇制度の利用、活用等について庁内で十分に周知し、取得の推進を図っているところです。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、介護や育児の休暇についての御答弁もありましたが、そちらは後段でまた触れますので、次に進めてまいります。
 市役所内での取り組みもお聞かせいただきましたが、基本計画の中には、職場における男女共同参画の実現も目標に掲げられております。職場における男女の均等な機会と待遇の確保という点から、例えば働く環境としてのセクシャルハラスメント対策などの研修会の開催はどのようになっているのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)セクハラに関して特定しているわけではございませんが、職員対象に男女共同参画の推進に係る研修会、これを開催をしております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)研修会を内部でも開催しているという御答弁でございました。このことに関しましては、男性、女性を問わずセクシャルハラスメント、パワーハラスメント、モラルハラスメントなど働く環境の中で考えられること、出てくることというのがあるかと思います。それらの相談窓口はどのように設置され機能しているのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)まず、男女共同参画、あわせて女性活躍推進法の施行もされているわけです。それを踏まえまして事業主としての行動計画を定めてそれを周知をしております。その中で、職場内のもろもろ注意しなければならない点等は周知しておりまして、当然、管理職がまず十分に注意をして相談相手にもなるということです。
 ただ、パワハラとか、そういったことであれば、それは人事担当部局のほうに相談をいただく、そういった体制をとっております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今の御答弁ですと、管理職の方に相談する、人事担当の方に相談するということでしたが、そこが今、岩沼市役所内における相談の窓口という解釈でよろしいんでしょうか。そして、それが十分に機能しているという解釈でよろしいでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)現時点ではそれで機能しているというふうに思っております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)では2)番に移ります。この計画の期間は、平成25年度から平成30年度までの6年間であります。その評価はどのように行い、分析していくのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)大元さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)計画の評価や分析につきましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、毎年度、施策の実施状況につきまして審議会に報告し、審議をいただき評価、提言をいただいております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)次の質問です。基本計画の中には中間年まで重点的に取り組んでいくと掲げている6項目があります。その取り組みに対して見直しの必要はないのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)大元さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)重点的に取り組む項目の見直しの必要性につきましては、審議会からは特に御意見等はいただいておりません。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)ことしは平成28年であります。この計画の期間の6年間という中では折り返しの年度に当たるのかなと思います。特に取り組みの成果が感じられる項目はあるのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)まず、25、26の評価につきましても、先ほど申し上げたことと重複いたしますが、管理職の登用であるとか、審議会の女性委員の割合であるとか、そういったところで各指標、上向きでございますので、そういったものが成果というふうには申し上げることができると思います。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)そうですね、確かに審議会の委員の登用ですとか、この間を振り返ってみますと、以前はそこに所属の女性がいなかった農業委員会、農業委員会の中にも女性の農業委員が今現在、2名いらっしゃる。そして、頑張っておられる。そして、このたび、選挙管理委員会の委員にも女性が選ばれているということ、そして、私たちの議会を見ても女性の議員が3名誕生していると。もちろん、これらというのは、数がふえたから喜ばしいということは、一番それは女性の声が届きやすくなったという点ではありますが、当然、その任を与えられている私もその一人として自分をもっと高めていく、エンパワーメントといいますか、勉強を重ねてその責任を果たしていかなければならない、大変重い任を受けているなというふうに感じているところでもあります。ぜひこれからも男女共同参画推進の計画、毎年、審議会の中でも見直しをかけて推進をしていっているということですので、ぜひに取り組んでいってほしいと提言いたします。
 では、次に移ります。学校現場において児童生徒の名簿はどのような考え方で構成しているのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)これにつきましては、学校教育課長のほうからお答えさせます。
○議長(森繁男)佐藤修司学校教育課長。
○参事兼学校教育課長(佐藤修司)私のほうからお答えいたします。学校現場においては、児童生徒の名簿に関しては、性別に関係なく男女混合、そして、五十音順で構成しております。ただし、健康診断等の名簿に関しては、男女別の名簿を使用しております。以上です。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、性別に関係なく名簿を構成しているというお答えでございました。学校行事の中で議員として入学式ですとか、それから、卒業式にお招きをいただいて地域の学校に出向くことがあります。その中で、ある学校では混合名簿で名前を読み上げ、そしてまた、ある学校では男女別で読み上げている、名簿も男女別で構成されているということで、その点についてのあり方はどのように教育委員会として考えているのか、学校サイドに任せているのか、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)佐藤学校教育課長。
○参事兼学校教育課長(佐藤修司)その点に関しては、学校の卒業式であれば行事ですので、学校に任せております。当然、やはり男女別になる場合は、その後の、卒業式のその後というか、例えば合唱のスタイルというような形もありますので、そういうようなものを学校のほうで構成しているということも考えられますので、男女別というような構成にしていると考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)学校サイドにそれぞれの学校の考え方によって異なっているというお考え、取り組み、わかりました。
 それで、1つ、今後の各学校の名簿のあり方、先生方が、例えば校長先生たちが一堂に会する場というのもあるでしょうし、その中で検討していく場を、思いを共有していくというのか、そういったことは持っていらっしゃるのか、持っていかれるのか、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)これにつきましては、校長会等を通しながら検討してまいりますし、それから私、教育の現場で気をつけていることは、差別と区別の概念の違いを捉えるということです。差別というのは、門地とか生物の差ある対応ですね。区別というのは男、女とか区別ですね。そういったものをしっかりとわきまえた上で子供たちにも教育しておりますし、職員にも差別と区別の違いをきちっと押さえた上で対応すべきということは常々申しておりますし、また再度、校長会等で確認したいと思います。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、教育長のお考えもお伺いいたしました。
 そこで、ただいま子供の性的少数者、頭文字をとってLGBTと言うそうですが、そのLGBT、性的少数者が支援を求めているという、そういったことも叫ばれております。LGBTとは同性愛のレズビアンやゲイ、同性愛者のバイセクシャル、生まれつきの性別に違和感を持つトランスジェンダーなどの頭文字をとってこのLGBTと総称されています。このLGBTに関して、20歳から59歳の男女を対象にしたアンケート結果によりますと、LGBTの割合というのは7.6%だそうです。13人に1人という、そういった比率になっているそうです。海外では、同性婚を合法化するなど権利保障の動きが広がってもいます。日本では昨年、東京都渋谷区が同性パートナーの証明書発行を始めたほか、企業がLGBT社員を支援する動きも出ています。成人の推計からは学校のどのクラスにもいると見られる。そして、中には深刻な悩みを抱えて、本人が親にも先生にも相談できずに一人で悩んだり自殺を考える例もあるそうです。文部科学省は、4月に性的少数者の児童生徒への対応をまとめたパンフレットを作成したと聞いています。
 その点を踏まえまして4)番でございます。子供の性的少数者LGBTへの支援や対応はどのように取り組んでいるのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)佐藤学校教育課長。
○参事兼学校教育課長(佐藤修司)岩沼市では、現時点では学校現場では保護者、そして、本人からの相談、申し出はございません。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)確かにこれは広く知られることも当事者にとっては悩んでいて、打ち明けられない。本人の中でだけ悶々としていることもあるのかなと思います。先生方の中での研修の場というのは持っていらっしゃるのか、その辺はいかがでしょうか。
○議長(森繁男)佐藤学校教育課長。
○参事兼学校教育課長(佐藤修司)今後、そういう場面が出た場合に、次の3点を留意して取り組みたいと考えております。
 まず1点目は、先ほど議員さんがお話ししたように、この子供の性的少数者についての教職員間の共通理解を図ること、要するに研修がまず第1段階だと思います。
 2つ目は、本人、そして保護者との連絡調整、そして、相談体制の整備だと思います。
 3点目は、環境の整備、つまり服装、そして、更衣室、トイレ等の配慮を図ることが一番取り組みに欠かせないのではないかなというふうに考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)先ほどからの答弁をいただきますと、まだ相談者がいない、そういったケースが見受けられないということでこれからという御答弁でございました。確かに見えにくいことでもあり、13人に1人という数が、統計の上からなんですが、7.6%、13人に1人、その数というのがどのように捉えていくのか、実際に水面下というのか、学年に100人いたら、その学年の100人の中に13人に1人の割合で潜在しているかもしれない、悩んでいるかもしれない。そういったことに対して悩みが出てから、事例が出てから対応するというのは、もちろん、それはいち早くそうであれば必要なことですが、こういったことが文部科学省のほうからも4月からパンフレットが出されていることでありますので、早急に先生方の研修の場で学校の職員の会議とか、そういった中での研修というのも必要なんではないでしょうか、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)議員のおっしゃるとおりですね。私も7.6%という数字を見て、やっぱり驚きましたし、これはプライバシーにかかわることでもありますので、やはり親御さんと連携をとりながら、それから、教師の子供を見る目ですね、そういった変化なんかを見る目を養いたい。そのために研修というのは必要だと思いますし、県教委のほうでは、センターや何かで時々やっておりますので、そういったことを含めながら市としても対応してまいりたいと思います。以上です。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、教育長のほうから、市としても対応していかれるという御答弁ございました。ぜひに悩んでいるお子さん、数字の中でいらっしゃるんではないかな、表に出せない、本人の中だけで悩んでいたり、相談の窓口というのも、学校の中にいらっしゃるスクールカウンセラーであったり、あとは教育相談員の方、電話での相談、活用できる相談の場というのもあるのかなというふうに思うんですが、それでもなかなか表に、本人が悩んでいるだけで、学校に例えば友達からからかわれるから行きたくないとか、そういったことも他の自治体では聞かれています。中には修学旅行でお風呂に一緒に入れないとか、それがつらいという、そういった声もあるようです。そういったことも踏まえてぜひに現場でも研修を重ねていって、年代に合わせた情報提供、子供さん向けであったり、保護者向けであったり、支援についても考えていってほしい、そのように願います。
 では次に進みます。
 2番の岩沼市男女共同参画審議会報告書についてでございます。
 まず(1)番、男性市役所職員の育児休暇取得が進んでいないようであります。これについてはどのように分析しているのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)職員の育児休業の取得が進んでいないことにつきましては、震災による業務量増大、あるいは多くの他自治体職員の皆様の応援をいただいている中で、そういった環境の中で積極的な取得というのは難しかったという点があったと考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)私も恐らくそういうお答えがあるのではないかなと思いました。特にこの5年というのは、大変職員の方々も厳しい中での仕事をされてきましたし、そういった中で私的な部分である出産や育児ということに対しての休暇の申請ですとか、周りの職員の方に対する配慮も考えると、なかなか言い出せなかったのではないかなというふうには思えるわけです。
 しかし、これから特に世代交代、市役所の職員の方の中でも若い職員の方も入っていらっしゃって子育て世代、これから出産を控えている職員の方、女性であったり男性であったり、そういった方々にとって働きやすい、家庭と仕事とのワークライフバランスの点からもぜひに職場での、今後、職場の雰囲気、そしてまた上司の理解、同僚の理解、それぞれが整い育児休暇の取得が進められるように取り組んでほしいなと願うわけですが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)長期にわたる育児休業については、先ほど申し上げたとおりでございますが、子育てのための休暇ですね、これについては取得もふえてきておりまして徐々にともに参加するという意識は強まってきていると思いますので、これを充実していきたいと思っております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)なかなか長期間にわたっての休暇をとるというのは難しい職場だなというふうには感じます。その中で、折に触れて子育てに参加をする。その機会を通じてその中から感じたことをまた施策へ、市政の取り組みに生かしていくというのも大事な機会ですので、積極的に及ぶところで推進していってほしいと思います。
 では次に進みます。この審議会の報告書によりますと、DV、セクハラ、虐待の相談件数が増加とありますが、どのように分析しているのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)大元さわやか市政推進課長。
○さわやか市政推進課長(大元利之)報告書におけますDVや虐待の相談件数につきましては、こちら関係機関との調整、協議等も件数に含まれておりまして、実人数が増加しているというのをすぐにあらわしたものではございません。
 また、近年、DVや虐待、その社会的関心の高まりにより相談や通報件数がふえているということも考えられますので、なかなかその分析は難しいものと考えております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今、答弁いただきましたように、いろいろなケースがあって分析は難しいと。ちなみに平成20年度が16件、平成25年度が156件という数字がデータ上、あるわけです。これはDVに関しての数字ですが、このDVというのは、夫やパートナーなどの親密な関係にある、またはあった男性から女性へ、女性から男性に対して振るわれた暴力というくくりになるのかと思われます。その内容は、分析が難しいということでしたが、相談者の男女の比といいますか、その辺はいかがなんでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)ただいま御指摘をいただきましたその件数の男女比については、今この場に数字を持ち合わせておりません。
 ただ、その相談件数は大変ふえたということですが、対象者の人数でございますが、それは25年度、特に人数がふえたわけではなくて、相談の回数が大変多かったということです。25年度で対象者の人数は20名ということがわかっておりまして、女性がほとんどというふうに思っておりますが、済みません、何人というところまでは把握しておりませんでした。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)今の答弁で、女性がほとんどということでしたが、ということは、ほとんどという中には男性もいらっしゃるという、女性だけが相談に来ている件数ではないんだという認識でよろしいでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)失礼しました。今、確認がとれました。男性はいないということでございます。済みません。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)了解いたしました。女性だけではなくて実は男性も悩んでいて、それが表にいろいろな固定的なプライドというのか、それで言えなくて悩んでいるという、会社から家に帰ると配偶者からいろいろ言われるので帰りたくないという男性がふえているということも最近、見聞きしますので、相談があった場合にはいろいろ速やかに対応していただければと思います。
 男女共同参画社会の推進については多岐にわたることですので、人が人間らしく個性豊かに生きるために個人の尊重と法のもとの平等に守られ、誰もが輝けるまち・岩沼を目指して、今後もこの項目に向き合ってまいります。  次の項目にまいります。グリーンピア岩沼のさらなるにぎわいのためにという通告をいたしております。
 グリーンピア岩沼に関しまして、菊地市長が以前、所管におられたこともありました。取り組みや利用者の方の声も見聞きする立場におられた方ですので、思いも格別ではないのかなと思うわけです。ぜひに前向きな御答弁をお願いいたします。
 グリーンピア岩沼に関しては、広大な里山を持ち、岩沼市街地からもほど近い立地であります。スポーツ施設としてイベント、研修会の会場として利用されているグリーンピア岩沼は、老若男女が集う岩沼市にとってもすばらしい財産の一つであると考えております。
 その点からまず1番、この施設内には500円で利用できる日帰り入浴施設があります。多くの利用者があります。平成27年度の利用者は2万7,492人でありました。この利用時間は午前10時から午後5時までであります。月平均2,291人の利用で、利用料は500円ですが、月平均114万5,500円の売り上げになるのかなという計算になりました。入浴のみならず、飲食、飲料なども含めるとその他の売り上げにもつながっていることと思われます。市内にある入浴施設であることから、職場や友人、家族での利用にも恵まれた施設だという声がある一方で、利用時間が夕方5時で終わることから、仕事帰りに利用したいという声、市のほうには届いていないでしょうか。
 (1)です。仕事帰りの方からは夜間の利用を希望する方も出ています。利用時間帯の延長を検討してはどうでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)グリーンピアも次第に経営も落ちついてきているし、利用も少しずつ伸びてはきておりまして、今のところ、安定的な経営がされていると思ってございます。
 この入浴施設の利用時間でございますが、これまでの経過を踏まえましていろいろ検討させていただいておりますが、内容については総務部長よりお答えをさせていただきます。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)入浴施設、5時以降の利用につきましては、宿泊施設の利用者の浴室使用が増加いたしますことから、日帰り入浴の時間延長を行うことになりますと、入浴施設、宿泊施設、その双方の良好な事業運営という視点からは支障を来すおそれがあると考えております。したがって、使用時間の延長は考えておりません。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)考えていないという答弁でした。
 (2)番ですが、こちらも関連して入浴施設というのは、本人利用される方にとってリフレッシュの場だと。そしてまた、交流の場としての利用もあるんだよというお話も聞きます。せめて夏の間、夏期、6月から9月ぐらいまでの期間でしょうか、その期間だけでも利用時間の延長を実施してはどうかなと思います。いかがでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)夏の期間のそれぞれの施設の利用状況なんですけれども、入浴施設の利用というのは7月から9月で見ますと少し減ります。逆に宿泊施設につきましては、夏の間、3割くらい利用者がふえます。そういったことから、先ほど申し上げたようなことで宿泊者の方とのバランスといいますか、そこら辺を考えますと、やはり夏場も混雑がより高まると思われますので難しいと思っております。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)年間の利用者数を見ますと、こちら平成27年度、6月から9月ぐらいにかけては、確かに入浴者の利用数というのは少なくなっています。そしてまた、部長の答弁にありましたように、宿泊客がふえているんだということもありました。利用される市民の方からは、市の大変すばらしい施設でサウナがあってそこで汗を流して疲れを癒して、時にはアルコールをたしなんでとても有効な交流の場として使いやすい場所なんだというお話も聞くわけです。夏場ですから、日も長くて外で働く時間帯というのも少し遅くなっていて、どうしても、特に働いている現役世代であれば、夕方5時までというのは行きたいんだけれども行けないんだという声もありまして、夏場、試行的にでも利用時間の延長というのは、今後、検討されてはいかがかなと思うわけですが、どうでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)お話は大変わかるんですけれども、グリーンピアの施設の安定的な運営ということを考えたときに、ホテルの運営を安定的に行っていただくというところが大変重要だと思っております。その意味で、ホテルのほうの営業に支障とまでは言いませんが、なかなか負荷がかかるという点でなかなか難しいと思っております。一方では、現役の方、夜にグリーンピアを利用していただくというところがスポーツ施設などでふえていて、それは大変ありがたいことだと思っております。スポーツ施設のほうには温水シャワーなどもございますので、そういうところでぜひ利用いただければと思います。
○議長(森繁男)布田恵美議員。
○7番(布田恵美)ホテルの利用者の方の利便性を確保するということもあってという、そういった難しさもあるやに解釈はいたしました。
 このグリーンピア岩沼というのは、今回通告しておりますが、多くの市民の方々からとてもよい施設だと、そういったお声をたくさんいただきます。最近はノルディックウォーキング、それから里山散策、市民グループの方が里山の手入れをなさったり、遊び場の整備もなさったりということで、ただ利用者として行くだけではなくて、実際のそこの施設の里山全体の管理にも市民の方が意識を持って向き合ってくださったり、そういったある意味、集いの場にもなっている、そういったすばらしい施設だと思います。
 その活用については、提案も市民の方から多数届いております。私も関係している地域団体の研修会議やスポーツ大会のときには、ぜひにグリーンピア岩沼を利用いただけるように率先して提案をして働きかけをしているところでもあります。その活用についてこれからも取り組み、提案を進めてまいります。
 以上で一般質問を終わります。
○議長(森繁男)7番布田恵美議員の一般質問を終結いたします。
 休憩をいたします。
 再開は11時5分といたします。
     午前10時55分休憩

     午前11時05分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
 2番菊地忍議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。2番菊地忍議員。
     〔2番菊地忍議員発言席〕
○2番(菊地忍)2番、岩沼政策フォーラム、菊地忍です。質問に入る前に一言御挨拶をさせていただきます。昨年末の選挙において、多くの皆さんに支援をいただき初当選をさせていただきました。私は、この岩沼で生まれ、岩沼で育ちました。両親もこの岩沼市役所の職員でした。小さいころから市民のために働く両親の背中を見て育ちました。いつしか私も市民のために、皆さんのために働きたい、そんな思いになり、今ここにこうして緊張しながら立っております。菊地市長初め、執行部の皆様、職員の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。
 以上を申し上げまして、私の一般質問に入らせていただきます。通告書どおりに3点について質問いたします。  1点目が、オープンデータの利活用についてでございます。このほど出されました岩沼市の実施計画にも記載がありますが、情報公開、個人情報保護制度の事業についての質問をさせていただきます。
 近年、公共データの活用促進、すなわちオープンデータの推進については、行政の透明性、信頼性の向上、国民参加、官民協働の推進、経済の活性化、行政の効率化が三位一体で進むことが期待されています。
 透明性、信頼性の向上という部分につきましては、公共データが2次利用可能な形で提供されることにより、国民がみずから、また民間のサービスを通じて行政の政策等に関して十分な分析、判断を行うことが可能となり、それにより行政の透明性が高まり、行政への国民の信頼が高まることができるという内容になります。
 2つ目の国民参加、官民協働の推進とは、広範な主体による公共データの活用が促進し、官民の情報共有が図られることにより、官民の協働による公共サービスの提供、さらには行政が提供した情報による官民サービスの創出が促進される。これにより、創意工夫を生かした多様な公共サービスが迅速かつ効率的に提供され、厳しい財政状況、諸活動におけるニーズや価値観の多様化、情報通信技術の高度化等が、我が国を取り巻く諸事情にも適切に対応することができるという内容になっております。
 最後の経済の活性化、行政の効率化については、公共データを2次利用可能な形で提供することにより、市場における編集、加工、分析等の各段階を通じてさまざまな新ビジネスの創出や企業活動の効率化等が促され、我が国全体の経済活性化が図られる。また、国民や地方自治体においても政策決定等において公共データを用いて分析等を行うことで、業務の効率化、高度化が図られるというように、オープンデータの利活用についてはさまざまな戦略がございますが、しっかりと戦略を考える必要があると私は考えております。我が市としての取り組みや考えをお聞きしたいというところで、1番目の質問に入ります。
 市が保有している情報の公開の推進はどのようになっているのか、御答弁をお聞かせください。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)市役所は、本当に生まれたときからお亡くなりになるまでのゆりかごから墓場までの情報が、全てここに蓄積されているという情報を管理しているわけでございますが、できるだけ情報を開示していきたいということがあるわけで、ただし、個人情報のプライバシーの問題があるものですからできるだけ慎重に、そして、できるだけ開示をしていきたいというその2方向で今、検討してございますので、具体的な御質問の中身については担当部長よりお答えをさせていただきます。
○議長(森繁男)鈴木隆夫総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)オープンデータの活用に関する国が示している方向性等について、今、議員から御紹介をいただいた内容については、一応承知をしております。ただ、都市においてその面からどのような推進がなされているかということでございますが、都市においては、東日本大震災からの復旧・復興を最優先にたくさんの応援をいただきながらこれまで事業を進めてまいったと。ただいま御紹介をいただきましたオープンデータ利活用促進のための取り組みに本格的に取り組めるというところまでは、実際至っておりませんでした。実際に情報公開についてどう取り組んだかということですと、これまでも従前から行ってきたような条例等に基づく情報開示というところにとどまっているというところが実際でございます。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ありがとうございます。確かに個人情報にかかわることですので慎重にいかなきゃいけないというところはありますが、やはりどんどん攻めていかなきゃいけないのが現状ではないかと私は感じております。
 ということは、今の課長の答弁の中で、市長の答弁もそうでしたけれども、今後は徐々に検討していくというふうな形で捉えてよろしかったでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)これが進むことでさまざま効果があらわれる、官もそうですし、民もそうだと。一緒に官民協働でいろいろとまちづくりを進めていくという観点からいって、有効なものだという基本認識はございます。ただ、それを岩沼市が持っている情報をどういった目的で、どんなボリュームで、どのレベルでオープンデータ化をしていくのかというところは、じっくり検討させていただきたいと思っております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ありがとうございます。確かに戦略というところでは、じっくり時間をかけて考えていくことが必要だと私も感じております。
 今月14日だったんですけれども、新聞でも発表になりましたが、仙台市役所のほうで新聞発表あった中で、日本IBMのクライアントイノベーションセンターが仙台に開設することが発表になりました。これも関連してくることだと思うんですけれども、IBMは約5年で約100億の投資をして、ここは新聞には記載されていなかったんですけれども約1,000人規模の雇用を創出するというような大きな企業が誘致につながってきているというところも、何らかの形で戦略、オープンデータを活用した戦略をやっていくことが、岩沼市としてもどうしても今後は必要になっていくのではないかなというふうに今感じております。
 今、企業についても、地方への進出、本当に真剣に考えております。岩沼市においても、企業誘致の施策というものが、昨日の答弁にもありましたように、これらのオープンデータは、何らかの形で企業誘致に有効な施設の一つと私も考えておりますので、ぜひとも早急かつ先進的な取り組みを進めていただきたいというふうに感じております。
 続きまして、2つ目の質問に入ります。関連する内容ではございますが、人口データについて、済みません。この通告書を書いた後にちょっと調べたことがありまして多少ちょっと変更になっちゃうんですけれども、よろしいですか。
○議長(森繁男)菊地忍議員に申し上げます。通告書の変更は許されませんので、御了承ください。
○2番(菊地忍)わかりました。これまで広報「いわぬま」や市のホームページでは、総人口と男女別、きょうここに広報「いわぬま」を持ってきたんですけれども、広報「いわぬま」については、人口と世帯数、あとは男女別というふうな形でしか公開はされていません。これらをもうちょっと細かく、例えば地域別ですとか、年齢別なんかも含めた内容で公開してはどうかというふうな質問になります。市のホームページのほうには、男女別と世帯別のほかにもう少し細かく、たしか地域別まで載っていたのかなというふうに認識しておりましたけれども、そこのところを、例えば年齢別なんかも細かく公開してはどうかというような質問でございます。御答弁をお願いします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)その点につきましては、大友総務課長からお答えをいたします。
○議長(森繁男)大友彰総務課長。
○総務課長(大友彰)広報紙の関係につきましては、どうしても掲載できる情報量に限りがありますことから、表形式の情報などについては、やむを得ず、簡易な情報の掲載となっております。先ほど議員おっしゃいましたとおり、ホームページのほうには岩沼市の人口と世帯数について掲載、PDF形式ではございますが、掲載している項目がございます。
 ただし、先ほど市長のほうからも個人情報の関係のお話がありましたとおり、人口の少ない行政区などで年齢別人口等の掲載まで詳細に行いますと、人物が特定されるなどの問題も発生するということもございますので、その辺に配慮した形での掲載ということを考えております。
 また、なかなか現在のホームページのほうの検索のほうが入りづらいという御意見などもいただいておりますので、本年度にホームページのリニューアルなども検討しております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)ありがとうございます。今、PDFでの公開というところでお話あったんですけれども、まず、今後これを2次的加工がしやすい形式という別な形式に変更する予定が今後はあるのかをお聞きいたします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)議員も御承知のとおり、オープンデータにつきましては、5段階の表示形式があるという中で、PDF形式が第1段階の表示形式で、非常に活用しづらい状況だということでございます。
 今後の検討につきましては、先ほど部長から申し上げましたとおり、オープンデータの活用の方法をまずどのようにしていくんだ、岩沼市としてオープンデータをどのように活用するという目標をしっかり押さえたところで、そのデータの表示形式につきましてどの段階まですべきかというところを検討させていただきたいと思います。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました、ありがとうございます。企業などは、やはりさまざまなアイデアを引き下げてデータを活用してビジネスをつなげていくことをしっかりと考えてきていますので、行政としても持っているデータを各種団体の運営に大きな力となれるように協力体制をすることが、今後の企業誘致にも最大の効果が得られるのではないかというふうに私は感じておりましたので今回提案させていただきました。
 個人情報の面という部分、十分考えながらなんですけれども、いい面をもうちょっと掘り下げていくと、やはり今もお話ししたように、企業誘致にとっても非常に大きなメリットがあるというところで捉えていただきたいなというふうに考えております。一部の企業の利益のために行政データを公開できないと、ちょっと一昔前まではそういう考えはあったと思うんですけれども、ぜひそこを古い考えは捨てながら、企業にはどんどん誘致だけでなく地元の企業さんにもうまく活用してもらいながら利益を出してもらい、そして税金を払ってもらうと。そして、雇用の創出につなげてもらうというような施策、戦略を今後は考えていっていただきたいなというふうに思います。
 今後、考えていくというふうに答弁をいただきましたので、この質問については以上で終わりにしまして、次の2番目の質問に入らせていただきます。
 千年希望の丘交流センターについての質問でございます。
 先週の市長の市政報告にもありましたが、千年希望の丘交流センターについては、防災教育、震災伝承の発信拠点になるよう施設運営を行うとありましたが、ここで1番、交流センターの情報発信計画はどのようになっているのか御答弁をお願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)建設部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)交流センターにつきましては、御存じのように、4月に開館いたしました。情報発信は非常に大切なことだというふうに考えておりますが、まだ交流センターのインターネットへの接続環境というのが整っておりませんで、今現在は、来館者に対しましてはチラシの配布とか掲示、そして、職員が千年希望の丘やイベントなどの説明、それから案内をしております。今後、できるだけ早くインターネット接続の環境や情報、映像などを整備したいということで、それとあわせて交流センターから直接情報発信ということに努めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。今、当施設は非常に全国からも注目されている施設だと認識しておりますので、どんどん情報発信をしていっていただきたいなというふうに感じております。
 この情報発信、なぜこの情報発信の質問をしたかというと、私、常々感じていることが、この岩沼市全体のことではあると思うんですけれども、非常にこれまでの取り組みを見ていると、情報発信というところが非常に弱いなというふうにどうしても感じておりました。同じ町に住んでいる人たちが、同じ町で行われているイベントを全く知らないという声を非常に多く聞いておりましたので、ぜひここでこれまでとは同じではない新しい形の情報発信のやり方なども進めてはどうかなと感じております。いかがでしょうか、御答弁をお願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)いろいろ御指摘いただいておりますが、情報の出し方は、前段申し上げたとおりでございますが、本来、市民が知ってもらいたいという部分の情報発信はインターネットに出すんですが、なかなか見ていただけない。それは、若い方は見るんですが、年配の方はなかなかそういった機会を持っていないということで難しい部分があるんですね。ですから、しっかりどの方々を対象に情報を出すべきなのかということをもう少し精査をして情報を出していきたいと、そんなような戦略とは言わないんですけれども、もう少しターゲットを絞って出すべきだろうと。
 事千年希望の丘については、大きく本当に国内のみならず、外国にまで発信するような情報をこれから出したいと思っていますので、それが被災地の復興の本当のモデルになるような、そして、状況をしっかり今まで歩んできた情報、そしてこれからどうなっていくのかも含めまして情報を出していきたいと、そのように千年希望の丘については考えておりますので、もう少し時間をいただきたいと思います。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。今後の新しい展開に期待をしたいと思います。
 続きまして、これも関連して次の質問に入ります。関連して言えることですけれども、2番、情報発信についてSNSの活用を検討してはどうかということになります。
 SNSという言葉で書きましたけれども、具体的にはフェイスブックやツイッターと言われているものでございます。これらは日々の活動やイベントをリアルタイムに伝えることができます。この部分については非常に重要になってきます。先ほどの答弁の中にもありましたが、今、この当施設については、全国的にも非常に注目を集めており、しっかりと情報発信をしていく必要があるということで答弁をいただきましたので、SNSの活用の検討について御答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)星幸浩復興・都市整備課長。
○復興・都市整備課長(星幸浩)このSNSを活用した情報発信につきましては、今後、インターネット接続環境の整備に合わせましてこちらも研究してまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。確かに今まだホームページのほうもつくられていなかったのかなと思いますので、そこも含めて同時進行で進めていただければと思います。
 ホームページについては、これまで皆さんおわかりのとおり、ただホームページについては一度見たらそれで終わりなんですね。なかなか二度、三度というふうに皆さんには来ていただけないというのがホームページの特性であります。
 そういった点を考えたときに、SNS、フェイスブックやツイッターについては、日々の活動を、先ほども申しましたようにリアルタイムに更新することによって利用者の方、興味を持った方が何度もそのサイトを見に来てくれるというふうな、そういう効果がもたらされます。いわゆるきょうはどんなことをしているんだろうなとか、きょうはどんなイベントがあるんだろうなとか、今後は今度、どんなイベントが予定されているのだろうということを日々の活動を更新することによって確認することができるというふうな、そんな力がSNSにはありますので、その辺、大きな力がありますので検討しながら進めていただきたいと思います。やはり時代のほうはどんどんこちらにチェンジしてきているのが現状であります。
 ここで話はちょっと変わりますが、議会のライブ配信についても今後、検討していくということになっていますけれども、これも同じく配信しただけではなかなか見には来ていただけないのかなというのが現状だと思います。小泉進次郎さんみたいな議員が我々の中にいれば、話は別かとは思いますが、そういった部分でもホームページだけでなくSNSを使ったPRをどんどんしてやっていく必要があるのかなというふうに感じております。  次の質問に続いて入らせていただきます。
 3番目、市内各種団体で行われている防災訓練等で防災動画の活用を検討してはどうかという質問に入ります。これはこのままですが、今後、先ほどの部長の答弁でも聞いたんですけれども、整備を含めていく中で防災の動画をつくっていくというふうなお話でしたので、それらの活用を今後、いわゆる町内会単位だったりですとか、そういったところで行われている自主防災訓練等で活用してはどうかと。また、市内の小学校や中学校や高校なんかでも行われている避難訓練等でも、そういった活用を検討してはどうかという御提案になりますかね、御答弁をお願いします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)交流センターでその防災教育用の動画を見ていただきたいという方針ではございます。その動画の内容をどんなものにしていくのかというところは、東北大学の災害科学国際研究所の協力をいただきながらこれから固めていこうとしています。当然、その動画については、自主防災組織での集まりの際等も活用したいというふうに考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)そういったところで、広い視野で動画の制作のほうを検討していただきたいと感じました。
 各防災訓練等において私もいろんなところに参加していて感じておりました。自主防災訓練の内容ももう一工夫何か欲しいなと感じたものですから、そういった中でうまくこういった動画が活用できればなというふうに感じましたので質問させていただきました。早急な検討をお願いいたします。
 3番目、最後の質問に入ります。自治体情報セキュリティ強化対策についてという質問になります。平成27年12月議会で佐藤淳一議員も一般質問をしておりますが、マイナンバー制度開始に関するネットワークセキュリティ強化ですが、その進捗確認も含めて今回の質問でございます。
 このほど、総務省のほうから、平成28年3月8日に発表されました資料によると、マイナンバーに関する情報連携に活用されるLGWAN環境のセキュリティ確保に資するため、LGWAN接続とインターネット接続系を分割することとなっております。LGWANというの、いわゆる総合行政ネットワークと日本語に直すとそういった意味になっておりますが、これは、いわゆるマイナンバー制度システムを初め、基幹業務で職員の皆さんが使っているパソコンをLGWANに接続することによってセキュリティを強化しなさいということの内容だと認識しておりますが、いわゆるこの時点で、LGWANに接続した時点で役所は、いわゆる行政だけのネットワークというふうになりますので、外部との一切の接続ができなくなってしまうというのが実情であります。となると、実際に作業をする職員さんにとっては、非常に業務効率が悪くなるんではないかなというふうに私は捉えたものですから、庁舎内のインフラ整備にかかわる重要な問題で全ての課にかかわる問題でもあるというふうに認識しています。これらについての本市の現状と取り組みについてお聞きしたいと思います。御答弁をお願いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)総務部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)この点につきましては、総務省の指針を踏まえましてLGWANの接続系と通常のインターネット接続系の回線を分割すると。そのための庁内のネットワークの再編を今年度中に行う予定としております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)今年度中に実施することということのようですので、となると、職員さんの方々、今まで使っていた、いわゆるインターネットに接続できなくなっちゃうというふうに捉えるんですけれども、ちょっと調べた中でいくと、各県庁ないしや町なんかの場合ですと、机の上にインターネット用のパソコンと業務用のパソコンを2台持ちしながら業務を進めているという現状を私も見てきたんですけれども、非常にそれをやっちゃうと、業務効率が悪くなっちゃうのかなと感じておりました。その辺もしっかりと考えなきゃいけないのではないかなと。さっきの質問にもありましたように、SNSとか、どんどん外に発信しましょうと、民間企業と手を組みましょうという方向性を打ち出していく中で、孤立した役所だけのネットワークをそのままうのみに受け入れてはどうなのかなというふうに感じますが、その辺、再質問で御答弁をお願いします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)議員御心配いただいているようなことが現実にあると思います。ただ、マイナンバー制度導入に当たって、セキュリティ確保というところが最優先で国のほうではそのシステムの運用を求めてきております。
 今回の対応につきましても、国費を充てて全国、このセキュリティ確保はしてくれということです。実際に個々の市町村におけるシステムの内容につきましては、今後、詰めていくようになりますけれども、本市としては、今、宮城県が中心になって統一の取り扱いでシステム開発をしましょうということに参加をするという方向で考えているところです。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)はい、わかりました。マイナンバー制度システムを業務で使うパソコンは全部全てそっちに接続するという認識、ということは、済みません。もう一つ質問なんですけれども、いわゆる出先機関ってありますよね。先ほどお話ししました学校だったりとか、先ほどの交流センターもそうですけれども、今まで公民館とかも全て役所を通じてネットワークが構築されていたのかなと思いますけれども、そこの出先機関もLGWANに接続する方向になっちゃうんでしょうかね。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)済みません。詳細な部分になりますので、大友総務課長のほうからお答えをさせていただきたいと思います。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)市のパソコンのほうは、全てLGWANにつながる形になります。
 先ほどの御質問の中身にも関連してまいりますが、宮城県が構築しようとしているセキュリティクラウドの状況がまだ判明しておりませんので、その状況がしっかりわかったところで、岩沼のシステムのほうをどのように行っていくかというところが見えてくるのかなというふうに考えております。
○議長(森繁男)菊地忍議員。
○2番(菊地忍)わかりました。県の方向性を待ってということではありましたが、先ほども言いました、さきに質問した提案にも大きくかかわってきますし、今後の市政運営についても大変重要なことになってくるというふうに私は感じております。世の中も第4次産業革命と言われているこれからの時代、ITやインフラ整備については、重要かつ一番大切な部分でもあります。市、また先ほどからお話し出ております学校教育現場においても、ICT教育が重要な役目となってきております。子供たちの学校教育にITを活用することによって創造力を深めたり、発想力を高めるというような大切な授業が進められているわけです。
 また、中学校においては、プログラミング教育というものも市内の中学校でも始まっているというふうにお聞きしましたので、それらも含めてインフラ整備というところは非常に必要不可欠ではないかなというふうに私は感じております。そこについても、ICT教育については今回、質問の内容ではございませんのでこれ以上は触れませんが、まずインフラ整備について近隣市町村の動きを見てからと結果的にはなっちゃうのかなというふうに思いますけれども、やはりどんどん先行していきながら地方での先進事例となれるような施策を考えてもらいたいというふうに考えております。やはり町の発展にはインフラ整備が重要になってくるのと同じように、行政の発展についても、インフラ整備がどうしても必要になってくると思いますので、よろしくお願いします。
 また、職員の皆さんが一番仕事がしやすい環境をいち早く整えることが重要なことではないかと私は考えておりますので、ぜひ早急な御検討をお願いいたします。
 インフラ整備についてですけれども、最後にもう一言だけ追加させていただきます。
 さきのインバウンドとかの観光にも関係してくることではありますが、インフラ整備プラス今はWi-Fi環境というところが今後の一つの大きな鍵にもなってくるのかなというふうに思いますので、新たな環境整備の中の視野に優先課題としてぜひ入れていただきたいなと思います。Wi-Fi環境の整備の提案もさせていただいたというところですけれども、そこの答弁をひとつお願いいたします。
○議長(森繁男)菊地忍議員に申し上げます。一問一答方式ですので、先ほどの部分に戻って再質問はできませんので、御注意を願います。
○2番(菊地忍)以上で私の3点についての質問を終わります。
○議長(森繁男)2番菊地忍議員の一般質問を終結いたします。
 8番酒井信幸議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。8番酒井信幸議員。
     〔8番酒井信幸議員発言席〕
○8番(酒井信幸)8番酒井信幸です。まず、質問に入る前に一般質問通告をしておりました字句の訂正をお願いしたいと思います。
 2つ目の質問、津波浸水表示板等の設置についてでございますけれども、その中の2番、岩沼市内には「13カ所4枚」が設置されているがというふうに通告しておりましたけれども、4枚ではなくて、正しくは「14枚」でありました。おわびし訂正をお願いしたいと思います。よろしくお取り計らいをお願いします。
○議長(森繁男)ただいま酒井信幸議員から、一般質問通告書中の字句について訂正したいとの申し出がありました。申し出のとおり、訂正することを許可したいと思いますので、御了承願います。また、執行機関におかれましても、御了承願います。
○8番(酒井信幸)どうも済みません。ありがとうございました。
 それでは、さきに通告いたしました2項目について質問をいたします。
 それでは、1問目の公共施設の運営と使用等についての質問を行います。先日の佐藤淳一議員とも関連する質問がありましたのでダブるところは省きますけれども、確認しながら質問させていただきたいと思います。
 1番、指定管理者制度についてでございますが、指定管理者制度は、平成15年9月、地方自治法の一部を改正する法律が施行され、公の施設の管理に指定管理者制度が導入されました。従来は公の施設の管理を委託できるものを地方公共団体が出資した法人または公共団体とされていましたが、公共的団体に限定していた管理委託制度を改め、多様化する住民ニーズにより効果的、効率的に対応するために、民間事業者の能力を広く活用することが有効であるという考えに基づき、法人、その他団体で議会の議決を経て指定される指定管理者に管理させる制度となったところでありますが、まず1番、指定管理者制度について、(1)については昨日の答弁がございましたので了として次の(2)番に入ります。
 指定管理者制度において、管理が移行された施設では問題なく運営されていると思いますけれども、今まで何か問題があった点、あればお知らせいただきたい。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)総務部長よりお答えをさせていただきます。
○議長(森繁男)鈴木隆夫総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)現在、指定管理者の協定を締結している施設につきましては、良好な運営を行っていただいていると思っております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)何ら問題なくスムーズに運営されているということですね。了解いたしました。
 (3)、今後、市の施設で指定管理者制度により管理移行しようとする施設はあるのかということで、昨日の答弁では体育施設というふうな答弁があったかと思いますけれども、確認の意味で、そうなると、総合体育館、陸上競技場ということでよろしいのか、確認です。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)公共施設総合管理計画におきまして、指定管理者制度の導入を検討するとしておりますのは、体育施設、今、議員おっしゃった施設、それから市民会館等、そういった施設についても検討をするということにしております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)一応そういう面で総合体育館等、また市民会館で考えていくということで了解いたしました。
 一応総合体育館にということで(4)の質問に入りますけれども、指定管理者制度を今後考えていくためには検討委員会を立ち上げているというふうに思うんですけれども、メンバー構成等はどうなっているのかお聞きしたいと思います。
○議長(森繁男)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)これにつきましては次長のほうからお答えいたします。
○議長(森繁男)高橋進教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)総合体育館等の指定管理者制度への移行に関する検討委員会、外部委員さん等による委員会は特別は立ち上げてございません。教育委員会内部では調査検討はさせていただいております。以上です。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)外部検討委員会はないとすれば、スポーツ推進審議会の中でやっていることでよろしいんでしょうか。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)スポーツ推進審議会におきましては、体育施設等の民間委託に関する意見等の会合は開催をさせていただいております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)了解しました。
 それでは(5)、そのスポーツ審議会で指定管理者制度に移行することを含めた内容で会議を行ったということでございますけれども、実質今まで何回ぐらい行われたのかお聞きします。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)先ほども言いましたとおり、スポーツ推進審議会は検討委員会ではないということでございます。あくまで内部での調査研究の段階で教育委員会内部で検討しているといったところでございますが、スポーツ推進審議会には2回ほど御意見を伺う機会を設けております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)2回ほど行ったということで、その中身については、どのような内容で行ったかということまで、もしわかるのであれば教えてください。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)先ほど申し上げましたとおり、体育施設の民間委託に関する御意見がまず中心でございます。その民間委託に関する一手法として指定管理者制度もございますので、その指定管理者制度の概要等についての説明をさせていただいております。民間委託に対する御意見としましては、やっぱり民間に任せたからということで行政のほうがまるっきり丸投げをしてはだめですよという御意見をいただいておりますし、ほかのところなんかもお話しさせていただきましたので、岩沼市においても、民間委託の方向は現時点といいますか、その審議会の委員さんからはやむなしというような意見もいただいております。以上です。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)総合体育館に限らず、いろいろと検討されていると思いますけれども、指定管理者制度への移行というのは、随分昔から言われている話だと思います。
 そこで、今、推進審議会の中で2回ほどあった。ただ、その中でもっと前に進むということで、大体今後、進め方としては、今、内部での話し合いだというふうに行われて、外部とのそういう検討委員会に立ち上げるまでには至っていないのか、もし立ち上げるとなれば、いつごろなのかというふうにもしわかれば。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)現在、民間委託化に向けてその業務量の総量なんかを今、整理をさせていただいている段階でございます。それがある程度、方向性が見えましたら、必要があれば、そういう検討委員会も立ち上げるという形になるかとは思いますが、先ほど言いましたとおり、スポーツ推進審議会という、そういう委員会もございますので、新たにというわけではないかもわかりません。以上です。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)そうすると、内部組織とスポーツ推進審議会で検討していくのか、新たに立ち上げるのか、今後のいろいろな見通しを含めて考えていくということでよろしいんですね。
 (6)、いつまでに総合体育館等を指定管理者に移行させるのか、考え的にはおおよそどのくらいの年数というか、目標、もしあるんでしたらば、その年数をお聞かせください。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)体育施設といいましても数が多うございます。ですから、管理運営を任せる施設とか、先ほど申し上げましたが、その業務の範囲、業務の総量なんかを整理する必要があります。そういうことでございますので、いつまでにという具体的な年数は持っておりませんが、適切な時期にというふうに考えております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)その適切な時期がなかなか、2年だったり、10年だったりいろいろと幅広いと思いますけれども、いろいろとそういう考えで全体的に市としては進んでいるということなので、早急に考えていただければと思います。
 (7)番、市が総合体育館等の指定管理者として求める最大のポイントは何かということでございましたが、昨日、いろいろと同じような答弁がございましたので、これに関しても割愛させていただきます。
 そうなると、(8)番、現在、市が考えている指定管理者となり得る団体というのは、今のところは、答えはわかっているんですけれども、どうなんでしょうか。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)他市町の類似体育施設、指定管理者制度を活用してございます。そういうことからすると、岩沼市の体育施設の指定管理者としての団体はあるものというふうには考えております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)ある、今あるとおっしゃった。あるもの、もう一度。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)指定管理者となり得る団体は、法人、その他の団体でございますので、そういう団体はあるものというふうな内容でございます。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)了解しました。いつかはそういう方向に進んでいくと思いますけれども、9番に入ります。どのような方法で指定管理者としての指定をするのか、昨日もちょっとありましたけれども、もう一度お尋ねいたします。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)指定管理者の指定手続に関する条例等がございますので、その例規に従って進めるということになろうかと思います。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)たしか岩沼市公の施設にかかわる指定管理者の指定に関する条例ということでいろいろチェックしました。そこで、ある程度、チェックされたのを今後、指定管理者として指定する場合に、岩沼市指定管理者選定委員会というのが立ち上げられると思うんですけれども、これについてそういう流れで選定委員会の中で了となって初めてゴーとなるということで確認。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)指定管理者の指定までの経過といいますか、過程につきましては、条例等でうたわれております。まず、公募が基本であります。公募で応募されてきた法人、その他の団体がございましたらば、選定委員会で審議をしていただいてその候補者を決定し、その候補者を議会のほうにお諮りを申し上げて議決をいただいた後に正式に御指名というか、指定管理者に指定という形になろうかと思います。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)その委員の中で有識者、市長が委嘱した3名、あと副市長、総務部長、健康福祉部長、市民経済部長、建設部長及び教育次長、総勢9名、その過半数をもって賛成があれば委託できる、議会に諮れるまでの段取りが進むということなんでしょうけれども、この中の有識者3名、市長が委嘱する方々というのは大体どういう方々なのかということなんですけれども。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)学識経験者として大学の先生であるとか、あるいは利用者の代表であるとか、そういった方々をお願いするということになります。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)そうすると、きのうのあれでは、24件の指定管理者で移行していて、福祉施設とかいろんな施設、やっぱりそういうふうに関連が、明るい方が、体育施設であったらばその都度、その都度、委員として選び直すのか、これに関しては1年の任期ということであるんですけれども、そういう内容に関しては変わっていくのかどうかお尋ねします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)任期がございますが、指定管理者制度導入の対象施設というのは、相当前から検討を進めるわけですので、そこに適した方をお願いするということになると思います。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)先日、名取市民体育館にお伺いしまして担当の職員の方々にお話を聞いてまいりました。名取では、平成20年3月にスポーツレクリエーションの振興と体育文化の発展に寄与することを目的として、県から特定非営利活動法人の認証を受けておりまして、平成23年4月より名取市から一部の施設管理業務、スポーツ教室等の開催事業の受託を行っており、正式には平成26年4月から特定非営利活動法人名取市体育協会が指定管理者の指定を受けて現在に至っているということでございました。これを見ると、6年くらいかかって正式に指定管理者としての体をなしてきたのかなとありますけれども、やはり今後、この岩沼市においても指定管理者に向けて動き出す場合には、市民サービスの低下にならないよう、そしてまた、しっかりと運営できる団体に慎重に検討されてこの指定管理制度を進めていくようにお願いしまして、この問いを終わります。
○議長(森繁男)議長から酒井信幸議員に申し上げます。一般質問の途中ではありますけれども、残りの一般質問は休憩をし、再開後に継続したいと思いますので、御了承願います。
 休憩をいたします。再開は午後1時といたします。
     午前11時58分休憩

     午後1時00分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
 酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)それでは、引き続き質問させていただきます。
 2番、小中学校体育館の使用についてであります。
 (1)夜間、土日祝日に、スポーツ少年団や一般団体が使用している状況はどのようになっているのかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)この件につきましては、生涯学習課長のほうからお答えいたします。
○議長(森繁男)高橋弘昭生涯学習課長。
○生涯学習課長兼スポーツ振興課長(高橋弘昭)学校開放につきましては、事前に団体登録を義務づけており、平成28年度においては、66の団体が登録をしております。利用に当たっては、学校教育に支障のない範囲で許可することと、利用者同士の混乱を避けることから、あらかじめ希望の曜日や時間帯を申し出ていただいております。平日においては、午後6時から午後9時まで、土日祝日においては、午前9時から午後9時までの範囲で利用していただいております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)28年度においては、60団体が登録をして使用しているということですけれども、66団体、おおよそでいいんですけれども、利用人数というか、人数に対してはある程度、把握されているんでしょうか。
○議長(森繁男)高橋生涯学習課長。
○生涯学習課長兼スポーツ振興課長(高橋弘昭)詳しいことは資料持ってきておりませんけれども、1,000人からの団体が利用しているかと思います。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)わかりました。一応1,000人ということでございましたけれども、パソコン上、クリックしていたらば、各施設の年間の利用状況ということの平成7年度から平成19年度までしか載っていなくてそれ以降は見当たらなかったんですけれども、そこの中で、いろいろな総合体育館から陸上競技場ありながら小学校体育館、中学校体育館という欄もありました。そうすると、最新で平成19年度しかありませんけれども、5万1,770人が年間利用した。これが小学校、中学校の場合は2万2,000人がおよそ利用しているということで、今の1,000人というと、随分少なくなっているんですね。ただ、やっぱりそれにかかわることになると、(2)ですけれども、数年前に他市町村の人も参加する大会等や練習会を行う場合は、貸し出し禁止となったということでの利用が減となったと思うんですけれども、貸し出しを禁止した理由、いきさつっていうのはどのようだったのかお知らせ願います。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)議員さん、前の質問の回答のところで1,000人というのは、体育館を利用している団体の構成人数の数でございます。利用人数といいますと、平成26年度は、小学校の体育館で4万5,000人、中学校の体育館で3万5,000人を超える人数が利用されております。そういうことで御理解をいただきたいと思います。
 先ほどの質問でございますが、他市町から参加するような大きな大会となるようなものについては、市内に総合体育館もありますし、体育センターもございますので、そちらのほうを優先にお使いをいただきたいということでございます。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)それはわかっているんですけれども、その以前はある程度、そういう流れで使っていたと。そして、何年かはっきり記憶ないんですけれども、数年前に何の連絡もなく使用禁止となったようなことだったと思うんですけれども、それに対しては、そのことが、なぜそのように急に変わったのかということに対する質問。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)確かに数年前に利用団体のほうで広域の大会をされた経緯がございます。こちらのほうで、教育委員会のほうで把握をしておりませんでした、その大会は。あと、かつてはそういう学校の体育館を利用しておりまして、駐車場の問題とかいろいろありまして学校のほうに苦情も寄せられてきた、そういう経緯もございます。そういうことで、できるだけ学校で使う場合と大人数が寄るような大会については、大きな会場のほうを優先にお使いしていただきたいということでございます。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)多分いろいろとその団体等はわからないかもしれませんけれども、確かに私も剣道をやっていて、そういう大会を岩沼小学校なり、岩沼中学校の体育館をお借りして開催したことがありました。
 それに対して、今言われた駐車場に関しても、開催団体となる我々が人員を配置して、呼び込み、送り出しというのを徹底しながら近隣に迷惑をかけないような指示をしてやった経緯はありましたけれども、今、確かにビックアリーナ、そして、なおさら体育センターという体育施設はありますけれども、利用頻度は高い。なおさら今後、仮設等が撤去されて、そうすると、もっと大きな大会等、他市町村からのビックアリーナ等を使用される方がふえてくるだろう。そうすると、一般の市民、これにはちょっと他の団体は入りますけれども、そういったものの大会等を開く場所が少なくなっているというのが現状なんですよ。そうすると、迷惑をかけないような、そういうふうな方向もある程度、利用されている団体等にお話があって、そういうものを含めてその利用が守られないときに、初めてそういうのではだめだ、使用禁止だという経緯があればよろしかったんですけれども、そういう事情がある程度、今まで使っていた利用団体等にはお知らせがなかったので、そういう面でちょっと強引過ぎるんではないかという言葉も聞きました。なので、そういうものを含めて近隣のことを考えながら、そして、今言ったように、体育施設等があるとはいえ、なかなか押さえられるものでもないということを考えると、やはりそういう小中学校の体育館を利用しなければできない団体等も非常にあると思われます。
 その点、(3)の体育館の貸し出し禁止というのは、行政のサービス低下に至っていくのではないかと思うんですけれども、その点についていかがでしょうか。
○議長(森繁男)高橋教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)あくまでも通常の利用を制限しているものではございません。大会等の場合に利用を御遠慮いただいているということでございますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)確かに通常の利用はわかるんです。みんな使っていい、不自由なく使わせていただいております。
 ただ、そういう面で、さっき言ったように大会等を開く場合、今後、他市町村の参加する大会、練習会を行う場合に小中学校の体育館を貸し出していただきたい。さっき言ったように、総合体育館、体育センターの予約がとれないという、そういう現状がある場合に、あとは仙南なりいろんな競技団体によって違いますけれども、輪番制という大会の持ち回りというのがありまして、ただそうなると、岩沼は使えないからほかに飛ばして回すとか、道義的なものもあるんですけれども、そういうふうな輪番となった場合には、やはりせっかく岩沼にそういう施設がありながら貸し出しされないということがあると、やっぱりいかがなものかなと。
 この前も名取でさっきありましたけれども、名取で聞くと、そういう大会に関しては、名取の小中学校の体育館を貸し出ししているよということでございました。これは行政が違えば考えも違いますから、そういう面でははっきりとは言えませんけれども、でも、やっぱりそういうふうな借りているほうは、あそこがよくて岩沼がだめだというふうに悪いレッテルを張られるのはと思います。
 そういう面で、岩沼にいろいろおいでになるような、先ほど菊地忍議員も言っておりましたけれども、そういう方向性で今後、岩沼市をアピールする場合にそういう悪影響を与えると思いますけれども、そういうことを踏まえて、(4)の貸し出しを前提にもう一度考えていただくことはできないかお尋ねします。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)確かに今、議員のおっしゃるとおり、体育館の施設を多くの方に使っていただくのが一番ですので、そういった面は柔軟に対応したいと思います。
 それから、やはり各団体が近隣の住民の皆さんに御迷惑をかけないような形、それをとっていただければ、十分に貸せるような体制をとりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)教育長、ありがとうございます。そういう面で、あと貸し出す前に、そういう利用団体と会議等を持ち、それは徹底的に言っていただきたいと思います。それで、ここで破ったものに関しては使用禁止という強烈なもので言っていただいて構わないと思いますので、それはまず話し合いを持っていただいて、今後、進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、大きな2番目、津波浸水表示板等の設置についてお尋ねいたします。
 津波表示板については、宮城県では3.11伝承減災プロジェクトを立ち上げておりまして、道路などの公共土木施設に地域住民に身近で常に目につく施設であることから、今回の津波の浸水域や浸水した高さを現地に標識等で表示することによって、実物大のハザードマップとして住民の避難の備えを促して防災啓発を図っていくことができている。
 そしてまた、地域住民だけではなくて地域事情に不案内な観光客等などにも重要を喚起することができ、有事の際には避難行動を起こすきっかけとなる。東日本大震災の津波の記憶を風化させることなく後世に伝えるしるべとなっているというふうに言っております。
 この取り組みに関しては、県の管理する施設である国道、県道、港湾道路、河川管理施設、下水処理場、急傾斜地対策施設など県内各所に統一デザインの表示板を、平成23年度より試行的に設置しているというふうに県の防災砂防課のほうからお聞きいたしました。その後、沿岸の市町村と関係機関とあと地域住民や民間企業等の協力をいただきながら、範囲を広げていきたいという考えを持っているそうでございます。
 そこで、1番の、宮城県では、東日本大震災によって津波被害に襲われ被害に遭った土地であることを次世代に伝え、高いところに避難するという基本原則を意識してもらう目的として、津波の到達点を表示する看板の設置を進めています。市としては、津波浸水表示板を宮城県で進めていますけれども、そういう意味で要請は県から岩沼市に対してあったのかお聞きします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)総務部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)宮城県からの設置要請はございません。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)わかりました。2番、宮城県では、これまでに5月30日現在で県内に188カ所、256枚の津波浸水表示板を設置し、岩沼市内には13カ所、14枚が設置されていますが、この設置箇所については、岩沼市としては把握されているのかお聞きします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)平井防災課長からお答えをいたします。
○議長(森繁男)平井光昭防災課長。
○防災課長(平井光昭)宮城県で13カ所、14枚、設置されている場所については把握しております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)私も何カ所か見てまいりましたけれども、このような青い白字の文字の、これですと、30センチ掛ける1メートル20センチ、あとこっちですと、30センチの60センチという感じの標識がありまして、下野郷郵便局、あと玉浦郵便局、あと道路標識等の支柱にも張りつけてありました。
 それで、岩沼市の場合ですと、13カ所、14枚の中で全てこれは県の施設のものに張られているというか、掲示されている、郵便局は違いますけれども、一般の家庭とかにも張られているかどうか、ちょっとその点、お聞きしたいんですが。
○議長(森繁男)平井防災課長。
○防災課長(平井光昭)13カ所のうち、一般の家庭にも張られております。それで、一般の家庭に張られているのは、3カ所ほど張られております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)この一般の家庭の方が張られているのは、市を通じて県に行っているのか、それともその方が直接県に行ったのか、そこがわかるんでしたらお知らせください。
○議長(森繁男)平井防災課長。
○防災課長(平井光昭)これまで宮城県のほうから、岩沼市内でそういった表示板を張ってもいいよと協力していただけるところはないかというふうな御案内はいただいておりました。ただし、今回張られている3カ所につきましては、これは宮城県のほうで承諾を得て張ったものというふうに理解しております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)ということは、岩沼市は携わっていないということですね。わかりました。
 そういう面で3番に入りますけれども、津波浸水表示板の設置は、宮城県が独自で行っているということで、もう一度確認ですけれども。
○議長(森繁男)平井防災課長。
○防災課長(平井光昭)これは宮城県が独自で行っているというふうに伺っております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)4番、今後、公共施設等に防災教育や震災伝承のために津波浸水表示板の設置を考えてはいないのかということですけれども、おととい、相野釜の千年希望の丘交流センター、そしてまた、その近くにある千年希望の丘に行ってまいりました。そこに行くと、慰霊碑ですが、モニュメントもありまして、そのモニュメントの脇の案内板には、「思いを未来へ」と題して、「岩沼市では東日本大震災慰霊碑を中心にたたずむ塔は、この地に津波が遡上した水位の高さと、人と人とが支え合う姿をイメージしています」と刻んでありました。
 また、これからも、先ほどもまた菊地忍議員がおっしゃったように、いろいろSNSであそこの交流センターのPRをしたり、また今後、仙台空港の民営化になって多くの海外の方々が訪れると思います。そうすると、やっぱりそういった大震災の記念というか、爪跡を見てみたいとか、そういうモニュメントというものをある程度、発信することによって外国人の目にとまり、そういう方が多く訪れるという可能性があります。その場合に、やはりあそこに行った場合、モニュメントの高さは、見ればモニュメント、わかりますけれども、近くに寄ってその表示を見る人が全てではないと思いますので、そうすると、津波の高さの表示しているものが一切なかったと。
 そうなると、空港から来たり、その途中の電柱等に張ったり、または千年希望の丘の階段、登る前にありますけれども、そこの浸水となる場所に対して階段の立ち上がったところに、ここが2011年3月11日の震災の水深、これが看板でちょっと大きいですけれども、あのところに少し張るだけでも、やはりここに訪れたらこの高さまで津波に遭ったんだな、この上に上がれば助かる、そのときの人たちは助かったんだなという思いを思わせることが非常に大事だなと思いました。
 そうすると、今まで宮城県では行ってはきていましたけれども、そういうところに対して市長、やはり考えるべきと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)お尋ねの宮城県が考えている浸水域の表示板、そういった形は考えていないんですが、今からどんどんどんどん復興を進めていく中で、必要があれば設置をさせていただきたい。
 宮城県と連動するような形は考えておりませんので、そのことだけ言わせていただきます。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)そうすると、独自でやられる。千年希望の丘に対する今言ったような表示の仕方というのはどうでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)何かできるものがあれば、考えてもいいかと思いますけれども、今のところは、まだそういう考えは持っていません。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)先ほども言いましたけれども、これからいろいろ多くの方々が千年希望の丘に訪れるはずです。それをうたって市はアピールしています。そうすると、岩沼市外、そういう方々に対する訴え方も、千年希望の丘を何のためにつくったのかということを含めると、この高さを超えるものであって、やっぱり人を守るための千年見守ってもらう丘だというイメージをもっと強く与えると思いますので、ぜひとも前向きに考えていただきたいと思いますけれども、再度。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、我々も、あそこに来て防災計画、津波に対する実態をあそこで伝えていきたいという思いがあるんで、そういった効果があるのであれば、考えてみたいと思います。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)ぜひよろしくお願いします。
 また、県では、石巻市の湊小学校にも、校舎に対して張りつけをしている、その表示板ごとですね。ですので、玉浦小学校や玉浦中学校へのそういった張りつけてもらうような進め方というのはあり得るんでしょうか、教育長にお尋ねします。教育長でなく市長ですね。市長にお願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)今のところ、教育委員会とその話はしておりませんので、今はまだそこまでは考えておりません。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)確かにそれを張ることによって、前の質問のときにも答弁がありましたけれども、PTSDの子供たちなり大人なり、それを見て思い出すかもしれないというのも確かにあります。
 ただ、いろいろと県のほうでモニタリングを行った中で、浸水表示板の認知度、そういうものをするもの、やっぱり9割、8割の方が認めていらっしゃる部分はあったみたいですね。そうすると、今後、そういうふうに公共施設、学校ですけれども、今は確かにそういう子供たち、まだその記憶が新しくてそういうPTSDになる確率も高いと思います。ただ、やっぱり伝承していかなければいけない、伝えていかなければならないところまで来たのかという現実、だんだん5年過ぎてその感覚は薄れてきているのは実情だと思います。それを早くつけるのか、もうちょっと考えながら子供といろいろな話し合いをしながらでもいいですので、やっぱりそういう公共物には、なおさら人通りがある面に対して設置していただくように、今後検討していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、我々の思いもそういった思いがあります。来た人たちに、できるだけここに津波が来てこういう被害があったんですよということを、外国人向けにもやりたいという思いもあるんで、少し検討してみないと、一律にという形にはならないでしょうけれども、考えてみます。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)よろしくお願いいたします。
 5番、県道20号線(仙台空港線)、県道125号線(岩沼海浜緑地公園線)には、津波浸水表示の標識が設置されています。ここが浸水域、あと東に向かってここから浸水域、西に向かってここまで浸水域、表示は違いますけれども、そういう方向で県では設置していますけれども、先ほど、答弁でもありましたけれども、今後、市道等にはそういったものは設置するのかしないのか、考えているのか、市長、お尋ねいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)道路に関して、主要道路については、国道、県道については設置しているようでございますが、市道については改めて設置する考えは、今は持ってございません。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)わかりました。
 それでは、6番、津波表示板の設置について、平成26年第6回定例会の菊地市長の答弁で、その際に判断材料となる表示は必要だと考えています。津波表示板という言い方が果たして適切かどうかわからないですが、やはりスムーズに避難できるような方法がないか検討する必要があると考えていますとおっしゃっておりました。これに対してどのように検討されたかお尋ねいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)スムーズに避難するための表示についてということで必要性を感じておりますので、その避難路については、避難路である旨の表示をするという方針を決めております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)今、7番のほうの答えにも入っていると思うんですけれども、今言ったように、市政報告で市道藤曽根線の延伸部、避難路の一部供用開始されるということでございました。何回かあの通りを通っていますけれども、その道路に対してはまだ設置の表示はなっていないというふうに思いますけれども、その津波表示板の設置をするということでよろしいのかお尋ねします。
○議長(森繁男)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)今ありましたように、一部ではありますが、今回供用開始をいたしますので、万が一のとき、スムーズに避難していただけるように、あるいは道路の目的ということも含めまして、この道路が津波避難道路である旨の表示を暫定で行っていきたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)8番に入りますけれども、そうすると、津波避難道路であると。その表示した近くに津波の浸水域はここまでだったというのがあってもいいと思うんですけれども、その点についてはどうでしょうか。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)8番ですね。避難道路が、あるいはかさ上げ道路が全て完成した時点におきましては、当然、かさ上げ道路からこちらに避難してくださいというような正式なサインはつくっていきたいと考えていますし、またこの避難道路の目的あるいは使い方について、やはり案内という形で避難道路からかさ上げの入り口あたりには表示について考えていきたいというふうに思っております。
○議長(森繁男)酒井信幸議員。
○8番(酒井信幸)確かに表示板をところ構わずべたべたつくるのも、逆に見た目がよろしからんというふうに思いますし、やっぱり適度な場所、余りにも見受けられない場所を今後、いろいろと検討していただいて、そういうものにぜひとも設置するように前向きに考えていただきたいと思います。
 さっきも言いましたけれども、東日本大震災において津波被害に遭わされた土地であることを後世に伝えていくのが我々の使命であり、これが今思っているときはいいんですけれども、これが5年、10年、また過ぎていった段階で熱がさめていって、だんだんわかる人が少なくなっていくというのも実情であります。やっぱり岩手なんかでは、山の上、60メートルぐらいに石碑があって、この下には家を建てるなという表示があったと。それでもって建てずにみんな逃げられて助かったという人もいれば、やはり便利性を求めてだんだん下に建てていって、結果的に被害に遭って亡くなったという方もいらっしゃったというのもあります。
 そういう意味で、こういう大震災は今後、来る確率は低いかもしれませんけれども、我々のできる精いっぱいの手順を踏んでそういう策を講じていただくようにお願い申し上げまして、終わります。ありがとうございました。
○議長(森繁男)8番酒井信幸議員の一般質問を終結いたします。
 これをもって一般質問を終結いたします。

○議長(森繁男)以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 次の会議はあす午前10時からであります。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御起立願います。 ── どうも御苦労さまでした。
     午後1時28分散会
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