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平成28年第3回岩沼市議会定例会会議録(第3日目)

平成28年6月21日(火曜日)

出席議員(18名)

  • 1番  佐 藤 剛 太
  • 2番  菊 地   忍
  • 3番  高 橋 光 孝
  • 4番  植 田 美枝子
  • 5番  佐 藤 淳 一
  • 6番  大 友   健
  • 7番  布 田 恵 美
  • 8番  酒 井 信 幸
  • 9番  須 藤   功
  • 10番  渡 辺 ふさ子
  • 11番  佐 藤 一 郎
  • 12番  国 井 宗 和
  • 13番  布 田 一 民
  • 14番  長 田 忠 広
  • 15番  飯 塚 悦 男
  • 16番  沼 田 健 一
  • 17番  櫻 井   隆
  • 18番  森   繁 男

欠席議員(なし)


説明のため出席した者

  • 市長   菊 地 啓 夫
  • 副市長   熊 谷 良 哉
  • 総務部長   鈴 木 隆 夫
  • 健康福祉部長    吉 田   章
  • 市民経済部長    木 皿 光 夫
  • 建設部長   高 橋 伸 明
  • 総務部参事     家 田 康 典
  • 総務課長   大 友   彰
  • 参事兼政策企画課長兼復興創生課長   菅 井 秀 一
  • 健康増進課長    高 橋 広 昭
  • 被災者生活支援室長 佐 藤 吉 毅
  • 介護福祉課長    今 田 昌 美
  • 商工観光課長兼産業立地推進室長  新 妻 敏 幸
  • 復興・都市整備課長 星   幸 浩
  • 水道事業所長    宍 戸 和 憲
  • 消防本部消防長   菅 原   敬
  • 消防署長   相 原 照 義
  • 教育委員会教育長   百 井   崇
  • 教育次長兼教育総務課長事 務 取 扱   高 橋   進
  • 参事兼学校教育課長    佐 藤 修 司
  • 生涯学習課長兼スポーツ振興課長  高 橋 弘 昭
  • 監査委員事務局長   鎌 田 幸 男

議会事務局職員出席者

  • 参事兼事務局長   加 藤 英 教
  • 局長補佐   近 藤 祐 高
  • 議事係長   佐 藤 俊 輔

議事日程

平成28年6月21日(火曜日)午前10時開議
1.開議宣告
2.閉議宣告

本日の会議に付した事件

日程第1から日程第2まで

午前10時開議
○議長(森繁男)御起立願います。おはようございます。御着席お願いいたします。
 ただいまの出席議員は18名であります。
 直ちに本日の会議を開きます。
 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。

日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(森繁男)日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、17番櫻井隆議員、1番佐藤剛太議員を指名いたします。

日程第2 一般質問
○議長(森繁男)日程第2、一般質問を行います。
 3番高橋光孝議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。3番高橋光孝議員。
     〔3番高橋光孝議員発言席〕
○3番(高橋光孝)3番、岩沼政策フォーラム、高橋光孝でございます。通告に従い一般質問をいたします。
 最初に、認知症対策について質問させていただきます。
 現在、65歳以上の高齢者のうち、認知症を発症している人は、推計15%で、2012年時点で約462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっております。
 認知症の前段階である軽度認知障害の高齢者も約400万人と推計されています。65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍となる計算です。さらに、2015年1月、厚生労働省により2025年の認知症患者は、現在の約1.5倍となる700万人を超えると推計が発表されました。これに軽度認知症障害者数を加えると、約1,300万人となります。65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備軍と言えることになりそうです。
 この認知症発症の割合は、当岩沼市においても同様に言えることでございます。そして、我々にとってすごい身近な問題となります。
 そこで、最初の質問に入ります。2月の定例会で認知症対策で長田忠広議員の一般質問で、「認知症ケアパスの次に、例えば簡易テスト実施についてもいろいろ考えている最中ですので、順を追って実施させていただきたいと思います」という答弁があったようだが、その後、具体的に検討しているものや実施を確定したものはあるか、その進捗状況を伺います。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)健康福祉部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)吉田章健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)それでは、認知症対策の進捗状況ということでございますけれども、ことしの4月に認知症ケアパス、いわゆる認知症安心ガイドブックというものを策定いたしまして関係機関、あと全戸に配布をさせていただいております。
 また、認知症の方やその御家族の相談の支援を行います認知症地域支援推進員を各地域包括支援センターにもそれぞれ配置してまいりました。今後につきましては、認知症の方を早い段階で診断や支援につなぎます認知症初期集中支援チームの設置について、市の医師会などとの関係機関と連携の上、年内中には設置できればというふうに考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)認知症は、現在、指導で直るというふうにはされておりませんが、日々、早期発見に努めると医薬品や治療が進歩しておりまして、できるだけ早く検討を進めて実施していただければと思います。
 続きまして、認知症は今、誰にでも起こる病気でございます。特別な病気ではありません。しかし、いまだがんなどの成人病に比べ認知症は恥ずかしいですとか、自分は認知症にならないと考えている方が多いのも事実です。  医療機関で確認したところ、3割自己負担の場合でMRIによる認知症検査で自己負担が5,000円から6,000円、CTによる検査では4,500円から約5,000円だそうです。そして、認知症と診断された場合、月々の治療費はアルツハイマー病、脳血管型、レビー小体型、前頭、側頭型などの認知症の種類、そして、病状の進行によってかなり幅があるので具体的な例の金額としては出せないということでした。
 しかし、そのまま放っておいて認知症の病状が進行しまして、要介護3ですとか4になり、老人ホーム等に入居した場合の介護保険の負担よりは早目に治療したほうが間違いなく少ないというお話をいただきました。
 そこで、健幸先進都市を掲げる岩沼市として、認知症を特別な病気として扱うのではなく、高齢者の肺炎球菌感染症の定期接種と同様で、ある一定の年齢基準を設けMRIやCTを使用した医師による認知症診断検診を市で行う健康診断の項目の一つに追加して、希望者には1,500円程度の負担で受診できるようにしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)高橋健康増進課長より御回答申し上げます。
○議長(森繁男)高橋広昭健康増進課長。
○健康増進課長(高橋広昭)認知症検診を市で行う健康診断に追加してはどうかということでございますが、認知症の診断は初期ほど難しく、MRIやCTだけではなく、記憶や認知機能の程度を調べる心理検査、そのほかに専門的な検査などを行いまして、最終的には専門医の診断が必要となりますことから、検診に要する時間、それから検診の費用負担、さらには医療機関の受け入れなどを勘案いたしますと、市の検診として取り入れるには難しいかと考えております。
 認知症の早期発見、早期診断の取り組みにつきましては、地域包括ケアシステムの構築の中で今現在進めておりますが、まずはことし4月に全戸配布いたしました認知症ケアパスに掲載しておりますチェック項目を活用していただきまして、心配がある場合など地域包括支援センターへの相談や必要に応じ専門医療機関へ受診をしていただくことが一番望ましいかと考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)よくわかりました。確かに認知症というものは非常に発見しづらくて、また、認知症と高齢による記憶忘れというものが混同されがちで誤解を招いているというのも事実でございます。
 ただ、やっぱり認知症はまだまだ恥ずかしいということで、認知症であるということを自分で信じたくなくて治療にも行かず、検診も受けず、それが重度化して徘回に至ったり、行方不明になってみんなで探したりということが、やっぱり近所でも起こったりしていることがあります。できるだけ認知症は恥ずかしい病気ではなくて誰にでも起こり得る、10年後は3分の1が認知症とその予備軍ということは、大方、ここにいる方の3人に1人は認知症になっているという可能性がありますので、ぜひ人ごとではなく自分の身にかかることだなと。そして、家族に負担がかかる。今、盛んに世間で騒がれております介護離職ですとか、その辺の家族の負担軽減というのが費用的なものよりも非常に重要かなと思いますので、ぜひ前向きにいろんな方法を検討していただければ思います。
 そして、29年に岩沼市で開催予定の介護保険推進全国サミットに向けて、ぜひ岩沼市の新しい取り組みで、ほかには例を見ないような新しい認知症の取り組み等をどんどんやっていただければなと思います。
 続きまして、観光対策(インバウンド)について質問させていただきます。
 昨年1月に今、京都、奈良では海外からの観光客がいっぱいになっており、羽田、成田空港の着陸も飽和状態、今、政府が進めている観光立国に向けて地方空港に着陸していただき、地方観光を進めないと、観光立国推進基本法の目標である訪日外国人旅行者数、平成32年初めまでに2,500万人ということを念頭に、平成28年までに1,800万人が達成できない。
 そこで、観光資源として神社、お寺は全国にあり、日本文化として観光していただこうと昨年6月に一般社団法人全日本社寺観光連盟が設立されました。そんな中、連盟設立より前に打ち合わせと調整を重ね、連盟設立と同時に連盟が行う地方空港に着陸し、地方の社寺観光のモデルケースの第1号を仙台空港と岩沼市の日本三稲荷、竹駒神社で進めていこうということになりました。
 台湾観光協会東京事務所のマーケティング担当犬飼氏にパンフレットを持参する日本全国の自治体さんは、パンフレットを置くと観光客は来ると思っているようだが、ターゲットを絞り特別な付加価値をつけ、一自治体の点としてではなく広域で連携し面として捉え、四、五泊のモデルケースを提案していかないと、新しい観光誘致には結びつかないというアドバイスをいただきました。そして、岩沼にまず1泊していただき、よく竹駒神社で巫女舞、弓道体験などをしていただき、次に、蔵の町村田町、そして、蔵王町の蔵王観光、被災地としての震災学習を岩沼市が世界に誇る千年希望の丘と東北大学災害国際研究所で行うというモデルケースを、各関係各所に大筋の合意をいただきました。ほかに大崎八幡の体験プログラムと仙台市、塩釜神社の体験プログラムと塩竈市、松島町、東松島市、ほか2つのモデルケースも相談させていただき合意をいただきました。
 東急電鉄担当者の御協力もあり、早ければ来年の5月、遅くても11月には台湾台北市の中学、高校の修学旅行の誘致ができるのではないかというところまで来ております。また、一部を変えるだけで国内外の子供会や就学旅行、企業研修団体旅行などにも対応できるような内容となっております。そこで、これらの市町村と打ち合わせをさせていただく中で、東松島市、仙台市などは今後のインバウンドに備え多言語に対応したパンフレット、観光案内など内容を見直して政策に着手しております。
 そこで、最初の質問になります。岩沼の文化、歴史を中心とした多言語のパンフレット作成などインバウンド対策はどのようになっておりますでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)インバウンドは、きのうも佐藤議員から御質問があったわけでございますが、我々も注視して対応を求められているところでございまして、多言語、それからパンフレット作成については、担当部長よりお話をさせていただきます。
○議長(森繁男)木皿光夫市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)議員御指摘の岩沼の文化、歴史、これを中心にという視点は、本当に観光という言葉の原点でもあろうかと思います。そういう点で、先ほど御指摘ありました広域での連携、今進めているところでございますが、昨日申し上げましたとおり、やっとまず統一したパンフレットを今、固めつつございます。そして、次の段階で今御指摘の多言語に入られればなというふうに思っております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)ぜひパンフレット、多言語を進めていただければと思います。
 そして、この中で歴史、文化に特にこだわっていますのは、岩沼ですと、今、最近ちょっと落ちついたようですけれども、爆買いですとか、そのような経済効果は正直認められないかと思います。そして、トラブルが多いのも事実でございます。一番いいなと思いますのは、親日であり、日本の文化、歴史を楽しもうという欧米諸国の方々に長期滞在していただけるのが一番効果的で経済的にもいいかなと思いますので、ぜひその辺の文化、歴史を中心としたパンフレット、そして、岩沼に住んでいる方もなかなか岩沼の歴史がわからない方ですとかいらっしゃるかと思いますので、そういう方々、近隣の方々にも岩沼を知っていただくためにぜひよろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、空港について、これからの行き先、日程は、仙台空港に着いてからはほぼ決まっている方が大半かと思います。やはり自分たちが旅行に行く前にもどこに寄ってみたい、行きたいということは空港到着前には当然決まって、日程も決まっているわけでございます。
 そこで、仙台空港と定期便がある国内外の都市への観光案内など岩沼市のプロモーションはどのようになっていますでしょうか。
○議長(森繁男)熊谷良哉副市長。
○副市長(熊谷良哉)私のほうからお答えさせていただきます。
 市単独でのプロモーションについては、現在、実施しておりませんけれども、県のキャンペーンとか、仙台空港国際化利用促進協議会が、国内外での主要航路都市において現地の関係機関と連携いたしまして仙台空港の利用プロモーションなど行っておりますので、そういった機会に岩沼市のPRもあわせてできるように働きかけてまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)承知いたしました。県のキャンペーン等に一緒に、確かに岩沼市単独でやってはなかなか費用もかかりますし、ピンポイントをどこに絞っていいかというところもわからないかと思います。ただ、県と県の中で一緒にやるということは、同じキャンペーンの中に、例えば松島、蔵王とか、なかなか全国に知れ渡った観光地がライバルということにもなるかと思います。そこのところをぜひ念頭に置いて岩沼市独自のものを提案していただければと思います。
 続きまして、空港を利用しても、残念ながら今回岩沼に立ち寄らなかったお客さん、ビジネスで仙台空港を利用して仙台市内、そのほかに行って岩沼に立ち寄らなかったという方がたくさん出てくるかと思います。例えばJRを使ってしまえば、名取を通過して仙台市に行ってしまい、そこから東北各地にということがあるかと思います。せめて帰りに仙台空港を利用される方に次回来たときに、岩沼市を知っていただき岩沼市に次回は寄っていただくために、仙台空港へのアンテナショップ、もしくは観光案内ブースなどを設置してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)熊谷良哉副市長。
○副市長(熊谷良哉)アンテナショップとか観光ブースというお話でございましたが、仙台空港は、7月1日で完全民営化になるわけですが、それまでは計画の全容がまだお話しできないということも聞いておりまして、運営事業者であります仙台国際空港株式会社の取り組みの推移を見守ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)岩沼市に仙台空港ありますので、何とかその辺を利用して、今回来れなかった方でも次回岩沼市というものを帰り際に知っていただいて、次回来たときには少しでも立ち寄っていただけるように何とかアンテナショップですとか、観光ブース等の開設をお願いしたいと思います。
 続きまして、民営化に合わせまして前回蔵王町でお話しさせていただいたときに、蔵王町では、週末に蔵王町と仙台空港の直行便を運行することを決めて7月から運行するようでございます。
 2月定例会で、岩沼市民バスの運行路線を見直すとありましたけれども、空港周辺の通勤に配慮することも当然ながら、空港から市内への観光にも利用しやすいように少し手を加えてはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)蔵王町のお話もいただきましたが、市民バスの見直しにつきましては、高齢者などにも配慮した域内の移動というのを中心として、いわゆる市民の足としての運行目的を持って今現在、検討しているというところでございます。
 そこに観光面での活用をあわせて行うということが、うまくつなぎがよければいいなというふうには思いますけれども、まずは今申し上げましたとおり、市民の足を確保するという部分での見直しということでございます。  それから、空港周辺への通勤用のバスという観点は、現在、民間事業者が具体的に実施に向けて検討していると、間もなくいろいろ結果が出てくるということを伺っております。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)ぜひ観光面に向けたものも、市民バスを利用するのか、民間の御協力をいただくのか、仙台空港から岩沼市、非常に目の前ではあるんですが、先ほども言いましたように、JRに乗ってしまえば岩沼市は通らない。次の観光地に行くのもなかなか岩沼は通らないコースになる可能性がありますので、空港からちょっと時間があったら岩沼に行ってみようかという交通手段等も今後、検討していただければと思います。
 最後になります。誰でも知っている東京ディズニーランドは、変化するアトラクションもさることながら、キャストの対応が評価されております。一度経営破綻したハウステンボスは、HISが手がけるようになり黒字となりました。平成27年度の年間入場者数が307万人となり、建物やハード面でなく来場者を楽しませるというスタンスがそうさせているものと思います。
 そこで、海外から来ていただいた観光客に楽しんでいただき、そして、海外から来た観光客にどう対応していいか、どのようにうちの店を英語でアピールしていいかなど、さまざまな問題、表記の指導などが必要かと思います。その辺の指導なども含めて、例えば市民サポーターなど海外からの観光客に対応できるような人材育成をどのように考えていますでしょうか。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)海外からの観光客に対応できるような人材、非常に急務であり、そういう育成することは非常に大事であろうというふうには思っております。幸い、岩沼市は、今までも外国人の受け入れを結構やってきている歴史がありますので、少しはなれているところはあるかなというふうに思いますが、インバウンドという点ではまだまだであろうと思います。その外国人とのコミュニケーション、その重要性も踏まえまして広く、単独というよりは広域の中で、あるいは民間との連携の中でそういった人材育成が図られるように努力してまいりたいと思います。
○議長(森繁男)高橋光孝議員。
○3番(高橋光孝)私もそうですが、遠くに旅行する、空港を使ってどこかに行くというときは、意外とそこからどれぐらいまで足を伸ばせるだろうかという、とにかく観光の名所を幅広く回ってみようというのがどうしても最初は念頭に出てくるかと思います。
 岩沼市は仙台空港があるという、非常に近いという強みもありますけれども、近過ぎるということが逆に弱点になって、誰も立ち寄らずに通り過ぎてしまうという、そういうことも非常に弱点としてあり得るかと思います。今後、世界に誇れる千年希望の丘、そして、ことし、オープンしました千年希望の丘交流センターなどを中心に、ほかの地域にはない復興を一番最初になし遂げている岩沼市、その辺もPRしながらぜひ大いにアピールしていただけるような方法を考えていただければと思います。以上で終わります。ありがとうございました。
○議長(森繁男)3番高橋光孝議員の一般質問を終結いたします。
 5番佐藤淳一議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。5番佐藤淳一議員。
     〔5番佐藤淳一議員発言席〕
○5番(佐藤淳一)おはようございます。5番、いわぬま政策フォーラム、佐藤淳一です。
 2011年3月11日に発生した東日本大震災から5年3カ月が過ぎました。震災でお亡くなりになられた方々に改めて哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げ、私の質問に入らせていただきたいと思います。
 この5年間、岩沼は復興のトップランナーと言われ、まさにそのとおりのスピード感を持って復興を進め、なし遂げてまいりました。最大で約6,800人が避難したとされる未曽有の大震災ですが、地域コミュニティーを尊重し、維持していくという震災後をも見据えた卓越した考え方で避難所を集約し、集落単位でそこへ移っていただき、総合体育館や市民会館などでの避難生活に耐えていただきました。大震災から3カ月を前にして希望される全ての皆様に仮設住宅に入居いただき、被災地でいち早く避難所をゼロにすることができたのも岩沼市でした。  その後、被災住民と行政が時間をかけて丁寧に話し合いを重ね生まれた集団移転地、玉浦西地区では、平成25年末に土地の引き渡しが始まり、仮設住宅などにお住まいだった被災者の皆様に移転を進めていただきました。そして、ことし4月には里の杜3カ所に計384戸整備され、被災者1,020人が身を寄せ避難生活を送ってきた仮設住宅から全住民の退去がなし遂げられました。
 菊地市長初め、市職員の皆様は、被災者や市民、そして、全国、全世界からの支援のおかげですとおっしゃるのかもしれません。もちろん、そちらの力、協力があってこその今の岩沼の復興ですが、みずからも被災し、同僚も失うなど体力的にも精神的にも大変苦しい中で被災者、市民のために、まさに力を振り絞り知恵の限りを尽くした市職員の皆様の活躍があったからこそ、被災者も頑張ってこられたのではないかと思います。復興は仕上げの段階に入りますが、玉浦地区を再生し、よりよい岩沼をつくるという使命のもと、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、仮設住宅跡地とその活用について聞いていきたいと思います。
 1番、全世帯の移転が完了した里の杜地区3カ所の仮設住宅跡地について、誰もが経験したことがない災害での被災者支援活動ということもあり、菊地市長初め、市職員も走りながら考えるというような例えでいいのかどうかわかりませんが、とにかく当時は必死だったのではないかと考えます。今、こうして仮設住宅の撤去が進んでいる中で、振り返ってみてどのような思いが浮かんでくるのか、市長からお聞かせいただきたいと思います。
 (1)番、仮設住宅を里の杜地区3カ所に設置したことの総括についてお願いいたします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)震災から5年余りたって、改めてこれまでの経過を思い浮かべますと、被災者の皆さんの自立に向けたまとまりが非常によかったと。やっぱり地域のリーダーがしっかりしていたという思いがございます。  あとは、岩沼のみならずなんですけれども、特にオール岩沼としてそれぞれの立場で被災者を支えていただいたということが一番であったんだと私は思ってございます。3カ所に仮設住宅をつくったわけですけれども、場所として非常に適地、適地という言い方、どうなのかわかりませんけれども、場所があったということで、そこに躊躇なく建設するということでした。やっぱり被災者の皆さんが仮設住宅ができていく流れを見て先が見えてきたということがあったんだと思います。ですから、そういう条件に恵まれたこと。次に、集会所で地区の皆さんがそれぞれ集まって自立に向けた話し合いを徹底してやられたと。それに対して我々も支えたんですけれども、皆さん、前向きであったと。前段で申し上げましたが、皆さん、自立に向けての思いが非常に強くてそれをしっかりサポートするという流れができていたので、5年もたったんですけれども今日に至っていると、このように思ってございます。
 あとは、コミュニティーというまとまりが非常によかった。ここは被災地6地区という言い方をしておりますが、6地区にそれぞれリーダーがいて、それをしっかり意見を聞いて話し合いに臨んでおられたということも、やっぱり進んだ理由の一つだと思います。東部地区が、特に6集落のエリアはほとんど壊滅したわけですから前に進むしかないという思いが強くあったんではないかということを思います。
 最後に1つつけ加えさせていただくんであれば、よく行政のほうに耳を傾けていただき協力していただいた。そのことに対しては、私はすばらしいコミュニティーであったと、そのように思ってございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)当時、副市長でありました菊地現市長でございます。今、お話を伺っても、やっぱり住民の皆さんが頑張られたと、そういう言葉に集約されておりましたけれども、その中で、やはり住民が協力的にこうやって復興をなし遂げられたのも、最初申し上げたとおり、市の職員の皆様が親身になって住民の中に入っていって、そして、耳を傾けたその成果だったのではないかと私は思います。
 そして、今、5年もたったと市長のほうからありましたけれども、できるだけ早くという、そういう気持ちが市職員の皆様から地域の被災した皆様に伝わって、私たちも協力しなければいけないなと、そういう思いがあって全国で一番早い復興につながっているんだと思います。
 今まで試行錯誤、かなりあったと思います。苦労も多かったと思います。今後の市政に生かしていける点という意味でいうと、どういうことがあると思いますでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)前段でも申し上げましたけれども、やっぱりコミュニティーの大切さ、これは全てかなと思っております。子育て、高齢者対策、そして、防犯、さまざまな部分でコミュニティーがしっかりしているとそれだけ安全に暮らせる。今、玉浦西にお住まいの方々は、子供たちの見守りをしている方も何人かおいでになりますけれども、そうやって地域をしっかり支えているという、そういうコミュニティーが一番大事なんだろうと、そう思います。いろんな考え方を持っている方、当然、おいでになりますけれども、その中でそういう地域を大事にするという気持ちの方が非常に多い。それをこれからも行政の中に生かしていきたいし、市域全体にもしそういった形で広げていけるんであれば、そういった方法をこれから手段として考えていきたいと思います。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)コミュニティーの大切さ、そして地域を支える人の大切さというのは、私も当時、矢野目地区で被災をして感じました。若い世代ですのでなかなか地域のコミュニティーに溶け込む世代ではなかったんですけれども、あの震災を契機にしまして私たち40代、そして、30代、今、子育てをしていたり働き盛りの世代が、最初は嫌々ながらなんですけれども地域のコミュニティーの中に入っていき、どうしてもあの状況だと協力せざるを得なかったという状況でもありましたので、そこから今の、矢野目を例えにしますと、コミュニティーのきずなが、同世代でもそうですし、先輩方ともつながっていったと思います。市長のおっしゃるとおり、本当に今、なかなか若い世代がコミュニティーの中に入っていってそのきずなを強めていくというのは難しいんですけれども、こういうことがあったおかげで岩沼のコミュニティー、再興したということもあったのかなというふうに私は思っております。
 このような大規模災害は、現在の職員や我々が市政にかかわっている間にもう一度起こるというのは考えにくいですし、起こってほしくはないと思います。今回の災害への対応は、詳細にわたり未来につなげていくべきであると私は思うんですけれども、千年先のあなたへとでも題して未来の岩沼市民に伝えていってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、これを風化させる、当然、だんだんだんだん記憶からなくなっていくわけで、これをしっかり記録として残しておきたいという思いも私もございます。千年まで続くかどうか、岩沼の歴史にこういう大災害があったということをしっかり伝えていきたいと、そう思ってございます。
 いずれにしましても、近年の自然災害、これが本当に地震、津波のみならず、きょうも九州のほうで大雨降っているようですけれども、そういった災害が年に1回どころでない、雨降るたび、そういった厳しい状況にある。こういったところもしっかり地域で取り組んでいかないと乗り切れないんではないかなと、そんな思いでも実はあるんですけれども、災害のみならず、やっぱり歴史としてこの大震災を岩沼はどうしてどのような形で乗り越えたのかを何か残してみたい、そのような思いであります。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)ぜひよろしくお願いします。
 次の2番に移っていきたいと思います。
 仮設住宅を撤去している現場を今、見てきたんですけれども、もう大分里の杜西地区はほとんど、ほとんどというか、仮設住宅はもう全てなくなっておりました。あと残っているのは東地区が大体半分ぐらいですかね、今。南地区がまだちょっと手つかずの状態でしたけれども、これからどんどん進んでいくんだと思います。進捗状況を伺おうと思うんですけれども、人生であっても、スポーツであっても、そして、復興であっても、やはり終わりというものは物事の成否を決める上ではポイントとなってまいります。仮設住宅、撤去作業の進捗状況についてお伺いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)実際私も毎日撤去振りを見ていて、西側が終わって今、東側、約3分の1ほど残ってございます。あと南側と順次撤去をさせていただくんですが、思いは同じでございまして、非常にあそこに対する思いが私も強いし、早く撤去をということなんですが、思いはここまで来たかなという思いでおります。
 進捗状況でございますが、建設部長よりお答えをさせていただきます。
○議長(森繁男)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)進捗状況についてですが、現在、解体作業は順調に進んでおりまして、電気設備などの取り外しが終了して仮設住宅本体の撤去を行っているところでございます。3カ所ございまして、今、議員がおっしゃられましたように、里の杜の西住宅につきましては、全ての仮設住宅の撤去が完了しております。それから、里の杜の東住宅につきましては、3分の2程度の撤去が完了している状況でございます。
 今後、基礎の木くいとか、それから外部配管などの撤去を行いまして、全ての解体が完了した後に原状に復旧を行うという予定でございます。
 また、里の杜の南住宅につきましては、7月ごろに解体工事の発注を県のほうで行う予定と伺っているところでございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)ありがとうございます。それでは次の(3)番に移ります。
 市政報告では、震災前に利用していた形態に復旧するとありました。そして今、建設部長のほうからも西と東に関しては以前の状態に戻すと、そういうお話がありました。再度という形になるんですけれども、それぞれどのように復旧していくのか、全く同じように復旧していくのか、よろしくお願いします。
○議長(森繁男)星幸浩復興・都市整備課長。
復興・都市整備課長(星幸浩)宮城県において復旧していただくことになりますけれども、里の杜東住宅につきましては、現在、駐車場に利用しているアスファルト舗装部分は全て残します。それ以外につきましては、全て採石敷きへ復旧する予定でございます。
 里の杜西住宅につきましては、グラウンドに埋設されておりました暗渠を全て原状に戻し、新たに良質土を入れ、さらに防塵処理剤を混合し、飛散防止対策をして復旧するというふうな予定でございます。
 里の杜南住宅につきましては、全て採石敷きへ復旧する予定でございます。
 なお、里の杜東住宅と南住宅の跡地につきましては、原状復旧完了後、市の土地開発公社のほうに返還いたします。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)跡地の復旧には復興交付金を使うということだと思うので、そうなれば、従前のように復旧せざるを得ないというのは想像できることではあるんですけれども、やっぱりちょっと残念な部分はあるとは思います。それが国からの予算が出るときには仕方がないことだとは思うんですけれども、復興というのであれば、国のほうでも、ちょっとまた復旧・復興で使った仮設住宅跡地のような被災者の足跡が残っている場所については、柔軟に対応していただきたいところなんですけれども、市のほうでは、なかなか復興交付金をいただくほうなのでこの場で家田参事に言ってもしようがないことですので、それに従って原状に復すということで了解していきたいと思います。
 (4)番、仮設住宅の設置や運営、そして撤去に関して、周辺の町内会、住民からの要望や意見にはどのようなものがあったのか。また、市としてはどのような点に気を配ってきたのかお伺いします。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)仮設住宅の設置運営及び撤去に関してでございますが、周辺の、特に里の杜町内会及び住民の皆様には御理解と御協力を大変いただきながら、これまでには苦情や要望、御意見は特にはございませんでした。
 なお、これまで仮設住宅の適正な維持管理に努めてきたところでございますが、閉所に伴いまして今後は引き続き御理解と御協力をいただきながら、騒音などのクレームのないように十分に配慮しながら、仮設住宅の早期撤去に向けて努力してまいりたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)里の杜町内会の方からは、苦情や要望等は特になかったと。これが多分岩沼の市民力というか、復興に協力していこうということで皆さん、一致団結してやってきた形なんだろうなと思います。それにはもちろん、最初に言ったとおり、市職員の皆様の丁寧な対応があってのことだったと思います。
 なかなか復興ということで里の杜町内会の皆さんもいろいろ思いはあったと思いますけれども、その辺、市の職員の皆様もよくわかっていると思いますので、今後、その辺を配慮していただいて、さらに岩沼がよくなるように里の杜町内会に対しても手厚い配慮をいただければと思います。
 2に移ります。里の杜地区3カ所を震災前の形態へ復旧した後について。
 (1)里の杜地区3カ所は、市民会館、総合体育館へ避難した被災者が、地域ごとに肩を寄せ合い避難生活に耐え、そして、仮設住宅に入居して生活再建の第一歩を踏み出してきた地でもあります。震災復興のスタートの地とも言えるこの地区についてどのような思いがあるのか、少しお話はありましたけれどももう一度お願いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)また5年前の話からスタートするようになるんですけれども、あそこで耐えられた、あのプレハブ仮設で5年間、長い人は過ごされたということですが、そのこと自体は厳しいということは私も重々知っておりまして、集約あるいは1カ所にまとまっていただくという考え方は最初から持たないことにしたんですね。ばらばらに入っておられても、とにかくスピード感あれば、もう一度プレハブに入るということは、心のダメージとしても非常に大きいんだろうと私は思っておりましたので、とにかくあそこから出るときは自立だと、その1点に絞っていろいろあそこで声がけをさせていただいて、最後は1棟に1人ぐらいしかいなかったんですけれども、そのときは大変寂しい思いをしたんだと思います、もうみんな、いなくなってしまって。ですから、警察署と話をしていろいろ犯罪も可能性としてはあるわけですから、しっかり見回りをしてくださいよというお話をさせていただきまして、とにかく自立まで目を離さない。
 あと、これからまた次があるんですけれども、自立を当面目指しておりましたので、ですから、4月28日については、私としては非常にあそこで閉所式をやったときの思いは、ちょっと言葉にならないぐらいうれしさとよかったなという安堵感があった、そんな思いであそこの地区を今見ております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)そうですね、市長の今の言葉と、そして閉所式のときの言葉にならない思いといいますか、込み上げてくるもの、そこからこの質問をしなくてももうわかることではありましたけれども、それだけの思いのあるこの地、もちろん、被災者の皆さん、仮設住宅に住んでおられた方も今、玉浦西やそのほか新しいお住まいに住まわれていても、やはりその思いは同じだと思います。感謝の気持ち、そして、つらさに耐えた気持ち、それを今も持って新しい生活に踏み出しています。つらい思いもまだ残っていますけれども、皆さんの温かいサポートのおかげで何とか生活していけるとおっしゃっている方もおられますので、これからもその温かいサポートを続けていかれるようによろしくお願いします。
 千年に一度とも言われている震災を経験した市民としまして、後世に伝えるという、先ほども言いましたけれども、大切な震災復興の一つではないかと考えます。仮設住宅は撤去して、撤去してしまえば今、生きている我々の記憶にあとは残るだけです。跡地に何もなくなってしまえば、またあの場所は駐車場になるだけなんですけれども、そこに何かしらのメモリアル的な何かを建てるといいますか、皆さんの心に残って後世にも伝えるようなものを建てようと計画はございませんでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)非常に私も思いが強いものですから、閉所式に浪分桜という言い方をさせていただいたんですが、非常に由緒ある桜を植えさせていただきまして、ここにプレハブ仮設があったという記憶と同時に、少し思いを残させていただいて、あの場所には、駐車場とかには植えていないんですけれども里の杜公園に植えさせていただいておりまして、いざというときには、ここにこういう避難所ができたんだよというところを伝えていきたいと、そんな思いでおりました。いずれにしましても、あそこは早くもとに戻すと。戻してからまた次の利用を考えていく必要があるんではないかと思ってございます。
 今、国の復興交付金(「災害救助費」と発言の訂正あり)で、さっきおっしゃられましたけれども、国の復興交付金(「災害救助費」と発言の訂正あり)の中でもとに戻すというところからゼロに戻っていくということになるわけですので、里の杜の皆さんも本当に協力していただいて感謝いたしております。
 また、次によりよい住宅地を活用していきたいと思ってございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)復興交付金ですので戻してから考えるという市長のお言葉ありましたので、わかりました。
 また、今、市長のほうからも里の杜地区の皆様に対して温かい言葉をいただいたので、皆様もそれに関して今後、一緒に考えていくということで納得いただけることと思います。
 (2)番、仮設住宅に住んでいた被災者、里の杜地区住民、さらには市民から今後の活用等について要望はなかったのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)復旧に当たりまして周辺環境への配慮、これは駐車場として使用する場合の騒音であるとか、排気ガスであるとか、その辺についての御意見というのはいただいておりますが、新たな活用に関する要望といったことは、現時点ではいただいておりません。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)今、総務部長のほうからありました周辺環境への配慮、駐車場として使う場合の。それは今後もきっちりと配慮していただきたいということと、もう一つ、市民から仮設住宅をあそこの場所に建てる以前からあった要望もあると思うんですけれども、その辺はどのように情報入っているかお願いいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)以前からの要望ということでございますが、特定できるものは今、持ち合わせておりません。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)持ち合わせていないというのは入っていないということなので、それは後ほど、質問の中であれば言っていきたいと思います。
 (3)番、里の杜西地区は多目的グランドに復旧する予定と聞いております。近隣自治体では、被災地域に新たなグラウンドを建設する動きもございます。また、グリーンピア岩沼のフットサル場は、市民だけではなく市外からの利用も多く交流人口の増加につながっております。多目的グランドについては、時代に合った形でリニューアルして再開してはどうかと考えます。いかがでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)復旧につきましては、先ほど来の説明にありますとおり、宮城県において復旧を行っていただいております。多目的グランドということですが、震災前の状況にまずは復旧するということでございます。ただ、再開するに当たって、市としてできることといたしましては、従来から備えつけをしておりました備品等を、この機会に更新をする予定にはしております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)先ほどこの仮設住宅跡地、市民からもともと要望がなかったんですかと聞いたんですけれども、まだ市のほうにまでは入っていなかったということだと思うんですけれども、私がいろいろなところで、スポーツ少年団であるとか、部活をされている方などからお話を受けると、多目的グランドは何とか人工芝にしていただけないかと、そういう要望がかなりございました。里の杜地区の住民の皆様に伺うと、乾燥して風の強い日はほこりが入ってきて、都会的な街並みにもかかわらず、家の中に砂ぼこりが入ってくると。うちの前に畑があるような矢野目と違うんだけど何でこんな状況なんだと。私も何でなんですかねと聞いていたんですけれども、それが実は多目的グランドの土ぼこりだったという話なんです。そういうことも考えますと、今回なるべく飛散しないような措置をして原状復帰といいますか、さらにいい形で戻すというお話だったと思うんですけれども、人工芝、考えていただけませんでしょうか。市長、よろしくお願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)もとに戻すということが、今は県が管理しているのでもとに戻すところまでは県がやるというところまでは決まっているわけで、戻されても、さっきおっしゃられたように、西風が吹くと、砂ぼこりが、市民会館含めて町内の皆さんに迷惑かけているという部分があったものですから、砂が飛ばないようなというお話はさせてもらって、それは100%飛ばないまではいかなくてもそれなりには手当てをしたいなと思ってございます。
 それから、人工芝についても、我々としても一応検討させていただきました。今、すぐにというわけにもいかないんですが、もう少し落ちついた段階で再度、検討しようという話にはなったんです。ですから、今すぐというわけでもないし、いずれ有効活用したいと、人工芝あるいは生芝でもいいのかなと思いますけれども、今、非常に管理経費のほうも想定されますし、東部地区に大きな土地がいっぱいありますので、全体を見ながら管理をしていこうということで今回は終わったところでございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)そうですね、私も市民からさまざまな要望を受けまして、その中でほとんどお金のかかる話なんです、要望というのは。その中で議員としてどの要望が一番市民に対して、費用対効果もありますし、市民の幸せ度を上げるのかということを考えて取捨選択して、ただ今回も取捨選択した中でも人工芝にする中で、予算はある程度、サッカーくじであるとか、日本サッカー協会さんからであるとかいただくことはできる中でも、やっぱりどうしても市の持ち出しというのは必ず必要になってくると。あれだけの広さだと、多分数千万円、1億円弱、もしかするとかかるかもしれないと私も思うんですけれども、今、公共施設の総合管理計画を出して施設のほうをなるべく減らしていこうという形も考えているという中で、私もこの提案はなかなか心苦しいんですけれども、けれどもです、例えば今、中学校の部活、小学校のスポ少などあります。なかなか単独の中学校、小学校で1チームができない時代もこれから来るという、今来ているという話も実際伺っております。
 そうなってくると、グラウンドをどこを使ってやるのか、例えば玉浦の生徒が西中とか西小まで行く。これなかなか、岩沼、意外とそんなに広くないといっても、毎日となるとかなり厳しいと思います。そういうことを考えると、ウエストの締まったこの岩沼で一番集まりやすい、交通の便がいい。今後、公共交通に関してもダイヤというか、ルートの改正もすると。そうなってくると、一番集まりやすいのはウエストの締まった市民会館あたりの多目的グランドだと私は思うんです。
 それで、やっぱり練習環境をよくして、そして集まりやすい場所というと、多目的グランドですので、そこに人工芝を敷くというのは、中学生、小学生、夜は一般の市民が利用することを考えると、かなり端っこのほう、例えば千年希望の丘であるとか、グリーンピアとか、もちろん、そちらの整備も大切ですけれども、その真ん中、中心部をきちんと整備して、これからの新しい時代に備えていくのも私は必要なのかなと思うんですけれども、それに関して教育長、どうお考えか。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員に申し上げます。教育長に対する質問は出ておりませんので。(「ということは、市長、お願いします」の声あり)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)御提案のとおりであると思います。非常にいい場所でもあるし、集まりやすいし、駐車場も豊富だと、そういった利点があそこには十分ございますので、あそこ全体の管理も必要なときに来ているんだと思っておりまして、すぐにはそういった芝生化は難しいんだと思いますけれども、全体の管理の中でできるだけそういったスポ少とか、あるいは野球をやられる方もおいでになるし、あそこで子供たちが遊べる場としてもいいのかなと思いますので、また研究させていただきたいと思います。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)子育て世代を大切にする、そして子供たちを大切にするという市長のお考えありますので、これからも検討していっていただきたいと思います。私もまた機会があれば、さらに工夫をした、そして、予算面も含めて提案できるようにさらに勉強してまいりますので、よろしくお願いします。
 それでは、指定管理者制度と今後の活用について、2つに分けて質問をさせていただきたいと思います。
 指定管理者制度とは、平成15年6月に法改正され同年9月に施行されたものであり、岩沼市でも指定管理者制度による施設の管理を実施しております。
 主な施設を挙げると、総務課所管の集会所でありましたり、社会福祉課所管の障害者福祉施設、介護福祉課所管の老人福祉センター、老人憩の家など多くの施設で現在、指定管理者制度が採用されています。それぞれ異なる施設で契約はそれぞれの管理者との締結の際に交わされ、条件等もそれぞれ異なっております。
 しかし、指定管理者制度を導入する目的である市民サービスの向上と経費の節減等を図ることは、全ての施設で共通であるべきことであり、あるものと思っております。
 そこで、下記の質問をさせていただきます。
 1番、指定管理者制度について。(1)指定管理者制度を導入する場合のメリット、デメリットは何でしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)総務部長よりお答えをさせていただきます。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)指定管理者制度を導入するメリットといたしましては、施設の効果的、効率的な管理による経費の節減、民間事業者等のノウハウを活用した質の高い住民サービスの提供等が挙げられると思います。
 一方、デメリットといたしましては、指定機関を設けることから長期的展望に立った取り組みやノウハウの蓄積を妨げるおそれがあること。また、指定管理者の撤退等により安定した施設運営ができなくなる可能性があることと考えられます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)今、総務部長のほうから説明ありましたとおり、メリットもデメリットもあると。それを認識しているということの中で、それぞれある中で直営ではなくて指定管理者を採用している最大の利用は何なのでしょうか、やっぱりメリットのほうがデメリットよりも大きいということなのかお願いいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)議員おっしゃるとおり、メリットのほうが多いということで採用しております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)現在、指定管理者制度で運営されている施設は何件ありますでしょうか。
○議長(森繁男)大友彰総務課長。
○総務課長(大友彰)24件でございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)次の質問に移ります。指定管理者を決定する場合の選考方法や基準はどうなっておりますでしょうか。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)指定管理者の決定をする場合の選考の方法や基準につきましては、「岩沼市公の施設に係る指定管理の指定手続に関する条例」に規定しております。具体的には、指定管理を希望する申請者からの応募をいただいて事業計画書などを提出いただき、その計画書などを施設を管理する能力等を総合的に勘案して、適当と認められる団体を指定管理者の候補として選定した後に議会の議決をいただいて指定をしております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)ホームページにその要項ですかね、そういうのが何件か上がっているんですけれども、かなり私のような素人から見ると、複雑なものだったんですけれども、統一した審査基準というものはあるんでしょうか。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)お願いをする事業が多岐にわたりますので、選考基準のほうはそれぞれになると考えております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)そうなると、施設を所管している各課でそれぞれ対応して、その基準といいますか、審査の内容を決めるという認識でよろしいんでしょうか。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)提出をいただいた書類につきましては、市のほうが設置をいたします選定委員会のほうで審査をいただき、指定をする形になります。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)この前、JOCAを指定管理者制度にされた3施設があったと思うんですけれども、あの書類を見ると、点数でたしか決めていたような内容だったと思うんですけれども、その審査基準の中に点数があって、申し込んだその団体が何点以上だとその団体に対して指定管理をお任せするとか、その最低基準というのはあるんでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)先ほど課長からお答えしましたように、施設ごとに重視すべき能力とかもろもろ違いがございます。その施設ごとに一番適任だと思われる事業者を選定する基準を決めていくということで、一律に何点以上であればというような設定の仕方はしておりません。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)何点以上がというふうに決めていないということは、最高点の申し込まれた事業者に対して委託をするということでいいんですか、多分ちょっと私の言い方がまずかったと思うんですけれども。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)済みません。言葉が足りなかったと思います。指定管理者としてお願いをするに足りる能力的に十分かどうかというところというのは、当然、判断が必要だと思います。ですから、比較して一番点数がよかったところであればいいというものではなくて、必要十分な事業者であるかという判断が当然、そこに加わるものと思っております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)それでは、(3)番に移ります。指定管理者制度を導入して具体的に、今までも話はあったんですけれども、具体的な効果はどのようなものがあったのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)メリットにつきましては、先ほど部長のほうからも報告があったところですが、各施設に適した管理者の指定を行っていることから、施設の設備、規模、利用者の特性等を考慮した効果的な、効率的な施設運営をいただいているというところと考えており、具体的には集会所などにつきましては、水道光熱費などや小規模な修繕などの維持管理業務、その分を担っていただいておりますということと、また地域の方が管理しているということで、地域のニーズに合った運営をいただいているという理解をしております。
 なお、福祉施設関係などにつきましては、市にもともとノウハウを持たないような事業も委託という形からスタートさせていただいているということもございますので、事業の運営やスタッフの確保など大変メリットがあるという認識でおります。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)今、課長のほうからいろいろなメリットがあるというお話だったんですけれども、最初の部長のほうから説明があった経費の削減、節減という部分で、実際どれぐらいの今まで削減、あればなんですけれども、そこが一番のメリットだということをおっしゃっていたんですけれども、どれぐらいの、税金を導入していますのでどれぐらい今まで削減したメリットがあったのか、もしわかればお願いいたします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)申しわけございませんが、詳細な資料を持ってきていませんので概算ということになりますが、今までは集会所であれば、直営ですので全て維持管理経費、水道光熱費などを全部市が負担していたものを、利用料金の中から賄っていただいているということがございます。
 それから、福祉関係の施設なんですが、指定管理に移行した時点では、もともとが委託業務でスタートしていた業務の委託料を基本として積算しておりますので、なかなか福祉関係の業務につきましては経費的なメリットはちょっと判断しづらいかなというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)そうですね、もう少し数字でいただければと思ったんですけれども、その辺、今後、きちんと検証していけるようなシステム、きちんとつくっていただければと思います。よろしくお願いします。
 (4)番、指定期間内に指定管理者との間で交わした契約内容に、不備等が発生した場合の損害があった場合等の担保ですとか対処方法は、どのようになっているのか。要綱のほうにそういう部分があるのも承知しておりますけれども、実際にあった場合等、どのように対応しているのかお願いいたします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)ただいま議員おっしゃったとおり、指定管理者と市が結ぶ協定書の中でその関係は規定しておりまして、故意または過失による管理物件の損害等に対する賠償であったり、不正、協定内容の不履行などの場合の指定取り消しなどの規定を設けておりますが、ただ、現在までのところ、そのような規定を適用した事例はないということでございます。もしも、そのような事例が発生した場合には、利用者の方々に不利益にならないような対応を市のほうで検討させていただいて協議をさせていただければと考えております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)例えば福祉施設とかそういう関係の場合、突然、その指定管理者が倒産されたとか、何か重大なものが問題になった場合には突然パタッとなくなるわけですよね。そういう場合には、今まで市のほうでされていたように、職員の方々が次の指定管理者を見つける間はサポートされるという認識でよろしいんでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)現実問題としては、例えば今、議員おっしゃるように、突然、相手方が不在になったという場合、それをすぐさま市の直営で引き継げるのかと申しますと、なかなかそれは現実難しいと思います。そのためにも相手方の意欲、能力といったところを、あるいは経営の安定度合いも含めてその辺を十分に勘案した上で相手方を選定しているということでございます。当然に日常的なそういった直接住民サービス、不特定多数の住民サービスを提供いただくような場合、日常的にいろいろと情報の交換等の指定、あるいは運営状況等の確認等もさせていただいているわけですので、その辺、もし経営状態が思わしくないということであれば、十分に早い時点で御相談をいただくとか、そういうことを当然に求めていくということでございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)丁寧な御説明、ありがとうございました。わかりました。
 (5)番、契約締結後、今も総務部長からお話あったんですけれども、運営等の検証やモニタリングはしているのか、しているとすれば、どのような内容か、お願いします。
○議長(森繁男)大友総務課長。
○総務課長(大友彰)指定管理者からは、法の規定に基づきまして管理業務についての報告をいただくことになっております。福祉施設などにつきましては、業務の内容に関して市と指定管理者との間で連携を密にして利用者の状況等について情報共有を図り、提供していただいているサービス内容などの検証を行って実態把握を常に行っている状況であります。
 また、集会所につきましては町内会を指定管理者としていることから、施設管理に関する内容以外にも常時、市との間で幅広い情報交換をさせていただいておりますので、そのような関係で連携がとれている、適正な運営を行っている状況を確認させていただいております。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)それぞれの各施設において適切な検証をしているということで、モニタリングは特にしなくても、ふだんから綿密に連絡をとり合っているということでわかりました。今後ともしっかりと連携をとってやっていただきたいと思います。
 それでは、2番、今後の活用についてに移ります。
 (1)これからも指定管理者制度を積極的に活用していくお考えなのかお伺いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)指定管理者については、いろいろ一律に基準で負えない部分もあるということは確かでございまして、集会所と福祉施設を一緒にするということは、なかなか難しい。そんな意味合いも含まれておりまして、地域でやったほうがいいと、管理しやすいという場合は、地域にお願いしたいということも重要なファクターの一つでございます。
 それで、今後の指定管理者の制度を積極的に利用するかということでございますが、民間事業者が持つノウハウが、より効果的あるいは効率的な管理ができるということ。そして、市民サービスの質がさらに向上するということであれば、さらに指定管理者を利用していきたいと、そのような考え方でおります。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)公共施設の総合管理計画の中にもありましたけれども、今、市長おっしゃったとおり、民間のサービスを利用して市民の利便性を向上させていくというというような記載もございました。また、移譲できるところは、その運営管理自体を移譲していくという、そういう記載もございました。積極的に活用していくというとり方でいいと思うんですけれども、今後、指定管理者制度を採用していく予定といいますか、思いのある施設はございますでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)ちょっと質問の順番がございますけれども、今後、当然、公共施設総合管理計画等でも指定管理者制度を活用していきたいとしている施設はございます。体育施設等についてもそうでございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)済みません。先走ってしまって回答をいただいてしまったんですけれども、まだ質問をさせていただきたいと思います。
 先日、多賀城市立図書館に私、行ってきたんですけれども、テレビや新聞でも本当によく取り上げられ話題になっていますので、こちらにいる皆さんも御存じの施設だと思います。JR多賀城駅を挟んですぐそばにある2時間無料の駐車場に車をとめて図書館正面のエントランスから入っていったんですけれども、皆さん、行かれたことがあるかどうかわからないんですけれども、スタバというスターバックスコーヒーというのがございます。わかります。すごい素敵なカフェみたいなものがございまして、一瞬図書館に来たのか、それとも何か東京の原宿あたりのビルに入ったのかわからなくなるようなおしゃれな建物です。午後3時ごろだったんですけれども、吹き抜けの1階部分では高校生からお子様連れの女性、カップル、シルバー世代の方など、本当に世代を問わずコーヒーを飲みながら談笑してくつろいでいる姿が見受けられました。もともと武雄市ですとか、そちらのほうから民間の企業、CCCに入っていただいてやってきたという、それを多賀城市がいいアイデアだということで受け入れて、駅前の再開発を含めて今回取り組んでいるということなんですけれども、今まで図書館を利用しなかったような皆さんが、多賀城市では図書館に足を運んでいる。高校生も駅前ということで本当に多いんです。自習している高校生が多くて、こんなに勉強好きな高校生がたくさんいるんだなというぐらい、やっぱり雰囲気も大切なんだなという思いで私、見てまいりました。
 そういった中で、今、やはり民間企業を、(2)番に入っていきます、指定管理者として施設を有効活用している自治体、多賀城市のようにございます。それに関して市長、どのようにお考えなのか、所見を伺いたいと思います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)議員おっしゃるように、多賀城の施設はすばらしいということで、実は私も一月ほど前に完成後間もなく行って実際にいろいろ説明を受け、そして、利用状況を確認させていただきました。多賀城駅前のすぐそばという好条件のもとにああいう施設があるというのは、あんなような利用、複合的な利用、図書館のみならず、さっきおっしゃられたコーヒー飲むようなところもあれば、夜になればお酒も出るという、そんな図書館って今まではなかったわけですね。
 ですから、視点が全く違った図書館だということで大いに学ばさせていただいたんですが、岩沼においても、やっぱりそういう複合施設を、これから公共施設として複合的な機能を持たせた施設をつくっていかなければならない。ばらばらにあったものも一緒にすること、場所のいいところで一緒にするということがこれから望まれるんだろうと。それは全て市民の利便性、そして、質のいいサービスが提供できるという、その1点だと思います。ですから、そういう視点をこれからも忘れないで、そして、市民が利用しやすいということを考えながらいろいろ取り組んでいきたいと、そのように思ってございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)多賀城市の場合も図書館を建設するに当たってはさまざまな批判もありました。そして、今もあります。やっぱり公共の施設で図書館を運営して中に、レンタルビデオ店のような管理者を入れるのはどうだという、まだそういう批判も根強くあるようです。
 けれども、そういう小さな批判が大きく聞こえるということよりも、やはり市長がおっしゃったように、市民の利便性を高めるという意味では今、自治体がやる中で効果が一番大きいのが図書館であるとか、体育館であるとか、そういう全てどんな公共施設でもああいうふうなサービスができるとは私、思わないんですけれども、できるとすれば、図書館か体育館、そして、岩沼の場合であれば、図書館にちょっとそのサービスを入れていくのは今の施設では難しい。そうなってくるとどこかと考えた場合に、私はやっぱり総合体育館、ちょっとお金がかかる可能性もあります。
 けれども、選択と集中といいますか、本当にどれを選んでどれを削っていくかという中になっていますけれども、岩沼でもそういうふうな市民の皆様の声を、決して私が勝手に言っているわけではございません。市民の方々の声が本当に大きいことです。岩沼にもああいうおしゃれな、そして、行きたくなるような、運動する人だけ、あるサークルに入っている人だけ、そういう人たちが今まで行っていた体育館ですけれども、これからは私たちが南東北病院に寄った帰りにコーヒーが飲めるような、そんなところがあるような、例えばですよ、そういうような体育館にしてほしいと。体育館をつくる税金だって私たち、一部払っているんでしょうと。であれば、私たちが行きたいような体育館にするのも市の役目ではないんですかと、そういう厳しい意見も私、いただきます。そういうときは、市長に言ってくださいと私は言うんですけれども、それを今、代弁して言わせていただいております。
 公共施設の運営管理だけを今までは任せるような指定管理者制度であったと思うんですけれども、これからは多賀城市立図書館のような民間企業のノウハウ、それを市民サービスに活用していくのが当たり前の時代になってくるのではないかと私は考えています。市の施設全てがそうなるわけではない。先ほど言ったとおり、本当にそういうのが導入できる施設は数が限られていると思います。それを市民も理解していると思います。
 そこで、岩沼市公共施設等総合管理計画には、体育施設は、市長も今おっしゃいましたけれども、より効率的な管理運営に向けて指定管理者制度の導入を検討しますとございます。
 それで、(3)番に移ります。市総合体育館と陸上競技場などで指定管理者制度を活用し、利用者へのサービス向上へつなげていくべきと考えますが、どうでしょうか。
○議長(森繁男)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)今、議員のおっしゃるとおり、私も多賀城を見にいって驚きました。こういう発想があってこれだけすばらしいんだと思いましたし、1つ余談ですが、多賀城の館長は岩沼の元教員ですので、あそこは教員が本ということを考えて、例えば子供たちが使う利用するような面についても随分配慮しております。そういう点も参考にしながら、岩沼でもそういったメリット、デメリットを考えながら対応してまいりたいと思いますし、もっともっと柔軟な発想で利便性を高める、市民の利便性を高める、そういった方向で検討してまいりたいと思います。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)私、今の質問をする前に、ちょっと岩沼では図書館では無理だと言ってしまったんですけれども、そんなことはないですね。教育長さんがおられる間に図書館のほうもぜひ検討していただくように、まずは今回の提案では体育館のほうということでお願いしたかったんですけれども、市の施設では指定管理者を採用するというのは、最初に総務部長や課長さんからも話ありましたように、コストの削減ということも大事なことでもございます。ただ私の意見としては、指定管理者全てがコストの削減のためだけに指定管理しなくてもいいのではないかと思っています。市民の利便性が上がるのであれば、そして、市民が望むのであれば、その中で選択をしていただいて、指定管理をする前よりコストが上がったとしてもいいのではないかと思っています。それが多分今回の多賀城市のような例につながっているのだと思いますけれども、今後、そのようなことも考えて指定管理者制度、取り組んでいただきたいと思うんですけれども、総合体育館、今の状況ですと、やはりこれまで市の体育協会さんからさまざまな体育行事などでも協力をいただきながらやってまいりました。ですので、市の体育協会の皆様と相談をしながら今後の指定管理、取り組んでいっていただきたいと思うんですけれども、ノウハウ、いただけるところはいただいて、協力できるところはしていただいて新たな指定管理者制度に取り組んでいただきたいと思うのですが、どうでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)提案されている趣旨は重々理解しているつもりでございます。
 今、前段でもお話し申し上げましたが、公共施設等の管理計画ができております。そこから次、実施計画に移っていくんですが、その場合は、同じ公共施設の中でも廃止すべきもの、それから統合していくもの、そして、新しく必要なものということがあるんだと思います。とりあえず今は、今ある施設を最大限利活用していくという視点が大切でございまして、市民サービスの向上、市民サービスというくくりでいうと、ちょっと語弊があるんだかもわからないです。体育館を利用する人の質の向上、そして、福祉施設を利用する方のサービス、そういったそれぞれのニーズがあるわけでございますので、それらに合わせてやっぱりサービスを提供していくという方法、そのサービスもやっぱり直営でやるべき部分、それから民間でやれる部分は民間でというふうなそれぞれノウハウを持っている方にお願いしていってより質を上げていきたいと、そんなことを思ってございまして、公共施設管理計画があるわけですから、それに基づいて具体的にこれから進んでいきたいと思います。議員おっしゃるような体育館、そして、陸上競技場を含めまして体育施設の見直しも必要ではないかということを今、思ってございます。
○議長(森繁男)佐藤淳一議員。
○5番(佐藤淳一)今、市長から見直しも必要ではないかと。前向きに捉えている発言だと受け取りました。どうぞよろしくお願いします。
 「岩沼係長」という新しい地に足の着いたキャラクターということで今回採用がされたということです。地に足は着いているけれどもチャレンジはする「岩沼係長」ということで、そのキャッチフレーズも入れられるような形を期待しまして、体育施設、民間の指定管理者が入りますようにお願いをして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。
○議長(森繁男)5番佐藤淳一議員の一般質問を終結いたします。
 休憩をいたします。
 再開は11時35分といたします。
     午前11時25分休憩

     午前11時35分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
 ここで市長から発言の申し出がありますので、許可いたします。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)先ほど佐藤淳一議員からの質問で、プレハブ仮設住宅の撤去、そして、原状復帰に充てる費用について復興交付金と申し上げましたが、災害救助費ということで訂正をさせていただきます。
○議長(森繁男)14番長田忠広議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。14番長田忠広議員。
     〔14番長田忠広議員発言席〕
○14番(長田忠広)14番公明党の長田忠広です。さきに通告していたとおり、3項目について質問いたします。
 1項目はドクターヘリの運航についてです。ドクターヘリとは、救急用の機械等を装備したヘリコプターであって、医師と看護師が同乗し救急現場に向かい、現場から医療機関に搬送するまでの間も救命措置を行うことができるものであります。
 2001年に岡山県でドクターヘリ導入促進事業が始まって以来、現在、38道府県で運航されております。また、ドクターヘリは東日本大震災の発生後、16道府県の16機が被災地に派遣され、負傷者や入院患者の懸命の救出活動にも当たりました。
 東北におきましては、青森県に2機、岩手、秋田、山形、福島に各1機ドクターヘリがあったんですが宮城県にはなかった。やっとの思いでありますけれども、宮城県も我々公明党の県議団も一般質問等で訴えてきたわけでありますけれども、ことしの秋からドクターヘリが運航されることになりました。
 そこで、このドクターヘリ運航に当たり、特にランデブーポイントというのは非常に重要でありますので、その4点について伺いたいと思います。
 1点目は、ランデブーポイントの選定についてであります。ランデブーポイントとは、救急隊とドクターヘリが合流する緊急離着陸場であり、学校のグラウンドや駐車場など事前に決められています。もちろん、災害時などのときには緊急的に消防機関や警察機関が着陸場所を確保した上で災害現場におりることもあります。
 宮城県では、ドクターヘリの運航に当たり、このランデブーポイントを県内400カ所程度を確保することを目標とし、各消防から適地の選定について推薦を受ける形をとりました。当市でも、県より依頼があり場所を選定されていることと思います。そこで、当市のランデブーポイントは何カ所予定されているかお伺いします。
○議長(森繁男)答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)消防長をお願いします。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)お答えします。ドクターヘリの臨時離着陸場となる岩沼市内のランデブーポイントについては、現在、6カ所を候補地としております。内訳については、岩沼市陸上競技場、阿武隈川左岸の河川敷公園、押分地内ですね。あとはグリーンピア岩沼の第三駐車場、ハナトピア岩沼の駐車場、あとは鍛冶公園、もう一つが宮城県立支援学校岩沼高等学園の校庭になります。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)今、6カ所選定されたという部分があると思うんですが、このランデブーポイントというのは、やっぱり市内の各所に配置していく部分とかいろんな条件があるわけでありますけれども、今回6カ所選定した部分の理由をお伺いしたいと思います。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)選定理由ということですが、宮城県ドクターヘリ運用調整委員会で示されている基準に基づいて選定しております。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)次に、2点目にまいります。
 今、答弁でランデブーポイントは6カ所であるという話がありました。先ほども述べましたが、ランデブーポイントの候補地については、消防機関のほうが選んでいるという状況であると。しかし、6カ所という部分だと、これは岩沼市はもしかすると救急車、道路網があるわけですけれども、本当に緊急の場合にはドクターヘリというのは重要な役割を果たしている。そうすると、まずは消防署のほうである程度の条件を見据えた部分での選定をしたわけでありますけれども、さらに広げていく部分は必要なのかなと思います。
 そこで、町内会など地域住民からも推薦を受ける、それをしっかり消防のほうで考える、そういう形もいいと思いますが、その点、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)候補地に関しては、議員が言われたとおり、多くの候補地を選定したほうがよいと思われます。しかし、先ほど言った基準をもとに安全性や地域性を考慮して選定していますので、地域住民からの推薦というのはちょっと考えておりません。ただ、今後も適切なランデブーポイントがありましたら、それを候補地として挙げていきたいと思います。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)適地のいい場所があった場合、その場合には地域の方の理解もないと、なかなか厳しい。その後でやりますけれども、そうなると、町内会であるとかからこういう近くの部分があってもいいのかと思うんですけれども、参考までに勉強不足なので、ほかの自治体で町内会等々に聞きながら選定したという事例はありますか。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)宮城県については、現在のところ、その話は聞いておりません。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。では、今後、いろんな部分でさらに拡大をしていくという答弁もありましたので、6カ所はとりあえずであると私も思います。いよいよ10月ぐらいから、秋から就航するとなると、いろんな部分でさらに広がりがあると思いますので、しっかりと進めていただきたいと思います。
 そこで、3点目なんですが、そのようにまずは6カ所指定したと。これからも広がる可能性があると。そうすると、ドクターヘリが運航開始されると、出動要請があった場合に、突然ヘリコプターが上空から飛んできて何事かと不安になる場合があります。そこで、しっかりランデブーポイントを選定して、県のほうで了解になった場合には市民にしっかりとした説明を丁寧にするべきだと思いますが、その辺、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)議員の言われているとおりです。市民への周知については、まずは宮城県が運航が10月末という話を聞いておりますので、その前に県政だよりでお知らせをするという話を聞いておりますので、それを確認しながら岩沼市の広報「いわぬま」、またホームページ等で市民に周知していきたいと思います。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。県政だよりの部分だと、大きく例えば400という部分が出たりすると見逃したりする部分があると。なので、今受けて市の広報という話がありましたけれども、さらに地元の町内会ぐらいには、回覧でもいいと思うのでこのように小分けに周知することも一つの方法ではないか。というのは、やはり何かドクターヘリが来たときにびっくりしたり知らなかったりする部分があったりするとあれですので、広報は広報として一つの方法ですけれども、それプラスアルファ、地元の町内会にはその部分も回覧等々でお知らせすることも必要なのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)岩沼市の地域性を考えると、ドクターヘリを間違いなく呼ぶ可能性はあるんですけれども、そんなに多くないのかなというところも考えられます。要らぬ心配というのも考えられますので、当然、呼ぶときに消防隊が広報します。砂塵の注意、あとは騒音の注意の喚起をしますのでそれで対応していきたいと思いますが、今後、そのようなお話があれば、検討もしていきたいと思っております。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)そうですね、検討していただいて、要らぬ心配とおっしゃいましたけれども、要らぬ心配でなく、知らなければ心配するんです。急に広報流れる。消防署のほうで、今からこう来ますと流れますね。びっくりしますよ。それよりも事前にお知らせしておけば、その後、消防のほうで広報してもわかるという部分があるので、そういう部分でまずは岩沼市の広報に載せると同時に、この選定した町内会には回覧等々でお知らせしておくということが重要なんでないかなというふうに思うんですけど、再度、お聞かせ願います。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)言われたとおりで、必要があれば、検討していきたいと思います。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)では、必要があれば、検討していただきたいと、そのように思います。
 次に、4点目にまいりますが、このランデブーポイントの看板設置でありますが、先ほど選定した場合に市民への周知という部分を今言いましたが、それと同時に、他の県ではここがランデブーポイントですよという看板を設置しているところがあるんですね。これから宮城県、宮城県のほうでも今回、ランデブーポイントを整備するのに20カ所ぐらいを予定しながら1億円の予算をとっているというお話も伺うし、さらに広げていきたいという思いもあるようなんですけれども、その部分で看板の予算が使えるかどうか別にしても、やっぱりお知らせしたと。ここがランデブーポイントですよという看板を設置していくことによって、一つは周知の部分、もう一つは、やはりドクターヘリという部分に関してのしっかりした認識も含めていくのかなというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
○議長(森繁男)菅原敬消防長。
○消防長(菅原敬)看板の件ですが、必要に応じて事業主、県とあとはそこのランデブーポイントの所有しているところと検討していきながら考えていきたいと思います。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。今回は県のほうの大きな動きがあってドクターヘリという部分があったと。このドクターヘリというのは、テレビのドラマにも一時なったぐらいで本当に命を守るというので非常に重要でありますので、きめ細やかに広報で知らせたりいろんなところに看板を設置することをやって、しっかりと市民の皆さんに周知徹底しながらスムーズに10月の後半というか、10月ぐらいからスタートできますのでやっていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。
 次に、2項目は上水道についてであります。
 6月1日から6月7日まで第58回水道週間が実施されました。今回の水道週間のスローガンは、「蛇口から安心届け未来まで」であります。6月の広報にもその部分がしっかり掲載をされたわけであります。この水道週間というのは厚生労働省、都道府県を初め、各市町村の水道事業体等によって実施されるさまざまな広報活動の運動を通して、国民、岩沼は市民に対して水道の現状や課題について理解を深め、今後の水道事業の取り組みについて協力を得ることを目的として毎年、実施をされているわけであります。
 当市におきましての水道事業でありますけれども、今回の広報によりますと、昭和28年に創設をされまして昭和30年から給水を開始したと。以来、60年以上たっているという部分があります。この間、安心・安全で良質な水道水を安定して供給する体制の構築に努めてきたということもあったわけであります。非常に重要であります。今後も安全な水を安定して供給するためには、しっかりと現状と課題、今後の方向性が必要である。それを受けて27年度に岩沼市水道事業ビジョンを策定をいたしました。そこで、岩沼市水道事業ビジョンをもとに4点についてお伺いいたします。
 1点目、今の水道事業の現状と課題について伺います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)水道事業所長からお答えをさせていただきます。
○議長(森繁男)宍戸和憲水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)まず、岩沼市の水道事業につきましては、先ほど議員、御承知のとおり、阿武隈川の伏流水を水源といたしまして、昭和30年3月に給水を開始してからことしで61年目を迎えてございます。さらに、宮城県内の広域的な水需要に対応するために、七ケ宿ダムを水源といたしまして平成2年から現在の2系統体制を維持しながら給水区域の拡張と施設の更新に取り組み、さらに安心・安全な良質な水道水の安定供給に努めてきたところでございます。
 また、課題といたしましては、高度成長期に整備いたしました水道施設の更新時期を迎えておりまして、やはり経年劣化に伴う更新時期、さらに事業経営基盤の確保、さらに経験豊富な団塊世代の職員の退職に伴いまして技術の継承など、さまざまな課題に直面している状況でございます。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。今、現状と課題、特に課題の部分をお伺いをさせてもらったわけですけれども、やはり60年以上たっているという部分があると、今回のビジョンに関しましても、2点目に入るわけでありますけれども、ビジョンに対しましても、岩沼市の管路総延長は289.1キロというふうに書いてありました。そのうち、布設後40年以上経過した管路が45.6キロ、全体の約16%になっているという現状があります。この40年というのは、国で言っている耐震指針といいますか、そういう部分での40年の区切りがあるわけであります。
 そこで、このビジョンには、さらに毎年、老朽管更新を行っていますけれども、現在のペースのような更新では年々ふえ続ける老朽管の布設がえに追いつかなくなる。今話があった職員の問題とかいろいろあると思うんですけれども、その部分になっていると。
 そこで、今回、アセットマネジメントを実施して財源状況を踏まえて更新計画を立てた上で進めるというふうになりました。アセットマネジメントに見ると、課題については本来更新するというのが5.7キロから6.2キロぐらい、年に目標にしていたんだけれども、今、さまざまな話があった職員の問題であったりということがあって、2009年から2013年には年平均4キロぐらいの更新で終わっていたという部分のこともしっかり載っておりました。  そこで、いろんな問題がありますが、やはり水源から各家庭まで行く管路の部分の一番重要だと思うので、この老朽化した管路の対策をどのように進めていくか伺います。
○議長(森繁男)宍戸水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)ただいま議員に御指摘いただきましたアセットマネジメント、このアセットマネジメントというのは、資産の効率のよい資産管理です。ですから、現在保有している施設を中長期的な視点に立って、いつの時点で更新していくかというのを財政シミュレーションをかけながらやるのがアセットマネジメントでございます。今回、それを策定したわけでございますので、そのアセットマネジメント計画に基づきながら岩沼市の更新の位置づけを行いまして、今後、対応していきたいという考え方を持っております。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。このアセットマネジメントをもとにやっていきたい。でも、2つの例が書いてあるんですよ。更新、需要と現行体制と書いてあります。現行体制だと、先ほど所長のほうからあったように、団塊世代の職員の問題があるという話がありました。それでやっていくと53.3%と書いてあるんですね、進みぐあい。ところが、しっかりとした体制を持っていくとなると、77まで持っていけるという部分で、2つの計画の案が出ているんですよね。そうなると、我々市民から見れば、やはり老朽化した管というものをしっかりと耐震化できるものでやっていただかないと、もし大きな地震等々が発生した場合に漏水、またいろんな部分があると、水というのは5年3カ月前の東日本大震災のときにも本当に市民の皆さん、苦労された。水道事業所の皆さんの御努力があって数週間で復活できたというのはすばらしいことだったんですけれども、その部分でこの2つの案になっているんですね。そうすると、この管路の対策の部分では、どのように2つの案があるんですけれども進めていくおつもりなのか伺います。
○議長(森繁男)宍戸水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)確かに管路の老朽管と言われる部分につきましては、地方公営企業法で言われる法定耐用年数を過ぎたものが老朽管の位置づけになっています。しかしながら、40年間で更新していくというのは、やはり財源の確保の問題とかいろいろな問題がございますので、5年前の東日本大震災におきましても、岩沼市の創設管と言われる旧市街地に入っている水道管、これには損害がございませんでした。ですから、あくまでも日本全国的に言えることでございますが、水道事業体の実情に合ったその更新をしていくべきだというふうになっております。ですから、先ほど申し上げましたように、岩沼市におきましても、40年以内のものは健全管路、40年から60年以内のものは経年化管路、60年以上のものは老朽化管路という位置づけをしまして、随時改良をしていくと。
 さらに、議員御指摘にもありましたように、従来のペースで年々、老朽管を更新していきます。ですから、東日本大震災以前は年間2ないし3キロの改良更新でございましたが、大震災以降は年間4キロほどやっております。しかしながら、今回そのアセットに基づきまして29年度から約1.5倍の6キロペースで更新をしていくという考え方を持っております。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)そうですね、今言ったように、2.何から4、今、さらに頑張っていきたいと。
 そうすると、3点目になるわけですけれども、老朽化した施設等の整備には予算、お金がかかるということであります。水道事業というのは企業会計なので独立採算制であるということであります。ビジョンには、今回は管路の話だけを言っているんですが、実は玉崎浄水場の施設整備の更新も一つの課題にはなっているし、さらには老朽管の更新、耐震管への布設がえ等々の施設整備費にかかわる費用の増加が予測されます。将来、水道料金が減収する、節約志向ありますし、少子化でありますので水道料金が減収となることを見据え、増加が見込まれる更新需要に対する財源の確保が急務になってきますとあるわけであります。これは避けて通れない部分があると思いますが、どのようにこの部分を進めていくのか伺います。
○議長(森繁男)宍戸水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)確かに水道事業におきましては、地方公営企業法で地方公営企業の運営によって充てられた料金収入で運営するというふうになっておりますから、ただし、現在の料金収入だけではこれらの施設の更新は大変厳しいものがございます。ですから、現在も企業債を計画的に利用しながらやっているところではございますが、これからやはり老朽化している更新を迎えておりますので、やはり企業債だけでは大変厳しいものがございますから、国の補助金を活用できるように日本水道協会県支部及び東北支部を通じて県にこれまで同様、強く要望を行っていきたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。そうしますと、先ほどの部分で管路更新の部分の予定を先ほど答弁されたと。その計画でいった場合に、この財源の部分、水道料金の部分は岩沼市で随分前から据え置きでずっと来ているという企業の努力があるわけでありますけれども、そうすると、今の段階では、答弁されたように据え置きのまま、何とか今の4キロの更新の部分を少し長さを拡大しても進んでいくという考えなのか、その点、伺いたいと思います。
○議長(森繁男)宍戸水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)岩沼市の水道料金につきましては、平成7年に改正してから現在まで一切改定を行っておりません。ですから、アセットマネジメントで今後の管路の更新をやった場合ですが、29年度ベースの平準化にした場合には、平成43年で料金改定が必要になってくるのかなというふうには今、計画を持っているところですが、やはり管路自体も自然の災害とかいろいろございますので、その辺を見据えながら、なるべく現在の料金で維持できるところまでは引っ張っていきたいというふうには考えております。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)確かにアセットマネジメントには料金据え置きケースと財源確保ケースというのがあって、今言ったように、昭和43年の部分で10%上げていくという部分の二通りがあるわけであります。
 そこで大事なのが、先ほど所長が言ったように、国の補助金という部分が非常に重要になってくるというふうに思います。水道水源開発等施設整備費国庫補助金であるわけですけれども、これはなかなか国のほうも今、全国どこでも老朽管が増加しているのでその財源の部分の確保は難しいんですが、その基準が有収水量1平方メートル当たり資本単価90円以上というふうに決められているんですね。そうすると、今、所長の部分では、それが岩沼市は該当になっていない雰囲気があったんですけれども、この部分をいろんな式の部分で要望しながら該当になれるような対策が必要だと思いますけれども、その件はどのようにお考えでしょうか。
○議長(森繁男)宍戸水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)確かに今、議員御承知のとおり、補助採択を受けるためには、今後20年間の資本費を今後20年間の総有収水量で除した水1立方メートルの単価でございます。これが資本単価と言われている部分でございます。ですから、今、国の補助採択を受けるためには、1立方メートル当たり90円以上、岩沼におきましては、昭和55年までは何とかその補助採択基準が低かったものですから採択要件に載っていたわけなんですが、岩沼市の今の現状は健全経営をしているがために90円を下回っております。
 ですから、国の補助をいただくために無理やりこの起債を使って借金をふやすというのは大変危険でございます。ですから、国の補助採択の緩和をしていただかなければならない。だから、最近、災害以降なんですが、国のほうで示した対応策といたしましては、資本単価を導入しない事業があるようでございます。しかし、それには各自治体の水道料金を値上げした自治体のみが特例として認めていただけるというような話もございますので、岩沼市としても今の現状は大変厳しいのかなと。ですから、粘り強く国の補助金を活用できるために補助採択の緩和というものを強く要望していきたいと思ってます。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)ぜひとも粘り強く要望等々しながら、該当になるような部分で頑張っていただきたい。
 最後、この項目の4点目でありますけれども、今、いろんな水道事業の課題であったり対策等々を伺いました。それを具体的に書いたのは、先ほども言った岩沼市水道事業ビジョンであります。しかし、これを市民の皆様にお知らせするということが、ホームページにもありました。私は今回質問しようと思ったのであえて見まして、なかなか見る機会がなかった。今、話を聞くと、この水道ビジョンは非常に重要な、我々の位置づけからするとと思います。そういう意味から、やはり市民説明会という部分もしっかりやるべきだと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
○議長(森繁男)宍戸水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)まずは、岩沼市の水道事業ビジョンの周知に関しましては、今月の広報6月号で市のホームページで掲載していることをお知らせしてございます。
 また、市内外の小学校児童の水道施設見学や、あと市内中学校生徒さんの体験学習、これを毎年、受け入れを行っているところでございます。さらに、市民の皆さんにも岩沼市の水道施設の現状を知っていただくために、長田議員から市民説明会開催の御提案をいただきましたが、市といたしましては、町内会やグループ単位での施設の見学会を開催し、先ほど議員がおっしゃったように、水道というのは、やっぱり水源から蛇口まででございますから、市民の皆さんというのは蛇口以降しか関心ございませんので、水源から蛇口までの水の流れとか、そういった施設の機能ですね、そういったことは岩沼市の水道事業の現状と課題とあわせまして御理解をいただいてやっているところでございます。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)遠回しに市民説明会は余りやらないような雰囲気の答弁だったんですけれども、介護の関係だとやるんですよ、必ず。それが料金にかかわってくるので介護の改定なんかだと、3カ所でやったりすると。この水道というのは、本当は水道料金にかかわる問題であって、今のままで安定してできるかどうかというのをしっかり今の段階で説明しなきゃいけないと思います。今、所長のほうから、学校の子供さんが現場見学とかいろいろな話ありましたけれども、受けじゃなくてこっちから出ていく。今の岩沼市の水道はこのような状況になっているんですよとお知らせすることが必要だなと思って今回お話をしたんですけれども、再度、その件、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)宍戸水道事業所長。
○水道事業所長(宍戸和憲)確かに現在では関心のある方は、やはり町内会単位とかグループ単位で私どものほうに御連絡はいただくわけでございますけれども、やはり市民の皆様には、水道利用者として使った分、料金をお支払いいただいているわけでございますから、ある意味、水道事業のオーナーなんですね。そういった意識改革をもっと幅広く周知できるように何かいい手法を検討してまいりたいというふうに思っております。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)こちらはあえて市民説明会と言いましたけれども、今言ったようにいろんな手法ということがあると思いますので、ぜひともこのビジョンは非常に重要なビジョンであった。ところが、枚数が多いので全部読むということはないと思いますので、それを概略版も載ってましたけれども、しっかり概略にしておきながら説明するということが大事だと思いますので、しっかりやっていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
 次に、3項目は熱中症対策についてです。厚生労働省のホームページには、熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整機能がうまく働かなくなり体内に熱がこもった状態を示す。これは屋外だけでなく室内においても起きる。これは皆さんも御案内のとおりだと思います。熱中症の部分で特に注意することで、まず、熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調整機能も低下しているので要注意。2つ目に、厚生労働省は、子供は体温の調整力がまだ十分に発達していないので、気を配る必要がありますという注意喚起があったと。  そこで、それを受けまして、まず1点目は、小中学校の熱中症対策について伺います。
○議長(森繁男)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)学校教育課長のほうからお答えさせます。
○議長(森繁男)佐藤修司学校教育課長。
○参事兼学校教育課長(佐藤修司)これからの季節には非常に注意しなければならないのは熱中症だと思っております。それで、熱中症対策として校長会等で学校長に3点ほど指示をしております。
 まず1点目は、職員に対してです。職員会議等で熱中症の予防と対応についての確認をすること。2つ目は、これは児童・生徒です。専門職員、学校には養護教諭あるいは栄養士等がおりますので、児童・生徒に全体指導をすること。そして、最後に3点目は、やはり保護者です。水筒持参や服装に関することを保護者に啓発することを指示しております。それによって各小学校のほうでは、熱中症予防対策を行っているという形になります。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。実はこの小中学校の熱中対策については、平成22年6月議会で布田一民議員が質問していた。その部分の答弁では、小まめに水分補給をすること。2つ目は屋外での暑さを避けるために帽子をかぶること。3点目は、服装を工夫することというふうな指導があったと。それにプラス職員会議でしっかり徹底するとか、新たな動きが出ているんだなと今、確認したわけでありますけれども、そのようなことをやっていて、昨年度の部分では、熱中症という子供さんが校内で発生したのかどうか伺いたいと思います。
○議長(森繁男)佐藤学校教育課長。
○参事兼学校教育課長(佐藤修司)昨年度に関しては、大きなものはありませんでしたけれども、報告はございませんでしたが、やはり学校のほうで対応をしたということはございました。そちらは中学校に関してですけれども、やはり部活動の指導を通して体調が悪くなったということで搬送したというケースはございました。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)搬送したということは、大きなことなのかなというふうに思いますけれども、今、熱中症対策やっていて数は少なくなっているという部分がある。ことしも暑くなるという予報もあります。そういう意味から、この部分はしっかりやっていかなきゃいけないと思うんですけれども、子供さんの意識というものを植えつけておかないと、やっぱり職員だけ、教職員だけで、今栄養士であるとか、養護とかという話があったけれども、やっぱり子供がしっかり今言ったことを自分たちがわかって動かなきゃいけない。特に小学生だと低学年、中学生だと部活をやっているとき、部活をやって体育館でやったときも一番危ないですから、その部分の対策をやらなきゃいけないと思うんですけれども、その件をさらに徹底をしなきゃいけないと思いますが、その点、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)佐藤学校教育課長。
○参事兼学校教育課長(佐藤修司)議員さんのおっしゃるとおりだと思っております。ですので、私たちのほうも暑さ対策を、しっかり徐々に体をならしていくということも大事になりますし、なおかつ、児童・生徒に対する意識改革だと思っております。特に今は命の大切さというのがありますので、やはり一人一人教員、保護者、そして、児童・生徒が危機管理意識を持って過ごすことが一番大事ではないかなと思っております。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。岩沼市は、やっていると思いますが、保健室のほうにエアコンが設置をされました。以前はなくて扇風機でやっていたという事実が、それを指摘というか、提案させてもらって今、エアコンが保健室についたのでいざというときはすぐに保健室に来てもらうことによって涼めるということがありますので、それも含めながら、今言ったようにしっかりとした対応をしていただきたいというふうに思います。  2点目は、高齢者の熱中症対策をどのように行うか伺います。
○議長(森繁男)吉田章健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)市全体として熱中症対策としましてホームページ、各種教室等でPRするなど広く対応はしているところでございます。
 ただ、高齢者につきましては、特に熱中症になりやすいということでございますので、地域包括支援センターにおきましてパンフレットやDVD、これらを活用して熱中症の予防対策に関する出前講座などを実施することとしております。
 また、デイサービスなどの各種の介護保険事業所、そこにおきましても、利用者に対しまして熱中症の予防についていろいろお話をしていただいたり、対応していただいているというところでございます。
 あわせまして、民生委員さん等にも地域での見守り等のときにお声がけをしていただくということで対応させていただいております。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)今は声がけの事例をいろいろと話があったわけであります。必ず民生委員さん、地域包括という話がある。いろんな仕事がそこに必ず答弁があると。果たしてどこまでいくかという問題がある。それをしっかりやっていただきたいと思うんですけれども、そこで一つ提案なのが、今、クールスポットという問題があります。例えば公共施設であったり、集会所など冷房のついているところに高齢者の方に来てもらう。そこで涼んでもらう、お茶飲みをしながら。そのようなクールスポットという、地域によっては名前が変わるんですね、涼やかスポットとかいろんな名称はあるんですけれども、そういう部分をしっかりと広げていくということが、実際の啓発活動だけでなく動く部分で必要なのかなと思いますが、その考え方、伺いたいと思います。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)今、議員さんから御提案いただいた内容については、一つの方法としては参考になるかと思いますので、今後、参考にさせていただきたいと思います。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)参考ではなくて、いよいよ7月から暑くなりますので、この部分はほかでもやっていますから、そういう部分もしっかりと検討していただきたいんですよ。ただ、そこに来るまでの間に暑いところで危険だということはあるでしょうけれども、そういうクールスポットという流れはいろんな地域でやっている部分がありますので、これはしっかりと対応するほうが私はいいと思うんですが、参考程度ではないと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)今後、やっていく上での参考ということで、今後、いろいろ研究などを進めさせていただきます。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)言葉尻を捉えて申しわけなかったんですが、参考という部分があると、それで終わるみたいなのがあったんで、大事な視点であるのでしっかりとその部分をやって、実は一つの自治体、京都府は大きいところなんですけれども、このさわやかスポット設置事業というのをやっているんです。例えばサロン事業と似ているんですけれども、集会所の中で限定的に7月から9月の部分をそのように冷房のあるところって決まっているんですよ。そこに皆さんに来てもらう。遠くだと大変ですので、そういう部分でサロンとあわせてこのスポット事業をやっているという部分があるんですね。岩沼、サロン、今広げていますよね。そういう部分からサロンをやっているところにもあわせてスポット事業という形でクールスポットということも広げていく。今のある流れの中でクールスポットが広がることができるのかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)施設によりましては、冷房施設が整っている施設もございますので、そういうときのサロンの活動の一つとしての活用は考えられます。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)しっかりその部分も、まずは既存のある部分、公共施設であったり、例えばサロンをやっているところでエアコンのあるところ、そういうところからまず今年度、スタートするということも一つの方法でありますので、しっかりと検討していただきたいと思います。
 最後であります。今、熱中症対策、小中学校、また高齢者の部分もやったわけでありますが、水分をとるということがどちらも重要である。その一つの対策として冷水器の設置というものがあるわけであります。今、岩沼市も図書館であったり、中学校では岩沼中学校の体育館などに設置をされていると。そこだと冷たい水を飲めるというので水分補給の部分で一つの方策だと思います。
 そこで、公共施設とか小中学校に冷水器という部分の設置ということも必要だと思いますが、その点、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)高橋進教育次長。
○教育次長兼教育総務課長事務取扱(高橋進)お答えいたします。確かに冷水器の設置も熱中症対策の一つということでありますけれども、自衛策といいますか、熱中症に対する自衛策もかなり進んでいるのは確かだと思います。自分なりにペットボトルを用意したり、あと学校においては、小中学生は水筒持参ということにもなってございます。そういった意識の高まりもございます。新たな冷水器の設置ということは、そういうこともありまして現在のところは考えてございません。以上です。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)では、公共施設はいかがでしょうか。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)ただいま教育次長から御回答申し上げた部分になりますけれども、一応水分の補給用につきましては、国とかいろんなところでPRをさせていただいて、自衛策として飲料水等を持ち歩くということもかなり普及が進んでいるかと思っておりますので、各施設において、ああいうぐあい悪くなったとかという部分については水分の補給も十分可能かと考えておりますので、現時点で新たにという部分までは考えておりません。
○議長(森繁男)長田忠広議員。
○14番(長田忠広)わかりました。一つの例として冷水器という部分があったわけであります。ですので、今言ったように、しっかりと小中学校においては、熱中症にならないような、高齢者の皆様も、小学生の子供さんたちもしっかり自分が意識をしていかないといけない部分があるので、その取り組みをしっかりやっていただくことをお願いをいたしまして、終わります。ありがとうございました。
○議長(森繁男)14番長田忠広議員の一般質問を終結いたします。

○議長(森繁男)お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(森繁男)御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決しました。
 残りの一般質問は明日午前10時から継続することにいたします。
 御起立願います。 ── 御苦労さまでした。
     午後0時16分延会
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