現在位置 :
ホーム
>
会議録
>
平成28年第3回(6月)定例会会議録
> 平成28年第3回(6月)定例会会議録(第2日目)
平成28年第3回岩沼市議会定例会会議録(第2日目)
平成28年6月20日(月曜日)
出席議員(18名)
1番 佐 藤 剛 太
2番 菊 地 忍
3番 高 橋 光 孝
4番 植 田 美枝子
5番 佐 藤 淳 一
6番 大 友 健
7番 布 田 恵 美
8番 酒 井 信 幸
9番 須 藤 功
10番 渡 辺 ふさ子
11番 佐 藤 一 郎
12番 国 井 宗 和
13番 布 田 一 民
14番 長 田 忠 広
15番 飯 塚 悦 男
16番 沼 田 健 一
17番 櫻 井 隆
18番 森 繁 男
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
市長 菊 地 啓 夫
副市長 熊 谷 良 哉
総務部長 鈴 木 隆 夫
健康福祉部長 吉 田 章
市民経済部長 木 皿 光 夫
建設部長 高 橋 伸 明
総務部参事 家 田 康 典
総務課長 大 友 彰
参事兼政策企画課長兼復興創生課長 菅 井 秀 一
税務課長 木 野 潤 一
健康増進課長 高 橋 広 昭
子ども福祉課長 伊 藤 正 幸
商工観光課長兼産業立地推進室長 新 妻 敏 幸
参事兼土木課長 上 田 正 典
復興・都市整備課長 星 幸 浩
水道事業所長 宍 戸 和 憲
消防本部消防長 菅 原 敬
教育委員会教育長 百 井 崇
教育次長兼教育総務課長事 務 取 扱 高 橋 進
参事兼学校教育課長 佐 藤 修 司
監査委員事務局長 鎌 田 幸 男
議会事務局職員出席者
参事兼事務局長 加 藤 英 教
局長補佐 近 藤 祐 高
議事係長 佐 藤 俊 輔
議事日程
平成28年6月20日(月曜日)午前10時開議
1.開議宣告
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
2.閉議宣告
本日の会議に付した事件
日程第1から日程第2まで
渡辺ふさ子議員
布田一民議員
植田美枝子議員
佐藤一郎議員
佐藤剛太議員
午前10時開議
○議長(森繁男)御起立願います。おはようございます。御着席お願いします。
ただいまの出席議員は18名であります。
直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(森繁男)日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、15番飯塚悦男議員、16番沼田健一議員を指名いたします。
日程第2 一般質問
○議長(森繁男)日程第2、一般質問を行います。
10番渡辺ふさ子議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。10番渡辺ふさ子議員。
〔10番渡辺ふさ子議員発言席〕
○10番(渡辺ふさ子)おはようございます。10番、日本共産党の渡辺ふさ子です。通告に従い3点について質問いたします。トップバッターということでちょっと緊張しておりますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
1番、税務行政について質問いたします。
アベノミクスの3年半で大企業は史上最高益を上げる一方、賃金は5年連続で減り続け、8%への消費税増税、医療や介護の負担増、年金減で景気が低迷、首相も低迷は予想以上と認める大失敗です。さらに、岩沼市では、被災者の医療・介護一部負担金免除措置が27年度で打ち切られ、生活再建もままならない声も寄せられています。 そのような厳しい経済情勢の中、私、渡辺ふさ子や御商売をされている方たちの会である名取亘理民主商工会、通称名亘民商といいます。この会に寄せられる税務相談には、税務課の対応について見過ごせないものがさまざまありました。
それで、5月31日に私も同伴し、名亘民商が住民税等滞納に当たっての対応改善を求める申し入れを市長宛てに提出いたしました。6月9日には、その申し入れについて副市長、税務課長に時間をとっていただき懇談することができました。丁寧に話を聞いていただき十分に注意して対応していきたいと回答をいただきました。しかしながら、職員の皆さんは異動も多いことですし、市民の皆さんのためにもしっかりと確認と周知が必要と考え、質問をいたします。
それでは、1番、滞納相談への対応について。
(1)厳しい経済情勢の中、不本意ながら税金を納期限までに納入できず滞納となっている市民の税務相談における基本的スタンスを伺います。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)まず、基本的なスタンスとしては、市の財政上の重要な職務であるということで、それとともに、法令を遵守し、市民の立場に立った事務を行うということを基本的なスタンスとしております。
税務相談については、総務部長よりお答えをさせていただきます。
○議長(森繁男)鈴木隆夫総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)滞納の相談の内容といたしましては、基本的な姿勢でございますが、まず相談の相手方の個々の事情等について十分に聞き取りをさせていただく、その上での対応をさせていただく。その上で完納に向けてどのように進んだらいいかというお話も当然、一緒にさせていただくと。ポイントはその2つでございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)事情の聞き取り方、その基本的なスタンスとして、やはり滞納者との信頼関係の構築ですとか、完納に向けてということで生活再建を含む丁寧な納税相談を行うことも大変重要だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)そのとおりだと思っております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)相談者の方と一緒に窓口に相談に臨むことがあります。私は、真摯に対応していただいたと思うことも多いのですが、相談者の方から、1人で来たときと一緒のときと対応が違うと言われます。信頼関係を構築するためには、議員がいてもいなくても同じ対応をしていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)そのような印象を与えたのだとすれば、大変申しわけなかったと思います。そのようなことがないように日ごろより指導を徹底してまいりたいと思います。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)自治体職員の実態の例として他の自治体の話ですが、職員1人が担当する滞納者数が多く丁寧な対応が困難である。差し押さえのノルマ達成を求められる。人事評価の対象になる。このような自治体もあるということですが、岩沼市の場合はどうでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)議員御承知のとおり、本市の職員の体制といいますか、職員の数もぎりぎりのところで対応しているのは確かでございます。震災対応等も含めて職員数が少ない中でみんなで頑張っているということでございます。ただ、それをもって職員数が少ないからその対応が不適切なものが多くなるというふうにならないように、十分注意をしてまいりたいと思っております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)それでは、(2)番、税務にかかわる職員が身につけるべき税務運営方針に対する見解を伺います。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)御紹介いただきました税務運営方針、これは国税庁において国税職員に示されたものと理解しておりますが、その中で定められている事項につきましては、私ども市町村の職員にとっても指針として参考にすべきものと考えております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)その内容を伺っています。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)見解ということでしたのでただいま申し上げましたが、基本的な方針で示されている内容で参考にすべきものといたしましては、まず基本的に税務行政の使命、これは税法を適正に執行し、租税収入を円滑に確保することということ。そのために納税者の方が自主的に納税義務を遂行するようにする、そのためのさまざまな配慮を行うということと理解しております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)その方針の中で納税者に対して親切な態度で接し、不便をかけないように努める。また、納税者の苦情あるいは不満は積極的に解決するように努めなければならない。また、納税者の主張に十分耳を傾け、いやしくも一方的であるという批判を受けることがないよう細心の注意を払わなければならない。こういう内容もあると思うんですが、いかがですか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)そのように記述されていることは承知しております。そのことが、納税者が自主的に納税義務を遂行するようにしていただく、そのために必要な配慮だというふうに理解しております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)1つ例を挙げさせていただければ、私の先輩議員でございますけれども松田さんの場合ですが、議会の議員の場合は、特別徴収ということで議員報酬から毎月引かれていますが、議員でなくなったら3月15日に通知が来て31日まで残りの分の12万数千円を一括で支払いを求められたそうです。年金は4月なので分納の相談に行ったところ、開口一番、滞納すれば差し押さえですよと言われたそうです。相談に来ているのに、頭から差し押さえ云々とはおどしとしか言いようがない。いずれ誰しも議員でなくなることはあるわけで、あすは我が身かと思わざるを得ません。また、仕事を退職した方も特別徴収ではなくなるのは同様です。このようなことが起きないように親切な態度で接しという、この点でぜひ言葉には気をつけていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)ただいまお話しいただきましたことにつきましては、税務課長のほうで直接その原因であるとか、実際のその対応のやりとりなども確認させていただきまして御説明をさせていただいたところですけれども、おっしゃるとおり、いろいろと窓口で行き違いといいますか、情報のやりとりがスムーズにいかなくなることもあるかと思います。そういうふうにならないように、窓口対応職員の能力を上げることももちろんですけれども、基本的な態度として尊敬を持って接する、細かな配慮をする、そういったことを徹底してまいりたいと思います。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)(3)番、税務相談において実情をよく聞き滞納も減少し、生活も維持できる方向で対応すべきと考えますが、いかがでしょうか。一つの例として、持病もあり、まともに仕事ができず滞納がふえて1人で滞納相談した方から、議会のホームページのメールアドレスを見て私のパソコンにメールが届きました。一部を紹介いたしますと、病気で働けなく滞納したと。その後で、「岩沼市はよいところですか、住みやすいですか。母はもういない。岩沼市も意味がわからない。母の残した土地などの売却で税金を全て払ったら差し押さえが解除されるので、もっと住みやすい市町村に引っ越そうかと考えています。どうか住みやすい場所を教えてください」と、こういうメールが届きました。
私はどこが住みよい、そういうことは答えられませんでしたけれども、しかし、岩沼市をもっと住みよいまちにしていくことはできると思います。その一つが、窓口対応にもあり、それで住みたいまちと思っていただけるなら、ぜひ心して対応していただきたいと思いますが、再度、お願いいたします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)実情をよく聞き、滞納も減少し、生活も維持できる方向での滞納、もちろん、ぜひともそのようにしたいと基本的には考えております。
ただ、それぞれ御事情を伺うことはもちろんなんですけれども、税法上の義務というところはあるわけで、そこをお互いに納得ができるように丁寧な説明といったところは大切だなと思っております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)そのとおりだと思います。お互いに納得できるような、もちろん、税法上の義務もあります。やはりそのときの話し方だとか、対応の仕方、そういうものがこういう受けとめ方をされるのではないかと思うんですね。その辺で心していただきたいというお願いでございます。
それでは、(4)番、税務課の職員は、納税者のプライバシーにまで関与する職務上の性格と権限を持っている。税務運営方針を習熟するとともに、税務相談者の人間性や人権を守るためにも教養、社会常識を高めるための教育はどのように進められているのか伺います。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)まず、市役所の職員として基本的な接遇マナーは、その部署を問わず大切なことだと思っておりますので、その接遇の研修等については力を入れております。ただ、税務職員ということでありますので、もちろん、親切で丁寧な対応とともに、税務知識を高めて説明をわかりやすくすると、そういったような研修もあわせて行っているところです。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)そうですね。税務知識を高めた上での対応がもちろん必要ですね。その際、やはり憲法に従って人権を守るという、そこはしっかりと心していただいた上で当たっていただければと思います。
それでは、(5)番、相談窓口にプライバシー保護の施設上の対策を検討してはいかがでしょうか。
○議長(森繁男)木野潤一税務課長。
○税務課長(木野潤一)ただいまの御質問ですけれども、現状におきましては、相談窓口につい立てを設置しております。しかしながら、いろいろ話しにくいこともございますので、隣の声が聞こえるとかいう形で相談場所としてはどうかなということもございますけれども、今現在、プライバシー保護の観点から施設の設置、施設といいますか、相談所の設置も考えられますけれども、庁舎施設のスペースに限りがありますこと、あと基本的な個人的な情報につきましては、今現在、パソコンで管理しているところでございます。それの端末機の設置等の問題もございますので、今のところ、相談の内容によって場所を変えるとか、そういう対応をとらせていただいております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)内容に応じて場所を変えるということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
確かにスペースは、誰が見ても狭いというのはわかりますので、その辺の今の状況の中でやれることということで、よろしくお願いしたいと思います。
次に、(6)番を伺います。納税が困難になったときの救済制度である納税の猶予、納税の猶予というのは、災害や病気など猶予該当事実で納税の猶予を申請し、認められれば1年以内の納税の猶予や最大2年の延長、差し押さえの解除の申請、延滞税が減免、免除になるという内容ですね。それから、換価の猶予、これは既に督促状が送られている方が換価の猶予を認められれば、猶予期間の延滞税の2分の1免除、差し押さえられている財産は公売に掛けられないということがあります。滞納処分の停止ということは、滞納処分できる財産のないとき、滞納処分の執行で生活を著しく急迫させるおそれがあるときなどに、納税義務そのものを停止する制度です。これらの納税緩和措置について納税相談者に内容や手続を説明しているのか伺います。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)納税の緩和措置につきましては、市のホームページにも掲載しておりますが、そのほかに実際に相談窓口に来られた方には具体的に説明をさせていただいております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)ホームページということですが、ホームページを誰しもが閲覧できるということでもないと思います。特に生活が大変な方、なかなかそういう状況でない方も多いのかと思います。それから、窓口でその方に応じた形で説明しているということなんでしょうか、もう一度お願いします。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)それぞれ個別の事情に応じてそれに該当する制度をお知らせしていると、説明しているということでございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)そういうケースというのは、結構あるのでしょうか。パーセンテージまでは難しいでしょうけれども、全体から見たらそういう説明している数というのは多いのか少ないのか。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)27年度におきまして徴収の猶予並びに換価の猶予をした件数は、ゼロ件でございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)ゼロ件ということですので、説明にまで至るケースはなかったということですか、確認の意味では。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)十分な聞き取りをした上、徴収の猶予、換価の猶予に適応する要件がありますので、その要件には該当しなかったということでございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)(7)番、市民はなかなかこういうのが理解していないというか、私も今回いろいろ調べて勉強したような形でなかなか普通はわからないものですね。ですから、まず納税緩和措置というものがあるのだということでの周知徹底を図るべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)先ほど言いましたように、納税の緩和措置につきましては、市のホームページに掲載してございます。あわせて該当する方、先ほど言いましたように、窓口で相談をお聞きして該当する方にはそのような形の説明をしておりますけれども、先ほど言いましたように、徴収の猶予、換価の猶予に該当する方はいらっしゃらなかったということでございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)こういう制度の周知ということでパンフレットを市民の部屋ですとか、税務課のところにパンフレットを置くとか、そういうことは考えられないでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)制度の周知は大切なことではございますが、先ほど税務課長が申し上げましたとおり、実際に対象になる方は非常に限られている中で、一般向けに余り広報等を行っても誤解を招くおそれ等、あると思います。逆に窓口の納税相談の中でそういった該当しそうな方には、こちらから情報を提供するというほうが望ましいのではないかと思っております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)それでは、2番目、宮城県地方税滞納整理機構について伺います。
(1)宮城県地方税滞納整理機構に移管する場合の徴収困難事案の基準を伺います。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)県の地方税滞納整理機構への移管につきましては、同じく宮城県の地方税滞納整理機構の運営要領というのがございます。それに基づきまして認定基準が定められております。具体的な基準としましては、原則として滞納繰越分、現年度分でなくて古い税金ですね、滞納繰越分であること、それから滞納額が累計する事項、滞納額が増加の一途をたどっているような事案、それから財産公売事案、公売対象財産が確実に見込まれる事案、それから広域的な財産調査が必要な事案、それから管外居住の事案、県内他市町村に実態がある事案ということになってございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)滞納額が累計しているような場合と言っていますが、金額の基準、目安は幾らでしょうか。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)岩沼市の場合は、50万円以上ということになってございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)(2)平成27年度の移管件数を伺います。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)移管した件数は60件となっております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)(3)移管後の状況を伺います。
○議長(森繁男)木野税務課長。
○税務課長(木野潤一)平成27年度、機構に移管した事案でございますが、60件移管しました滞納額は、総額で約5,000万円となってございます。そのうち、機構に移管した結果、約2,800万円、徴収率にして52.49%の徴収となっております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)半分以上、徴収できたということですが、その移管された方の生活再建という点では、移管された方たちの状況というのはどのようになっているんでしょうか。徴収したらそれでおしまいということなんでしょうか。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)その実績、徴収率が大変高いということですが、27年度にこの徴収に当たっての異議申し立てはゼロ件というふうに伺っておりますので、そのことをもって特に問題はないのではないかと考えております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)それでは、大きな(2)番、国民健康保険(国保)について伺います。
1番、国保の意義、目的について見解を伺います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)全ての人が何らかの保険に加入する、我が国の国民皆保険制度として今、その基礎となっているわけでございますが、住民の医療の確保と健康の保持、増大に大きな役割をしているものと考えております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)この健康保険事業の健全な運営について、社会保障及び国民保険の向上に寄与することを目的とするとなっていますが、社会保障制度であるという点でもう一度お願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)特に国民健康保険は、組合健保とか、あるいは協会健保等の対象にならない方の受け皿、いわゆる医療のセーフティーネットとしての意義がございますので、それらもしっかり考えて対応しております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)確かに医療のセーフティーネットでございます。市民の命と健康を守る制度だという点で本当に同じ見解でございます。
それでは、2番、組合健保や協会健保に比べ、国保加入者の収入に占める国保税の割合は非常に高いことへの見解を伺います。
○議長(森繁男)吉田章健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)国民健康保険につきましては、組合健保や協会健保の加入者が、退職後に国保のほうに加入するというふうなことがありまして、年金所得者や無職者が多いということでございます。加入者の平均の所得は低い傾向にございます。このような医療制度の構造的な問題によりまして、国保加入者の所得に占める国保税の割合というものは、高くなっている傾向と考えております。
国におきましては、低所得者対策としまして7割、5割、2割等の保険税の減免も行っております。国保財政の基盤の強化としまして保険者支援制度の拡充、財政支援策なども講じられているところではございますが、国保の安定的な事業運営ということで、制度の全体に対します国のさらなる助成の拡充が必要と考えております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)本当にそのとおりで、国が予算を減らしてきているというのが大きな問題だと思います。厚生労働省の資料で「サンデー毎日」がことしの3月6日に出しているところに公的医療保険の比較がありますので紹介させていただきますと、市町村国保の加入者1人当たりの平均所得が83万円、そして、加入者1人当たりの保険料が8.3万円、保険料負担率として9.9%、協会健保の、さっき言い忘れました市町村国保の加入者平均年齢は50.4歳、協会健保の加入者平均年齢が36.4歳、1人当たりの平均所得が137万円、加入者1人当たりの平均保険料が10.5万円で負担率が7.6%、組合健保の場合は、平均年齢が34.3歳、加入者1人当たりの平均所得200万円、1人当たりの平均保険料が10.6万円、負担率が5.3%となっています。1984年当時、国保加入者の平均所得は179.2万円だったのが、2014年には116万円に減少して非正規労働者の加入がふえて、年間所得100万円未満の世帯が半分を占めるということです。
岩沼市の国保の被保険者年齢別人口統計によりますと、平成28年3月現在で20歳から59歳の方で34.02%、60歳から64歳で13.65%、65歳以上が42.8%、60歳以上を合わせますと56.45%ということで、半分以上が構成を60歳以上が占めている。つまり非正規労働者と年金生活者が多いということになります。
そして、厚生労働省が2月9日に発表した2014年度の国保の財政状況の調査によると、国保料を滞納している世帯数は約336万世帯、滞納率は16.7%、滞納世帯が増加の一途をたどっているのは、悪意で払わない人がふえているわけではないということで、立教大コミュニティ福祉学部の芝田英昭教授が話している内容ですが、先ほど部長がおっしゃったとおりです。国保は被用者保険のような事業者負担がないため公費負担が必要です。しかし、国は84年までは約45%あった国保への国庫支出金の割合を、今では約25%まで減らしています。国が社会保障の抑制を続け国保料の国庫負担を削減してきたことが滞納をふやしている最大の原因です。最も所得の低い層が最も高い保険料負担に苦しんでいる。払えない人がふえる分、それがさらに国保料の上昇につながるという悪循環に陥っていると書いています。
このことについては、先ほど部長も国が減らしているということでおっしゃっていたので、そこは同じだと思いますが、この点についてまた何かありましたら一言お願いできればと思います。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)議員のおっしゃるとおりだと思っております。今後、国保の県下で1つにまとめるという状況も含めて国のほうでいろいろ考えていただければ、大変ありがたいと思っております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)それでは、3番の法定外一般会計繰り入れに対する認識を伺います。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)国保の一般会計からの法定外の繰り入れということでございますけれども、宮城県のほうから、安易に一般会計からの法定外繰り入れに頼ることなく必要な保険税を設定するようにというような助言をいただいておりますので、原則としまして、加入者の保険税と法に基づきます公費負担というもので運営されるべきものと考えております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)安易に頼ることなく保険料の設定という助言とおっしゃったんですかね、済みません。もう一度。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)助言でございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)安易に頼ることなくという助言があると。助言ですので、法定外繰り入れをしたことで何か罰則とか、そういうものもあるということでしょうか。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)特に県から助言ということでいただく以外に、罰則そのものは今のところ、ございません。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)この考え方なんですけれども、健保加入の市民も退職すれば、先ほど部長がおっしゃったとおり、国保に加入することになります。払えないほど高過ぎる国保料は市民全体の問題であり、一般会計法定外繰り入れは、社会保障として国保を守るという意義があると思います。法定外繰り入れを増額して負担軽減の努力を強める必要があると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)国保の繰り入れについてということでございますが、保険税のほかに国や県からの負担金、補助金、被用者保険から前期高齢者の支援金というのが投入されているということでございますので、一般会計から法定外繰り入れを行うことは、国保財政の健全な確保の面からも好ましくないということで、また国保に加入していない方々の納税者の理解も得にくいだろうと考えております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)そこのところなんですね。加入していない方からの理解ということですが、やはり先ほども申し上げましたけれども、いずれ健保の方も国保に加入ということでは、本当にこれは市民全体の問題であり、先ほど市長もおっしゃったセーフティーネットの社会保障としての役割も認めていらしております。国や県からの補助金があった上でそれで足りなくてこのような高い国保料の設定になっているわけですので、私は、法定外繰り入れを市として市民の健康生活守るためにも、やはり法定外繰り入れをしっかりするのが自治体の責任としてあるんではないかと思うんですが、もう一度お願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)今、議員が考えているように、大変危機感が私もございます。大変所得の低い方が多く、そして、所得のあったとき、例えば前年の所得で翌年度課税ということがあってお金が厳しいところに税金も上がるという構図がありますので、これは大変私も心配しておりますが、今後、30年の県下統一になる推移を見守りながら、どういう影響があるのかちょっと今考えているところでございまして、指摘されるような一般会計からの繰り入れについては、安易にまだやるべきではないんだろうと、そう思ってございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)それでは4番。松田由雄前議員が昨年9月定例会で国民健康保険の広域化について質問している。平成27年度から保険財政共同安定化事業の一円化により、保険給付費全体が都道府県単位となり、自治体単独で不要不急の支出のための基金を準備する必要がなくなることから、その基金を原資として国保料の引き下げを行うべきではないかと質問し、市長は、市民の血税ですので最大限有効活用し、もしそうであれば、国の方針に基づいてしっかり使わせていただきますと答弁しています。その後の国保税の引き下げについての見解を伺います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)30年度県下統一化についての動きが今行われておりまして準備段階に入ってございます。その場合の具体的な標準税率、そして、各市町で負担する金額というのはまだ示されていない中で、今、税率を下げる、あるいは基金を取り崩すということはまだ早いのかなと思ってございますので、今後の推移を見ながら基金を有効活用していきたいと思ってございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)推移を見ながら有効活用ということになりますと、30年度、移行した後になってから考えるというふうに受けとめればいいのでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)まだ具体的に何も示されていないものですから、目標は30年度ですけれども、その前に標準税率ぐらいは示されるのかなとは思いますけれども、各自治体の負担額も決まっていないものですから、まさに今後、急激な変化が伴わないような、そういった場面に使いたいと思ってございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)急激な変化というのは、私も望むところではございませんけれども、今議会で専決処分されました27年度の国保の補正予算も黒字会計で、保険給付費は1億779万5,000円減額になり、法定繰入金を5,000万円減額しています。27年度がこういう状態の中で、今年度は被災者の医療費の窓口、約600万円、それも大変だということで3月議会においても医療費の一部負担金減免は取りやめになったわけでございますけれども、それも本当に私は残念なことだったと思っております。
今回の質問ではありませんのでこれは置いておきますけれども、15年度から保険者支援制度で1,700億円が全国の市町村に配分され、1人5,000円分の財政効果があるということで、この点でも松田前議員が質問しましたけれどもこの点についても引き下げはなかった。そして、18年度からは都道府県に全国で2,000億円の財政安定基金が設置されます。現在の基金残高は昨年同様、5億8,000万円です。高過ぎる国保料を引き下げるため、全部とは言いませんけれども、基金のあり方を検討する必要があると思うんですが、もう一度お願いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)ただいま市長からも申し上げましたとおり、広域化に向けてその基金をどういうふうに有効に活用していくかという部分の考え方でまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)私は住民の立場に立って命を守る自治体になるのかが問われていると思います。最大の問題の一つが、高過ぎて払えない。滞納者もふえている。そういう思いに応えるために国保料を引き下げることではないかと思いますが、もう一度お願いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)これ以上保険税の負担がふえないようにということで努力をしていきたいと思っております。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)それでは、大きな3番に移ります。
核のない世界について伺います。非核平和都市宣言をしている岩沼市として、日ごろ、さまざまな平和運動への御協力に感謝しております。
それでは1番、北海道の礼文島から、5月8日に出発した原水爆禁止国民平和大行進の行進団が、ことしも6月24日に岩沼に入る。8月6日に日本の隅々から網の目のように幾つものコースに分かれて広島に集結する行進団の一つで、59回目になる。広島、長崎への原爆投下から70年を経ても核兵器が廃絶されていない中で、地道な草の根の平和の運動は、世界で核兵器を使用させないことや、他国の人を一人も殺し殺されないという日本の平和を守ってきた運動の一つと考える。市長の見解を伺います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)この運動は、長年にわたり平和行進を続けられたことに対しまして、深く敬意を表するものであります。東日本大震災の伝承といった点でも共通すると思いますが、戦争や原爆の記憶といったものを決して風化させてはならないと考えてございます。このような意味で、平和行進という活動を通して平和への願いを継続し訴えていくことは、非常に重要な運動であると考えてございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)記憶を風化させないというお話であり、重要な運動であると。ただ、記憶を風化させないために行進しているんでは、私はないと思うんです。日本人は平和ぼけしているという言葉を時折話す人がいて、私もそういう話を聞いたりしますが、私はぼけていては平和は守れないと考えています。
2001年に亡くなった女性運動家の櫛田ふきさんは、戦争と平和は綱引き、平和を持つ手を緩めてはならないと言っていました。不断の努力について語っていると思います。これは記憶の風化ではなく、平和を守るための不断の努力について言っていると思います。
国民平和大行進は、1958年6月に最初の平和行進が行われ、以来、この半世紀以上、雨の日も風の日も毎年休まず行進は続けられ、今では全ての都道府県と7割を超える自治体を通過し、毎年10万人が参加する国民的な行動となっています。岩沼でも市長さん、議長さん初め、協力をいただいていて本当に感謝しております。一歩一歩の歩みが平和の綱を持つ手になるのだと思います。この点についてもう一度いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)今は核兵器廃絶を含めまして世界的な大きな流れになっているという認識でございます。岩沼市においても、平和への宣言をいたしております。議会の議決という形で平成元年に岩沼市議会においても非核平和岩沼市宣言に関する決議を可決いたしておりますし、考え方は同じかと思いますけれども、核兵器廃絶に向けた動きは大事なんだろうと思ってございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)ありがとうございます。きょうはこのぐらいですが、今後とも平和行政について自治体としても何が取り組めるのか、今後とも提言していきたいと思います。
それでは、2番、生きているうちに核兵器の廃絶をとの被爆者の声、核兵器のない世界を求める国民の願いに応えるために、唯一の戦争被爆国として核兵器のない世界の実現のために役割を果たすと繰り返し述べてきた日本政府は、その誓約にふさわしい行動をとることが強く求められている。市長の見解を伺います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)核のない世界というのが目指すところでございますが、先月、歴史的なオバマ大統領の被爆地への訪問、そういった記憶が新しいところでございまして、国連でも核廃絶への法的な枠組みが強化されているということを感じているところでございます。
我が国においても、唯一の被爆国として国際社会における核軍縮、そして不拡散の議論、主導的な立場をとっておりますので、これを引き続き続けていただくということが、私は大切であると思ってございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)スイスのジュネーブでは、ことし2月から核兵器のない世界を実現するための法的措置を議論する作業部会が断続的に開かれています。ところが、日本政府は、作業部会の設置に棄権したのに会議には出てきて、段階的アプローチが現実的だと核兵器禁止条約に反対するなど議論の体制に逆行する態度をとっています。段階的アプローチでは何も達成されてこなかったんではないかという他の政府代表からの追及に、日本は説得力ある回答ができませんでした。多くの核保有国が核兵器のない世界の実現に本気で尽力しているのに、核兵器の被害を体験した日本がそれに背を向けるという構図は、まことに恥ずべきものです。この態度を根本的に改めることこそが今、政府に強く求められています。こういうのが残念ながら言葉とは裏腹の実態でございます。
岩沼市としても、ぜひ核のない世界ということで国に対しても物申していただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、国際的な動きの中でいろいろ我が国も核廃絶に向けた取り組みが求められているということでございますが、私としては、やっぱり国際社会として連携して取り組むことが一番だと。その議論を大いに深めていただきたいと。そしてまた、情報の公開をしっかりしていただきたいということを今、考えてございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)情報の公開ということで、市として積極的に意見を述べていくまではいかないということですかね。確認のためにもう一度お願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)国の大きな方針でございますので、岩沼市として今、ここで発言するような内容ではないと考えてございます。
○議長(森繁男)渡辺ふさ子議員。
○10番(渡辺ふさ子)今、全国で被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名運動が広がりつつあります。速やかな核兵器廃絶を願い核兵器を禁止し、廃絶する条約を結ぶことを求めるこの署名を内外で発展させるならば、国連や諸国政府の努力と相まって段階的アプローチにしがみつく核保有国などの抵抗を乗り越える重要な力となると思います。私も、そして日本共産党もこうした運動と連携共同して核兵器のない世界実現のために力を尽くすという、そのことを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(森繁男)10番渡辺ふさ子議員の一般質問を終結いたします。
休憩をいたします。
再開は11時ちょうどといたします。
午前10時52分休憩
午前11時00分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
13番布田一民議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。13番布田一民議員。
〔13番布田一民議員発言席〕
○13番(布田一民)13番布田一民でございます。通告をしております道徳教育の教科化について1点にわたり質問をいたします。
家庭や地域にとってかけがえのない子供たちが伸び伸びと学べる学習環境づくり、そして、子供たちが、みずからの力で幸せな将来を生き抜いていくための確かな学力の定着に重点を置いた教育行政を推進していくことが、私は大切だというふうに思っております。
平成27年度においては、総合教育会議の設置、そしてまた、子ども子育て支援制度などを図るとともに、総合的な学力の向上、そしてまた、学校施設の計画的な整備などを行ってきたことは、これについては評価をするところであります。
平成28年度において、またさらに教育施策を一歩進めていくために、そしてまた、将来に向けて今取り組むべき重点的な施策の展開を図っていくものと、これまた期待をしているところでもあります。
さて、そこで今回の道徳教育の教科化であります。平成30年度には小学校と特別支援学校の小学部、そしてまた、平成31年度からは中学校と中等教育学校の前期課程、そして、特別支援学校の中学校では特別の教科、道徳の検定教科書を用いた授業を順次実施されることとなっております。
御存じのとおり、教科書においては、今年度が小学校用、そしてまた、来年度でありますけれども中学校用の教科書が検定されるというふうに伺っております。
そこで、この道徳教育に向けて岩沼市の教育行政の方針としてどのように考えていくのかをお聞きをしたいわけでありますが、初めに、望まれる道徳教育の推進に向けての必要なことは何なのか、課題も含めてお伺いをいたします。
○議長(森繁男)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)私のほうからお答えしたいと思います。
まず、新しい教科化になったとき、私たちが注意するのは、学習指導要領の趣旨をきちっと押さえて入るということです。やはり法律の中で活動するわけですから、趣旨をしっかりと各教員に徹底しながら進めていきたいと思っております。以上です。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)学校の教師に対して、まずは指導をしっかりとするということであります。そういった中で、今回の教科化に向けてはいろいろな課題があるんだろうというふうに思います。私は、学校における道徳教育の推進に当たっては、何といっても、やはり全体計画をしっかりと作成をして全教育活動が有機的に関連し合って、そしてまた、意図的に計画をしっかりとつくった中で行わなければならないと思っております。
そしてまた、全職員による一貫性のある道徳教育を推進する、そういったためにも、やはり教育方針のもと、道徳教育推進教師を置いて、そして、中心に重点的な目標を明確にしながら校内での指導体制を充実をさせ、そしてまた、なお具体化をしながら改善にかけて共通理解を図る、こういったことが私は望まれる道徳教育の推進ではないかというふうに思います。
岩沼市の教育基本方針の中にも、たくましさと優しさを培う学校づくりの推進、この中にも豊かな人生や人間性や社会性、そして、穏やかな心身の育成の中に命と人権を大切にする心を育む道徳教育の推進というふうな形の中であるわけでありますから、こういった中でしっかりと重点的な計画をつくる。そして、望まれるこの道徳教育の推進をするべきではないかというふうに思いますが、教育長。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)議員のおっしゃるとおりでございまして、やはり各学校、道徳というのは、学校教育全体の中で価値を見出しながら、週1時間の中で価値を取り上げ、深化・統合するという、そういったものでございますので、その中で学校の実態によって変えていきますし、その中で教育計画ありますが、その計画についても各学年、各学校で話し合いをしながら進めております。やはりそれぞれの職員がしっかり理解した上で、子供たちの実態を把握した上で対応するのが大事でございますので、特に教務主任とか研究主任を中心に、そういった中身については十分に話し合っております。以上です。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)何度も言うようでありますけれども、教育基本の指針の中にも書かれてあるということからいって、私は、やはりこの道徳教育そのものの教科化が間違いなく来るわけでありますから、そういった中でしっかりとした重点目標を置くということ、このことが重要だというふうに思っております。
教育基本方針、先ほども言いましたように、命と人権を大切にする心を育む道徳教育の推進というふうにあるわけです。命と人権、人権教育そのものなんだろうと。そしてまた、今回は新たに道徳教育というものが入るわけでありますから、この基本方針の中を見れば、私は人権教育であり、道徳教育ではないんだろう。ですから、そういった形の中でこの望まれる道徳教育のためにもしっかりとした目標を明確にする。そのためにも道徳教育の推進の教師を置いていくんだと、こういうところの明確化を私は道徳の教育の推進に向けては必要なんではないかというふうに思いますが、教育長。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)確かにそういう中心になる教員を置くということも一つの考えかと思いますけれども、今、岩沼市内では教務主任とかを中心にしながら進めていく。そして、学校全体でいつも話し合っておりますので、特に道徳につきましては、かなり以前から大事にしてその中で話し合いをし、カリキュラムをつくり取り組んでまいりましたし、道徳については必ずやるという実施、それから年間35時間以上やるという、そういった計画でやっておりますし、岩沼市が8つの小・中学校はきちっと守っております。それから、今までも道徳についてはかなり力を入れておりますし、今回の改訂では、やはり人権ということも大きいですが、その中の一つはお互いに議論し合って深めていく、そういったようなものを考えております。その中で、やはり一つの役職をつくることによって進む、それも事実でございますけれども、学校全体の中で今までの組織を生かしながら深化・統合していくと、そういうふうに考えております。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)今までどおりにする。この道徳教育教科化が今までなっていたのか、そうではないですよね。教科化にはなっていないんですよ。昔、修身という道徳という教科があったわけであります。要するに戦前ですね。しかし、今はこの道徳教育そのものが教科化になっていないわけですから、今までとは全く違う観点の中で私は道徳教育というものを考えていかなければならないんだろうというふうに思います。
そこで、そういった中でも、やはり実践的な課題もこれまたこの道徳教育には必要になってくるんではないか。教育長、恐らく見たか見ないかはわからないんですが、「学校の裁判」という映画がありましたよね。あれを私が見たとき、非常に時代に合ってはいるのかもしれませんが恐ろしい気持ちで見ておりました。1人の男の子がクリスマスの夜に悲劇な事件があった。そのことを題材にした中での学校での裁判、これは実際問題、教育そのものを根本から変える映画ではなかったのかなというふうに思います。
そういった中で、やはりこの道徳教育そのものが実践的な課題も私は必要になってくる。小学校でいえば、人間としてより長く、そしてまた、しっかりと生きていくための基本、基礎となる道徳性を育成するということが必要でありますし、中学校においては、道徳性を育成する視点に立って、そしてまた、社会の生活の決まり、そしてまた、道徳実践を促す指導を充実させ、そして、必要があるというふうに認めた場合においては、しっかりとこの実践を充実させていく。
そこで、教職と生徒の信頼関係及び生徒相互の人間関係を深め、規律ある態度を初めとする基本的な生活習慣などの指導内容が、日常生活において実際に実践できるようにしっかりと私は図るべきなんだろうというふうに思います。今も恐らくはやっていると。ただ、やっているのはわかるわけでありますが、この道徳教育そのものが、今までは教科化になっていないんですよ。ですから、そういったことからいってこの望まれる道徳教育の推進に向けて実践的な課題に向けて取り組む、このことも私は必要ではないだろうかというふうに思いますが、教育長。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)道徳、今回全く新しくなるわけではなくて、教科化というのは、検定の教科書を使うということ。それから、評価をする、それが大きな変化です。今までの道徳の中に土台を置いて次に進むという、そういった考え方です。
その中で、子供たちが価値に基づいて議論し合う、そこに深化をする、そういった新しい活動、新しいって今までやってきましたけれども、それに視点を置いてもう一回進めるということです。ですから、道徳というのは、道徳性を養うという時間です。それから、行儀作法というのはまた別です。ルールは別です。そういったものにしようという心を育成する、それが道徳の時間なんですね。ですから、道徳をやれば、何かうまくいく、そういうものではございません。やはり学校教育全体の中でそれを進めていく、その中で考えていく。いろんな価値を見出しながら時間で深化・統合する、そういったことが大事であります。
特に岩沼の場合、1ついえば、玉浦地区のほうの集団移転、あれについて東北道徳の研究大会が岩沼でありましたけれども、その中で、やはり地域の方々が自分たちの我を捨てまとまり、そして、集団に大きな行動を移す。それこそ、大きな道徳的な価値だろうと。そういったものを子供たちに見せている。これがとても大きな成果だと思いますし、宝だと思います。
その中で今、岩沼の子供たちはかなり落ちついております。私もこれまでずっと見てきましたけれども、今、この子供たちはとてもすばらしい状況にあると思います。それはやはり社会の中で、市の中で、皆さんの生活の中できちっとしたものがなされているからだと思います。子供たちの道徳では家庭が、地域が基盤です。その中で、学校の中でどう取り上げていくのか、深化・統合していくのか、そういったことが大事でありますので、やはり今の子供たちを見てこれが新しい道徳に入るときに、趣旨である議論をし合う、そして、話し合いをする。やはり議員がおっしゃるように人権教育の大きな中身ですので、そういったものを進めてまいりたいと思っております。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)今までは教科書がなかった。何で教えられたかといいますと、心のノート、平成14年の4月に文部科学省で小学校、中学校に副読本として配布をされている。岩沼市はどうかわかりませんけれども、しかし、これに対しても異議を唱える方がいっぱいいる。例えばこの心のノートを見れば、印刷をされているのはどこなのかという記載もない。書いたのは誰なのかも記載されていない。ただ、文部科学省だけだと。こういった心のノート、これで副読本として恐らく、岩沼はわかりませんよ、教えられているのかもしれません。
先ほども言いましたように、これからこの検定される本で評価をされる。そのための教科化になるんだと。あとは、今、教育長が言いました、第28回東北地区小学校道徳研究協議大会宮城大会、第42回宮城県小学校道徳教育研究大会仙台大会、これ岩沼で行われている。これは私もわかっております。平成27年11月13日金曜日であります。ビックアリーナ、また市民会館、ただ、公開授業の中では玉浦なんかやっていませんよ。公開授業では西小学校ですよ、玉浦ではありません。主題名「ふるさととともに」、資料名「夢をはぐくんだ心のふるさと」、いろいろ講演会、記念会もあったようでありますけれども、そういった中でしっかりとした、先ほど教育長も言いましたように、実践的な部分、この部分についても、今後、やっていくと。やっていくということが、私は道徳教育の部分についても必要なんだと改めて今、教育長の話を聞いて、今までやっているとおりにそのまま進めていくのかなというふうに思います。
そこで、市長のほうにお伺いをいたしますが、今、私、2点にわたり教育長のほうに質問をいたしました。重点目標を1つ持つこと。そしてまた、実践的な課題をしっかりと解決をしながら道徳教育を教えていく。常日ごろ、市長のほうが言っているように、地域のコミュニティーが必要だ。先ほど教育長のほうからもありました、地域とともにという。そこで、この道徳教育の推進に当たって、やはり家庭、そしてまた、地域社会との相互の連携を図ること、これは本当に必要ではないか。そこで、各学校において道徳時間の授業を積極的に公開をすべきではないか。そして、保護者の参加型の授業の実践、そしてまた、先ほども話しありました玉浦の問題、玉浦の地域の問題もありましょう。そういった中では地域の教材の開発をし、そして、活用する。そして、保護者、そしてまた地域の方々と協力を得ながら相互の連携を図って今回のこの教科化に当たって道徳教育の推進を進めていくべきではないかというふうに市長、思うんですが、いかがですか。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)道徳本質の問題だと捉えておりまして、その人の人格あるいは生き方に関する部分で大事な部分であるということを今、思ってございます。特に環境の変化、それから家庭環境、加えて経済的な環境も変わることによって大きく影響するんだろうと、そのように思ってございます。それが今、道徳に関する必要な部分だろうと、そういった対応することがですね。 先ほど言われております現実に道徳で教育としてどんなことが必要なのかという部分は、私なりに考えてみました。
一つは、やっぱり確実に子供たちにきちっと教科として教えることができることが、本当にできるんだろうか。
もう一つは、やっぱりさっき心ノートとおっしゃいましたけれども、教科書をどういった形でまとめていくか、それが2つ目。
もう一つは、評価という言い方をされましたけれども、これをどういう形にするのか、今、いろいろ検討されていると思いますけれども、従来のような数値化では難しいんだろうなということです。つまり人生の生き方を数値化するというようなことに結びついては、私はだめだと思いますので、その子供、あるいは授業を受けた生徒がしっかり自分の意見を持てるようにする、力強い人生が送れるような方向に子供たちを支援していく、これが道徳の私は一番大事なところだと思ってございます。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)今、市長の話の部分から評価の部分、次の質問に入ってしまったわけでありますが、しかし、やはり地域連携という非常にコミュニティーの部分については、今回のこの教科化に向けては非常に重要な施策で解決をしていくべきなんだろうというふうに思います。価値観が非常に多様化している。市長も御存じのとおり、いろんな価値観がある。
そういった中で、恐らくは市長も御存じだというふうに思いますが、子供会ですね、子供会が非常にやめて入らない保護者がおられるというのをお聞きしております。余り差別化は、当然したくないわけでありますけれども、要するに子供会というのは、地域の中にある組織でありますからそれが衰退をしていくということは、非常に私は地域の中にとっても、そしてまた、子供たちの育成においてもマイナスになっていくんではないか。
そういうことからいって、先ほど言っております保護者参加型の部分についての授業での実践、これは子供会総ぐるみでやる、そういったことも、差別化はよくありませんけれども、そういった実践をしていく、そしてまた、地域での道徳教育における活用、そしてまた開発をしながらどういった教育が地域にとっても必要なのかということをしっかりと考えていく、そういったことが今回の教科化に向けての私は一つの課題ではないか。常日ごろ、市長は言っております、コミュニティーは大事だと。このコミュニティーの中にも相互の連携を含まれる道徳教育、そしてまた、小さいことではありますけれども子供会などの一つの地域の組織、このことも含めながらも連携という方向、このことをするべきではないのかなと。評価の部分については次に話しますから、ぜひそこの辺のところをお聞かせを願いたいと思いますが。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、道徳教育がこれから30年、31年に向けて小学校、中学校に教科化がされるという方向が出ておりますけれども、やっぱり心配される部分は、今まで専門家と言われる方々が少なかった。各先生方がそれぞれ自分の知り得る中で子供たちをいろいろ導いてくれているというところが、今度はマニュアル化されるわけですから、その辺がしっかり同じような教育ができるんだろうかという心配はございます。
布田議員がおっしゃられている地域、確かに地域で学ぶところが非常に大きいわけですよね。昔の子供たちと今の子供たちでは違うのかもわからないです、環境が変わっておりまして。ですが、各学校に地域もしっかりかかわって子供たちを見守っていく。そして、子供としてふさわしくないことをした場合は地域でしっかり支えるなり、注意をするなり、そういった環境づくり、これが私はコミュニティーだと思ってございますので、そういった地域環境をよくしていくことが、ひいては岩沼のまちづくりにつながるんだというような考え方でおるんですが、今から国が方向をきちっと教科化に向けて進めていくんでしょうから、これを私はしっかり見ていきたいと思ってございます。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)わかりました。次の質問に行きます。
道徳教育の教科化に向けた評価のあり方はどのように考えていくのかであります。先ほど戦前の日本には道徳に相当する修身という教科があったというお話をさせていただきました。その中には、努力、そしてまた、親孝行、公平、正直といった内容を偉い人、そしてまた、有名人の言葉をエピソードにしながら子供たちにそういった言葉を交えて教えてきたと。
しかし、戦後、軍国主義に移行するものだということでGHQのほうで廃止になったと。しかし、その後、理性ある人間を育てるということからいって昭和25年代に復活をし、そして、道徳が現在と同じ位置づけになったのが昭和33年のころのようであります。しかし、修身のように、教科とはならなかったわけであります。なぜならなかったということについては、やはり道徳そのものが心の問題であるということからいって、ほかの教科のように採点が難しいということでなかなか教科にはならなかったと。
そこで、そういった教科化になるわけですからそれに向けた評価をどのように行っていくのか、考えているのか、お伺いをいたします。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)もちろん、教科化になりまして評価は出てきますけれども、文部科学省のほうからも、記述式で子供の状況を知らせると、そういったような指針が出されております。子供たちが道徳という中の活動の中で変容をどうあらわすのか、そういった面をしっかり記述させたいと思います。
小学校では、総合や何かでも何年も前から記述式をやっておりますので、そういったものを参考にしながらまた深めてまいりたいと思います。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)何年か前から記述をやっていたと。道徳の部分についての記述ではありませんね、それは確認しておきます。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)記述は総合の学習とか、そういったものです。あと、ほかでも学校によっては通信表の中で記述式でやっているところもありますし、岩沼の場合は評定しておりますけれども、道徳はこれからです。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)これだけは言っておきますが、私は戦前の軍国主義を復活するための道徳教育だというふうには思っておりませんし、そしてまた、こういった中での今現在の道徳、本来の役割を果たしていないのではないかという、ですから今回は道徳教育については必要であるというふうに思っておりますから、その部分については述べさせていただきたいというふうに思います。
そこで、先ほど言いました記述でやると。ただ、小学校の通知表、そのものについては内容ごと丸をつけて評価をする。そしてまた、その部分については3段階で設けてやると。そして、中学校では上から5、4、3、2、1ということで5段階で成績をつけていく。
もう一度お伺いしますが、その通知表における段階制度で成績をつけるのではないんですね、確認だけしておきます。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)そういう段階での評価はいたしません。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)それで、記述をやるんだと。ただ、記述の中で保護者が納得できるように判断をつけるように、どういった形の記述でもって成績を決めていくのか、私はそこだと思うんです。その部分について今実際、教科化に向けてなった場合、評価をしっかりとつけられるんでしょうか。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)今回子供たちの状況について記述するということに対しては、私たちもかなり重たいなと、それから難しいなということは実感しております。その中で今思えることは、子供たちは変容をあらわすということです。例えば昔、こんなことがありましたけれども、ある幼稚園で園長先生がある方に、今、子供さん、お孫さん、何か変わりありますか、変化ありますかと聞いたら、自分のうちの子供が、そのおばあさんの子供さんがありがとうと言うようになりましたと言ったら、それは今、幼稚園で取り組んでいるんだと。そういうあらわれですね。ですから、それではわかりませんし、やはり学校は保護者と教員がいろんな交流をしながら、意見の交換をし合いながら子供の姿を見て話し合いをする。その一つのツールとしての成績表がありますから、それについてもし納得いかなければ、また話をするとか、そういったものもありますし、十分に説明をしながら今、またしておりますけれども、やはり誰でも納得できるような表現にしてまいりたいと思っております。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)十分に親に、保護者に説明をするんですね。教育長のほうからお聞きをしましたが、市長のほうにお伺いをいたしますが、学校にいろいろと今の流れの中では、基本的な生活習慣を身につける。そして、下手するとしつけまでやってくれという、そういった方々が恐らくはいるんだろうというふうに思います。しかし、家庭や地域の大人が、やはりこれは道徳教育というのは、先ほども言いましたように、行う仕事だというふうに私自身は思うわけでありますし、しっかりとした教育を受けさせる部分については、家庭、そしてまた地域、これがしっかりと行う仕事だというふうに思います。しかし、世の中そのものを見れば、当然、先ほども言っておりますとおり、価値観が非常に多様化していると。そして、子供の個性、感性を大事にする。このことが当然大切でありますから、教える教科書が、そしてまた、教師が十分な準備をしておく、そのことが私は評価、正しい評価をするのには必要ではないかなというふうに思うんですが、市長、いかがですか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)小学校、中学校、それぞれ非常に多感な年齢でもあるんで、同じようにやるというのは難しいんだろうと。それを評価していくという話になれば、これは本当に大きな問題が、解決する問題が出てくるんだろうと思います。やっぱり一人一人が持つ個性も大事にしなきゃないし、人とのつき合い、それから自然、歴史、あるいは命の大切さ、そういったものを一人一人が考える時間となればいいんだろうなと私は思っていますんですが、それをどう評価するかは、今後の推移を見ていきたいと思っています。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)今回の教科化に向けて、やはり必要なんだろうというところは、恐らくは理解しているんだろうと思うんですね。どういうふうにしなければならないというのは、これまた恐らく理解はしているんだと思うんです。ただ、この教科化に向けては、やはり必要だというふうに思うのであれば、27年度、28年度の市長の施政方針で言うべきですよ。私も26のころから動きを出しておりましたけれども、27、28年度の基本方針の中で、やはり教育の中にこの教科化が入るということからいって、私は市長の施政方針の中で教育行政の中で述べていくべきではなかったのかなというふうに思います。ただ、これは質問ではありません。私自身は、そういうふうに思います。
次の質問に行きます。これは市長に伺いますが、当然、岩沼市総合教育会議での方向性はどうかであります。言うまでもなく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正をされ、それによって平成27年4月1日に施行されたと。そしてまた、市長と教育委員会による総合教育会議の設置が義務づけられたということであります。これを受けて岩沼市では、平成27年5月28日に第1回、第2回目が平成27年12月17日に開催され、今年度は第1回目が施政方針にもあったとおりであります。当然、この岩沼市教育行政には教育振興基金条例というのが制定されておりませんが、しかし、先ほど来言っております教育基本方針を策定をして各施策を展開していることは、これは当然、わかっているところであります。そうした中で、今後、教育大綱を作成するに当たっては4本の柱、これは決まっているようでありますから、この中で今回質問している道徳教育の推進について、しっかりと方向性を見出すべきではないかなと思いますが、いかがですか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)さきの総合教育会議の中では、この道徳に関する直接の議論はなされなかったわけでございます。しかし、これに関する、例えばいじめとか、学校の環境とか、そういったまだ具体的な中身には入ってございませんが、少しずつ30年、31年の本格導入に向けての方向性がこれから必要なんだろうと思ってございます。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)いじめの問題、今出てきましたね。先ほど言いました教育基本方針、たくましさや優しさを培う学校づくりの推進、先ほど言いました、その中の豊かな人間性や社会性、健やかな心身の育成の(1)、その中にいじめ問題の防止については入っているんですよ。ですから、いじめ防止、人権、この道徳教育、これは3本柱ですよ。ですから、いじめ問題とはまた別問題で考えなければいけない。
確かに国の中でずっといじめ問題、2011年の亡くなった子供の問題の中からいじめ防止の問題、そしてまた、この道徳教育の問題、このことが恐らくは出てきたんだろうというふうに私自身も思っておりますから、この道徳教育そのものをしっかり考える中では別な意味で考えなければならないだろうというふうに思います。心大切にする教育、そして、先ほど来言っています30年度から実施される道徳の教科、子供の道徳的な判断力、心情、そしてまた、実践力と態度を育てるための自己を見つめ、そして物事を広い視野から考えて生きていくという力、このことを深めるというのが今回のこの道徳教育ではないか。学習を実施するための施策を早急につくって、つくるためにもこの教育会議の中で研究をし、そしてまた、先ほど来言っています教育大綱に定める、各種施策を中にしっかりと展開をしていくということが、私は総合教育会議の中でしっかりと議論をすべきではないかというふうに思います。
どこの市町村だか忘れましたが、ほかの市町村でもこの道徳教育の部分について、総合教育の会議の中でしっかりと議論しているんですよ。当然、先ほども言いましたように、平成28年度の他の市町村の市長、町長、施政方針の中でもこの道徳教育の教科化に向けての方針もしっかりと述べているところもあるんですよ。ですから、この岩沼市の総合教育の会議の場で市長も、教育委員会の教育長のほうでもしっかりと責任を持つ立場になったわけでありますから議論をすべきではないかなというふうに思いますが、いかがですか。
もう一つつけ加えさせていただきます。先ほど第28回研究大会があった。平成27年11月13日にありました。岩沼で研究大会があって、27年11月13日があってその後に総合教育会議が27年12月17日にありました。議事録は公開することになっておりますから見ました。一言もないですよ。この話、岩沼で研究大会やっているんですよ。ですから、そういったこともこれからはしっかりと教育関連の部分についても話をいただいて、市長そのものが議論を持っていくという形にしなければ、こればっかりの問題ではないと思いますから、しっかりと議論すべきではないかというふうに思いますが、市長、いかがですか。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)細かく見ていくと、道徳というところに行っちゃうんですけれども、もう少し人口が減少していく中で子育てとか子供の教育、しつけ方をどうするかというのをもう一度、やっぱり地域なり、学校もそうですけれども、そういう問題に取り組む必要があるんだろうと。それが道徳という形になって教育にあらわれてきています。今、私が知り得る部分では、子育てに入っているお母さん方が、子育てに悩んで相談する相手もいないとか、そのストレスが育児放棄とか、子供の虐待につながっていく、そういった現象もあるし、それから、各家庭が孤立化していっている。そういった中で、子育てをどうするかというのも大きな問題になっていくし、加えまして、せっかく子供が授かっても生活基盤が弱くて子育てとかしつけ、そういうのがうまくいかなくて非行に走ってしまう。だんだんだんだんそのまま成長していくということになってしまうということで、いろいろ問題は道徳教育だけじゃなくもっと広い意味で日本全体の問題になるんだろうと思います。この件については、先日あった全国市長会の中でも特別提案として問題視されているわけです。子育てとか地方創生の中で、そういったものをしっかり取り組んでいくべきだろうというような話が出ておりまして、これからだんだんだんだん煮詰まっていくんだと思います。
布田議員がおっしゃるように、もう既に取り組んでいる自治体もあろうかと思いますけれども、もう少し教育も含めて子育て全体にかかわるという捉え方で私はいるんで、もう少し推移を見て、適切な手当てできるかどうかわからないんですけれども、そういう取り組みをしていきたいと思ってございます。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)ぜひ取り組むべき課題なんだろうというふうに思います。ですから、しっかりと取り組んで、そして、次の質問に行きます。
道徳教育の推進協議会を設置すべきではないかであります。先ほど、教育長のほうから常日ごろ、やっているとお話をしているわけでありますが、この協議会でありますけれども、やはり設置する前に、先ほども言いましたように、道徳教育の推進ができる教師をしっかりとまず置くべきだと。そして、その中で道徳教育のあり方について各学校においての意見交換、そしてまた、協議などを行っていく。そして、道徳教育の教科化に向けた中でのこれからの推進をどのようにしていくのかという研究も含めてこの協議会を設置をして話し合うべきではないか、別枠で協議会を私は設けるべきではないかというふうに教育長、思うんですが、どうですか。
○議長(森繁男)百井崇教育長。
○教育長(百井崇)道徳教育そのものは、やはり最初4つの観点があるんですね。自分に対して、それから他者、人と人とのかかわり、それから今の段階では今の要領の中では3番目に自然や崇高なものに触れること。4番目が組織、社会なんですね。それが新しくなると、3番、4番、逆転します。3番目に社会が出てきて最後に自然、崇高になります。これが大きな変化なんですね。この変化の中のもう一つが、今度は道徳の中で議論し合うようなものをもっと重視しましょうと。それから、先ほど出た評価ですね。これらについては、評価、今までそういったものはしてきませんでしたけれども、今までやってきたことなんです。その中で、例えば私たちはその学校の中で、指導書もありますけれども、必ず道徳の事業は1こま入ります。これは十何年、20年以上も重視してきたことです。
それから、道徳については、各学校の中で研究授業等を行いながらやってきました。推進協議会については、県のほうで今、立ち上げています。その中の趣旨は何かというと、道徳の授業の質的な向上なんです。そのためには、指導主事とか有識者が入ってどういう授業がいいだろうかと、そうやってやっております。そういったものを各市町村のレベルの学校に落ちてくるわけです。その中の核になるのが総合教育センター、そこの中で職員はそれぞれが研修にまいります。道徳だと必ず各校1人とかしっかり出すことになりますので、そういったものを持ち帰って話し合いをすると。
それから、市の中では市教研があります。その中で部会がありまして部会の中で話し合いをしたりとかそれでやっております。ですから、改めて市として推進協議会は立ち上げる今の考えはありませんし、県のものを受けながらそれぞれでやっていくと。中には、やはり学校でも、道徳ってこれだけ大きい変化ですからかなりの研修を積んでおります。今までも県のいろんな研修センターなんかでもやってきておりますし、十分な備えを持って臨みたいと思いますので、市として特別な協議会をつくるということは今のところ、考えておりません。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)今までどおりにやっているからつくる必要がない。先ほど、教育長が言いました。他者の気持ちを思いやる心、これは道徳教育じゃないんですよ、人権教育なんですよ。他者を思いやる心、育成をするということは、これは人権教育なんですよ。ですから、道徳教育というのは心情、そしてまた、実践の意欲、そしてまた、道徳の判断力、そういったことをもってみずから生きていく方向性をどうやって決めていくのか、これが道徳教育だと。他者への思いやり、それは大事ですよ。それが全て道徳ではなくて、それは人権の教育の問題なんですね。ですから、そういった中でもそういった研究をするための教育を推進する教員、確かに県のほうに行って学んできました。学んできてそれを各学校の誰と一緒に協議をしながら情報交換をしていくのか、このことをするためにもある一定程度の協議会を私は設置すべきではないかというふうに思います。
市長にお伺いをいたします。前の質問でも言いましたが、保護者や地域の方々も積極的に参画できる公開授業、そしてまた、講演会、これなども必要だというふうに思います。そして、そういったことをやりながら理解を求めていく。このことが私は、何度も言うようでありますが、重要だというふうに思います。
そういった中で、何をやるべきなのか、何をすれば地域とともに一緒にやれるのかという、その部分について話し合いができる協議会というのは、私は置くべきではないかというふうに市長、思うんですけれども。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)教育行政の中でいろいろ推進協議会を設置すべきという御意見に伺っておりますが、宮城県においても、今、有識者によっていろいろ検討されているという状況がございますので、もう少しやっぱり今後の国の方針、そして、宮城県教育委員会が出す検討の結果を踏まえたいと思ってございます、教育分野においてはですね。
しかし、布田議員がおっしゃるような地域でのそういった話し合い、子育て、それから学校含めて地域のそういった話し合いは協議会をつくらなくても常に話し合いをすべきだと思います。学校中心に、小学校中心にいろいろコミュニティーをつくっていこうという市の計画もあるものですから、ぜひそういった動きがあっていいと思いますので、さらにやっぱり検討していきたいと思ってございます。
○議長(森繁男)布田一民議員。
○13番(布田一民)わかりました。道徳教育、今まで戦前、戦争前にあった修身が、あのときは教科になった。それから教科になるわけですから、この道徳そのものがこれからの子供たち、そしてまた、地域も含めて我々にとっては大変な課題になってくるのではないかというふうに思います。ですから、よりこの教科化に向けては慎重に、そしてまた、研究を重ねていろんな協議を重ねた中でやっていくべきではないかなというふうに思います。 そしてなお、しっかりとやった成果、そしてまた、やっていることを市民にとっても、そしてまた、我々にとってもどこかの中で情報をいただきたい。そうでなければ、また教科に向けて今後、いろんな保護者からの、例えば先ほど言っておりますような評価の問題、そのことが出てきたときにどういうふうにしてやったのかなんていうのはまた質問しなきゃない。そういうことがないように、ぜひ詳しく、そしてまた、大綱ができるときにはぜひお知らせを願いたい。そしてまた、教育基本方針が変わることなくしっかりとやっていただきたい。終わります。
○議長(森繁男)13番布田一民議員の一般質問を終結いたします。
休憩をいたします。
再開は午後1時といたします。
午前11時49分休憩
午後1時00分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
4番植田美枝子議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。4番植田美枝子議員。
〔4番植田美枝子議員発言席〕
○4番(植田美枝子)4番、いわぬまアシストの植田美枝子です。通告に従って一般質問を行います。大きく2点、質問いたしたいと思います。
1番目、県道岩沼蔵王線と市道栄町堀内線接続部の交差点が廃止されたことについて伺います。
今まで使っていた道路が閉鎖されるというのは、市民の生活に大きな不自由と不便を与えます。特にこの道路は歴史もあり、栄町の中心的な道路でした。閉鎖されたことは非常に残念に思っております。
そこで質問です。
(1)県道岩沼蔵王線と市道朝日竹の里線の交差点ができたことにより、既存の交差点を閉鎖することになったのはどのような理由か伺います。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)建設部長よりお答えをします。
○議長(森繁男)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)お答えします。県道岩沼蔵王線と市道朝日竹の里線につきましては、幹線道路同士の交差点となりますことから、これまでの市道栄町堀内線の接続についても公安委員会と協議をしてまいりましたが、交差点と交差点の間の距離の確保が必要なこと、それから交差点については直角交差にしなければならないこと、幹線について直角にしなければならないということですね。それから、また設置された歩道ができるだけ車道分離とすることから、歩行者や車両の安全確保のため、朝日竹の里線の交差点に信号機が設置されました時点で、栄町堀内線からの交差点を閉鎖し、迂回することにしたものです。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)理由はわかりました。公安の指導による部分もあるっていうことはわかりました。確かに実際あの交差点はよく利用していたのですが、近くに2つの交差点があったときの通行は非常に危険を感じていました。
そこで、2つ目の質問です。
(2)既存の交差点の閉鎖が決定したのはいつか伺います。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)県道岩沼蔵王線と市道栄町堀内線の交差点につきましては、先ほど言いましたように公安委員会と協議を行ってきましたが、改めて最後に窓口の県警本部交通部交通規制課と平成27年2月23日に本交差点の供用継続、せめて左折だけでもできないか等について協議しましたが、これまで自動車等の物損事故が多く発生しておりまして、安全性確保の観点から認めてはいただけず、新設交差点の開通とあわせてこの既存交差点の閉鎖を行うことにしたというものでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)平成27年2月23日にこの交差点を閉鎖することが決定したということでよろしいんですよね。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)最後に確認をして決定されたという日にちはそういうことになります。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)新設された交差点ができたことで閉鎖になったということだったんですが、新設の交差点の計画ができたのはいつか伺います。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)新設日につきましては、都市計画街路亀塚線ができるときに交差点になったのですが、かなり古い時代なんですが、平成15年に亀塚線とそこで交差をするという交差点ができるということで都市計画決定をし、市民の皆様のほうには周知をしてきたところでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)新設の交差点の計画ができた時期には既存の交差点を閉鎖しなければならないっていうことは、まだ把握していなかったことになりますか。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)多分、平成15年度のころから変更で19年度に名称も変更したということもありまして、交差点部につきましては方向性としては近いので、安全ということからすると、多分その中では検討の中で協議事項の一番大きな点としては、既存交差点をどうしていくかというのは協議事項になったというふうに思っておりますが、ただ、最終的には設計ができて区画整理組合との中で朝日竹の里線を整備してきたということもありますので、そういった実際に整備していく中で細かい協議をしてきたというふうな流れでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)わかりました。そこで3つ目の質問です。
(3)栄町町内会への説明は、どの段階で行われたか伺います。
○議長(森繁男)星幸浩復興・都市整備課長。
○復興・都市整備課長(星幸浩)栄町町内会の説明につきましては、公安協議の結果、交差点の供用継続が困難だと決定しましたことから、平成27年3月14日に説明会を開催しております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)栄町の町内会の人たちの話を何人か伺ったんですけれども、閉鎖をすると決定したというところの説明が遅かったと。どうしてもそういった印象が残っていると。その件につきまして市の見解を伺います。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)遅いといいますか、1年ぐらい前にはなるんですが、ただ、交差点協議ですので、具体的に市としても、なるべく左折だけでもできないかとかということを先ほどお話ししました2月にお話をいたしました。その結果、きちっとした情報をもとに説明するということで、3月の時点で御説明し、最終的には翌年の2月に閉鎖、閉鎖というか、迂回をするようになったということでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)新しい道路をつくるっていうことは、市民の生活を本当によりよくするためだなというのはわかっております。このような道路を新しくつくるってというようなことは、基本的に周囲の道路との関連とかを考えながら計画を進めるべきだと思うんですが、その辺はいかがなんでしょうか。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)そのとおりでございます。ですから、幹線道路とほかに接続するためには、幹線道路は朝日竹の里線につきましては区画整理の事業と一緒にやっていますので、通りやすい迂回できるような道路とかにつきましても、組合施工の中の道路形態の計画の中でもきちっともんできたというところではございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)やはり道路が整備されてよかったという声があるのも事実です。すばらしい計画をすばらしいまま実行していくためにも、市民への説明は早目早目にすることでいろんな不安とか信頼を失わないようにすると思いますので、市民への説明をできるだけ早く早目にということを提言したいと思います。
また、行政は、季節に異動があります。都市整備のように長年にわたる計画は、担当者が異動によって変更になります。その当時の説明を後で求めても、そのときは担当ではなかったため、詳しいことはわからないこともあるんですっていう言葉が返ってきます。市民が不信感を持つことのないよう、また納得のいく説明ができるよう担当がかわっても全体を把握しておく必要があります。計画から着工し、完成するまでのスケジュールをマニュアル化したような、そのようなものは存在するのでしょうか。伺います。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)マニュアルといいますか、当然、引き継いでやるというものにつきましては、引き継ぎのためのマニュアルというのは市として決めているのもありますが、説明会につきましては、いつの時点でどうというよりも、今おっしゃられましたように、できるだけ正確な情報を伝えなければならないということもありますので、やはり決定された時点で、あるいはきちっと伝えなければならないという時点では、地元町内の方々に御説明をしということもありますが、広くは、やはり計画があった時点で、都市計画決定道路でございますので市民の方々に御説明もしましたし、意見の聞き取りもいたしまして要望も承っております。そのほかに今、おっしゃられたように、地元の町内会の方にはきちっと状況が決まった時点でするということで今回やらせていただいているところでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)わかりました。市民に喜んでもらえるようなまちづくりをっていうことが根本にあると思いますので、これからも今、私がなぜ質問したかっていいますと、市民の声をいま一度、もう少し早い説明がなかったのか、もう少し市民とコミュニケーションをとりながらディスカッションする場がなかったのかという声が多かったものですから質問させていただきました。
次の質問です。2番、県道岩沼蔵王線から市道栄町堀内線までの道路拡幅についてです。
(1)交差点が閉鎖されることで通行の流れが変わったと思われるが、そのことについて把握していたのか伺います。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)交差点の閉鎖に伴いまして市道栄町堀内線が市道朝日竹の里線を迂回して接続されることになりますことから、本路線の地区外からの通過交通量は減るということ。それから、町内会の、先ほどお話ししましたように、説明会の中でも、地元の方が宮城県農業園芸総合研究所前の交差点から南側道路を利用する、そういう住民の車両がこれまでよりもふえるということは伺っていますし、そういうことについては把握しておりました。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)今おっしゃったように、町内では市道栄町堀内線から県道岩沼蔵王線へアクセスするため、今まで余り通らなかった狭い道路の交通量がふえ危険な道路が2つできました。このことを把握していますか、もう一度伺います。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)これまでも元原種苗センターというんですかね、あの道路につきましては、結構交通量がないわけではなくて、ある程度、便利だという利便性の中で使われていたというのは把握しておりますが、ただ、おっしゃられたように、その後、閉鎖に伴って現況をそこを利用される方、地元の方がふえているということについては、確かに把握いたしております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)栄町町内会長が以前に出した要望書の回答の中で、今後、交通量の変化を見て改めて検討させていただきますっていう文書があるんですが、ここで2つ目の質問です。
(2)交通量の変化を具体的にどのような方法、頻度で確認しているのか伺います。
○議長(森繁男)高橋建設部長。
○建設部長(高橋伸明)その交通量については、正式であれば交通量調査ということで1日かけて調査するというのもあるんですが、それについては行ってはおりませんが、道路パトロール等を実施しておりましてそこでのパトロールとか、それから当然、これから町内会の方から聞くとか、近隣住民から御意見も伺うということもいただいていますので、おおむねの交通量の推移については確認しておりました。ただ、あの周辺はいろんな開発も絡みますので、市として、建設部としても9月から11月の間に交通量調査ということについて継続する予定としてはおります。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)この道路は買い物とか通勤とか、やはり生活道路として日々、利用されています。1つは通学路にもなっており、両方とも歩道もありません。ぜひ早い調査と手当てをしていただけるようお願いしたいと思います。
次に、県道岩沼蔵王線と市道栄町堀内線での栄町2丁目の道路についてです。3つ目の質問になります。
(3)栄町町内会長へ回答のあった(県道岩沼蔵王線から市道栄町堀内線)電線移動の時期はいつごろの予定か伺います。
○議長(森繁男)上田正典土木課長。
○参事兼土木課長(上田正典)電柱移転の件でございますけれども、電柱を管理しております電力柱、東北電力ですね、あとは電話柱もございます。東日本電信電話なんですけれども、電柱の移転、そして、できれば片方に寄せて、共架というんですけれども共架の方法も含めて協議してきております。現在、電線の状況並びに周辺の電柱の位置関係等、いろいろと移設方法、あと移転の費用とその件について今現在、いろいろと検討していただいております。よろしくお願いします。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)協議中とのこと、わかりました。この道路の拡幅の予定はあるのかお伺いします。
○議長(森繁男)上田土木課長。
○参事兼土木課長(上田正典)この道路の、議員おわかりだと思いますけれども、途中まで狭くて、南側が狭くて途中からアパート等建っておりまして、これまで開発行為等がありまして向かって北側の部分はある程度の道路幅がございます。現況で5メートル70ありますけれども、南側については、今現況で舗装幅で4メートル30から40程度なんですね。それを前段で申し上げましたけれども、できれば南側の交差点、店舗といいますか、飲食店のあるところですね。あそこのところの電柱の移転といいますか、その辺をよく協議させていただいてもう少し有効幅をとれるようにしまして通行車両、あるいは歩行者の安全が確保できるような道路環境を何とか早い段階で実現していきたいと思っております。それに伴いまして、実際に道路幅を広げるとなりますと、別な意味で相当やっぱり日数等もかかると思いますので、まずは電柱移転をしてよりよい道路環境に何とか持っていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)1つの交差点を閉鎖したことによるひずみだと私は考えております。一刻も早く手当てをしていただき、市民を安心させていただきたいと思っております。
拡幅に関しましても、今、栄町の道路は、駅を出てその道に向かう右に曲がった道路も非常に狭くて、車が2台すれ違うのがやっとの、両側にマンションも建ちましたし、あれ以上、広くなることもなかなか難しい道路になっております。どうか栄町の道路をもう少し、この道路を拡幅することによって使いやすい道路にすることを要望いたします。
その前に、せめて道路にはみ出ている通行の妨げになってしまっている電柱の移動は早急な課題だと思っておりますので、できるだけ早い、非常に早い段階でお願いしたいと思っております。
次の質問です。保育士不足の対処について伺います。
私が何カ所か保育所を見てきましたが、どの保育所も人間関係も良好で問題は少なく、保育士同士の報告、連絡、相談もしっかりしていると感じました。また、保護者への対応を統一することで自信を持った対応ができているとのことも話しておりました。生き生き仕事をしている様子がうかがえました。このことは、行政側の大きな努力のたまものだと思っております。しかしながら、現場を支えている一人一人の保育士のオーバーワークに支えられている現実があります。
そこで、1つ目の質問です。1、保育士不足の対処についてどのような対策が行われているか伺います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)健康福祉部長よりお答えします。
○議長(森繁男)吉田章健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)市の保育士の採用につきましては、保育士の年齢構成、これを十分考慮した上で計画的な採用を行っている状況でございます。
なお、不足する人員につきましては、ハローワーク、広報「いわぬま」等で募集しまして、任期つき職員、または臨時職員等ということで採用しております。
また、人材派遣の事業者というところにも派遣いただいて保育に従事してもらっているというところでございます。
このほか、人員不足の解消ということでインターネットを活用しました県が委託しております宮城県保育協会の宮城県保育士人材バンク及び宮城県福祉人材センターの福祉のお仕事にて保育士の募集をしているところでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)保育士不足の原因の一つに、これは全国的に表面化しているんですけれども、保育士の待遇について待遇改善が必要だっていうふうに言われております。この点はどのように考えているのか伺います。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)保育士の待遇改善ということで国のほうでもいろいろ施策をしていただいておりますけれども、平成27年の4月からは保育士の給与を3%ほど見直しております。あわせて26年度の公務員の給料の見直しに準拠しましてプラス2%ということで、おおむね5%程度、上がっているというふうな認識でございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)保育所の仕事は体力的にはきつく責任は重く、事故への不安も抱えています。この岩沼でいち早く全国的に少しずつ進んでいるような補助金事業を立ち上げ、保育士の待遇改善を図ることを提言したいと思います。独自の補助金事業を立ち上げるっていうことについてお考えをお聞かせください。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)今、御指摘されたことは本当に全国的な問題となっておりまして、いろいろ国でも改善しようと。待機ゼロを目指して保育所職員の待遇改善を目指しておりますので、それを見ながらやっていきたいと思ってございます。
本来、保育業務は国が中心になってやるべきだと思ってございますので、それを支援していきたいと思ってございますので、現段階での補助は考えておりません。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)次の質問です。保育士の資格を持っていながら別の仕事についている人材を潜在保育士と言います。
そこで、質問2、潜在保育士の活用についてどのように考えているのか伺います。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)保育士の不足の解消に向けまして潜在的な保育士に活躍していただくということは、大変貴重な人材だと思っております。そのためには、それぞれに合った働き方の希望に沿えるような、また勤務時間等の配慮及び賃金の部分について多様な要望に応じて、就労しやすい環境という部分が必要な部分ではないかと思っております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)そういった潜在保育士は、保育士として復職することへの不安を持っている人も多いと聞きます。再就職するためにその不安を払拭するための研修等、支援策は行っているのでしょうか、伺います。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)潜在保育士への研修等についてでございますけれども、まず宮城県で26年度から県の保育協会に委託という形で保育士の人材バンクということで、随時研修をやっていただいているということでございます。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)わかりました。保育士自身も子供を育てながらとなると、保育時間が長くなっていることもあり、自分の子供を預けることも困難で、資格がありながらほかの仕事をしている人が多いのも事実です。
そこで、子育てに一段落ついた世代を初め、再就職の場として保育士として活躍していただくためにも岩沼独自で保育バンクのようなものをつくることを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)人材バンクというのは、ある程度のキャパがあるところで、なかなか難しいと思っております。今のところ、宮城県さんのほうでやっていただいていることで、その辺の情報提供を受けながら対応していきたいと思っております。
○議長(森繁男)植田美枝子議員。
○4番(植田美枝子)わかりました。私は、岩沼独自のそういった情報を待っているのではなくこちらから潜在保育士に対して情報を発信するようなシステムづくりを提言したいと思っております。岩沼を中心に通勤範囲に住んでいる潜在保育士の発掘に積極的に取り組んでいただければと思っております。
これで質問は終わります。
○議長(森繁男)4番植田美枝子議員の一般質問を終結いたします。
11番佐藤一郎議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。11番佐藤一郎議員。
〔11番佐藤一郎議員発言席〕
○11番(佐藤一郎)岩沼政策フォーラムの佐藤一郎です。市営亀塚第一住宅跡地利活用について、空港周辺地区の企業誘致についての2項目について質問をいたします。
1項目め、市営亀塚第一住宅跡地利活用について。長年にわたり、市職員の粘り強い交渉の結果、入居者は移転となり、市政報告でも入居者の移転に努めてまいり3月に全ての入居者の移転が完了しました。現在、年度内の建物解体の着手に向けて公営住宅の用途廃止の手続を進めておりますと報告がありました。
亀塚第一住宅地は、岩沼駅に近く市内中央部に位置する利便性のよいところであり、市民はどのように活用するか関心の高いところでもあります。
1点目、今後の建物解体などスケジュールはどのようになっているのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)建設部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)入居者の皆さんの御協力もあり、昨年度末、3月末で全入居者の移転が完了いたしました。現在、用途廃止手続、建物の用途廃止の手続について県と協議を進めており、早ければ10月までに用途廃止の承認を得たいというふうに考えております。その後、建物の解体などのスケジュールにつきましては、その手続が順調に進んだ場合には、今年度中の解体、着手に向けて進めてまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)今、部長が言っておりました。今、県の承認を得なければならない。解体は今年度中、それで、今から解体も速やかに行われるとは思います。でも、その解体が今のところ、県の都合もあってその解体の時期がもう少し具体的にわからないかなと思っているんですが、具体的には、そうしますと、28年の後半になるのか、それとも年明けた29年度に入るか、その辺の時期的なものがわかれば回答願います。
○議長(森繁男)星復興・都市整備課長。
○復興・都市整備課長(星幸浩)できれば今年度中には解体したいというふうには考えておりますけれども、最終的に国の用途廃止の承認が必要ですので、その動向を踏まえてできることなら年度末ぐらいには着手したいというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)夏ぐらいという目標でお願いしたいと思います。
次、2点目に移ります。そうしますと、建物解体が始まります。何が建設されるのかなと市民は関心が高まっていくと思います。2点目、跡地利用についてどのように進めていくのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)家田康典総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えをさせていただきます。本議会の市政報告でも市長から、地方創生の推進として市の全域において魅力あふれるまちづくりに取り組んでいくと申し上げました。それから、昨年10月に策定いたしました当市の総合戦略におきまして、今後、人口減少や少子高齢化が急激に進んでいくということが予想されております。そういった中で、地域コミュニティーを生かした住みよいまちづくりをしていかないといけない、これが大きな課題だというふうに記載をさせていただいております。
今回、市営亀塚第一住宅跡地につきましては、そういった意味から地域コミュニティーを生かした住みよいまちづくりを進めていく上で重要な資源の一つというふうに認識しております。
地域にとってこれから考えなきゃいけないということは、必要とされる機能はどういったものが必要なのか、それから地域で課題になっていることなんかを把握、分析をしていって、その上で、あそこは岩小学区ということになりますけれども、岩小学区のまちづくりの拠点として利活用をこれから考えていきたいというふうに思っております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)参事の答弁で、私も今、地方創生の一つのいい用地ができたのかなと思います。それをフルに活用してよいものをつくらなければいけない。私は、やっぱり地域の皆さんの要望もあるだろうし、あと市として市民の意見も聞くのかなと。そうすると、今、地方創生で岩沼まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、若い人が集まるというか、基本的なものはあると思います。そういったもので目指すのかなと私は思います。その中で今、岩小学区と言いましたが、私はここが岩小学区と西小学区の間にありまして両方活用できるのかな、そういった意味で、基本的に岩小学区でありますけれども西小学区の皆さんも利用できるような、あるいは岩沼全体の皆さんが使えるような基本が必要なのかなと思います。その考え方をお願いしたいんです。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)これは市政報告でも言いましたように、市全域にわたって地方創生に取り組んでいくということでございます。今回、岩小学区という観点ではいろいろ議論はしていきますが、当然、そこだけしかやらないということではなくて、市域全体の中で必要なものを考えていくというふうに思っております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)確かに市全体として。今ここが本当に中心部で岩沼の線路脇にありますので、当然、アピールもできる場所かなと思います。それで、岩沼市のまち・ひと・しごと創生総合戦略の中で若い人が岩沼に住み、住み続けたいという施設にしてほしいなと私は思います。
3点目に移ります。岩沼市は、子育てしやすいまちとして子育て支援施設を整備してはどうかお伺いいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えいたします。今、議員御指摘がございましたように、子育ての支援施設について整備はどうかというお問い合わせでございます。これにつきましては、昨年10月に岩沼市まち・ひと・しごと創生総合戦略におきましても、結婚、出産、子育ての希望をかなえるということを大きな項目として掲げております。
そういった意味におきまして、これから子育ての中の世代や地域住民の方からの御意見をいただきながら、市営亀塚第一住宅の跡地についてその利活用につきまして、そういった子育ての支援機能についても検討していかなければならないというふうに思っております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)子育ての意見も踏まえてということです。
それで、今回、市政報告の中で私が、今まで結婚するための補助金ないのかな、あとイベントをしてはどうかと結婚のためのいろんな施策を取り上げてまいりました。今回の市政報告で、所得の低い世帯に対して新居の住居費及び引っ越し費用として1世帯18万円の補助を行いますとありました。結婚するカップルにとっては朗報だと私は思います。
平成27年度、県が発表した出生率でありますが、1.31人で、岩沼市は1,000人当たり7.33人、県南の市町では第4位でした。私が提言するのは、市の南には南プラザがあります。ここには今回の跡地については、中央の北部にあり利便性があって、周辺には新興住宅もありますし、安心して子育てできる環境づくりが必要だと思います。一時預かるファミリーサポートセンターとか、幼児からお母さんと一緒に遊べる施設、あるいは子育てで相談できるなど子育て支援センター、または近くに亀塚保育所があります。亀塚保育所については、昭和49年に建設され42年余り経過しております。子育て施設としては一番古い施設でもあります。そしてまた、今回子育て支援の中で一時預かりとか、保育児童数もふえておりますし、今後もいろいろと子育てについては施策があります。市長の見解をお伺いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)いろいろ御提言をいただいておりますし、亀塚第一は、御承知のとおり、駅まで近いし、場所としてもいいし、面積も結構広いという思いでございますので、子育て環境の状況を踏まえますと、今、議員おっしゃるような利用も考えられますので、これからまだまだ廃止まで時間がかかりますので、その間、いろいろお話を住民の方から頂戴して検討してまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)先ほど参事のほうから、地方創生の一つとして岩沼が取り組んでいくんだと、岩沼市全体のことを考えると、私も子育ての関係の施設がまず必要だなと思います。市長も今からいろいろ皆さんの意見を聞いてと言いますが、それで、私は前回も前も取り上げましたが、南プラザが最初、震災後につくり上げたんですが、次第に集まってきました。そして、最近、子育てについて地域子ども子育て支援事業といいますか、この中にも平成27年度には一時預かりが1,320人であったんですが、平成31年度には一時預かりが6,600人を見込んでいるといいますか、多くなるというのは考えていますね。それをすると、施設が足りなくなると私は思いました。そしてまた、待機児童についても、私は今までも取り上げてきました。保育所も保育園も今、目いっぱいで受け取っております。そして、今から仕事をするお母さんが出てくると、当然預かる場所がないとか、預かりがいっぱいだとなります。昨年まで34名だったんですがあったんですが、今の予定はわかりませんが、ただ、将来的には、働くお母さんが出るだろうと。一時預かり、あるいはファミリーサポートセンターとか、いろんな子育ての悩み、相談の窓口も必要だなと。そういった意味でそういうふうなもの、面積的にはどうかなと思うんですが、ただ、面積を私、調べてみますと、ここは約5,000平方メートルあります。南プラザが4,000ぐらいですから、大体同等ぐらいというか、それよりちょっと大きいのかなと思います。そういった意味で、そういった考え方で進めていってほしいなと思います。そういった意味で市長の見解を伺います。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)全くそのとおりだと思います。しかしながら、いろいろ南プラザは南プラザの役割があるし、それから、今度の亀塚第一跡地については、同じような機能プラスもっと複合的なということも考えてみなければならないと思うし、東部は東部でやる必要があるし、ですから、市域全体についてのそれぞれ機能をしっかり果たせるような施設ということを考えてございまして、何せ保育制度が毎年、変わるものですから受け皿となるものもそれに追いついていないというのも確かに現実でございますので、それらを見据えてやりたいと思います。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)保育の環境が国の施策が変わってきまして、預かるのも幼稚園でも保育を入れてもいいよというか、柔軟に対応しております。そういった中も含めて考える必要があると思います。
それで次に移りますが、教育民生常任委員会で子育て支援事業について岩手県の紫波町の行政調査を行いました。紫波町は、駅をおりると近くに一体とする開発がありまして、土地が町所有で民間が建設して運営は自治体が行う民設公営施設オガールプラザというふうな名前をつけましてやっております。そこには、町役場、図書館、子育て支援センター、市民活動スペース、ホテルなどいろいろな複合施設が大きく4棟建っておりましたが集約されていました。規模的には、今回の亀塚第一の跡地については、広さがちょっと小さいといいますか、5,000平方メートルしかないんですが、ただ、今後の施設のあり方について運営も含めて民間のノウハウを取り入れなければいけないと私は思います。
4点目なんですが、新しい施設を建設した場合、運営管理方法、公設公営、公設民営、民設公営等についてどのように考えていくのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)お答えをいたします。昨年度、策定いたしました岩沼市公共施設等総合管理計画というのがございます。そこの中で管理に関する基本的な考え方といたしまして、民間事業者等の資金やノウハウを生かした運営管理の効率化、それから利用の促進といったことを基本的な考え方として示しております。
今回、市営亀塚第一住宅におきましても、公共施設でございますのでこの計画に基づいていろいろ考えていかないといけないということになります。これは運営管理という話です。先ほどのサービスの中身ではなくて。
そういった観点からいきますと、もし検討の結果、例えば新しい施設を建設するという話になりますと、その運営方法につきましてもこの計画に基づく基本的な考え方に沿って考えていかないといけないというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)例えば今、保育所が足りないというときに保育所に、例えば公設の市の土地に建物を建てて運営は民間の保育所とか、そういうやり方もあるし、そうすると、軽減がありまして、例えば植田議員の質問じゃないですけれども、保育所費の費用として緩和されるのかなというのもありますし、そういう民間で活用できるのは活用してほしいと思います。
そして、今回私が一番、今、東北本線から見られる岩沼市の子育ての支援施設だよというアピールもできる。そういうふうな施設の運営のあり方も新しい方式でやっているんだよというか、そういう話題性があって、そして、中心部ですから当然集まりやすい。そして、その中もいろんな可能性を私は秘めていると思います。今からいろんなことを考えていくと私は思いますが、ただ、基本的には今までないものをここに取り入れるというのが私の考え方でありまして、ただいい方向で考えてほしいと思います。そういった中でどういうふうに、今から考えるとしても方向性としてはどのように考えていくのかお伺いします。
○議長(森繁男)家田総務部参事。
○総務部参事(家田康典)これから利活用につきまして考えていくと先ほど答弁させていただきました。当然、その先に運営管理の話もございます。今、私どもとしては公共施設等総合管理計画というのを策定しておりますので、この考え方に沿って今後のことは考えていかないといけないという答弁であります。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)今後、柔軟な考え方でよりよい方向に民間活力も用いた運営をお願いしたいと思います。
次に移ります。2項目めなんですが、仙台空港周辺地区の企業誘致について、企業誘致は岩沼市まち・ひと・しごと創生総合戦略の一つであります。
1点目、西原地区被災市街地復興土地区画整理事業は、造成前より分譲についてアピールして取り組んでまいりました。分譲可能面積が約2.5ヘクタール、募集期間が28年5月10日から6月30日までであります。
1点目、臨空西原産業用地について企業誘致の状況はどのようになっているのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)市民経済部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)木皿光夫市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)臨空西原産業用地につきましては、雇用確保を前提とした復興事業の一つであります。分譲開始は5月10日から開始しておりますが、現時点の状況におきまして商工観光課長よりお答えさせます。
○議長(森繁男)新妻敏幸商工観光課長。
○商工観光課長兼産業立地推進室長(新妻敏幸)現時点におきましては、分譲用地4区画のうち、3区画について申し込みをいただいている状況でございます。
また、公募内容につきましても問い合わせ多数寄せられてございますので、早期分譲を目指して引き続き企業誘致活動を取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)そうすると、残りが1区画が残っていると。ただ、問い合わせあるということで可能性はあるということですよね。
これをずっと見ていきますと、岩沼市の本当に今回の新しい企業立地奨励金とか、あと宮城県の奨励金とか、いろんな今回得点がありましてすごく人気高いのかなと思います。そういった中ですごく評判がいいなと私は思います。そういった中で、まず1番目がそこだと思います。そしてそこを埋めて次、次と企業誘致のほうにお願いしたいと思います。
それで、私が気になったのは、確かに進んでいる。今、造成中ですが、造成が終わらないうちにもう募集して埋めるという、時間がないというのもあるんでしょうが、そういった中で、2項目めなんですが、募集期間が2カ月、6月30日までであるが、その後はどのように考えていくのかお伺いします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)ただいま一生懸命誘致活動に取り組んでおりますが、今御指摘の期間内に分譲が終了しなかった場合、これにつきましては、再度、公募期間の延長を図りまして、今度は少し要件を変えて先着順というような形で受け付けを継続していきたいと、そんな考えでおります。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)優良な企業がここに集中すればいいなと思います。
それで、今、多数いますと言いますけれども、6月30日というと、今月なものですからあれっと私は思いました。2カ月でやって集まるのかなと。ある程度は集まると私は思いました。あと1社残っている、1区画が残っているということで、その後、どうするのかなと私は思いました。そういった中で、延長してもあと1社ですね、ある程度、目星といいますか、ある程度、ついているかとは思うんですが、あと1社なんですが、あと1区画について状況としてはどうなんでしょうか。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)先ほど商工観光課長が申し上げましたとおり、引き合いが結構ございます。そこの中で私ども、ぜいたくは申し上げられませんけれども、やはり立地企業の決定に当たりましてはその都度、庁内にあります企業立地推進本部会議等々を開催しまして、その投資規模あるいは地元雇用にどれだけ御貢献いただけるのか、そういったものを総合的に判断しまして何とか企業誘致を推進し、決定をしていきたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)2カ月間という短期間ではございますが、ぜひ優良企業を誘致してほしいと思います。
そういった中で、そこの基準といいますか、総合ですからわかりませんけれども、ただ優良でずっと企業がそこに立地して岩沼市民が雇用されるのが基本だと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
次に移ります。中坪・荷揚げ場地区は宮城県土地開発公社の所有で、仙台空港西南にあり、仙台空港インターチェンジより1キロと利便性がよいところであります。大震災前より県が工業用地として位置づけられております。今回は造成工事も完了し、ことし4月より分譲可能面積が11.9ヘクタールを分譲開始いたしました。
2点目、中坪・荷揚げ場地区(仙台空港フロンティアパーク)について、4月から分譲開始した企業誘致の状況はどのようになっているのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)事業主体であります宮城県土地開発公社からは、現時点におきまして複数の企業が進出に向けて検討しているとは伺っておりますが、まだ決定には至っていないという状況のようでございます。臨空西原産業用地と同様に、フロンティアパークにつきましても岩沼市が県と連携協力しまして、引き続き企業誘致活動に取り組みたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)まだ決定はしていないということですか、いや何社か決定しているのかなと思ったんですが、まだ決定はしていない。
それで、この部分についても、私がホームページを確認したりいろいろ今までも取り上げてきました。そういった中で、宮城県の土地でありましてただ岩沼にあるということであります。先ほど木皿部長が言ったように、連携しているということですごいなと思ったんです。そしたら、ここに問い合わせのところに宮城県産業立地推進課もありますが、岩沼市市民経済部産業立地推進室も載っておりました。それで、今回、私は岩沼のこの企業立地奨励金制度が新しくできたんでそれも載せてほしいなと思ったんです。ここに記載されれば、また宮城県の奨励金制度とプラス岩沼の奨励金制度が当てはまりますよということを入れるべきだと私は思うんですが、その見解を伺います。
○議長(森繁男)新妻商工観光課長。
○商工観光課長兼産業立地推進室長(新妻敏幸)ごらんのチラシ等、ホームページのものにつきましては、県の土地開発公社さんのほうでおつくりになっているものでございます。宮城県の産業立地推進課及び土地開発公社と企業誘致に関しましては連携を密にしながらやってございます。我々のところに来た企業情報、あるいは宮城県の産業立地推進課のほうに来た企業情報、お互いに交換し合ってやっておりますので、このあたりについては大丈夫かなと考えております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)そうしますと、多分、窓口は県開発公社が窓口だと思います。でも、やっぱり情報交換しているうちに、岩沼ではこういうのがありますよというのを逆に宮城県土地開発公社も、そういう岩沼の奨励金制度もありますよというのは伝わっておりますか。
○議長(森繁男)新妻商工観光課長。
○商工観光課長兼産業立地推進室長(新妻敏幸)企業さんの情報が、進出意向の情報が来ますと、まずこういった企業さんからお問い合わせがありましたという情報がまいりますので、そのあたりの中で岩沼市の企業立地奨励金の情報、それから、宮城県の立地奨励金の情報を企業さんのほうに流しているということでございます。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)県と情報を密にして、連携してぜひお願いしたいと思います。
それで、今までもいろんな報告で宮城県のヘリが現在仙台空港内の滑走路を利用して民間の格納庫を使用して、計画では仙台市のヘリは宮城県と仙台市が共同で仙台空港内の滑走路内で運航をするということを今までも発表されていました。格納庫については、岩沼市の所有する県開発公社がありますそこに平成29年を目指して建設されると報道されました。
2点目なんですが、県、仙台市のヘリポート用の格納庫建設が予定されているが、進捗状況はどういうふうになっているか伺います。
○議長(森繁男)鈴木隆夫総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)本年2月に用地取得の契約が完了いたしまして、現在、県、仙台市とともに、土木建築工事に係る発注手続中であると伺っております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)先ほどの中坪・荷揚げ場地区については、ヘリポートは含んでいますよね、含んでいて残りの企業がまだ決定していないということですね。ヘリポートがヘリポート用の格納庫がここに来るということであります。それで、中身が県のヘリポートについては訓練とか場所とか、いろいろ提示されています。1週間、大体月曜日から土曜日まで午後から大体飛んでどこかに行ってどこかで訓練しているというふうな報告があります。ただ、仙台市のヘリポートについては、そういう訓練とかそういう内容は公表されておりません。そういった中で、格納庫が建設された場合、どのようになるのか、どのような訓練があるのか、時間帯がどうなのか、その辺、わかればお願いします。
○議長(森繁男)鈴木総務部長。
○総務部長(鈴木隆夫)仙台市の訓練の場所等につきましては、泉ケ岳などというふうに伺っております。そこに向かう際には住宅地を極力迂回して向かうというようなこと、そういう計画は伺っております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)そうしますと、宮城県のヘリが何台で、仙台市のヘリが何台で、台数がわかればお願いします。
○議長(森繁男)菅井秀一政策企画課長。
○参事兼政策企画課長兼復興創生課長(菅井秀一)仙台市のヘリが2台、それから県のヘリが1台というふうに伺っております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)格納庫は共同で使う。でも、訓練は別々というふうに私は今の話で思ったんですが、そうしますと、時間帯もばらばらで動くといいますか、統一するのは統一するんでしょうけれども、その辺で片方は仙台市のヘリは、もしかすれば泉ケ岳に行って訓練するとか、あと宮城県のヘリは1台なんですが、1台は練習場所が7カ所ありまして……。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員に申し上げます。質問が通告にない細部にわたっていると認められます。通告にない質問は認められません。通告に沿った内容をもって質問されるようお願いいたします。
○11番(佐藤一郎)今、説明やっているんです。それで、説明は、宮城県で7カ所、練習訓練の場所があります。そういった中で、私が言いたかったのは、格納庫が岩沼市にありますけれども、今、ヘリが3台あります。そうすると、ばらばらに、訓練するという場所も移動もばらばらにするという感じで私は受け取ったので、そういった中でその中身をそういう事態なのか、まずそれを確認したかったんです。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員に申し上げます。空港周辺地区の企業誘致についての質問の2の(2)ですよ、今。県、仙台市のヘリポート用の格納庫建設が予定されているが、進捗状況はどのようになっているのかという質問をされているはずなんですけれども、そこからは先ほどの質問と同趣旨の質問であるということしか認められません。質問内容を整理の上、質問されるようお願いいたします。佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)今までの訓練の状況を私が知っている範囲で話ししました。そういうことがあるということで、次の質問にまいります。
そうしますと、ヘリポート用が3台のヘリが来ますよということで、3点目なんですが、ヘリポート用の格納庫建設によって周辺住民の説明はどのように行うのか伺います。
○議長(森繁男)菅井政策企画課長。
○参事兼政策企画課長兼復興創生課長(菅井秀一)県からは周辺住民に説明する予定であるというふうに伺っております。まずは、仙台空港まちづくり協議会を想定しているようでございます。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)仙台空港周辺のまちづくり協議会に報告ですか、説明をするんですか、はっきり言ってください。
○議長(森繁男)菅井政策企画課長。
○参事兼政策企画課長兼復興創生課長(菅井秀一)説明に来るというふうに伺っております。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)私は、仙台空港周辺に住む一人として、やっぱり今初めてヘリが3台来ますよということがわかりました。来年の4月ですか、来年にはその3台が、格納庫ができればそこから離陸したり、運航については滑走路側でするということですが、私は思うんですが、南側に今までの民間の格納庫があります。そうしますと、北側に滑走路があります。そうしますと、南側にヘリが来るのかなと。そういった意味で周辺の皆さんにその辺の今後、そういうふうな格納庫、できた場合に訓練はこういう時間だ、こういう時間とこういうヘリが動きますよという説明をお願いしたいと思います。そして、住民に納得するような話をしてほしいなと思います。それで市長の見解をお願いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)非常に空港との共存を意識する質問と考えてございます。御存じのように、もう既にヘリが入って、訓練まではしないですけれども移動はしています、救助活動もしていますし、現実的に海上保安庁、それから仙台市、宮城県と、これらがそれぞれの連携をとりながら人命救助に関しての訓練をやっているわけですので、それらについてまとまり次第、住民の皆さんに説明をしたいというお話でございますので、これからいろいろ騒音の問題もあるし、民営化の問題もあるのでいろいろ話を詰めてまいりまして住民の皆さんにお話をしてまいりたいと思ってございます。
○議長(森繁男)佐藤一郎議員。
○11番(佐藤一郎)ぜひ民営化になっていろんなことが起こると思います。その1番目に仙台のヘリが2台と、県のヘリがもともといたんでそんなに見えなかったんですが、あと海上保安庁のヘリもあります。そういった意味で、いろいろと住民には説明する必要が私はあると思います。ぜひそういう今までの流れ、今後の対応とか、そういうことをお願いしたいと思います。
岩沼市に若者が集まり、元気なまち、安全安心なまちを願い、一般質問を終わります。
○議長(森繁男)11番佐藤一郎議員の一般質問を終結いたします。
休憩をいたします。
再開は2時20分といたします。
午後2時10分休憩
午後2時20分再開
○議長(森繁男)休憩前に引き続き会議を開きます。
1番佐藤剛太議員の一般質問を行います。発言席において発言してください。1番佐藤剛太議員。
〔1番佐藤剛太議員発言席〕
○1番(佐藤剛太)1番、岩沼政策フォーラムの佐藤剛太です。昨年12月の選挙において多くの仲間や多くの皆様に御支援をいただきまして、今、この議場にいます。これからの岩沼に新しい付加価値をつけて、我々の子供たちが大人になってからの20年後、30年後の子供たちにこの岩沼を引き継いでいくことが私の使命だと思っております。これから市議会議員として邁進してまいります。
本日、初質問させていただきますので、市長を初めとします執行部の皆様、何とぞよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い商工観光振興についてと岩沼西児童センターについての2つの項目の質問をさせていただきます。
5月に商工観光の先進地であります愛知県岩倉市を視察し、マスコットキャラクターの活用方法や市の商工観光の取り組みについて学んでまいりました。そして、岩沼市においても、4月22日に岩沼市マスコットキャラクター「岩沼係長」が発表されました。
それでは、(1)の質問、岩沼マスコットキャラクター「岩沼係長」の活用方法についてお伺いいたします。
○議長(森繁男)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)市民経済部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)木皿光夫市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)活用方法につきましては、現在、着ぐるみの制作を進めております。来る8月20日開催計画の市民夏まつりにおきましてお披露目を予定しております。着ぐるみ完成後は、市主催のイベントを初め、さまざまなイベントに参加しまして、またあらゆる機会を捉えて市の魅力を発信していきたいというふうなことを考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)着ぐるみで活用するのは、もちろんあれだと思うんですけれども、やはりほかの視察をしてまいりましてグッズや名刺での活用はもちろんですが、ホームページやスマートフォンのアプリとの連携、そして、フェイスブック、ラインのスタンプなどで活用することによって幅広い世代の方に目にとまるようなゆるキャラになると思うんです。ですから、積極的な活用方法を御検討をお願いいたします。
市のホームページにおきまして、「岩沼係長」のページにマニュアルを策定後と書いてあるんですけれども、使用規定や手続についてはマニュアルを策定後、改めて御案内しますと記載されておりますが、今現在、活用するためのマニュアルの進捗状況はどのようにやられているかお伺いいたします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)ただいま議員御指摘のとおり、現在、使用取扱要綱及びデザイン使用の際のマニュアルの整備に向けてちょうど検討しているところでございまして、市民の皆様初め、民間事業者の方々にも御活用いただけるような視点も加えまして今、検討を進めております。もちろん、マニュアル策定の後には今、御指摘のとおり、ホームページ等々でいろいろ周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)早急に作成していただきまして多くの人に活用され、愛されるマスコットキャラクターになるようにしていただきたいと思っております。
市と県では違いがありますが、熊本県のゆるキャラくまモンは、2011年3月の九州新幹線開通をきっかけに生まれた熊本サプライズPRキャラクターです。新幹線が開通するという100年に一度のビッグチャンスを生かさないことはないという手を県で考え、戦略的に活用した結果、2年間で約1,200億円の経済波及効果がありました。NHKの大河ドラマを行うより経済効果があるとの検証結果が出ております。
来月、仙台空港が民営化される岩沼市においても、同じようなチャンスのある状況だと感じております。そこで、「岩沼係長」にはどのような波及効果があると考えているかお伺いいたします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)非常に波及効果というのは大事でありまして、着ぐるみの制作、あるいは今申し上げたとおり、イベント等への参加、いろいろ市の魅力を発信するPRの分野で非常に寄与するもの、あるいは寄与していただけるような活用方法というものを考えていきたい。
また、議員の御質問の中にも含んでおりますが、デザインを商品化ということ、あるいは民間の方で商品化するときに私どものキャラクターを使っていただける、そういうふうなことも含めて市内の企業の物産振興、こういったものにもぜひ活用していただきたいなと。そういうアピールを我々も図っていきたいというふうには考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)早急なこれも取り組みが必要だと思いますので、8月の時点では取り組んでいけるようにしていただきたいと思います。検討をよろしくお願いします。
続きまして、市長にお聞きします。今、宮城県内35市町村において、どれくらいのマスコットキャラクターの数が存在するかおわかりでしょうか。お伺いします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)数は今、ちょっと資料がなくて申し上げられないんですが、県内の35自治体の中では一番遅く最後のキャラクターの発表になっているように思っております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)県のホームページに記載されているだけでも89体のマスコットキャラクターが存在します。そのほかにもありますし、全国的には数えられないぐらいのマスコットキャラクターが存在するんですけれども、(4)の質問に移らせていただきます。
このようにマスコットキャラクターが多く存在する中で、他市町村よりおくれてデビューする「岩沼係長」をただ制作するだけではなく、他自治体と競争できるための戦略をどのように考えておるかお伺いします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)他自治体との競争という視点よりは、私ども選考過程におきまして、キャッチフレーズでもある日本一、地に足のついたキャラクターということで、市民から愛される地域密着型のキャラクターというようなコンセプトも選考過程ではございました。「岩沼係長」につきましては、御承知のとおり、ほかのキャラクターには余りない、いわゆるまちのイメージを擬人化した人間をモチーフ化しているという、そういう点がございます。さまざまな面でその擬人化した人間をもって活用できる分野はあるんではないかというふうにも考えております。まず、こういったキャラクターの浸透を一生懸命図っていきまして、ぜひ市の魅力の発信につなげていきたいと考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)ありがとうございます。先ほど出ましたが、「岩沼係長」のイメージは、地道にこつこつと日本一、地に足のついたマスコットキャラクターと記入されておりますが、マスコットキャラクターを学んできた点でマスコットキャラクターも飽きが出てしまう。早急な取り組みをしないと飽きが出てしまうということを学んでまいりました。そして、やはりただ自治体でもデビューが遅いために、やはり後手後手に回ってしまっておるので、商工観光とかにも早急に結果が出るような対応を検討する必要があると思います。何とぞ御検討をお願い申し上げます。
続きまして、空港民営化に伴うインバウンドの取り組みについて質問をさせていただきます。
7月1日に仙台空港が民営化されます。それを東北の起爆剤にしようとインバウンドの拡大や東北を活性化させるために多くの自治体や民間企業がさまざまなことに取り組みを行っております。さらには、仙台空港を利用する旅客も現在324万人、そして、4年後の2020年には410万人、そして、30年後の2046年には550万人が利用する空港になると見込まれております。
それでは、(1)の東北の玄関口仙台空港が所在する岩沼市においての、インバウンドについての基本的な認識をお伺いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)これから観光交流人口の拡大はふえていくんだろうと、拡大されていくんだろうと思います。地域の観光資源とある資源を発掘していくということと、それからどういったターゲット、同じような、関東ですと爆買いとか、あるいは関西ですと歴史とか、そういった個性を持ってそれぞれ誘客をしているんでございますが、東北についても、1市1団体だけではなかなか難しいものですから、いろいろ広域的な連携をとりながら広げていきたいと、それがこれからはビジネスチャンスとして可能性が広がっていくんだろうと、そのように考えます。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)今、東北中がこの仙台空港民営化で盛り上がっている中、仙台空港が所在する岩沼市が取り残されないように取り組んでいく必要があると思っております。市のホームページや看板等の多言語化は早急に進める必要があると思いますが、それに関してどうかお伺いします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)多言語化につきましては、私ども単独でというよりは、ことし3月に地方創生の加速化交付金を活用しまして、2市2町、広域連携でもっていろいろグループになってPRをしていこうという中でパンフレットの刷新をしております。その中で、時期においては多言語化のパンフレットの必要性というものも議論されておりますので、行く行く実現できるというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)まず、行政が、自治体が最初に取り組まないと、民間の見本になるように先に何でも取り組んでいただけたらと思いますので、御検討をよろしくお願いいたします。
それでは、(2)に移らせていただきます。今年度、新しく創設されました東北観光復興交付金についてどのように活用を考えているのかお伺いします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)御質問の交付金でございますが、御承知のとおり、復興庁及び観光庁が策定した制度でございます。震災や風評被害の影響で落ち込んだ東北地方へインバウンドを活用しまして、その回復あるいは拡大するために自治体が行う事業に対していろいろ交付するというような趣旨でございます。
本市におきましては、先ほど答弁をさせていただきましたその多言語化も含めて、外国人観光客受け入れの環境整備にいろいろ活用していければいいなということで検討しております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)広域連携等で進めるということは、とてもすばらしいことだと思います。岩沼においては、さらに3年後に県道25号線の岩沼蔵王線で開通する志賀・姥ケ懐トンネルも開通しますので、村田町や蔵王町などとの新たな広域連携の可能性も模索、検討することも必要だと思いますが、その件に関してはどうでしょうか、お伺いします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)常々、市長が2市2町にとどまらず、県南全域でもって対応を考えてもいいことがあるというふうにいろいろな場で発言をしております。もちろん、私ども、そういったことも視点に入れまして、有効な資源になるというものについては、そこのまち、そこの市といろいろ連携を積極的に進めたいという気持ちでおります。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)続きまして、今、日本に来る外国の観光客の皆様は、実際に見るだけではなく体験をして旅行をしたいと思っております。それで、今、日本中で工場見学や工場体験ツアーがブームとなっております。
そして、岩沼市は竹駒神社や金蛇水神社等の観光スポットがありますが、観光資源が多いとは言えないため新しい取り組みが必要になると考えております。
そこで、(3)の臨空工業団地などの企業を活用した工場見学や体験ツアーを組み込んだ観光ツアーやプランを確立することができれば、多くの観光客を呼ぶことができ、地域の活性につなげることができると思うのですが、その件に関してお伺いしたいと思います。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)いろいろ御提言をいただいて感謝しておりますが、今御指摘のあった工場見学、あるいは製造の際の体験、こういったもの、一くくりで言うならば産業観光というようなくくりで言われているようですが、こういったことを目的としたツアー、これもある場所においては非常に好評であるというのを承知しております。今御指摘の臨空工業団地内の各企業におきましても、見学の打診をいただいているところがありますが、どの事業所も多くの方々の見学を受け入れられる設備、そういったものが十分ではないというのが現状でありまして、特に食品製造、こういった部分におきましては、衛生管理基準が非常に厳しいということもあって、御経験ある方もいるかと思います。全身、やっぱり雑菌が入らない形で見学をしていくということもありますので、今すぐこうした形でツアーを計画できるかというのは少し時間が必要かなというふうに思っております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)ありがとうございます。工場見学ツアー等々は、やはりなかなか衛生的には難しいと思うんですが、ほかの自治体が取り組んでから行うのでは遅くなると思うんです。岩沼が先に臨空工業団地もあり、仙台空港が所在する岩沼だからこそ、できるような観光ツアーが必要だと思います。
そこで、一つだけ提言をさせていただきます。観光ツアーでことし、岩沼市内の工業団地のある某企業に勤務しているマスコットキャラクター「岩沼係長」がデビューするんですけれども、「岩沼係長」を案内役とかガイド役に使って、岩沼でしかできない観光ツアー等も検討していくと、すごく「岩沼係長」の活用もでき、岩沼の観光資源が少ない中、そういうのに取り組んでいくことによってすごく岩沼が活性化されていくと思うんですけれども、その件に関してお伺いいたします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)偶然の一致といいますか、キャラクターが選定されたというときに、実は一番評判がよかったのが市内の工業団地からの声でした。非常にすばらしいキャラクターだというような御意見をいただきまして、ぜひ今のような視点も踏まえまして、関心をいただいておりますのでぜひ結びつけられるように努力したいと思います。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)やはり先に取り組むことによって岩沼も工業団地などにしたんですけれども、東洋ゴムさんとか、日本製紙さんとかもありますし、行く行くは農業法人とかもできておりますので体験できるようなツアーを御検討をお願いします。
(4)に移らせていただきます。ことしの6月29日に台湾のLCC、タイガーエアーの就航に伴い、多くの市民が訪問する機会などを設けるなど、市商工業や農業などをPRする展示や市民交流などを行い、アウトバウンドからインバウンドを拡大するための戦略が必要なのではないかと考えておるんですけれども、その件に関しましてお伺いいたします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)御質問の台湾便初め、今後もLCCのシェアというのは拡大していくのかなというふうに思っておりますが、その中でインバウンドに大きく寄与していくのかな、つながっていくのかなというふうな考えを持っております。
訪日の観光客数をふやすことだけを念頭に置いていた従来の観光施策とは少し異なりまして、今後はアウトバウンド型、いわゆる訪問交流やビジネスマッチングという形で積極的な実施というのがどんどん出てくるんだろうというふうにも考えておりますが、本市と就航先の双方にメリットがあるような形でいろいろ計画をつくり、そして、就航先拡大の大きな要因につながるんではないかという認識は持っております。 ただ、こうしたインバウンドを呼び込めるアウトバウンドの施策ということになりますと、本市だけの取り組みというのには、少々スケールが大き過ぎるなというのもございまして、県あるいは空港事業者、先ほど申し上げました近隣自治体、そういった皆さんとの連携を充実させ、検討していきたいというふうになろうか考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)それでは、台湾に向けて、東北の玄関口であります仙台空港の所在する岩沼をどのようにPRとか発信していくのかをお伺いいたします。
○議長(森繁男)木皿市民経済部長。
○市民経済部長(木皿光夫)非常に台湾のお客様がいらしていると。ここからは特に蔵王というところにいらっしゃっているというデータもかいま見るわけでございますが、所在地としてのPRということであれば、私ども、ここで宿泊、2泊3日とか、そういう長期的な宿泊は無理なんだろうというふうには思っています。そこで思考力をとめるのではなくて、この数時間の滞在型でできることは何かという視点からいろいろ検討はできるなというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)ありがとうございます。私は、このLCCが就航する仙台空港が民営化されまして、行く行くは東北のハブ空港になる仙台空港がある岩沼は、すごくチャンスの大きいまちだと思っております。このLCCのタイガーエアーが就航したことが成功すれば、これから拡大する海外に向けて岩沼を発信していけると思いますし、今、やはりほかの地域に先立って地元の空港が所在する岩沼が動くことが必要だと思っております。 インバウンドの拡大は、来るのは拡大すると言われておりますが、やはり待っているだけではなく、本当に岩沼で訪問団をつくり台湾の都市、台北とか台中、台南などへ自分たちを売り込みにいく企画を市が先立ってやることによって、ほかの企業の皆さんの呼び水と、これから自分たちでも行けるきっかけづくりに私はなると考えておるんですが、その件に関しましてどうかお伺いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)全くそのとおりだと思います。仙台空港は、御存じのように、仙台空港というネーミングのもとに仙台、名取、岩沼、そして、仙台の経済界含めて国際化促進協議会という協議会をつくって売り出しております。ここまで来る間にも台湾、そして、ソウル便も含めまして知事がトップセールスやっておりまして、その中に我々も一緒になってやるという形になっていますので、岩沼独自だけでPRするというのはちょっとまだ難しいかなと思います。岩沼のメリット、そして、売り込む部分をしっかり明記した上で新たな戦略として考えていく、そういう考え方がこれから必要なんではないかと思っています。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)商工観光振興についてなんですけれども、どちらかというと、岩沼の商工観光振興は受け身のような感じがするので、自分たちから打って出るとか、自分たちから攻めていけるような商工観光の振興を少し考えることもできるのかなと思います。
それでは、第2項目になります岩沼西児童センターについて質問を行わせていただきます。
市長は、常に子供たちが多く、安心・安全に住めるまち、そして子育てしやすい岩沼にしていきたいと言われておりますが、私も幼稚園から中学校までの3人の子供がおります。そのことは、私も本当に同感しております。この岩沼がさらに子育てしやすいまちになるために、親が子供を安心・安全に預けられ親が心配せずに仕事を進められる環境整備が必要だと思っております。そのことで、我々子育ての若い世代が安定した収入を得て、子育てしやすいこの岩沼に住む人がふえていくと考えております。
平成28年4月より第二すずかけ児童クラブの利用が開始され、東部地区においても東保育所の再建に合わせ子育て拠点の整備が行われることになっております。さらには、西児童センター敷地内に放課後児童クラブの分室が建設されようとしております。
そこで、(1)の質問をさせていただきます。岩沼西児童センター敷地内に増設されます分室とはどのような建物となり、今までと異なる機能性を持っているのかをお伺いいたします。
○議長(森繁男)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)健康福祉部長よりお答えをさせます。
○議長(森繁男)吉田章健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)それでは、西児童センターに増築をします建物につきましては、児童数の増加等によりまして定員の超過となっております西児童センター内の放課後児童クラブのクラブ室として、平家建てとなりますけれども新たに2部屋整備することにしております。
機能につきましては、従来と同じクラブ室になっております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)ありがとうございます。それでは、その分室はいつ建設が始まり、いつから利用されるのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)今年度内に整備をいたしまして29年度から供用というか、使っていただけるように準備をしたいと思っております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)今、西児童センター放課後児童クラブには100名以上の児童が登録されております。そして、4年生から6年生の児童は、なかなか加入が難しい状態となっております。この分室を建てることによりましてどれぐらいの定員超過の解消になるかお伺いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)現在、西児童センターの中で待機児童になっているのは15名、4年生、5年生、6年生の部分で、1年生から3年生の分につきましては全て受け入れをさせていただいておりますけれども、定員を超えたという数字でございますので、新しく施設ができれば、もっとゆったりと過ごせるスペースになるかと思っております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)それでは、分室の増設に伴い保育士等などの職員の増員はどのように考えておるのかお伺いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)伊藤子ども福祉課長よりお答え申し上げます。
○議長(森繁男)伊藤正幸子ども福祉課長。
○子ども福祉課長(伊藤正幸)放課後児童クラブの増設に際しまして、保育士などの資格を有する放課後児童支援員の配置が必要でございますので、開設までには必要な人員を配置したいと思っております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)現在も職員が多少手薄になっていると聞きましたが、増設される西児童センターの分室は、直結してつながっておるのではなく少し距離が離れております。そうすると、やはり施設が広くなるために、けがなど事故など起きずに安心・安全に子供を預けるためにはその職員等々の増員は不可欠と考えますので、何とぞ御検討をよろしくお願いいたします。
そして、西児童センターの中に今度、分室ができますが、今まで以上に西も子供がふえる可能性もございます。やはり面積的に児童センターと公民館の切り分けが必要だと思うんですが、その件に関してどのようにお考えかお伺いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)現在、公民館と併設ということで、いわゆる子供たちに関する機能については制約が若干ありますけれども、将来的にはそれが解消できる方向で検討できればいいなと思っております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)今、西学区のほうは、県内有数の児童数が多いので、やっぱりそれも将来的に進めるのもすごく大事かもしれませんが、今の子供たち、ふえている子供たちに対して進めないとだめだと思っておるので、その件に関しても、やはり将来、子供が少なくなっていくとき建てるのではなく、今からの取り組みが必ず必要になりますので、御検討のほど何とぞよろしくお願いいたします。
それでは(3)の質問に移らせていただきます。岩沼西部地区は、県内有数の児童数になっております。子供たちが増加している西地区に子育て支援センター等の機能を持つ子育ての拠点の整備が必要なのではないかと思いますが、それについてお伺いいたします。
○議長(森繁男)吉田健康福祉部長。
○健康福祉部長(吉田章)子育ての支援センターということでございますけれども、現在、南プラザ、南部地区総合福祉プラザになりますけれども、そこに設置しておりまして、さまざまな子育ての支援事業等を実施しておりまして、事子育てのしやすい環境ということで取り組んでいるところでございます。
市としましても、子育ての支援ということは地方創生の中で大きな柱の一つというふうに考えているところでございます。先ほども申し上げましたけれども、現在の西児童センター、これにつきましては公民館の併設ということでございますので、手狭な状況であるということは十分承知しております。今後、西部地区での子育て支援機能の整備については検討していく必要があるというふうに考えております。
○議長(森繁男)佐藤剛太議員。
○1番(佐藤剛太)繰り返しになりますが、やはり西地区は、今、県内有数の児童数がおります。やはり岩沼、朝日野の造成などに伴い、そして、岩沼の気候や交通の利便性に伴い、他の地域から移住してくる方も多いです。その方の話を聞きますと、子育てに対する相談する場所や情報を交換する場所が西部地区にも欲しいという多くの声が聞こえます。子供がふえている今だからこそ、西部地区にも子育ての拠点となる施設の早急な整備が必要だと思いますので、これも何とぞ市のほうで御検討をお願い申し上げます。
以上、2つのことを質問させていただきました。これできょうの私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(森繁男)1番佐藤剛太議員の一般質問を終結いたします。
○議長(森繁男)お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(森繁男)御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決しました。
残りの一般質問は明日午前10時から継続することにいたします。
御起立願います。 ── どうも御苦労さまでした。
午後2時52分散会
このページのトップへ