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平成26年第6回(12月)定例会会議録
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平成26年第6回岩沼市議会定例会会議録(第2日目)
平成26年12月8日(月曜日)
出席議員(17名)
1番 佐 藤 淳 一
2番 大 友 健
3番 大 友 克 寿
4番 布 田 恵 美
5番 酒 井 信 幸
6番 須 藤 功
7番 渡 辺 ふさ子
8番 櫻 井 隆
9番 佐 藤 一 郎
10番 松 田 由 雄
11番 布 田 一 民
12番 長 田 忠 広
13番 宍 戸 幸 次
14番 飯 塚 悦 男
16番 沼 田 健 一
17番 森 繁 男
18番 国 井 宗 和
欠席議員(なし)
説明のため出席した者
市長 菊 地 啓 夫
副市長 熊 谷 良 哉
総務部長 佐 藤 裕 和
健康福祉部長 鈴 木 隆 夫
市民経済部長兼産業立地推進室長事務取扱 安 住 智 行
建設部長 高 橋 伸 明
総務課長 高 橋 進
参事兼政策企画課長兼復興推進課長 百 井 弘
税務課長 入間川 弘
防災課長 上 田 正 典
被災者生活支援室長 佐 藤 吉 毅
農政課長 町 田 拓 郎
商工観光課長 高 橋 清 一
生活環境課長 木 皿 光 夫
復興・都市整備課長 菅 井 秀 一
水道事業所長 宍 戸 和 憲
消防本部消防長 桜 井 隆 雄
教育委員会教育長 百 井 崇
教育次長兼生涯学習課長事務取扱兼スポーツ振興課長事務取扱 吉 田 章
教育総務課長 安 住 典 雄
参事兼学校教育課長 奥 野 光 正
監査委員事務局長 菅 井 英 夫
議会事務局職員出席者
事務局長 加 藤 英 教
副参事兼局長補佐 大 友 彰
主幹兼議事係長 近 藤 祐 高
議事日程
平成26年12月8日(月曜日)午前10時開議
1.開議宣告
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
2.閉議宣告
本日の会議に付した事件
日程第1より日程第2まで
佐藤淳一議員
松田由雄議員
布田一民議員
須藤功議員
森繁男議員
午前10時開議
○議長(国井宗和)御起立を願います。おはようございます。
御着席ください。
ただいまの出席議員は17名であります。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(国井宗和)日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、2番大友健議員、3番大友克寿議員を指名いたします。
○議長(国井宗和)ここで市長から発言の申し出がありますので、これを許可します。
菊地啓夫市長、登壇の上、発言願います。
〔菊地啓夫市長登壇〕
○市長(菊地啓夫)本定例会の初日に申し上げました議案の提案理由におきまして、議案第75号の箇所で、「岩沼市駅前広場条例」と申し上げましたところ、「岩沼市駅前広場設置条例」と、議案第91号の箇所で「539万6,000円」と申し上げましたところ、「593万6,000円」と訂正させていただきます。
○議長(国井宗和)ただいま訂正のあったとおり、御了承願います。
日程第2 一般質問
○議長(国井宗和)日程第2、一般質問を行います。
順番に質問を行います。
1番佐藤淳一議員の一般質問を行います。直ちに発言席において発言してください。
〔1番佐藤淳一議員発言席〕
○1番(佐藤淳一)おはようございます。1番、岩沼政策フォーラム、佐藤淳一です。通告に従いまして教育行政について、大きく2つにわたり質問してまいります。
1番、教育行政への取り組みについて。
平成25年10月に百井教育長が就任いたしました。就任からはや1年余りが過ぎていますが、(1)番、この間、現在までどのような考えのもとで岩沼の教育行政を進めてきましたか、お伺いいたします。
○議長(国井宗和)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)お答えいたします。教育行政につきましては、子供たちが一人一人充実した学校生活を通して生きる力を身につけ、個性の伸長を図ることができるよう取り組んでまいりました。そして、夢や希望を持ち、ふるさとを誇りに思う子供たちの育成を目指してまいりました。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)現場である校長からの転任といいますか、転職になると思うんですけれども、現場にいたものとして今の職に生かせている点、また、それが足かせ、重荷になっている点があれば伺いたいと思います。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)私は1年半ほど岩沼小学校で校長をしておりましたけれども、その前は県庁におりましたが、そのとき思っていたのは、今の教員の多忙さ、各種の会議とかいろんなものがありまして学校自体が今、忙しくなっていると。学校というのは、やはり教育、学習指導が根幹にありますので、そういったものを中心に置いて力を注げるような学校運営をしたいと思っておりました。その中で、やはり勤務時間は限られておりますので、仕事の内容の軽重をしっかり押さえ、重点は何かということを踏まえた学校運営にしてまいりましたし、今、この席におりまして思うのは、やはり自分自身が行政経験、それから学校での経験の中で、自分が理想と思えるような学校にしていきたいと。そのためにはまず、教員が学習指導に専念できる環境をつくってまいりたい、そういうふうに思っております。
もう一つは、学校の教員も一般の社会人でありますので、社会生活を営めるような環境をつくってまいりたいと思います。学校の教員は大体ほとんどがそうなんですが、自宅に戻ってもやっぱり仕事をしておりますし、教えるというのは無限なんですね。できるだけ時間をかければかけるほどのめり込みますし、ただ、そこでバランスが必要ですし、そういったバランスを持って社会人としての教員、それから学校生活の教師としての生活、そういったものをうまくバランスをとったものを学校生活の中でつくっていきたいと思いますし、そのためにやはり制度的なものの中で、先ほど申し上げましたけれども、仕事の軽重をつけるということ、それから限られた時間の中で何を重点にするかということをしっかりと押さえた上での運営をしてまいりたいと思います。ですから、この職において思ったのは、こういったことを学校の校長にそういった指示ができる、話ができると、そういった意味では大変満足しておりますし、やはり自分の今までの教育の経験を生かせるものと思っております。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今、教育長が答弁した内容、いろいろと思いがあるということで、社会生活を教員がちゃんと営めるようにですとか、重点がどこにあるのか、バランスをとっていくということだと思うんですけれども、そういうことを含めて、具体的なことは後で聞くといたしまして、就任前と就任後の心境の変化があれば教えていただきたい。
そして、教育長として、やはり長ですので決断する場面があると思います。その決断するに当たって大切にしていることは何かお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)私は学校の中で職員とは何かということを考えましたし、今の立場というのは、教育長の立場で岩沼市の行政を担うわけですが、私には平成13年ごろ、県庁におったころに全国校長会のほうから岩沼市の教育について聞かれたんですね。そのときに私は西小学校に電話をして校長さんから聞いたんですけれども、やはり岩沼市はほかからも注目されているというふうに思いました。それから、2年前に奈良であった全国校長会の中で大阪の校長先生から、宮城ですという話をしていたら岩沼という言葉が出たんですね。震災もありましたけれども、それ以上にいろんな財政的なもの、金銭的な財政面で学校を補助している、補助というんですか、学校を市がサポートしている。それは教育の特色ある総合費の中で校長裁量で使える予算があるというのは、多分全国で岩沼だけだと思います。そういったものが早い段階から導入されていると。
そういった先進的な教育を行っているところに教育長として入ることに、少し戸惑いと緊張はありましたけれども、やはり入れたことに喜びを感じておりますし、それから前任の影山教育長からもそういうことをお話しされて、お願いされて入ったわけですけれども、やはり市と前市長と前教育長とが一体となって教育を行ってきたと、そういう思いでは、やはりすばらしいまちだと思いますし、私も県にいた段階から、岩沼というのは宮城県の中でも目立つわけです。例えば後で出ますけれども、支援員が19人とか、市で独自で学校のほうに派遣しておりますし、そういったものができるまちというのはすばらしい可能性のあるまちと思って入りましたし、この中で教育長として何ができるかと物すごい緊張がありますけれども、やはりやりがいのあるまちだと思っております。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)就任する前から岩沼はすばらしい教育行政を行っているということで期待して入ってきた部分、そして、今、中に入ってみていろいろな思い、あると思うんですけれども、今、さまざまな市民のほうから声が届くと思うんですけれども、それをどのように教育行政に反映するかというのが大事だと思いますけれども、今、教育長としてどのようにそれらを判断して取捨選択、やっぱり全て市民の声を聞くというわけにはどの職にあってもそういうふうにはいかないと思うんですけれども、そこでどのように取捨選択しているのか、その辺、大事にしている部分とかあったらお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)まず、第一に考えますのは子供たちの生活、子供たちの学習ですね。そこから入ります。
それからもう一つは、やはり私たちにできることとできないことありますので、その中で学校の校長の裁量については十分に配慮いたしますし、それは子供たちが直に見ているのは校長でありますので、そういったものを尊重しながらやっておりますし、ただ、教育の不易なる部分ですね、やはり学習に力を入れると、そういったものについては優先的に指示しておりますし、やはり保護者からの意見についても、中には保護者の方々の経験の範囲の中での意見しかない場合もありますので、そういった面につきましては、やはりこれはこうではないかということを申し述べながら学校の経営をさせるようにいたしております。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)最初の質問でいろいろと述べられたことがあったんですけれども、具体的には教育長としてこんなことをやってきたんだということがあれば、この場でちょっとここで言っていただきたいと思うんですけれども。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)具体的には影山前教育長の踏襲なんですが、今やっているのは、学校に学習指導を中心にしたいということで、今、中学校の部活がどこでも過熱しておりますけれども、それらについてもう少し見直しを図るということと、実際に今行っておりますし、これは学校の教職員が納得しなければ進まないことでありますので、今、委員会を開いて中学校の職員を中心としてそういったものを考えさせております。
もう一つは、校長会に具体的に何を重点に置くのかというのをそれぞれ聞き取りをしながらやっておりますし、それからその中でこういったのはどうかという、具体的なことは申し上げられませんけれども、軽重をつけた中でこれは時間を削ってもいいんじゃないかとか、この会議とこの会議は同じような内容なので1つにまとめてやったらどうかということは申し上げております。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)先ほど言っていたとおり、やっぱり教員が多忙だということで効率化を図っていっているということなんだと思うんですけれども、1点だけ、中学校の部活の見直しという点の内容というのはどういうことなんでしょうか。済みません、細かくて。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)部活は、今、土日ものべつ幕なしやっている場合があるんですね。そういったのを、やはり県の指示でも1日は休みにするということがありまして、そういったのを守るということ、それから時間的なものですね。あと子供たちにとっては、やはり部活も大事なんですが家庭生活も大事。それから、岩沼ではありませんけれども、朝練やって夜やってということになると、成長期の子供にとっては加重な負担になるわけですね。子供の成長期であるということを考えた指導をしてほしいと。それから、やはり子供自身が自分で使える時間、自分が自分の時間をアレンジして判断し、そして、動く時間、そういったものをつくる。それが子供の成長にとっては大事であるということです。部活ももちろん大事なんです。部活も、やはり集団とかの中でいろんな切磋琢磨しながら競い合います、大事ですので、そのバランスというのが一番大事だと思いますので、そのバランスをとるようにということをしております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今までの取り組み、(1)で伺ってきましたので、次、(2)として、岩沼市教育行政の具体的施策について伺っていきたいと思います。
1)岩沼市の教育施策は高く評価されてきたと聞いています。例えば県内トップで各種指導助手を導入したりしました。その出発点、これまでの経過について教育長のほうから、ちょこっと触れたと思うんですけれども、もう一度伺いたいと思います。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)子供たち一人一人を大事にするというところが出発点でありますし、それから、これらを具現化するときにさまざまな事業を取り組んでいるところでありますし、現在のところ、効果的に推進されていると思っています。
ただ、この中で、やはり前市長と前教育長の中で支援員とか、財政的な裏づけをとっているということが岩沼にとってはこれまでの進みぐあい、進展ぐあいが他県からも注目されるというのはそこからだと思います。やっぱり学校というのは、正直言いまして、どこもそうなんですが、財政的にはもう予算で決まっておりますけれども、それらを年度途中で自由に使える、そういったものがやはり動く、生きている学校、学校というのは生きているものですからどんな変化があるかもしれません。そういった対応ができるということです。そういったものをつくってきたというのがこの岩沼の教育の原点かと思います。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今の答弁を聞いていると、教育長、すごく学校裁量予算を評価してこれからも続けていきたいということなんだと思いますけれども、その辺を含めて教育長の思いを受けて、市長、今後どうなのかというのを一言お伺いしたいと思います。
○議長(国井宗和)菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)ただいま教育長が答弁申し上げたとおりだと私も思ってございますし、これからも、やっぱり地域とかPTAとか、我々市長部局としてできる部分もこれからサポートして、よりよい教育を目指していきたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)こうしたほかの模範となるような岩沼市の教育政策を今後も着実に、今もありましたけれども進めていくべきだと思いますけれども、市長はこの辺、どこか変えていくというか、変更していくというのも含めてどういうふうに考えているかお伺いしたいと思います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)まずもって、今、4小4中ございます。それらが地域としっかり密着した形で地域が見守り、そして、子供たちの安全をしっかり担保していく。そして、地域の方々が、やっぱり学校中心にいろいろ活動していくというところを今目標にしてございます。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)といいますと、やっぱり今までの各種指導助手であるとか、学校裁量予算とか、その辺も継続して今後もできるところまではやっていこうという考えでよろしいんでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)今言われているところは、安全性の担保を言われているわけですね。国土強靱化も含めまして施設の安全点検、インフラの整備、そういったものも含めて学校の安全をさらに担保していきたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)教育長のほうでは、これこのままずっと予算化を求めていくという考えはあるのか、ちょっとお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)そのように思っております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)それでは、次に移ります。
電子顕微鏡の導入を皮切りに夢あこがれプロジェクトをこれまで市は進めてまいりました。本物に触れることは、子供の豊かな情操を育むことに大いに役立つと専門家も広く評価しておりますが、今後、教育長はこの夢あこがれプロジェクト、どのように対応といいますか、行っていくのかお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)このプロジェクトは平成21年にスタートしておりますけれども、やはりこれも継続を基調として今後とも進めてまいりたいと思っております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)そうですね、市長がかわって大体まだ半年ぐらいですかね、そして、教育長がかわって1年ちょっとということで、なかなか教育方針、教育行政をころころ変えるというのは、やっぱり児童・生徒がいますのであってはならないという考えもあるので、それは私もそのとおり、今のおっしゃったとおりやっていただければなということで、今後、後々、いろいろと考えた上で変更されるのであれば、私もそれはいたし方ないというふうに思うんですけれども、まずはそういうことで安心して岩沼の教育行政を見守っていきたいと思います。
3)番の次の質問に移るんですけれども、評価の高いと言われた、教育長も、全国からも注目されていると言われる今までの岩沼の教育施策をたとえ継続するとしたとしても、やはり今後、市長として菊地市長のカラーを出して新たな施策を、私が市長であれば、多分ここにいる議員がみんなそうだと思うんですけど、一人一人が市長になったと仮定するとすれば、やはり自分の思いはそれぞれあると思うんです、教育にして。そのときに、やっぱりカラーを出してこういうのをやりたい、こういうのがある、みんな、ここに座っている議員はあると思います。もちろん、市長もあると思います。菊地カラーを出した新たな施策を行う考えはあるのかお伺いいたします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)まずもって学校教育の基盤である安全性、安心をしっかり担保すると、これが一番大事だと思っておりますし、それから今、いろいろ前段にありました夢あこがれとか、子供たちに対するいろんなきっかけを与えていく、いわゆる本物を見せたり、科学的なものを明確に示して子供の関心を高めていく、そういったことを進めていければなと考えてございます。
なお、議員の皆さんもいろいろお考えありましたら、私のところにぜひ提案をしていただければ、また検討させていただきたいと思います。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)大変堅実なお答えで期待していたのとは違うものだったんですけれども、議員のほうであればということで、私のほうからちょっと一つ二つ、参考にしていただければなと思うんですけれども、日曜日のとある新聞に、何新聞だか忘れたんですけれども記事が載りました。貧困の連鎖を断ち切るための学習支援ということで、仙台市、そして、岩沼市で今、NPO法人でしたか、それが児童扶養手当全額支給世帯の子供さんを対象にして、中学生ですね、学習指導をしているという記事が載りました。実はこの記事が載る前に、私、貧困を断ち切るためにこういうことをしたらいいんじゃないかというふうに提案しようと思っていたんですけれども、見事に記事に載ってしまって提案ではなくなってしまったということなんですけれども、そこで、この児童扶養手当全額支給世帯の子供たちということで、なかなか扶養手当全額支給世帯、これが母子家庭とかですと、養育費とかまでそこの中の計算に入ってくるということで、本当に困っている子供たちが中には受けられていないという部分があると思いますので、その辺、もうちょっと全額支給世帯じゃなくて、拡大して広げてやってもらったほうが子供たちのためになるのではないかなと私は思うんですけれども、ただし、民間の学習指導、いわゆる塾というのもありますので、そこに通える児童たち、そこをとったりしないような形で、圧迫しないような、民業を圧迫しないような形で来年度も進めていくべきと思いますが、どうでしょうか。ここは今、国費で全部負担されているんですけれども、来年度から半額負担という形になるんですよね。そういうことでどうでしょうか、それは。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)きのうの朝刊で新聞報道で私も読みました。今、手元に詳しい資料はないんでございますが、そういった貧困家庭の子供さんにそういう機会を与える、与えるというか、失礼ですけど、そういう機会を持ってもらうことは非常に大切だということは、私はあの新聞記事を読ませていただきましたが、具体的な中身については教育委員会のほうでいろいろ指導をしているようでございますので、教育委員会のほうからお答えをさせていただきます。(「通告外だぞ」の声あり)
○議長(国井宗和)許可します。佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今の(3)で通告外ということなので、次の岩沼の教育のあるべき姿のほうで、目標もありますのでそちらのほうでさせていただきます。
○議長(国井宗和)提案だけしてもらえばいいです。
○1番(佐藤淳一)次の(3)岩沼の教育のあるべき姿をどのように考え、何を目標に教育行政を推進していくのか、お願いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)まず1つは、子供たち一人一人を大切し、生きる力を身につけ、個性の伸長を図る教育という現在の取り組みを継承いたします。さらに充実発展させてまいりたいと思っております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)岩沼でもここ数年の間に学校のICT環境がかなり整備されてきていますけれども、その辺、今後、学力向上にどのようにつなげていくことができるのか。そういうのも含めて今後、教育のあるべき姿、ICT整備化状況をどう考えているか、その辺、今後の学力向上にどう生かしていくのかを含めてどう教育行政を推進していくのか、その辺、ちょっとお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)今のICT化ということがよく言われておりますけれども、やはり1つここで気をつけなければいけないのは、子供たちに機会を与えれば、そうなるかじゃないわけですね。あれは一つの道具でありまして、やはり基本は教科書、ノートを使った授業が大事でありますし、ICT、特に岩沼小学校についてはタブレットを今導入しております。タブレットを教員が使って、そして、それを効果的な指導に生かしていると。
一つは、これは今までできなかったことでありますが、3年ぐらい前に4年生の社会科の中で、タブレットの中に全部資料が入っておりますので4年生に対岸から向こうの山の水路をつくるとき、高さをどうはかるのかということがあったんですが、その中で、江戸時代の話ですが、たき火を使ってやると。それをその中で斜めの線を、川を掘るわけですけれども、水路をつくるわけですけれども、それをまずタブレットに入っている絵を子供たちに見せて、山の絵ですね、それから今度、動いている様子をイラストで見せて地図で出すと。その同じ機械の中で同じ画面の中で切りかえをやっていくわけです。切りかえすることによってイメージが出てくると。こういったことは、単純な使い方ですが効果的な使い方なんですね。子供にとって現場を見て、それを地図の中でどういう地図であらわされているのか。対岸、反対側の山から見てどういうぐあいに見ているのか、それを今度はイラストで見せると。そうすると、こうやって昔は水路をつくったんだということがわかりますし、そういった具体的な使い方。
もう一つは、学校の教員が必要だと思って使わなければ全く意味をなさないわけですね。例えば岩沼小学校で新しくやっているのが、授業、学校では構内研究の授業をお互いに見せ合っていろいろやりますけれども、それをビデオに撮り、その中で20人ぐらいがスマホを持って、それ専用のを持って授業の中でボタンを押す、いいか悪いかですね、それから疑問に思う点、そういったものを集計しながら、その後でもう一回授業を分析するとかそういったことをやっておりますし、ただ、その中でもう一つは、学校の中にサーバーがありましてその中に全ての資料が入っていて誰でも引き出せるようになっていると。そういったものが常に教員が使えなければだめなわけです。
特に私がまだ岩沼小学校の現職のころ、タブレットが入ったのは市の予算で入ったわけですけれども、こういうことができるんだということで驚きを感じましたし、当時は学校の校長でしたので、校長の身で教育委員会とか市に感謝の気持ちを持ったのは確かですし、その中で、やはり学校の職員に最良の範囲を与えてもらったという、パソコンを導入するにしても、パソコン室のパソコンの仕様で小学校が必要でないものをおろし、そして、その中の浮いたお金でタブレットが使えると。そういったようなことができる。やはり現場が直結した中でできることでありますので、こういった意味では、ICTをするにしても、必要性に応じてやらなければだめだと思います。
それから、今、電子黒板というのがありますけれども、電子黒板、果たしてあれでいいのかどうかと私も疑問を持っています。例えば単語がありますね。単語を指示しますとここに意味が出てきます。そういったものは自分で引いたらどうだと。使い方なんですけれども、今、タブレットでも英文なんかでは、全部ぷっとやると訳が出てきますね。それはそれで大事なんですけれども、その前にやることがあるじゃないかと。それはある程度、学んだ人間だったらそれでいいんですけれども、学びの途中でそういったことを、便利なものを使うことが果たしていいのかどうか。ですから、過度な機械の導入は私は求めませんし、やはり必要に応じて入れていくと。そこに現場の職員の要望、裁量なりを入れてもらえるということが一番大事かと思います。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)教育長、おっしゃっていること、よくわかりました。説得力があるので、この質問はこれぐらいにして、後ろから通告外と言われるので。(「言われるんでなくて通告外だから言っている」の声あり)
○議長(国井宗和)静粛に願います。
○1番(佐藤淳一)来年度から実施される教育制度改革への対応について伺います。
本年6月20日に公布された地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が、平成27年4月1日から施行されることになっております。この改正法は、大津市でのいじめ事案がきっかけとなっていることと承知をしております。改正の際、教育委員会の問題点が指摘されていました。来年度から実施される教育制度改革への対応について、(1)総合教育会議について、1)総合教育会議のあり方についてどのように考えるかお伺いします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)お答えします。総合教育会議につきましては、市長と教育委員会で構成する会議であり、市長が招集することになります。
また、教育委員会から会議の招集を求めることも可能なので、教育施設の整備や教育環境の充実など予算の権限を有する市長との協議、調整が特に必要な場合には、教育委員会から積極的に総合教育会議において意見を述べ、お互いに教育行政の方向性を共有できるものと考えております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)大津市のいじめ事件がきっかけで今回このような形になったんですけれども、一番大切なのは、民意の反映をこの総合教育会議、どのように図っていくのか、今までと同じなのか、それとも最大限、民意を酌み取る努力をして今までの教育委員会という形とは違った運営をしていくのか、その辺を含めてもう一度お願いします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)他県他市のことは余り申し上げたくないんですが、大津市で出ておりますけれども、それについては批判めいたことになってしまいますけれども、組織としてどう動くのかということが大事だと思いますし、やはりこれは私が言ったわけじゃないんですが、ことしの熊本での全国教育長会議で、ある教育委員会にとっては制度が劣化しているんではないか、制度そのものよりも中の構成の問題があるのではないかということが出ておりました。ですから、ある関東地方の教育長さんなんですが、そういった事例でもって論じてもらっては困ると。ほとんどの教育委員会は正常に機能しているということ。それから、これからも予算を持っている市長とのいろんな総合教育会議の構成でありますので、やはり市の方向性についても教育委員会でしっかり押さえていきますし、それから、今岩沼の場合には方向性は間違っていないと思っておりますので、そのまま市長のほうから指示していただいておりますし、このまま、形は変わりますけれども、そのままの今の教育を継承してまいりたいと思っております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)総合教育会議、教育委員会ともに今回の法改正で議事録の作成に努めということで努力目標になると思うんですけれども、積極的に会議を公開すべきとの文言が追加されました。市長はその辺、どのようにお考えになっているかお伺いいたします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)今回の改正の主なポイントは、教育行政の責任の明確化、これが最大でございまして、公開も大切な部分だと私は考えてございますし、まずもって、これから具体的な総合教育会議の中身について考えていかなけれればならない。予算だけでもないし、教育環境の整備もその一つだし、具体的な中身はこれから詰めていきたいと思います。まず、しっかりした教育行政に取り組んでいただきたいと思います。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今、市長のほうからこれからということがあったんですけれども、もう来年4月1日からということで、委員会と総合教育会議の役割がどのように変化、変化といいますか、新しく総合教育会議ができるんですけれども、その位置づけ、どのようになっていくのか、具体的にその辺、説明いただければと思うんですけれども。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)後の質問にもかかわる部分があるかと思いますけれども、これから市長、首長権限で総合教育会議を開催ということになります。その場合、大変難しい部分があるかと私は感じております。いわゆる教育の政治的中立性というのも大事な部分でございますので、私としては、継続性、これまでの教育の継続性、それから環境でいう安全性、これらを中心に総合会議の議論をしていきたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)総合教育会議における協議事項の具体的なものは、例えばいじめ問題により児童・生徒等の自殺が発生した場合、通学路で交通事故死が発生した場合、または災害の発生により校舎の倒壊などの被害が生じた場合で、各所管部局と連携する場合等が示されています。さらには、学校等の施設の整備、教職員の定数等の教育条件整備に関する施策など予算の編成、執行権限や条例の提案権を有する地方公共団体の長と教育委員会が調整することが必要な事項とあります。現在の教育委員会議は毎月1回の定例会と年数回の臨時会の開催と承知しておりますけれども、総合教育会議の開催頻度や回数、協議、調整する事項は、岩沼市の場合、どのようなことを想定しているのかお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)まず、総合教育会議は年数回程度の開催をお願いしたいと思っております。
それから、協議する事項というのは、まず岩沼市の大綱、岩沼市の教育の方向性を定めると。そこの会議で議論したいと思います。そこで決定していただきたいと思います。
もう一つは、教育の重点目標、岩沼市の教育の重点はどこにあるかということをここで論じてもらって、もう一つは、先ほど出ました緊急事態に応じたときの対応です。そういったものを協議、それから事務的なことについての予算でありますけれども、そういった協議をしたいと思っておりますし、先ほど申し上げましたけど、年数回程度というふうに押さえておきたいと思います。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今、いろいろと項目あったんですけれども、それで年数回程度というのはちょっと足りないような感じもするんですけれども、そこはどうなんでしょうか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)これはまず、第1回目は市の中心になる会議でありますし、その中であと途中経過、それから最後ということで考えております。それから、臨時的なことありますし、市には教育委員会がまだありますのでその教育委員会の中でいろんな細かいことは協議してまいりたいと思いますし、随時、市長とは連絡をとりながらいきますので、これだけの会議をふやすこと自体に少し意味、あればいいと思うんですが、限られた時間の中でありますので、あと教育委員会の中で任された所管事項もありますので、そういった意味では随時連絡とりながらこの回数で行っていきたいと思っております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今、いみじくもといいますか、委員会と総合教育会議の役割の分担というか、そちら教育長のほうからちょっと説明があったように私は思うんですけれども、そうなってくると、細かいといいますか、具体的なことは教育委員会のほうで話して、それを守っていくというか、持ち上げた形で総合教育会議のほうを開くというような認識でよろしいんでしょうか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)まず、総合教育会議は、市の方向性を定めるわけです。その中でその方向性に従って教育委員会でいろんな議論をいたしますし、そういった経過についてはもちろんありますけれども、こちらから上げていくことではないわけですね。総合会議は、まず大きく言えば市の教育の方向性を定めるというぐあいに御理解いただければと思います。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)わかりました。総合教育会議のほうで大きく決めて教育委員会のほうで細かく決めていくということですね。はい、わかりました。
選挙で選ばれて予算編成権を持っている市長と教育長、教育委員が、教育行政に特化した協議の場がこれからできるわけですけれども、総合教育会議として。具体的な意見交換がすごくしやすくなる、これまでもしていたんだと思いますけれども、公開の場ということですので、さらに開かれたところで意見交換がしやすくなって相乗効果が見込めると私は思います。会議を招集する市長の見解を再度お伺いいたします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)総合教育会議の回数、それから審議内容、これは具体的に今から進めていくわけですが、特に必要な部分がもし緊急的にあれば、その回数にこだわらず開催するということが必要だと考えてございます。それが生徒の危険にかかわることとか、あるいは緊急に災害とか、あるいは大綱もその一つなんですが、大綱は大体今、教育要覧の中にある程度、指針が明記されていますので、継続性の観点からこれはずっと今まで踏襲してきたわけですので大きく変わるということはないですが、そういった緊急性に応じて回数、並びにいろいろ協議を進めていくという考えでございます。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)次の3番に移ります。緊急時の総合教育会議の対応についてお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)緊急時は市長と教育長のみで協議調整を行うことは可能となります。それから、教育長として委任されているものとか、教育委員会から一任されているものとかは、そのまま、私の判断でできますけれども、もし教育委員会からまだ確定していないものとか方向性がないものについては、持ち帰り教育委員会で協議すると、そういった形になります。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)緊急時、本当に緊急事態が起こった場合に、例えば市長が招集して教育長がいらっしゃって、教育委員が3名ですか、いることになると思うんですけれども、そうやってやる場合、今、教育長のほうから、市長と教育長、2人でやることもできると。それもわかっていたんですけれども、そのほうが私はいいのではないかということも思っていたんです、すごく。教育委員を入れてやっていると、合議制でなかなか決まらないということもありますし、さまざまなプレッシャーが教育委員の方にかかってしまうと、なかなかもう本当に正常の判断ができなくなるんじゃないかということで、それは市長と教育長、2人でやるということも私は念頭に置いた中で総合教育会議、緊急時は開催していっていただければなというふうに思います。
さらにあれなんですけれども、緊急時の対応はそういうことでいいんですけれども、次の大綱の策定についてお伺いいたします。
大綱の策定はいつどのように行うのか、市長、お願いします、教育長ですか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)私のほうからお答えいたします。
まず、年度初めというか、今回の場合は年度初めでありますけれども、通常は予算を立てるあたりと考えておりますし、まず大綱につきましては、岩沼市の教育、それから学術及び文化の振興に関する総合的な施策について、その目標や施策の根本となる方針を定めるものと考えております。現在は、現に制定しております岩沼市教育基本方針が大綱に該当するものと考えております。このことにつきましては、総合教育会議において決定していくことになると考えております。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)新しい改正された法律のもとで新しい大綱をつくるということで若干変更があるのかと思ったんですけれども、とりあえずは、岩沼市の教育基本方針をそのまま使っていくという形でよろしいんですか。できれば、やっぱり新しい大綱をつくるということで、次つくっていくときには民意の反映をどのようにしていくのか、いろんな方々の考えあると思うんですけれども、その辺をどういうふうにするのかお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)保護者とか地域の方々の意見の反映ということになりますけれども、やっぱりそれは教育委員さん方がきちんと押さえておりますので、やっぱり教育委員さん方の意見を参考にしながら、協議しながら決めてまいりたいと思いますし、それから、踏襲、継承と申しましても必ず審議しておりますので、その中でその結果として継承しているということになりますので、やっぱり今の状況とか変わらない限りは、このままいくものと思っております。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)できれば新しい大綱をつくって、総合教育会議という仕組みも変わってきますので対応していったらいいのかなと私のほうは思います。
次、新制度のもとでの教育長への点検評価、チェック機能についてのお考えをお伺いいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)新制度は、まず市長が教育長として議会にかけます。その中で一つはチェックされております。それから、新しい教育長は任期が3年になります。その3年というのは、市長は4年の任期ですから必ずその中でもう一回かけるということになりますので、その2回目については3年間の評価がそこでチェックされているようになりますし、議員の皆様方のチェック機能も入るわけです。以上です。
○議長(国井宗和)佐藤淳一議員。
○1番(佐藤淳一)今の説明でほぼそうなんですけれども、これまでになく教育行政に影響力を発揮することになる市長だと思うんです。いろいろな意味で権力が集中して、時にはいろいろなことを忘れてしまうこともあるかもしれない。常に自制を忘れないでいただきたい。某国の将軍様よろしく、上意下達の場になっては創意ある自律的な教育力は育たないと私は思います。みずからの考え方や構想を丁寧に説明し、反論、異論も政策に反映させるような柔軟な姿勢で今後、教育行政に臨んでいただきたいと思います。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(国井宗和)1番佐藤淳一議員の一般質問を終結いたします。
10番松田由雄議員の一般質問を行います。直ちに発言席において発言してください。
〔10番松田由雄議員発言席〕
○10番(松田由雄)おはようございます。日本共産党の松田です。私は第1点目に被災者支援と復興について、第2点目に空き家対策について質問します。よろしくお願いします。
初めに、被災者支援と復興についてです。2011年3月11日に発生した東日本大震災は、巨大地震と大津波、福島第一原発による放射能汚染という、かつて経験したことのない巨大な、そして、かつ深刻な複合災害が広域的に及び、3年8カ月が経過してなお約24万人の被災者が全国47都道府県で避難生活を強いられています。
また、8月の広島市土砂災害では、安全を無視した都市開発が多くの人命を奪っています。さらに、9月の木曽御嶽山の噴火被害では、火山活動の監視、観測、研究体制の弱さが改めて浮き彫りになっています。災害が発生した場合には、再度、災害を防止するとともに、全ての被災者を対象にした生活となりわいの再建、被災者の自立に向けた支援を行うこと、これについて日本共産党はその基本に日々活動しています。
そのことを踏まえて、第1点目は、被災者支援についてです。第1に、仮設住宅入居者への支援についてです。
1つ目は、平成23年6月に仮設住宅が設置されて3年が過ぎています。私も最近、何度か仮設住宅を訪問しましたけれども、傷みが激しくて応急修理が必要ではないかとの声、私も実際見てきましたけれども、どのように考えているのかお尋ねします。
○議長(国井宗和)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)仮設住宅の応急修理については、これまでも外部の階段、それから床、スロープ等、傷みの激しい部分については入居者の要望もありましてふぐあいの修理を随時行っておりますし、どういう状態に見えるかといえば、全般的に劣化が大変進んでいるというような思いでございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)特に数日前に、西仮設住宅の床、歩くとぶよぶよなんですね。南もそうなんだけれども、全体としてかなり老朽化して空き家もふえていると、空き家というか、今、引っ越しが急ピッチで進んでいて本当に寂しい状態になっているんだけれども、特に高齢者が多い中で何とか、床が落ちるとは考えられないんだけれどもその辺を心配している方がいるんで、少なくとも来年3月までは、災害公営住宅までは入居することを考えれば、安心を求めているんだけれども、その辺についてどうでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)今後も応急措置が、修理が必要な部分についてはこれからもやっていきますし、今後、災害公営住宅が完成するのを急いでいるわけですけれども、それらを見据えまして早期移転をするような形で今面談を進めてございまして、議員さんおっしゃるような必要な部分については、修理を進めていくという考えでございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)あわせてもう一つは、石巻みたいではないんだけれども、雨漏りの一歩手前、かなり難しい表現ですけれども、雨がしみているということも見受けられるので、その辺も今後、調査をしていただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)あくまでも仮設で棟続きの家屋なものですから、1カ所から入れば次の棟にも移るということが十分考えられます。したがいまして、これから点検をさせていただくわけですが、大至急する必要がある部分については、修理を進めていきます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)今後も私たちも情報提供して、被災者の方々が安心して住めるようにバックアップしていきたいというふうに思っています。
2つ目です。昨年12月議会において、災害公営住宅、いわゆる仮設住宅から災害公営住宅、一般アパート等に引っ越す場合のかかる費用の補助について質問をいたしました。それに対して当時の井口市長、部長は、引っ越しの際のボランティアの協力とかのことも考えられると答弁をして、引っ越し費用については考えていないという趣旨の話をされました。改めて伺うんですけれども、引っ越し費用については、引っ越ししたくてもできない人、引っ越しも、後で質問するんだけれども、自立が大変な人、その人たちに対してボランティアといっても現実性がないと思うんです。例えば御存じだと思うんだけれども、日本共産党宮城県議団は、復興大臣と県のほうにも要望、もちろん、市だけでやれというんでなくて、復興交付金の活用も含めて、例えば引っ越し費用について多賀城市では最高50万円、ほかの自治体のことを言うと、先ほども答弁あったんだけれども、余りよしとしない傾向もあるんだけれども、岩沼の菊地市長におかれてはそうは思わないと思うので説明させていただきます。多賀城で50万円、南三陸で30万円、仙台市で20万円(単身除外)、気仙沼・石巻10万円、東松島、名取、亘理、山元、補助ありというふうに見ているんだけれども、その辺を考慮して改めて、特に災害危険区域以外の方々に対して引っ越し費用を出すことについてずばり決断をしてほしいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)新たな独自支援策として災害公営住宅を含む賃貸住宅への入居について、引っ越しの費用の補助をするということも既に決断してございまして、本定例会に一応補正予算として所要の額を計上しています。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)そうしますと、今述べられた災害危険区域外の被災者の方々、仮設住宅にお住まいの方々の引っ越しについて、引っ越し費用を出すというふうに認識してどのくらい出すのか、ちょっと教えていただければ。
○議長(国井宗和)佐藤裕和総務部長。
総務部長(佐藤裕和)仮設住宅入居等の対象者に1軒に最大で80万2,000円の補助をすることにしております。これは危険区域内にお住まいの方々と同様でございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)改めて、菊地市長が市長選挙のときに掲げた被災者に寄り添ってという一つの公約の実現になるのかなというふうに思いますし、多分きのう、おとといも被災者の方と懇談したんだけれども、多分涙をこぼして喜ぶんじゃないかと。ぜひ市としてもアピールしてほしいと。名取なんかには負けてられないということを、別に名取だけではないんだけれども、やっぱり名取で出して岩沼出さないとなると、名取のことは余計な話だけれども、不規則発言ではないんだけれども、そういうふうに認識をしています。ぜひ今後ともよろしくお願いします。
続いて、第3に災害公営住宅に入居した場合、駐車代は1台目は無料、2台目は有料、聞くところによると、2,000円相当というふうに聞いているんだけれども、ある被災者の方から、今常識的には被災者の方だけでなくて夫婦が車を運転しているのは常識なんですね。特に高齢者の場合、車が必要であって、とにかくわずかな年金で1,000円でも2,000円でもうんと大事なときに、これも決断を求めたいんだけれども、最低2台は無料にするということを市長、決断できないでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)駐車場の使用料でございますが、県内の多くの自治体では、全て有料だというのが大半を占めてございます。今回、被災者支援の観点から、全員ができる、2台までですか、2台までの免除ということですが、今は1台を間違いなくさせていただきます。2台目については、そこまでは考えてございません。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)わかって質問したんだけれども、被災者の声を市政に反映させるということをモットーに議員活動していますので、今後、ひとつ考えが変わったら、人間、考えが変わるということは十分あり得るんで、そのときまで少し考えてほしいと。
3つ目に移ります。4つ目だね、済みません。これも前の議会に質問して、なぜ質問するかといいますと、来年3月、待ったなしに災害公営住宅の建設、入居、そして、毎週土日に仮設住宅に行きますと、引っ越しが相当数進んでいまして、1棟、仮設もほとんど空き家になっているところもあって、本当に聞いて見ると、自立がなかなか困難ですと。見通しが立っていないと。9月に聞いてまた聞くとしつこいようだかもわからないけれども、被災者の方々にとっては行き場がないということなんですね。市長は、あらゆる手法を使ってできるだけ早く、とにかくプレハブ仮設から出ていただくという努力をさせていただきたいと思うと前向きに答弁しているんですけれども、その後の検討結果についてお伺いしたいと思います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)先ほどの御質問でもありましたが、仮設住宅の居住環境としては余りよろしくないという中で、一日も早く自立をしていただきたいというのが私の基本的な考え方でございまして、今のプレハブの入居者について今後の移転の考え、そして、生活状況、いろいろ気持ちも動くし、状況も変わるという前提で11月に改めて個別面談を実施いたしております。その中身でいきますと、議員おっしゃるように、何人かはまだ決めていないと。決めていない理由に幾つか生活の困窮とか、あるいは家庭的な問題があるというふうなところまでは把握してございますが、これからも積極的に話し合いを進めまして、何かいい方法がないかどうか探っていきたいというのが今の考えでございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)具体的にちょっとお尋ねしたいんだけれども、例えば災害公営住宅はただではないと、皆さんわかっているんですね。だとすると、例えば市営住宅、それとも市のほうで県と相談して政策空き家を含めて県営アパートとか、雇用促進住宅も含めて、その辺も含めて1つは低料金で入っていただくという手法についてはいかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)基本的には、今の制度の枠組みでしか動けないということが前提でございまして、当然、市営住宅あるいは県営住宅についてもいろいろお話を進めておりまして、いずれにしても、まだ自立できるような状況でない方が何人かおいでになりますので、その場合は、今の制度を考え直してもらうようなことも必要ではないかという部分がございますので、まずは一人ずつの状況を確認をさせていただいております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)ぜひ低料金で市営住宅なり県営なり雇用促進住宅なり、多分競争率が相当激しいと思うんだけれども、シルバーハウジングなんかも相当な空きがないと思うんだけれども、そういうことも含めて努力をするということと、最悪、今までは土地があって畑があって田んぼがあって食べることはできても、それが全部失って被災者の人は食うことさえままならないと。お金もなかなか出てこないと、年金もまだだといった場合に、なかなかプライドというものもあって大変だと思うんだけれども、ずばり被災者支援室等では結構いろんな相談がされて努力されていると思うんだけれども、生活保護も含めてきちっとお話をして、セーフティネットですね、そういう対策を含めて被災者に寄り添ってほしいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)今の制度上、プレハブ仮設から出た段階で自立とみなされるというところが前提にございます。県営しても、市営にしても、民間にしても、いずれお金がかかる。既存の収入の中で本当に生活できるかというのは、それぞれが今、苦悩している方もおいでになりますので、つまり市営なり県営に後で入った方が家賃の補助があって、先に入った方はそのままだという形は余りよくないと思ってございますので、何がよい方法があるのか、自立するために、そういったのが非常に難しいところでございまして、これから国といろいろお話をさせていただかなきゃない、財源も捻出しなきゃない部分もありますので、また検討させていただきたいと思います。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)具体的に私たちもそれは全く同じで、例えば収入に応じて、もちろん前提としては収入に応じて市営にしても、県営にしても、雇用促進にしても入れるように便宜を図ってほしいということと、それさえもままならない人は生活保護とか、いわゆる復興交付金も含めて市単独ではなくて県なり国のほうに、これはもちろん、県でも今県議会やっていますし、我々は県議会でも同じような要求を出していますし、国のほうにも、基本的には国の責任が大きいと思うんだけれども、その辺も含めて当然検討されるべきだと思うんで、もう一度お願いします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)生活保護もその自立のための一つの方法ではあるんですが、現段階ではまだそういった状況になっていないんでございまして、仮に生活保護の世帯になれば、我々の負担も当然出てきます。今回については、まず自立に向けて国の支援を求めていきたいというのが基本でございます。
○議長(国井宗和)次の質問に入る、じゃ、松田由雄議員。
○10番(松田由雄)ちょっと今、モチベーション崩れたんで。
国のほうに支援と今、市長言われましたけれども、今後、被災者の方々にも安心を担保する上でどのような支援を求めようとしているのか、ちょっとお尋ねしたいと思います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)自立するためのいろんな施策があるわけですけれども、それに乗り切れない方も大勢おいでになります。目指すは自立なんですが、全く自立しようとしない人も中にはおいでになります。その方々に一人ずつ寄り添って、事情があるわけですから、その方々の要望が国の支援とマッチングすれば自立できるわけですが、できない方がおいでになります。例えば制度的なもので国の支援を受けられないとか、入れない、災害公営住宅に入れないとか、さまざまな条件があるわけですから、それらを含めて今、どういった制度改正、あるいはどういった支援をすれば自立できるか、本当に細かい分析に今入ってございまして、まだ具体的な中身に、発表するような状態でございませんので、もう少し時間をいただきながら、一方では災害公営住宅つくってございますのでそちらに入れるような方法も検討を考えてございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)今、市長述べられたようにこれ重要なところで、私も払いたくても払えない人、これは税金もそうなんだけれども、その辺はきちっと分けて考える必要があると思うし、この辺も含めて今後の政策的にも私たちも提案していって、何といっても来年3月前には安心して仮設から出られるような対策というのを、いずれにしても講じることを検討、研究していっていただきたいなというふうに思います。これは最後。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)今我々が復興進めている速さは、被災地の中では一番速い。問題も一番最初に当たるということがございまして、国のほうでも適切なアドバイスが得られていないということもございまして、我々がケーススタディーになるんですかね、そういうことも考えていますので、積極的に国と話し合いを進めながら自立に向けた検討を進めていきたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)復興のリーダーとして頑張ってほしいんです。
次に移ります。
○議長(国井宗和)質問途中ではありますが、ここで休憩をいたします。
再開は11時15分とします。
午前11時06分休憩
午前11時15分再開
○議長(国井宗和)休憩前に引き続き会議を開きます。
松田由雄議員。
○10番(松田由雄)続いて、第5番目に、大震災から3年9カ月、スピード感を持った対応とコミュニティーの維持を大事にした地域再生に向けた岩沼市の取り組みに関して、お伺いしたいと思います。
1つ目は、広報「いわぬま」12月号に折り込まれました震災語り部募集に関してです。東日本大震災の記憶を後世に語り継ぐことや、津波によって失われた岩沼沿岸6集落の歴史や自然、文化、風土、習慣などを発掘し、地域の語り部として市内外に発信、後世に伝えることを目的としていますが、今後の具体的な役割についてどのように考えているかお伺いします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)震災語り部の方々には、被災地の案内役として大震災の記憶や津波により失われた沿岸6地区の歴史、それから自然、そして、我々が構築した千年希望の丘など、復興状況をいろいろ情報として発信していただくという任務をお願いしたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)市長、今、答弁されましたけれども、もちろん、今言われた風土、習慣、被災の状況、語り継いでいくと。いろんな、そういう意味では市長も新しい考えを今度の議会で提案していますけれども、1つは、後で触れるんですけれども、今言われたのは、これから復興しようとしている姿、復興している姿、まちづくり、例えば千年希望の丘とか、今も述べられましたけれども集団移転地、玉浦西ですね、その辺も含めてぜひ語り部の方々に、ここに盛り込まれたものによると、いわゆる1月15日、千年希望の丘、現地で施設の説明を行うとなっていますけれども、ぜひ千年希望の丘の機能、なぜつくったのか、集団移転事業、コミュニティーを大事にした、その辺も語り部の方々にぜひ語っていただくというのは、来年に向けて相当重要な役割を果たすのではないかと思うんだけれども、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)おっしゃるとおりだと思ってございます。特に被災された方々の中にはよく実態を御存じの方が多くおいでになりますので、そういう方々に協力を求めていきたいと思っていますし、そのことが岩沼の今後の情報発信の貴重なデータ、人材ともなりますので、ぜひそのようにやっていきたいと思いますし、それに来年の3月に国連防災世界会議も予定されていますし、そういった場面でいろいろお話をしていただきたいなという希望も持ってございます。いろいろ情報提供なり、それぞれがお持ちになっている考え方をこれから一緒に勉強させていただきたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)震災語り部の方々の役割、今述べられましたけれども、それとあわせて広報「いわぬま」には、別に宣伝するわけではないんだけれども、希望の丘支援シールの活用とか、千年希望の丘サポーターになりませんかという記事があるんだけれども、その辺も含めて全て語り部ではないんだけれども、大変いいことだと思うのね、大変いいことだと思うんですよ。これから次にお尋ねすることと当然関連してくるんで、その辺の関連づけも含めて組み合わせて考えていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)千年希望の丘を構築した場合は今後の管理なりがかかるわけです。今回、9月にボランティアさんによりまして草取り作業をやっていただいて管理に貢献をいただいたんです。500人くらい集まったんです。そういった形で市民の方々にもやっぱり協力を求めていきたいと思ってございますし、サポーターとして今後、登録していただくことを今考えてございますので、いろいろ今後の情報発信なり、岩沼の復興についての情報をいろいろ発信していきたいと考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)私もこの11月、2つの団体、個人からぜひ見学したいということでありましてにわか語り部、大したことのない語り部なんだけれども、ぜひそういう時間があれば、私も研究会に行って勉強したいなということを述べて、次に移りたいと思います。
続いては、2つ目は、NHKが全国放送した「私たちの町が生まれた〜集団移転・3年半の記録〜」です。これが放映以降、見学者が多くなっていると思いますが、どのような状況なのかお伺いします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)具体的な中身については建設部長からお話を申し上げます。
○議長(国井宗和)高橋伸明建設部長。
○建設部長(高橋伸明)岩沼市の防災集団移転につきましては、放送前からいろいろの取り組み状況等につきましても国県を初め、国内外の関係機関から多くの方々が視察等においでになっておりましたが、全国放送の影響もありまして放送後は、集計というのはしていないんですが、一般の団体の方々も含めまして一段と多くなってきているというふうには思っております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)具体的に紹介しながらと思うんだけれども、ことしの11月1日に東京から看護師さんやお医者さん、学生、中央省庁の職員、経済産業省の職員、ほとんど女性の方が来て、市のほうからもいろいろ資料をいただいたり、説明をしていただいて大変感謝しているんだけれども、そういうのがあったんですね。あとは、その中で支え合いながらコミュニティーを大事にしたまちづくりに感動したという話とか、あともう一つは、同じ時期に千葉県の生協の元理事長さんが来て、全部私が案内したんだけれども、大したもんだと。いわゆるそういう話なんかもあったんです。そういう意味では、その辺の反応というのがあるんだけれども、例えばちょっとだけ紹介したいんだけれども、アンケートが大変寄せられていまして、これ女性の方だけれども、岩沼市の復興計画には感心をしたと。行政の対応の仕方によってこうも違うのかと思ったと。住民本位の行政が行われていると。2つ目は、復興のためのプロジェクト、千年希望の丘、魅力を感じたと。これからも続けていくと思うけれども、またぜひ訪れたいという質問。あとは、これも極端な話なんだけれども、名取と岩沼で復興の状況が違うのに驚いたと。福島の双葉町とか、これからまちづくりをしないといけないところに、先進地として岩沼を見てもらえたらと。ぜひ宣伝したいと。あと例えばもう一つは、集団移転地の住宅地を案内して説明いただいて、震災前と同じ隣人同士の触れ合いが感じられると感想を述べて、説明した方々に対して拍手を送ったと。別によいしょするわけでないんだけれども、そのように感心されていると。よいしょでも何でもいいんだけれども、大事なことはぜひ発信してほしいと思うんだけれども、そういう感動が来ているし、来年に向けて国際防災の関係で全世界にそういう生きたことが発信できると思うんだけれども、改めてちょっと認識を伺います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)いろいろ反応があったやに私も聞いてございますし、いろいろ表に出てこないんですが、国のほうの、いわゆる本省と言われる人たちが何人かはおいでになって実態をごらんになって、理想的だねという評価はいただいております。コミュニティーを維持するということは、今、最も大事だと言われているコミュニティーを再構築するというのは難しいんですね。ですが、今回、皆さん、非常時ということで本当に協力をいただいて今、新しいまちが形が見えてまいりましたので、それについては、これからもそこに住んでいる人たちがまちをつくっていくわけですから、さらにそれに協力をして、税金でやっているということもどこかに置いておいてもらわないと、どんどん、すばらしいというのはわかるんですが、ある一定の自分たちの管理も含めて新しいコミュニティーをつくっていただきたいし、それをしっかり我々はサポートしたいと思ってございます。
来年の3月にそういった防災に関する国連会議があるわけですけれども、ぜひ我々もアピールをしていきたいし、そのための準備も考えてみたいと思ってございました。いろいろごらんになった方はみんなそれぞれ、それぞれの国で情報を出すわけですね。ですから、仮に50人来ても次また自国のほうにPRをする、報告をするとさらに広がりがあるんで、その辺は戦略的に進めてみたいなと考えてございますので、いろいろ御協力をお願いしたいと思います。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)例えば11月1日に経済産業省の複数の方が、女性職員の方だけれども参加をして一言感想は、お金の使われ方がこういうふうに使われているというのは驚きましたと。本庁に帰ってもぜひ宣伝したいと言っていたそうなので、あと、もう一つは、そういう方々の話を伝え聞いて来年4月ころに大型バス何台かでぜひ見学に来たいということもありますので、先ほど聞いた震災語り部の方々の役割が出てくるのかなというふうに思うんで、そのときはひとつよろしくお願いします。
6つ目に移ります。災害時には雨風を防ぐ設備やベンチには防災用具が取りつけられている千年希望の丘、震災前と同じ隣人同士の触れ合いを感じる玉浦西防災集団移転地、これはまちづくり検討委員会でいろいろ最初から、まちづくり検討委員会報告書を見ると、基本的な方針、災害に強い、自然エネルギーを活用する、美しい町並み、地域の交流、緑豊か、スーパーと個人商店が複合、地域の見守りというモットーに進めてきたんだけれども、いわゆる復活した農家などを含めて一つはそのような内容を、ちょっとダブるかもわからないんだけれども、防災教育の場として国内外に見学会や情報発信をもっとアピールすべきかなと。例えばインターネット、ホームページを含めてと思うんだけれども、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、来年3月に国連防災世界会議がありますので、そういったものも含めまして地元の子供たち、岩沼の子供たちが、そういったものがしっかり引き継がれて教育の場として活用できればありがたいと思うし、このことが、いわゆる復興にこういう形で千年希望の丘、玉浦西の集団移転、そういった新しいまちができたということは、やっぱり世界に、あるいは世界という言い方がどうなのか、国内外に情報発信していきたいと、積極的に発信していきたいとは考えてございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)例えばあそこを見学してびっくりしたのは、雪が降っても耐えられる設備と、それを聞いて私も勉強不足で後でもう一回行ってみて確認したんだけれども、あとは、これは余り言わないほうがいいね、これは言わないほうがいいと思ったんでこれはちょっと割愛。
その辺も含めてこれからまちづくり、特に東京、東海、関西の方々が物すごく注目をしていて、これから大きな地震、津波が想定される中で、ぜひこのような内容を防災教育の場としても特に子供も含めて発信してほしいと思っていますし、引き続き努力してほしいというふうに言って次に移ります。
2つ目は、その辺を含めた見学会も含めて復活したトマトやメロン栽培、あわせて買い物ツアーを企画してはどうかと。なぜかといいますと、11月1日のときは、いわゆる千年希望の丘と集団移転地だけではなくて、東京から来た人たちは、最初に名取に行って閖上を見て昼はさいかい市場で食事をとって、あとは復活したカーネーション農家、あるんですね、小塚原に。NHKにも出た菅井さんって有名な方いますけど、そこでやって、次に岩沼の千年希望の丘とあとは集団移転地、帰りはわたり温泉、その前に、いわゆる市場に行ってきて、例えば発泡スチロールの箱で魚1箱ぐらいずつ買っているんだね、みんな。ところが、岩沼で買い物するところ、ないんですよ。ということも含めて、後でも触れるけれども、例えば土日だけでも、土日とか、これを見ると玉浦西、産直の場所もできるというふうに伺っているんだけれども、ハナトピアでやっているような形で毎週毎週でなくても、そういうことを含めて岩沼の名産品を含めた一つのつながりを持った企画をぜひ検討してほしいと思うし、そういう企画が出れば、私たちも含めて発信をして活性化させたいと思うんだけれども、その辺、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)市民経済部長からお答えを申し上げます。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)今現在、旅行会社と商工会のほうにおきまして被災地をめぐるツアーが企画されております。今後、現地における復旧農地での農産品あるいは地場産品の買い物ツアーというようなものを、そのツアーの企画の中に組み込んでいただきますよう提案していきたいなとは考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)ぜひそのときの、例えば農産物にしても、やっぱり地域名、仙台イチゴというんじゃなくて、例えば岩沼の相野釜の園芸組合がつくったとか、そういう岩沼のブランドをつけた形でそういうツアーをぜひ企画してほしいと思うし、結局お金を落としてもらうというのが一つの、見るだけでなくて、ぜひ市民の方々、市内部でもあっと驚く企画を考えほしいと思うんだけれども、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)御提案のように、千年希望の丘も一つのブランドでもありますし、それからマスコミにも頻繁に載っておりますけれども岩沼白菜でありますとか、あるいは以前は塩トマトということもありましたけれども、そういったものをぜひ発信の一つの素材として活用していきたいというふうに考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)この被災地支援の最後なんですけれども、やっぱり大事なのは岩沼単独だけではなかなか大変なんで、いわゆる広域的な連携、名取、岩沼、亘理、山元でぜひ広域的な企画をすることによって、例えば時期的にカーネーションの時期とか、7月だと、5月なのかな、亘理のイチゴ、山元もそうだけれども、私たちもボランティアで行ったんだけれども相当な勢いでイチゴの農家も含めて復活しているんですね。ぜひそういう意味では復活した名取のカーネーションとかさいかい市場、亘理のイチゴ、あと温泉を含めた連携で、2市2町で被災地の頑張っている姿を発信してほしいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)ただいま申し上げました旅行会社の企画ですけれども、被災地応援ということで広域的なツアーも企画されております。それから、2市2町で構成しております名亘地場産業振興協議会というのがありまして、そこにおきまして共同で観光パンフレットをつくるなどということを行っておりますので、今後も連携を図りながら企画提案を行いたいというふうには考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)その場合に朝から3時ごろまで2市2町を見学して泊まりは松島だったらどうしようもないんで、そこはやっぱり岩沼なり亘理なり、宿泊も含めた検討をしていかないと、見るだけ見て帰ってしまったんではだめなんで、その辺、部長、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)おっしゃるとおりだと思います。2市2町の中で宿泊施設があるのは岩沼と亘理町であります。せっかく来ていただきますので、ぜひ地元で宿泊してもらうように企画していきたいと思います。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)次に移ります。
2点目は空き家対策について、これは前にも質問しましたけれども改めて質問させていただきます。
第1に空き家の発生原因についてですけれども、居住者の死亡や転居、これは最近、相当多くなっています。相続人が居住していない、いわゆる連絡がつかないも含めてです。さまざまなものが考えられています。また、居住可能な空き家では、自宅に対する愛着や他人が住むことに対する抵抗感があったり、空き家に家財道具や仏壇が残っています。この問題についても、空き家が大震災で2階の窓が壊れて隣のうちに本箱が落ちたりの傾向があります。地域によっては、買い手や借り手の見つかる見込みのない、流動化が進まないとされています。居住者がいなくても所有者に対する適切な管理が行われていれば、空き家が周囲に対して悪影響を及ぼすことはないと思います。市内には老朽化による鉄骨むき出しの建物、放火や不特定者の侵入のおそれがある空き家、雑草や樹木が伸び放題のごみ屋敷等があるということに、私も見て回りましたけれども、どのように掌握しているのかお伺いします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)市民経済部長からお答えします。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)御質問の空き家につきましては、地域からの情報提供等によりまして把握しております。これまでお寄せいただきました情報では20軒となっております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)言える範囲で具体的に聞きたいと思うんだけれども、相の原1丁目、くるまやラーメンの隣、鉄骨むき出し、桜5丁目、元病院の寮、その2つを特定して言いますと、よく倒れなかったなと、相の原1丁目の鉄骨むき出しの建物、地震のときも。もしあれが倒れればラーメン屋はどうしようもないことになるので、あとはぜひ心得てほしいんだけれども、病院の寮、桜5丁目、その寮は草が伸び放題、ことしか去年、夏にある人が侵入して花火で遊んで警察が来て補導されたということもあります。あとは、これも相の原、元商店、ガラスが壊れ地域の人たちが言っても電話を切られると。これは栄町にもあるんですね、空き家が。あと、元議員の五十鈴川さんの近くにもあります、草も含めて。それらについてどのように承知しているのかお伺いします。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)御指摘のありました相の原の鉄骨むき出しの建物、これは震災直後から被災家屋の撤去の部分でできないかというようなことで所有者の方にも働きかけをしておりましたが、応えていただけなかったというようなことがございます。それから、病院の寮の跡地ということでありまして、それもありまして所有者のほうにお願いをしておりました。その他では、具体的に情報をいただいた都度、所有者のほうには適切な管理をお願いはしておりました。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)今言ったことも含めてだけれども、所有者が特定できていないものというのはあるんですか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)現在のところ、ございません。特定できております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)所有者が特定されても指摘に対して応じないとか、電話切られるという例はあるんでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)文書等でお願いをしているわけですが、なかなか対応していただけないという状況です。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)ぜひ今後とも掌握してほしいと思います。そのことも含めて2つ目、市は防犯、環境対策を含めてどのように考えているのかお尋ねします。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)管理されずに放置されております空き家といいますのは、景観の悪化、それから地震での倒壊、あるいはごみの不法投棄、崩壊や不審者の侵入ということが心配されております。空き家が地域に及ぼす影響も大きいというふうに考えますので、地域からの情報によりまして所有者への助言、指導を行っておりますし、防犯につきましては、地域の巡回等を警察のほうに働きかけるなど関係団体と連携に努めております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)特に環境対策との関係で、例えば私有地なんで木が伸び放題でも対応できないんだけれども、例えば市道に垂れ下がってきたり、交通に邪魔になるとか、いわゆる去年、おおとし、その病院の寮なんかでは毛虫がうようよ出てきたのね、小指くらいの毛虫が。そういった場合に木を切ってもらうということも含めて消毒をしないとだめなんだけれども、その辺についてはどのように市は考えられるのか、対応としては。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)公道の通行に支障があるというような場合には市の土木課のほうで対応させていただいておりますけれども、それ以外に関しては所有者のほうに対応をお願いしております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)ぜひ、いわゆる市道等、車もしくは歩行者が危険性があるというふうに判断した場合は、ぜひパトロール等も定期的にやられると思うんで、所有者に対してきちっと指摘をして、多分一番町内会の役員の方とか、私も会長やっているんだけれども、そういう件がせめてそういうふうになった場合は対応してほしいというふうに思うんで、それは対応してほしいというふうに思います。
では続いて、2つ目ですね。第2に老朽化による倒壊、ごみの投棄、放火のおそれがある空き家の対策を進める空き家対策特措法が11月14日、衆議院本会議で全会一致で可決しましたけれども、それについてどのように承知しているのか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)空き家対策ということは、住民の安全を守る観点等から、全国市長会におきましても法制化を要請してきた経緯もございますので、本法の成立は歓迎すべきことというふうに考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)ぜひ国県とも連携をとってほしいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)この特別措置法の運用等に関しましては、国県の御指導をいただきながら進めていきたいというふうに思っております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)第3に、岩沼市においても、今後、対策をとっていく上で周辺、いわゆるごみ屋敷とか倒壊のおそれがある地域がある場合は、どういう方法かわからないんだけれども、全国的に条例制定する前に条例を制定することも含めて、空き家条例ですね、いわゆる空き家対策を含めて検討していく上で、住民とか有識者など客観的な意見を聞く協議会などを設置している例があるんですね。例えば河北新報にも最近、仙台市の条例の効果ということが出ているんだけれども、すぐにできなくてもそういうことも含めて話を聞く場、いわゆる聞く場と対応について考えてほしいと思うんだけれども、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)今回の特措法では、空き家対策計画をまず市町村につくりなさいということで計画の策定を求めてございます。策定に際しては、やっぱり法的な問題、そして、不動産としての扱いもあるものですから、そういった学識経験者で構成する協議会の設置、これを求めていますので、その方向に沿って検討していきたいと考えてございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)私が考えているのは、一番大事なのは実態の把握が必要であって、調査やあとは市民の皆さんからの情報提供については、条例、協議会ができるできない関係なく引き続き図ってほしいと思うんだけれども、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)この問題、特措法に決まるまでにはいろいろ紆余曲折がありましてこの問題の難しさがあったわけです。特に個人財産に関するいろいろ手を出すわけですし、かといって社会的に大きな影響が出ているものに対しての行政側の対応ということで、市長会でもそういった議論がされてやっと11月に法制化されたと。ただ、まだ具体的には少し勉強しないと手が出せないということもありますので、もう少しお時間をいただきたいと考えてございます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)次に移ります。いわゆる基本的に空き家とか、そういうのが進まない一つの要因として、解体費用に加えて撤去後に固定資産税が6倍になる(「6倍くらいにまでなることがある」に発言の訂正あり)という問題があると聞いているんだけれども、県や国に必要な措置を具体的に、市単独ではなくて、措置法ができたということも含めて提案していくべきだと思うんだが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)まあこの特措法には第15条で、いわゆる空き家対策のための財政上の措置とか、あるいは税制上の措置、そういったものも規定される予定になってございますので、どういった形になるか、まだ具体的には動きが出ていないわけですけれども、それらをちょっと注視してからいろいろ手を打ちたいと考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)きょう、質問したんだけれども、これまでもいろいろ掌握していると思うんで、その辺のいろんな状況を調査して市民の皆さんの意見も含めてまとめておいて、市長会なり含めて提案してほしいと思うんだが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)まだ具体的な案件としては動いていないものですから、条例措置も一つの手段としてあるわけですね。仙台市は比較的早く条例措置して、最近、効果が出たという報道もされておりますので、いろいろ学習させていただきたいと。その後にいろいろ住民の方々と相談させていただく場面があるかと思いますが、協議会等、さまざまな手段を講じて考えていきたいと思っています。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)次の5つ目ですけれども、先ほど述べた11月14日の衆議院本会議で空き家対策特別措置法を全会一致で可決した中で、共産党の衆議院議員の質問に対して西村明宏国交副大臣が、国を挙げて連携して自治体をサポートすることが重要だと述べておりますけれども、そのことについてどのように認識しているのか伺います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)これまで自治体が求めていた空き家対策法が法制化されたということは、大変評価すべきだと思ってございますし、これをさらに実効性を高めた上で国の支援がさらに必要だと、財政的な支援を含めまして具体的に進める中でまた問題が出るかと思いますが、そういった部分を含めまして国県の支援をさらに求めていきたいと思っています。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)ぜひ市長におかれては、衆議院のこの議事録なり会議録を取り寄せて、西村国交副大臣は自治体をサポートすることが大事だと述べたということを含めて、今後、国に対して、積極的な答弁だと思うので、やっぱりこれは国、県、市、議会も含めて全体として取り組まないとだめな問題だと思うので対応してほしいと。再度確認したいと思います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)具体的な補助なのか、支援の内容がよくわからないという中での答弁になるかと思いますが、できるだけそういったものを求めていきたいと思っています。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)6つ目、以上の点を含めて時間をかけて、最終的には空き家対策条例を制定することを目指しながらも、次の項目について一つ一つ対応することを求めます。
1つ目は、空き家の適正管理に特化して代執行も明示して撤去を促進する内容について、これからも検討すべきだと思うが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)空き家の撤去等につきましては、その所有者の責任において行うということが基本であり、まず所有者への助言、指導などの働きかけが必要であるというふうには考えております。その必要な働きかけを行いましてもなお撤去等が行われず、そのまま放置すれば倒壊するなどの著しい危険が明白な場合などには、行政代執行が求められるということも想定しております。
また、行政代執行を明示することによりまして、適正管理を促すという効果も期待されるというふうに考えておりますが、今後、行政代執行につきましても勉強してまいりたいというふうに考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)空き家を地域コミュニティーの有効な資源として位置づけ、その積極的な活用も含めてあわせて検討すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)空き家は、撤去するばかりではなくて、地域資源として活用するということは有効な対策の一つであるというふうに認識しております。地域の意向などを踏まえまして空き家の利活用について必要に応じて調査検討を行ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)3つ目に移ります。条例の対象を、いわゆる条例を制定することを想定しながら、老朽化に伴って倒壊のおそれがあったり、雑草や樹木が生い茂ったり、周囲の生活環境や公衆衛生に支障を及ぼしたり、管理が行き届いていない空き家を対象にしていくことについて検討していってほしいと思うが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)御指摘のとおりでございまして、管理されていない空き家等に対しては、対策を講じるべきと考えてございますが、具体的には政令とか施行内容が具体的になりましたら、また具体的に検討していきたいと思っています。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)4つ目、最後です。助言や指導に応じない場合の対応、これはどこでも、例えば電話しても電話を切られたり、電話に出ないとか、いわゆる市なり、市と相談して町内会が手紙等を送っても完全無視ということがあるんですね。そういう場合の対応について、やはりもう少し町内会からも相当要望等があると思うんだけれども、対応について検討していってほしいと思うんだけれども、どうでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)地域からの情報を受けまして、管理状態が不適切な空き家につきましては現地調査を実施するなどしまして、さらに文書の送付、職員の訪問等によりまして助言、指導等を行ってはおります。助言、指導に応じない場合には、他の自治体の例では、氏名の公表あるいは措置の命令を出すほか、行政代執行による建物解体ということも定めております。これらの事例等を参考にしまして、今後、調査検討を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)今、部長述べられた点についての関連なんだけれども、大分前に、いわゆる岩沼市議会で議員の有志で飼い犬のポイ捨て条例をつくったんですね。忘れ去られている条例なんだけれども、飼い主が散歩させて繰り返し繰り返し同じところでふんをさせた場合に、名前を公表しますよと、罰金はないんだけれども。それと同じような内容で最終的には条例をつくるべきだと思うんだけれども、一つの前提として所有者への粘り強い相談と説得、合意と納得を得て進めてほしいと思うんだけれども、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)この特措法、それから条例も含めまして、有識者の考え方あるいは市民のいろんな意向を十分に酌み上げて反映させながら進めていかなければならないというふうに考えます。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)最後に。このことを含めて反対する人は誰もいないと思うんで、仙台市が条例をつくって河北新報にその成果について紹介されていましたけれども、やっぱり議会、執行部が一丸となって、議員発議になるかどうかわからないです。条例制定を含めて時間をかけて検討すべきだと思うし、情報提供も含めて市のほうに要望したいと思うんだけれども、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)ぜひ時間をかけて十分に検討しながら進めたいというふうに思っておりますので、御指導、御鞭撻、よろしくお願いします。(「終わります」の声あり)(「議長」の声あり)
○議長(国井宗和)14番飯塚議員。
○14番(飯塚悦男)松田議員の質問要旨ですけれども、前西村国交副大臣と言ったんですが、これ確認してもらいたいんですけれども、「前」なんだか、「現」なんだか、どうなんでしょうか。
○議長(国井宗和)松田由雄議員。
○10番(松田由雄)大変失礼しました。書くときに前衆議院議員西村明宏国交副大臣と書くべきところを、最初に「前」となりましたので、これはパソコン上の間違いで、謹んでおわび申し上げます。(「そこの前をとるということでよろしいんですか」の声あり)
○議長(国井宗和)よろしいですか。(「前衆議院議員と書くべきところを書かなかったんで、私のミスです」の声あり)ということは、「前」は除いてほしいということですね。皆さん、御了解でよろしいですか。
10番松田由雄議員の一般質問を終結いたします。
休憩いたします。
再開は午後1時といたします。
午前11時57分休憩
午後1時00分再開
○議長(国井宗和)休憩前に引き続き会議を開きます。
10番松田由雄議員から午前中に行いました一般質問、空き家対策についての4番、「固定資産税が6倍になる問題がある」と発言したもの、「固定資産税が6倍くらいにまでなることもある問題がある」との発言の訂正の申し出がありましたので、議長においてこれを許可しておりますので了承願います。
11番布田一民議員の一般質問を行います。直ちに発言席において発言してください。
〔11番布田一民議員発言席〕
○11番(布田一民)11番、市民ネットワークの布田一民でございます。通告をしております都市再生特別措置法改正に伴う立地適正化計画の作成について、1点にわたり質問をいたします。
初めに、「いわぬま未来構想」に対しての立地適正化計画の必要性についてであります。岩沼市においても、これまで増加をしてきた人口が少しずつではありますけれども減少に転じているんではないかと。また、高齢化が徐々に増加している、このことも言うまでもありません。このような人口動態は、まちづくりのあり方もやはり変えていかなければならない状況ではないかと考えております。そうしたことからすれば、「いわぬま未来構想」、この計画に対しても立地適正化計画の作成が必要になってくるのではないかと考えております。
立地適正化計画、御存じかと思いますが、ことしの5月、都市再生特別措置法及び地域公共交通活性化法が改正になり8月に施行されたところであります。現在は拡大した市街地の形成によりまちなかの空き家、そしてまた、空き地が点在する状況になっているのは、午前中の質問にあるとおりであります。一定程度の人口密度が支えてきた生活サービスの施設が成立しなくなってきているのではないか、郊外型のインフラ整備などの財政負担も増加をし、あわせて固定資産税の減収による財政が圧迫される課題も、これまた発生することも考えられるわけであります。
そのことから、都市機能誘導区域、そしてまた居住誘導区域、居住調整区域などを定めることができる、いわゆる新たな都市計画マスタープランを作成をできるようになったわけであります。
そこで、質問の岩沼市都市計画は社会情勢、財政の変化にどのように対応していくべきかであります。人口の減少、高齢化、また最近の自然災害や高齢化に伴う社会福祉の充実などの変化にどのように対応していくのか、初めにお伺いをいたします。
○議長(国井宗和)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)岩沼市のまちづくりは、これまでも少子高齢化、そして、人口減少など社会情勢の変化を踏まえた上で拡大膨張型から成熟安定型の、いわゆるコンパクトシティを目指してを基本にしてきたわけでございまして、今後もこういった考え方を中心に進めていきたいと思ってございます。
加えて、公共施設の長寿命化、それから市民と企業、それから地域を含めた郷土をそういったことを中心に効率的な行政を運営をしていきたいと考えてございます。その中で岩沼の上位計画である「いわぬま未来構想」、そして、国の土地利用計画、都市計画そのものがどんどんどんどん変わりつつあるということを今意識しておりまして、この中で持続可能なまちづくりについてどう進めていかなければならないか、これを今、未来構想をつくる中で個別の計画を立ててそれを実現していきたいと。この個別の計画については、世の中の動きに合わせた形で3年ぐらいのスパンで見直しをしながら合わせていきたいという考えで今おります。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)そういった中で、やはり今回の改正に伴う立地適正化計画、これをしっかりと作成をして新たな都市づくりをつくっていかなければならないんであろうというふうに思っておりますが、これまではいろいろと財政面の中でそれぞれ課題に対処する部分については、まちづくり交付金、現在は社会資本整備総合交付金でありますが、これを今までは活用しながら行ってきたところであります。今後、この制度化されている立地適正化計画を作成をして、そしてまた、その中でのコンパクトシティの形成支援事業などを活用してしっかりとした政策をし、そして、今後、やはり公共事業としての展開だけではなく、先ほど言いました市長がおっしゃられたとおり、民間支援との共同型都市構築を事業化し、変化に対応するしっかりとしたまちづくりをつくるために立地適正化計画などを作成すべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)この都市再生特別措置法改正ということで、我々の直近のまちづくりに大きく影響しているわけでございますが、基本的には都市機能を誘導する区域、そして、住居を誘導していく、そして、人が住まなくなったところの跡地の利用というところの3つが大きな視点だろうと考えてございまして、それぞれの中に都市機能であれば交通体系、医療、そして、福祉、商業、そういったものをまとめていく、その中で暮らしやすさを求めていく。加えて、居住用であれば、一定の人口密度を持っていないと都市とも言えないし、隣近所とのいろいろなおつき合いの中、それから生活しやすいまちづくりをしていくという都市機能居住部分ですね、そういった部分を十分意識しなきゃないんだろうと。その中にはスーパーがあったり、そして、コミュニティーを維持していくということが大事だと。跡地については、どうしてもやっぱり増加する傾向にあるだろうということが見込まれるわけです。そういった都市機能と居住部分、そして跡地、これをうまく組み合わせていきたいと考えてございます。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)やはり私はこの都市計画の見直しがこの「いわぬま未来構想」に必要ではないか。今現在の人口フレームなどを定期的に見直しをかけていきながら、新たな都市像というものを明確にすべきというふうに考えております。
岩沼市の東部地区でありますけれども、今回の震災によって集団移転地ができ上がり、そしてまた、玉浦小学校を中心にしてこれからコンパクトシティのまちづくりが恐らくはでき上がってくるんだろうというふうに思いますし、そしてまた、西部地区においては、区画整理事業が行われて、そしてまた、人口が増加をし、そして安心して歩いて暮らせる、そしてまた、買い物もできるといったこれまた一つのコンパクトシティとしての西部地区においてはでき上がっているんだろうというふうに思います。そういったことからいって東部、西部、この部分については、ある一定程度の人口の動態を見ながら、そしてまた、人口密度も含めて一つのコンパクトシティが形成をされている。
ただ、問題なのが、そういった中で中心市街地、私が言っているのはJRから4号線の間でありますけれども、この旧市街地の人口フレームの動向をしっかりと見据えた中で、先ほど来、言っております社会情勢に合った都市計画、そしてまた、まちづくりの形成というのが私は必要ではないかというふうに考えております。旧市街地の中で社会情勢、そしてまた、財政の変化にしっかりと対応するためにも、この立地適正化計画を作成をして新たに都市計画づくりをすべきというふうに思います。
今、この「いわぬま未来構想」の中で、ある一定程度の社会情勢を踏まえて考えていくという市長の考えであります。しかし、その中でまちをどのようにしていくのかというまちづくりについての都市計画づくり、この中には、何といっても先ほど来言っております立地適正化計画を作成をして、そして、しっかりと各機能の部分について誘導を図っていくと、このことが私は重要ではないかなというふうに思いますが、再度、いかがですか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)人口の動態、これはまさしく本当に重要な部分で、実は震災直後からずっと人口の動きを注視してございました。震災前と後、どうなったんだろうというのを、東部地区のまちづくりの中に大きく影響してきますので調べておりましたんですが、震災前ですと4万4,254人、これが一番下がった時点で4万3,597人、657人の減でした、震災前と比較して。それが月日を追うごとに少しずつ回復してきています。傾向としましてはそういう傾向にありまして、今は震災前と比べると4万4,078人、比べると176のマイナス、この176を分析すると、残念ながらお亡くなりになった方が151おいでになりますから、ほぼ震災前の人口に、東部地区ですね、が近づいたという読み取りはできるはずです。しかし、これは市全体のお話であって、東部地区をこまく分析したんではないんで、さらにいろいろ調査をする必要があるというのが今の考え方でございまして、これらをもとに未来構想を今、計画づくりをしているわけです。
その中には当然、中央部地区のまちづくりも入ってきておりますので、これをただの人数、いわゆる中央部にいる人たちの人数だけで把握するんじゃなくてそのバランスですね、岩沼市の平均年齢は今44です、全人口に対して。その中央部地区にどういうバランスの、例えば高齢化とか、50歳代が多いとか、そういう中身を見ながらまちづくりを進めていくということを今、考えてございます。以上でございます。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)次の質問に移りますが、そのとおりであります。旧市街地の人口の空洞化対策について次の質問に移るわけですが、午前中も空き家対策について質問がありました。撤去、そしてまた、コミュニティーの有効な活用の検討、空き家対策条例、まさしくこの空き家がふえてきているということは、やはり人口の空洞化がだんだん進んできているんではないか。そういった意味から、やはりこの立地適正化計画を作成をして、そしてまた、老朽化が著しい住宅の存在する区域を調査を図りながら、空き家再生推進事業を取り入れながら立地適正化計画をしっかりとつくる。そして、住環境の整備をするための住居の誘導区域、そしてまた、都市機能誘導区域を定めて、やはり旧市街地の人口の空洞化をやはり対策をしっかりと図るべきではないか。先ほど言いました空き家再生推進事業、この中に今回の都市再生特別措置法の改正に伴って対象区域要件の拡充も図られているようでありますし、その中でもこの空き家の住宅の撤去、そしてまた、活用を行う取り組みの支援などもこの推進事業に取り入れられております。 したがいまして、この人口の空洞化をしっかりと防ぐ、今、空き家、午前中もありましたように、そういった中で人口がだんだん少なくなってきている、人口密度が、今まで図られてきた旧市街地がだんだん空洞化になってくるということは、私は間違いのないことではないか。そういったことからいって、空洞化対策を図るためにもこの立地適正化計画、旧市街地には必要ではないかというふうに思いますが、いかがですか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)数字上で申し上げますと、西部地区、中央部、そして東部、これはそう大きく人数は変わりないんでございます、居住されている人数は。ですが、店舗の数とか、あるいは世帯数とか、今、いろいろ動きがあって空洞化は将来的には空洞化になる可能性としてはあるんですが、今現在としては住宅も多く張りついていますので、差し当たりすぐということでは考えていないんですが、しかし、長い目で見た場合、例えば人口問題調査会で調べた中身でいきますと、2040年には、岩沼は4万人を切るんじゃないかというデータもございますので、何もしない場合ですね。ですから、それらに向けてしっかり対応していかなければならないと、まちづくりについてはそう考えてございます。
議員、ただいまの支援の方法についてお触れになりましたけれども、やっぱり支援もさまざまな支援がありまして、私の考え方としては、都市再生法の特措法を適用して計画をつくるべきなのか、あるいは国土強靱化計画の中で対応していくのか、そして、地方創生も新たに出てきていますので、それらを全部今、学習させていただいておりますが、その中で岩沼に適した制度って何だろうということをまず考えていきたいと思ってございますので、岩沼に適した支援制度、どれを受けたらいいのか、どの方向に行ったらいいのか、今、検討しているところでございます。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)私もこれまで中心市街地の活性化について提案をしてきたところであります。例えば空き店舗対策、そしてまた、中心市街地におけるイベントなどもいろいろ提案をしてきておりますけれども、やはりどれだけ解決をしてきたのかといいますと、なかなか進んでいないような状況ではないかというふうに思っております。 今や中央部、要するに中心市街地に住居地域が存在をしてきていると。これは私にとっては今までの商店街がもう図られてきていないんだろうと。そういった中でどのようにまちづくりの形成を図っていくのか、このことをしなければ、今の旧市街地におけるこのまちづくりそのものが崩れてくるんではないか、そういった意味からいっても、やはりこの立地適正化計画、しっかりと活用をして、そしてコンパクトシティがまちづくりの形成を西部、東部と同じようにこの旧市街地にしっかりと取り入れるべきではないか、土地利用の規制をしっかり活用しながらこの計画を作成すべきではないかと、そういうふうに思うんですが。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、基本的には東部、中央部、西部、この大きなくくりは大事にしたい。その中にしっかりコミュニティーが生きているということも事実でございますので、そういったコミュニティーを大事にしながら、やっぱり新しいまちづくり、そして、人口減少に対応していくということが求められるということを今考えてございまして、社会的な価値観、環境的な価値観、そして、経済的な価値観と、そういった3つぐらいの視点があるだろうと私は考えてございまして、いずれにしても、人口あるいは少子高齢化、そういった現実の問題に合わせた形で手を打っていく必要があるだろと。経済もそうだし、環境もそうだし、社会的なくくりもそうだというようなことを私は今考えておりまして、どういった形でどういう計画を立てるか、もう少し情勢を見きわめていきたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)前の質問にちょっと戻ったようでありますけれども、旧市街地において、もう東部、西部地区よりも人口密度、DIDですね、これはやはり崩れてきているんではないかというふうに思うんですね。学校、要するに小学校の、中学校の人数を見てもわかるとおり、岩沼小学校と西小学校の数、このことを考えただけでも人口集中型という、この旧市街地というそのものが、私は、崩れてきて、そしてまた、人口動態もこれまた崩れてきているだろうと思います。
今、市長が言いましたように、高齢化社会に向けてのまちづくり、これも当然東部地区、西部地区から比べれば、恐らくは旧市街地、JRから4号線の間、この間の部分について社会情勢を比べれば、恐らくは旧市街地のほうが住みにくいまちになってきているんではないか。そういうことからいって、この人口集中地区というふうに言われていた旧市街地が崩れてきているのは、私は見てわかるというふうに思っております。確かに今、若い世代が中心の部分について家を建て、そしてまた、駅前にもマンションができそこには住んでいますよ。しかし、いずれは高齢者になります。そして、今現在であっても買い物する場所は必ずは郊外のほうに行っているんだろうと。当然、車で行く。交通機関もままならない状況の中では車を利用していると。
そういうことを考えれば、これから高齢化にだんだんなっていく中で、本当にこの旧市街地と言われているところ、生活ができる生活環境というのが本当に整ってきているのかということを考えれば、恐らくは今の中心に住んでいられる方々のみならず、旧市街地に住んでいる方々は、東部地区や西部地区のほうに住みたくなりますよ。ですから、恐らくは旧市街地には、確かに今は家は建っております。いずれは、やはり便利なところに行くのは当然でありますから、私は旧市街地の人口の空洞化が来る前にしっかりとした考えを持って、もとと同じような旧市街地の人口密度をしっかりと高めるというこのことが必要なことからいって、今回のこの都市計画の見直しをしっかりとする必要があるというふうに思いますが、再度。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)26年度から「いわぬま未来構想」がスタートしてございますが、その中で、やっぱり東部、中央部、西部とそれぞれ人口を調査いたしまして、その中で基本的な柱をつくったわけですね。安全なまちづくりとか、それから健康で長生き、地域で子供たちが育てられる環境づくり、それから人が集まる産業づくり、そして、生涯現役、心豊かな人づくりと。ですから、この中身で具体的なまちづくりをどこにどうしていこうかというのは今から、はっきり言えば今年度ぐらいにはある一定の方向性を出さないと、なかなかこの10年のスパンの間に結果を出していくというのは難しいんだろうと考えてございます。したがいまして、今基本的に考えているのは、今の区割りした東部、中央部、西部、その中にどのように高齢化も含めて対応していくか、岩沼地域全部を一つにした対応ではまずいんだろうと思っています。今言った地域によって、東部、中央部、西部の地域によってそれぞれ事業を展開をする必要があるんだろうというふうに思ってございます。
ただ、経済面に関していえば、いろいろ住民の行動範囲も広くなってきているので、歩いて暮らせるというのは大事ですけれども、経済とうまく住民の考え方がマッチングすれば、中心部にも、中央部にもお店が出てくると考えてございます。今も薬屋さんとかが入ってきていますんですが、そういった形で新たにスーパーとか生活必需品が取得できるお店が近くにできるぐらいの魅力をつくっていかなきゃないと思ってございますが、いかんせん、土地代も高いし、なかなか郊外には太刀打ちできないということがございまして、これからいろいろそういったものを含めましていろいろまちづくりの特徴を出していきたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)特徴をつくる、それが今回の立地適正化計画であります。この魅力のあるまち、魅力がないから今は旧市街地には人が集まらない。東部地区は、集団移転地になってこれから恐らくは一つのコンパクトシティとしてのまちづくりができて、人口の空洞化は、やはりしばらくはないんだろうと。そういった中で、西部地区については、当然ながら、今はこれまたコンパクトシティができ上がって、空洞化よりもますますふえていくんではないか。
そういった中で、問題は、言っているのは旧市街地の問題、このことが一つとしてどういった計画をしてまちづくりをして人口の空洞化を防ぐか、これは私はある一定程度の規制をしながら、そしてまた制約をしながら、先ほど言っているように立地適正化計画を作成をしながら、しっかりとこの人口動態を見ながら増加をする施策を展開をすべきなんだろうというふうに思います。
次の質問に移りますが、この旧市街地の公的財産の活用について、これもまた今回の立地適正化計画の中で非常に重要な部分でないか。具体的には将来のまちのあり方を見据えて、例えば市役所の庁舎、そしてまた、公共施設の再配置を考えてはどうかというところもあります。いわゆる都市機能誘導区域ではありますけれども、先ほど市長が言いましたように、医療、福祉、そしてまた商業、そしてまた民間都市機能をしっかりと整備するということも、一つとしてはこの旧市街地において公的財産としての活用をするんだというところ、このことも考えるべきだというふうに思っておりますが、初めにお伺いをいたします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)中心市街地の公的財産、市役所も含めてという提案の中で、立地適正化をつくってそこを起爆剤としてやったらどうなんだという御提案と受けとめましたんですが、確かにそのとおりだと思いますけれども、今の状況からすれば、民間施設の誘導をまずやれればやりたいと思ってございますが、そういった好機がまだ訪れていないのかもわからないです。魅力的なまちとなれば、そういった民間施設も張りついてくるんだろうと思ってございます。いずれにしても、単体施設でなく複合化施設を目指していければ、いろんな意味で使いやすくなるし、活性化も図られていくのではないかということを今考えてございまして、各種政策、あと計画と整合性を図りながらこれから検討させていただきたいと思います。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)魅力あるまち、先ほど言いましたように高齢者に向けるまち、どういうふうにつくっていくのか、このことを1つ考えてみても、やはり公的としてしっかりとその財産をつくってやる。そうして、民間としてつくった部分についても公的財産としてしっかりと活用していくということであります。ですから、まちを1つ形成する、要するに旧市街地を形成するわけでありますから、この社会、旧市街地の今の状況を勘案すれば、介護施設のある一つとしてのそういった福祉関連の商業を含めてそういう施設があるのか、先ほど市長が言いましたように複合型にしたい。複合型である、そういった民間施設がどれだけあるのか、ありませんよ。ですから、そういった都市機能誘導区域、そしてまた、その中で居住誘導区域をしっかりと定めた中でこの立地適正化計画を図りながら、旧市街地における公的財産としての活用をすべきではないかということでありますが、いかがですか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)言わんとすることは理解したつもりでございます。まずは居住が第一、そして福祉、移動するための公共、そういったものがその地域内にしっかりできていれば、余り不便は感じないというまちになるかもしれません。そういう方向性を目指してやっているわけです。ですから、東部、中央部、西部とそれぞれにそういった機能を持たせていければ、非常に住みやすくなる。今、介護の例を出されましたが、介護も全く同じで、各学校区単位、小学校区単位に事業を展開していくというやり方を今してございますので、そういった一極に皆、集中するんでなく、それぞれに使いやすいような施設を分散していくということが大切なんだろうと思ってございます。
いずれにしましても、岩沼の場合はそんなに大きなまちでもございません。面積的にもある程度、コンパクトに行政が行き渡る地勢というか、市の構造になってございます。ですから、できるだけそういった空洞化しないような策を考えながら、それぞれ住みやすいまちをつくっていくということが大事なんだろうと思います。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)先ほど介護も小学校単位だと。岩沼小学校の近くにどこにありますか。要するに旧市街地の中では、確かに南小はありますよ。北中近くもあります。岩小近くにどこにありますか。ですから、そういったことも含めながら公的財産をしっかりとやはり私は活用すべきだというふうに思います。
旧市街地、今度は公的不動産の分について財産と同じでありますからお伺いをしますが、旧市街地にある公営住宅であります。岩沼市には相の原、亀塚、栄町、桑原、阿武隈、西部地区には松ケ丘の千貫県営住宅があります。いずれにしても、老朽化が進んできているのは皆様も御存じだというふうに思うわけでありますが、当然、亀塚なんかは、取り壊しも一部したいのですがなかなか進んでいないような状況、そういった中で今回のこの都市再生特別措置法の改正に伴いましてこの都市機能立地誘導適正化計画、先ほど言っておりますそういった計画、そしてまた、居住誘導区域外に存する公営住宅を除去し、住居誘導区域に再生する場合には助成対象になると位置づけられております。これは国土交通省の住宅局でありますけれども、やはり現在のニーズに対応した公営住宅、このこともしっかりと検討しながら計画づくりをすべきではないか。つまりは、スマートウエルネス住宅推進事業というのがあるそうでありますけれども、サービスつき高齢者向けの住宅整備事業、これは高齢者生活支援の部分についての施設でありますけれども、そういった公営住宅のあり方そのものも老朽化が進む中で、しっかりと都市機能としての誘導区域を定めながら、居住区域と一緒にこの適正化計画を図りながら公的財産を活用すべきではないかと思いますが。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)公的財産という考え方があるわけですけれども、それについては、確かに都市再生法の特措法の中でそういったウエルネスとか、あるいは都市機能を持たせた集約をしていくとか、いろいろ書いてございますが、現制度の中で、確かにいい制度なんですけれども、これしかないというのでは私は考えていないんです。今出たのは、もっと長寿命化対策も中には入れていかなきゃない。そうしますと、強靱化基本法、いわゆる国土の強靱化を動かしていく。それから、最近出てきたまち・ひと・しごとの地方創生、これも人口政策を中心に、やっぱり若い世代の住みやすいまち、高齢化に対応した中身を訴えておりますし、環境未来都市の中でも同じような中身を言っているんですね。議員おっしゃるような立地適正化計画もその中の一つです。
ですから、さまざまな今の国の制度の中からどれを選んでいくかというのは大きなポイントになるかと思いますが、内閣府官房がやっている部分もあれば、国交省もそういった提言をしている部分もありますので、今、新しい未来構想をつくっていく中でどういった制度を適用していくかは、もう少し勉強してみたいと思ってございます。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)一番最初に財政面のことをお話をしました。今まではまちづくり交付金、そして、今現在、そのまちづくり交付金が社会資本整備総合交付金ということで、そのものの立地適正化計画を図っていく、その中での交付金がどれだけの金額になっていくか、このことを勘案をすれば、やはりまちづくりそのものの適正化計画をしっかりと図らないと、さまざまな部分についてのことがおくれていくんではないか。本当に10年見据えて考えないと、例えば住宅一つにしても相の原、亀塚、何十年たっていますよ。老朽化も進み、もしかすると、10年内には全部撤去して新たなことも考えていかなければならないような状況になっていくんではないかと、そういったことも考えれば、一つとしては、この住宅の推進事業をしっかりと図りながら考えていくべきではないかというふうに思っています。
国において、さまざまな計画の支援だけではなくて、例えば民間事業を行い、優良な都市開発事業には金銭面では民間土地開発推進機構により金融の支援策も行っておりますし、そしてまた、先ほど来言っておりますように、この立地適正化計画で定められる都市機能誘導区域への都市機能の計画的な配置を実現する目的からして、平成26年度において、税制改正において都市機能誘導区域に係る税制もこれまた措置をしております。つまり、都市機能の立地誘導に資する事業に対しては、支援がしっかりと強化をされているということであります。ですから、財政面においてもメリットがあるのであれば、しっかりとこの公的不動産、要するに公的財産を含めた形の計画をしっかりと民間も含めて作成すべきではないか、再度。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)非常に魅力的な計画であることは確かでございます。前段申し上げましたように、あらゆる角度から検討して一番いい方法、岩沼に合った計画づくりをしていきたいと思いますが、もう少し時間をいただければと思いますが、まずもって市全体の発展を考えていく必要がありますので、今おっしゃられた、こういった立地適正化が本当にいいんだと思いますけれども、それに合わせて岩沼がどういう対応をできるか、まだ調査の段階でございますので、もう少し時間をいただきたいと思います。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)岩沼に合った計画、都市計画をつくるのに、もっとも岩沼は都市計画法で定められている用途を含めてあるわけであります。ですから、都市計画マスタープランにのっとって、そして、それでもって岩沼の未来はどういうふうにつくっていくのか。そしてまた、そこに合った社会情勢の中でどんなまちをつくっていくのか、高齢者が歩いてしっかりと買い物ができるまちをつくる、これも都市計画のしっかりとしたマスタープランですよ。ですから、そういったことも含めて岩沼に合った計画は、何をつくるかではなくて、まさしく都市計画マスタープランだと私は思っています。
最後の質問に移りたいと思います。
この立地適正化計画が「いわぬま未来構想」にやはり必要ではないかであります。質問、そしてまた提案をしてまいりました。私は岩沼市全体、先ほど来言っておりますように都市計画、「いわぬま未来構想」の具現化に向けてはこの立地適正化計画が大変重要な視点だというふうに思っています。この立地適正化計画の区域は都市計画区域でなければならないわけでありますけれども、都市計画全体を見渡す観点から土地利用の状況、そしてまた、日常生活圏などを勘案して都市計画外の一部を計画区域としたり、あとは十分の説明、当然必要でありますから、説明の状況に応じて計画を策定ができる、要するに小まめにできるということです。そういったことがあるわけでありますから、10年の中でどこからどこまでやる、そしてまた、説明したんだけれどもなかなか言うこと聞かない、言うこと聞いていただけない、そういったことも含めながらこの「いわぬま未来構想」に向けて小まめな一つの地区、要するに旧市街地における部分については、一つ一つ勘案をしながらこの「いわぬま未来構想」に立地適正化計画を実施すべきではないかというふうに思いますが。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)議員おっしゃるように、最終的にはコンパクトなまちづくりが基本でございまして、そのために市全体を見渡して医療、福祉、介護、商業、交通、こういった都市機能をしっかり結びつけていくことが大切だと考えてございますので、未来構想の中でその内容がどこまで具現化できるか、10年の間にどこまで具現化できるか、その中に組み込んでいけるものがあれば、どんどん組み込んでいきたいと思ってございます。
なお、計画については、もう少し勉強させていただきたいと思います。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)そうですね、旧市街地の部分についての立地計画の部分について、やはりその地区のどこからどこまでなのか、要するに私が言っているJRから4号線までの間、どのように区域割をしたらいいのかということだと思います、今の市長のほうから言わせると。私は半径500メートルが一つの目安としてやるならば、今回少し小さいんですが、例えばこの丸4つですね。北から行くと、北中を中心にする1つの500メートルの範囲内、あとは岩小を中心とする500メートルの範囲内、竹駒神社を中心とする1つの500メートルの範囲、あとは岩中を中心にした500メートルの範囲、これは東洋ゴムも入りますから。この4つの区域分けの中で私は一つ一つ誘導区域をすれば、非常に有効的ではないか。
先ほど来も言っています旧市街地の中でこの中央道路の部分ですね、これが4号線バイパス、これがJRでありますけれども、中央道路に行く部分の、要するにアクセスする道路、これもまた駅前大通り線が1つ、あとは停車場線が1つ、八島本陣のところから行く、桑島病院から行くと一方通行でありますけれども、あそことあとは二木大通り線、この4路線しか中央通りにアクセス道路がないんですね。そういった計画を、要するに4つの枠の中で立地適正化計画を結びながらしっかりと中央を生かしていくということ、このことからいって、どうやら桜二丁目公園のところの公園を中央道路まで抜く、例えばですね。あとは、駅前停車場線から真っすぐ郵便局まで抜くとか、こういった形の中の中央に向けてのアクセスする道路、これ東裏、西裏堀が非常にもったいないというのは、今までのずっと来ている課題なんだろうと思います。そうした中で、中央に西、東堀のアクセスする道路が全くない。先ほど言った大通りしかないわけですね。ですからこうしたことも含めていきながら、この旧市街地の部分についての立地適正化計画、「いわぬま未来構想」に向けて必要だというのが、一つのまちづくりとしてのこの範囲の中でやれることはやるということが、私は非常に重要ではないかというふうに思われますが、いかがですか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)提案としては、東西の道路が全くないというところは全く同感でございまして、いずれそういったことも議論になるんだろうとは思ってございます。いわゆる西から直接東に抜ける道路が余りにも少ないし、あっても狭いというのが以前からの岩沼のそのまま形を残しているというようなことで、その提案が出ているんだろうと思いますけれども、同じでございます。少し時間がかかるかと思いますけれども、そういう視点は大事にしていきたいと思いますし、もし計画の中に織り込めれば、そういったことも考えていく必要があるだろうと。中央部も、それから西部も東部も、それぞれやっぱりバランスよく発展していく必要があるという私の視点がございますので、今御提案いただいた中身も重要に参考にさせていただきたいと思ってございます。
何せコンパクトなまちをつくるというのは、本当に大事な部分でございまして、これからこれが最も大事だと思っていますし、まずもって東北沿岸部6地区のまちをしっかりつくって、ここをモデル的にしていきたいというのも一つ頭の中にありますので、これから鋭意努力をしていきたいと思います。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)今まで旧市街地の計画ばかりを言ってきたわけでありますが、先ほど来、言っております東部地区において、課題がないわけではないんですね。交通機関の整備、これは今後、必要になってくるのではないか。現在は集団移転地、そしてまた、今のある三軒茶屋も含めて、林地区も含めて岩沼駅まではバス、そしてまた自家用車、そしてまた自転車、バイクで通っている方もおられるでしょう。通学をし、通勤をしている。やはり集団移転地が施行されて、先ほど来、言っておりますように、人口密度がこれまた増加をすれば、やはり私は仙台空港からのアクセス道路の路線延長をして玉浦駅をつくるということも、一つとしては、交通機関としてはやはり考えるべきではないか。
あとまた、西部地区についても課題がないわけではありません。今となれば、中学校がなぜあんな端っこだったのか。当然、あそこは公共施設があってその部分で誘致がされてあそこに恐らく西中学校が建ったんだろうと。でも、今となれば、やはり武隈の中央部分にあったっていいんではなかったのか。ですから、老朽化に合わせて、店の名前言ってしまいますけれども、カワチの西側、仙台岩沼線のところまでのアクセス、あそこは農地でありますからあそこの部分について二木大通り沿いをしっかりと整備を図り、そして、一つのまちとしての形成もこれまた中学校の移転も考えながら、やはりそういったことも考えるべきではないかと思いますし、3月の定例会で私も言いました、大胆な国土利用計画をすべきでないかという話もしたわけでありますけれども、そういった計画。そしてまた、玉崎地区の4号線バイパスのこれまた都市機能としての活用、このことについても重要な視点ではないか。
こういったことも、やはりこの岩沼にとっての都市計画の見直しに、立地計画にしっかりと適正化計画を作成をして、「いわぬま未来構想」にしての税収の上げ方、そしてまた、公共施設の使い方含めて全体の構想をしっかりと東部、中央、西部、これを考えるべきではないか。
最後になりますけれども、そういったことも含めながら、やはり岩沼のまち、人口がだんだん減少する中で歯どめをかける。そしてまた、人口の空洞化もしっかりとなくす。そしてまた、まち一つ、西部、東部、中央も含めて一つのコンパクトシティができ上がり、そして、市全体としてのアクセスもしっかりとつくる。このことも一つの都市計画全体計画としては私は必要ではないか。最後になりますが、市長、いかがですか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)まち全体がこれから向かうのは人口減少傾向が強くなってくる。ですから、国も人口対策に乗り出している。それから、高齢化が進む、これも大きな流れでございまして、何としても歯どめをかけたい。それから、都市がだんだん空洞化してくる。それが東京一極集中と関連してきているんだと思いますけれども、国もそれを一極集中から地方に分散させていこうという考え方も出ていますので、大変難しい提案だと私は認識してございますが、大きな流れの中でまちづくりを考えていくということは基本でございますので、人口減少、高齢化、そして、空洞化についてこれから考えていって、できるだけ持続可能な都市、コンパクトシティを目指していくのが大事なんだろうと。私のできる範囲で最大限努力をしてコンパクトシティを目指していきたいと考えてございます。
○議長(国井宗和)布田一民議員。
○11番(布田一民)地方創生は各市町村がしっかりとアイデアを持ち寄り、そしてまた、実際に行うのは市町村でありますから、市全体、そしてまた、行政全体を含め考えながら地方創生を図るべきと思います。終わります。
○議長(国井宗和)11番布田一民議員の一般質問を終結いたします。
休憩をいたします。
再開は午後2時5分といたします。
午後1時52分休憩
午後2時05再開
○議長(国井宗和)休憩前に引き続き会議を開きます。
6番須藤功議員の一般質問を行います。直ちに発言席において発言してください。
〔6番須藤功議員発言席〕
○6番(須藤功)6番、いわぬまアシストの須藤功でございます。岩沼市議会には岩沼基本条例なるものがありまして、その中に確たる事実に基づかない発言及び情報発信を行ってはならないとありますが、私の思い、私の考え、議員としての岩沼に対する夢であることは、必ずしも確たる事実には当てはまらないことかもしれませんが、きょうは議長の寛容なお取り計らいを願いまして……。
○議長(国井宗和)不確認な言葉なんだけれども、もう一度言ってみて。不確認の言葉と思うんだけれども、認識が。
○6番(須藤功)議長の寛容なるお取り計らいをお願いいたしまして……
○議長(国井宗和)寛容云々ではなくて、議長はルールにのっとってやりますので、確たる事実云々は、須藤議員の思いがあってきちんと証明できる範囲内で、人様に迷惑かけなければ誰も何も言いませんので、その辺は十分、須藤議員の良識に従って発言してください。
○6番(須藤功)良識に従って発言をしたいと思います。
それでは、きょうはエアポートマラソンとそれから陸上競技場についての質問をさせていただきます。
昨日、岩沼市においてエアポートマラソンが開催されました。天候にも恵まれ、多くの参加者が岩沼市内外を問わず参加され、無事に完走されましたこと、まことにありがたいと思っています。関係者並びにボランティア各位におかれましては、御礼を申し上げたいと思っております。
このような大会を今後も続けていただきますようお願いを申し上げるとともに、これからのエアポートマラソンに一言申し上げたいと思います。
そこで、エアポートマラソン発祥について少しお話をしたいと思います。もともとは昭和59年に岩沼西小学校を発着とした岩沼ロードレース大会という大会がありました。私が以前加入しておりました岩沼市陸上競技協会時代に、協会が主催となって10キロメートルのロードレース大会を開催したのがこの大会の前身であります。私自身、長距離選手であったことから、当時は県内の有力選手にも呼びかけ参加をしていただき、かなり盛り上がったことが思い出されます。その時代はお金がなく手づくりの小さな小さな大会で、地元の小学生などにも参加をしていただきました。無論、公認のコースではありませんでしたし、大会参加者は今のエアポートマラソンに比べ格段に少なく、規模は大変小さく、ほど遠い大会のものでもありました。
その後、平成2年3月、岩沼市に陸上競技場が完成をいたしました。当時、岩沼市の関係者から、真新しい陸上競技場のこけら落としとしてこの競技場でマラソン大会を開催したいと聞いたことがありました。岩沼ロードレース大会は平成2年に第7回で幕を閉じました。私は岩沼市の実行委員会から招かれ、新しい大会に向けての専門的な見解などさまざまな意見を述べてまいりました。十数回にも及ぶ実行委員会の会議で提唱してきたことは、よりハイレベルな大会の実現を目指すためにコースの公認にすることなどを求め発言をさせていただいた記憶があります。しかし、当時は警察署が大きな壁になっており、交通規制のために競技の参加人数の規模や規制、コース設定の規制はがんじがらめで、なかなかこちらの要望が通らなかったことが思い出されます。
あれから月日はたち、早いもので今回のエアポートマラソンは23回目を数えることになりました。参加人数はほかの大会との比較もありますが、今は1,100人程度であります。警察署の規制はあると思いますが、昔から考えますと、マラソン大会は地域振興を兼ねたイベントとして注目をされつつあるなと感じております。
ちなみに県内で開催されているマラソン大会の参加人数では、松島マラソンが8,500名、仙台ハーフマラソンが1万3,000名、登米市のかっぱマラソンは2,500名です。ですから、岩沼のマラソン大会ももっともっと人数をふやすことができたらどうかと思いまして今考えている次第であります。宮城県知事も最近では交通規制に一定の理解があるとも聞こえてきましたので、一隅のチャンスではないかと思っています。
現代社会の健康ブームにも乗り、多くの市民ランナーがフルマラソンを走る時代になりました。42.195キロメートルもの長い距離を楽しみながら走るということは、私が現役時代のときには到底考えられませんでした。ことしの報道にもありましたが、東京マラソンはフルマラソンに3万5,500人ものランナーが出場し、制限時間は6時間40分とされております。しかし、応募者はその10倍とも言われる30万人以上です。マラソンブームがこんなにすごい状況になっているという認識をしなければならないと考えています。
しかし、その一方で、マラソン大会参加申し込みの時点で制限時間を設定し、参加者に規制がかかっていることも認識をしなければなりません。つまり、公認記録を申請しなければ大会に出場できないことがあるからです。申し込み時点での記録とは、公認コースしか受理されない大会もあるからです。例えば仙台ハーフマラソンの参加資格は、男子でハーフマラソンが1時間40分、フルマラソンで3時間40分となっています。また、女子もハーフマラソンが1時間50分、フルマラソンで4時間10分となっております。仙台ハーフマラソンは地元にいてもそう簡単に走ることができない大会となっています。つまり公認コースでの記録とともにハーフマラソン以上の距離の公認記録が必要になるからです。
そこで、今回の御質問をいたします。全国で開催されるマラソン大会に参加するため制限時間が設定された大会があります。公認コースでしか公認記録にならないこともありますので、20キロメートルやハーフマラソンの記録が対象になっています。岩沼市でもエアポートマラソン大会にハーフマラソンを開催できないか伺います。
○議長(国井宗和)教育長の答弁を求めます。百井崇教育長。
○教育長(百井崇)お答えいたします。きのうは大変ありがとうございました。きのう、参加者が1,309名が完走いたしました。86.2%という高い率で完走でしたので、本当にありがとうございました。天気もよかったので、ありがとうございました。
ところで、ハーフマラソンについてでございますけれども、やっぱりこれは参加者や関係者などから要望というのは聞いておりますけれども、現時点では態勢とか資金、コースづくり、それから大きいのは復興の途中であるということから、開催の環境の整備がかなり困難でございます。現段階ではハーフマラソンの開催については困難であると考えております。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)今、御質問したことについて御答弁いただいたんですけれども、私も現段階でいきなりハーフマラソンを来年からというのは考えておりません。行く行くは、例えば競技場周辺にある仮設住宅がなくなったり、それからいろんな競技場の整備もしなければいけないということもありますので、行く行くはそういうことをやってもいいのではないかと思うのですけれども、そういうことも含めて将来的に、今、環境整備がなかなか届いていないということもありましたけれども、将来的にそういうことが岩沼市として考えられていくのか、その辺はどうでしょうか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)将来のことについてまだお約束はできないと思うんですけれども、やはりその時点でそういう環境であれば検討いたしますけれども、今のところは、そういった考えはまだございません。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)はい、わかりました。
では、2番目の質問に行きます。岩沼市の復興シンボルである千年希望の丘を、私はエアポートマラソンのコースにしてはどうかと以前の一般質問でもお話をしていた経緯があると思うんですが、できれば、そのためには丘を走れるように整備をしなければならないんですね。というのは、丘と丘をつなぐ園路という道路、ここは舗装をしていかないとなかなかコースとしては、マラソンコースとしては使用できないものなので、そのような整備を考えながら千年希望の丘を復興のシンボルとしてエアポートマラソンのコースにしてはどうかと思うんですけれども、その辺についてはどうでしょうか。
○議長(国井宗和)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)千年希望の丘について提案ということでございますが、国の復興交付金事業で採択をされて整備中でございまして、幅あるいは今の整備状況からして、エアポートマラソンを走るにはちょっと狭過ぎるような感はあります。ちょっと無理かなという思いもございます。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)そうなんですね、今の幅、今つくっておられる幅、今発注されている園路の幅ではなかなか難しい。でも、これから将来延ばしていく部分があるはずなので、そういうところについてお考えがあるのかどうか、お伺いいたします。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)マラソンと言わず何らかの形で利用するのは、今のところ、考えていますけれども、大勢寄る、大勢走る、そういったものにはかなりの制限が加えられますので、そういった中で何がやれるか含めて考えていきたいと思います。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)ぜひそういうものを、まだできない中で、整備できない、復興がまだ全部終わっていない中でこういう質問をするのもちょっとなかなか答弁には苦しむと思いますけれども、例えばかさ上げ道路ですとか、そういうものも整備された段階で、いろんな条件が加わった段階で、私はこの復興した岩沼を見ていただくには、千年希望の丘の一部をコースに組み入れることはかなり復興した岩沼を見せるため、見てほしいためということもあると思うので、ぜひそのことについて行く行くは計画の中でも考えていただければというふうに思っています。
では、陸上競技場について質問をいたします。岩沼市の陸上競技場は、1992年に日本陸上競技連盟の要請があり、バルセロナオリンピック日本代表選手が練習した競技場でもあります。当時の100メートル日本記録保持者、井上悟さんというんですけれども、これ陸上関係者の人しか多分知らないかもしれませんが、そういう方や、それから400メートルのオリンピックファイナルでも有名な高野進さんなど、そうそうたるメンバーが日本陸連から派遣をされ岩沼市を訪れていました。日本陸連のオリンピック代表選手が一堂に会して一地方のグラウンドで練習することなどは余り例がないことだと、宮城県の陸上競技関係者から聞いたことがありました。その理由はトラックに使われていたオールウエザー、ゴムですね、このゴムの性質がバルセロナオリンピックと似ていたためとも聞きました。岩沼市にとって大変名誉なことだと思っております。いずれにしても、競技関係者からは当時、岩沼市陸上競技場で練習することが垂涎の的のようでしたとも、これも宮城県の競技関係者から聞いております。
2020年に東京オリンピックが開催をされます。子供たちの育成や競技者への練習環境などを考えれば、公認の陸上競技場は宮城県では数も少なく、大会開催に苦慮しているようであります。国道4号と6号、または東北本線、常磐線の分岐点でもある交通の要所と言える地の利を生かした岩沼で、政策の一つに陸上競技場が3種公認を再び取得し、そのことについて岩沼の、先ほども言いましたけれども復興した姿みたいなものが示されれば、とてもいいと思います。そのことで質問をいたします。陸上競技場の3種公認の申請についてお伺いをいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)3種公認につきましては、これまでも申し上げてきておりましたけれども、今、市民が利用するという陸上競技場ですので、それは十分間に合っておりますので、今後とも公認の申請する考えはございません。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)ちょっとこれは大変がっかりなんですけれども、3種公認と公認でないというのはどういうことかというと、公式な大会が開けない。練習環境としては特にいいんですけれども、公式な大会が開けないということは、そこで、地方の小さな競技場かもしれませんが、みんなが集まって切磋琢磨しながらそこで競技をして、それが次の自分のステップになる、そのための大会を開催できないということになりますのでとても残念な話ではありますが、できればそのように今決めることではなくて、例えば岩沼市の陸上競技関係者とか、協会とか、そういう方々と一度、打ち合わせをしてみてはどうかと思いますが、その辺はどうでしょうか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)いろんな方から御意見をお伺いするのは構いませんけれども、今、市民のための陸上競技場ということで市民レベルでと考えておりますので、その公認とかはまだ考えておりません。以上です。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)わかりました。では次の質問に参ります。
2番目の質問は、競技場のトラック、ゴムの部分ですね。そこがでこぼこでかなり危険ということで思っていたんですけれども、今回、エアポートマラソンに合わせて一部部分改修をされているんですね。この辺の費用について幾らかかったのでしょうか。
○議長(国井宗和)吉田教育次長。
○教育次長(吉田章)はい、工事費につきましては394万2,000円となっております。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)今のお話で、たしか競技場の本当に小さいところなんですね、小さいというか、部分部分、部分部分というと、何となく皆さんにわかりづらいと思うんですが、390万円、約400万円のお金をかけてもほんの少しの部分です。こういうことを考えますと、かなりちょっと高いなと思うんですけれども、これ直した理由というのは、今回のエアポートマラソンがあるからでしょうか。
○議長(国井宗和)吉田教育次長。
○教育次長(吉田章)特にエアポートマラソンということではなくて、通常の練習の中でレーンが浮いているということで危険な状況だということで、その危険を防止するということで修理をしております。結果的にもエアポートマラソンにも当然、危険な部分ではないということのために工事をしております。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)この間見て思ったのは、でこぼこの部分というのは実はもっとありまして、かなりぶかぶかというか、ゴムが下のアスファルトとかコンクリートから浮き上がっちゃって、あとゴムの接続部分なんかもそこから割れが入って中に水がたまって、踏むと水がピュッと上がってくるんですよ。こういう部分というのはほかにもあるはずなんですけれども、まだまだ直し足りないと思ったんですが、将来的な考え、直していく考えというか、それは今、どのように考えておりますか、計画は。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)確かに老朽化ということはこちらも認識しておりますけれども、やはり当分の間は、全面改修の必要性というのは認識しておりますけれども、今、復興途上でもある、その中で膨大なお金がかかるものですから、今のところは部分改修で進んでいきたいと思っております。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)はい、わかりました。3番目の質問に入ります。
先ほどの質問にも関連するんですけれども、要は部分改修していけば、どんどんお金がかかっていく。つまり全面改修したほうが費用対効果の考えからすると、大分安くなると思うんですが、その辺についてはどうでしょうか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)先ほどと同じでございますけれども、やはり復興途上でありまして、その膨大な金額、張りかえ、それから全面改修となれば、かなりの金額がかかりますので、当分の間はこのまま部分改修で進めてまいりたいと思います。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)今お聞きしているのは、部分的なところだけで400万円、400万円って物すごく広いわけじゃないんです。ほんのちょこちょこというところで、見ていただければわかると思うんですけれども、そこだけ改修して400万円ですから全部改修すると1億ぐらいかかるかもしれません、1億以上かかるかもしれません。だけど、長い目で見れば、部分改修よりは全面改修のほうが割安だと私は思ってこの質問をしているんですけれども、そういうことからすると、例えばすぐに直してくれとかという話ではなくて、先ほども言いましたけれども、先ほどはマラソン大会の話をしましたけれども、やっぱり仮設住宅がなくなったりいろんな周辺環境がよくなってくれば、私はそこの段階で直したほうが将来的にはお金がかからないのではないかなと思っているんですけれども、このことについてはどうお考えでしょうか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)その状況に応じてこれからの推移を見守りながら、そういったものを検討してまいりたいと思います。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)周辺環境が整い次第、費用対効果のことも考えながら早急な御対応をよろしくお願いしたいと思っております。
それでは、最後の質問なんであります。皆さん、御存じのように、岩沼西中学校が全国中学校駅伝で2年連続で上位入賞をされました。そういう意味ではすばらしいことだなと思っているんですけれども、昨年、岩沼西中学校の生徒さんが陸上競技場を利用しながら全国大会に備えて一生懸命走っておりました。ただ、時間的には、夕方の4時半を過ぎますと暗くなってきてしまいまして、練習が本格化するのは5時ごろなんですね。そうなってきますと、周りが真っ暗というところがありました。
そういうところをちょっと御紹介させていただくんですけれども、その前に陸上競技場側の御配慮、市側の御配慮もあるんですけれども、実は時間を延長していただいて、12月になると冬時間になって5時になったら使えないとかというのをできるだけ延長していただいて、そこのところは皆さんの協力のもと、頑張れたんだなと思うんですけれども、バックストレート、正面から見て体育館側ですね。あのところは本当に暗いんですね。ただ、体育館側の協力があって体育館と陸上競技場の間に道路照明といいますか通路の照明があるんですけれども、そういうのをつけていただいたりしてやってもらったんですが、それでも暗かったです。実は私も長距離をやっていたんで思うんですが、足元が見えないと捻挫とか、それから変に不安になるんでスピードが出せないというか、そういうふうな練習環境では余り好ましくないんですけれども、できるだけ足元を少しでも明るくしてほしかったと思っていました。学校側、西中学校側も足元を照らすためにカンテラみたいな照明器具を持参で持ってきまして、コースのところに置いてできるだけ足元を明るくして練習をしておったようです。
今、改修の話を、陸上競技場の改修の話をさせてもらっているんですけれども、そういう練習環境を少しでもよくする、うんと明るくしろとは言いません。ナイターの設備をつけろとか、そういう話ではなくて、やっぱり暗くてもここで練習できるんだというような練習環境が私は必要でないかなというふうに思っているんですね。ですから、今後、また岩沼の中学校が全国大会なりいろんなところで頑張ってくれることを期待しながら、もっと岩沼市側も施設を充実すべきではないかと思うのですが、そのことについてお伺いをいたします。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)確かに子供たちの活躍はすばらしいものがありましたけれども、ただ、市民のための競技場でございますので、やはり市民が一般的に使うような対応はいたしますけれども、特別な練習については特別な対応が必要かと思いますし、それらに個々に応じたいと思いますけれども、基本的には市民が使う競技場であるという認識のもとに運営してまいりたいと思います。以上です。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)これで最後の質問にしますけれども、岩沼市民が使うから岩沼市民のためにというのは、それはわかります。だけど、岩沼市民だってよその近隣の市や町に行ってそういう施設を使っているわけですよ。岩沼市民のほかにも陸上競技場がこの辺に少ないからここに来て練習しているんだという人も少なからずいらっしゃいます。ということは、私は近隣との連携なんかも含めて、岩沼市民のためにだけ使うんだったらもう全部締め出しちゃえばいいわけですよ。よその人は、自動販売機を使ってもお金出してももう使えませんよと、そういうことで競技場をつくってほしくない。もっと開かれた競技場、もっとみんなが使いやすい競技場にしてほしいと思いますが、最後の質問ですけれども、どうでしょうか。
○議長(国井宗和)百井教育長。
○教育長(百井崇)ちょっと言葉足らずでしたけれども、市民という言葉でしたけれども、私は一般市民ですね。岩沼市民もそうなんですが、一般市民として、競技のための競技場じゃなくて、一般市民の競技を趣味として楽しむ、そうしたレベルの人たちのための競技場としての運営をしていきたいということでお話ししたわけでございます。
○議長(国井宗和)須藤功議員。
○6番(須藤功)今まで質問してきました。岩沼を、復興から岩沼を知ってもらう、そういう施設を私はつくってほしいと思います。
以上で質問を終わります。
○議長(国井宗和)6番須藤功議員の一般質問を終結いたします。
17番森繁男議員の一般質問を行います。直ちに発言席において発言してください。
〔17番森繁男議員発言席〕
○17番(森繁男)17番市民ネットワークの森繁男と申します。
市長就任以来、一般質問は初めてさせていただきます。大変緊張をしております。もちろん、副市長就任以来でもお話しするのは初めてということでございまして、そして、一番最後の一般質問でありますからお疲れだとは思いますけれども、しばらくの間、おつき合いをしていただきたいと思います。
先ほど来、市長も岩沼市はコンパクトなまち、総面積を見てもそんなに大きくないまちであると。だから、しっかりと使いやすいまちづくりをするんだというような趣旨の話もしておりましたけれども、60.71、この数字が岩沼の総面積であります。そして、既に3年9カ月を迎えようとしているあの未曽有の大震災から今日まで、市長初め復興に関係する部課長さんも含めて一生懸命東部地区を再生させようと取り組んでいただいていることに対して、私は敬意を表するところでございます。
私のきょうの一般質問は、私の持論でもある、このそんなに大きくない60.71平方キロメートルの岩沼市は、それこそ五間堀から阿武隈川の岸までも、隅々までしっかりと使っていくべきだという主張が、震災前から私の口から言っている私の主張であります。
今回は地域の48%をのみ込んだあの津波、そして、壊滅的な6町内会、今、危険区域ということになっているわけでありますけれども、この危険区域を今後どのように利活用していくのかということで質問をさせていただきたい。 実は私の家から東を見ますと、今は一面に農地の集約を図るための農地区画というのが行われているわけでありまして、その向こうに貞山堀を含む震災前までは緑豊かな防風林、防潮林、今は生え抜きのようになっておりますけれどもそこが見えるわけです。毎日、私はその風景を見ていて、今後、この土地がどのように、例えば今から5年後、10年後、20年後、どのように変わっていくのか、そして、利活用されているのかなと毎日思っているわけであります。
この図を見ますと、千年希望の丘はしっかりと張りつける場所も決められているわけであります。しかし、その周辺の土地の利活用は、今後どうなっていくんだろうと。それで、私は全てをどんと質問してもなかなかイメージ、自分の頭に湧きませんので、きょうは二野倉地区から南のほう、そこをMRIではないんですけれども、地区ごとに区切って御説明をしていただければありがたいと思って質問いたします。
まず、二野倉から長谷釜、二野倉団地周辺でございます。あの一体には千年希望の配置図がかなり多く6から12ぐらいまでですか、入っているわけであります。もちろん、工業団地がありますからいろいろな形で御配慮している部分はあるんだろうと。そのことが将来は三軒茶屋、玉浦西、恵み野に同じような津波が来ても減災、減水と役に立つことは明白なわけであります。しかし、南には長谷釜の民家があったところ、あるいは農地、そして、北には二野倉の民家があったところ、あるいは農地と、今後、このあたりがどのように千年希望の丘とともに変化していくのか。そして、利活用できるような改善行われるのか、説明をいただければありがたい。よろしくお願いします。
○議長(国井宗和)市長の答弁を求めます。菊地啓夫市長。
○市長(菊地啓夫)二野倉工業団地の周辺の土地は今、大変荒れた状態になってございまして、見るからに目を覆いたくなるような状態が続いております。加えて、まだまだ昔のうちの土台とか、そのままになっておりますので、一般活用するにはもう少し時間がかかるものだと思ってございます。
その中にあっても市街化区域のエリアがございますので、そちらについては若干ではございますが企業が出た後、今回の震災で半分ぐらい出たんですが、その後にいろいろ進出の引き合いがあったりはあるんですがまだ具体的な話にはいってございません。一部はメガソーラーにしたりしていろいろ活用してございますが、これから企業のほうで少しPRをさせてもらって、企業に入れるところは入っていただくし、市民からいろいろ活用の提案もありますので、そういったことを今考えておりますが、具体的にはまだ何も計画は決まっておりません。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)そうですね、確かに現場を見ますと、土砂を運ぶ車、そして、荒れ放題な土地に市長おっしゃるとおりなっているわけであります。しかし、かつて古い昔は砂丘のような砂浜があって、その後は時代の変化で浸食などもあって、そして、当時の大企業、この排水機場なんかも含めて海が余り遊び場として使えない。それで、プールをつくっていただいた。そして、入り口には海浜公園というものもあって、季節を追ってやっぱり少しは人がにぎわった場所であります。
今、市長からの説明は説明として、答弁は答弁として聞いておりますけれども、今後の利活用について、後でまた話をさせていただきたいと思います。
さらに今度は長谷釜地区から南浜中央病院までの土地であります。以前は農地と防風林、防潮林だけで民家はありませんでした。豚を飼っていた豚舎というか、そういったものはありましたけれども、基本的に人は住んでいないという地区でありましたけれども、あそこにも農地、そして、今行ってみれば、やっぱり荒れ放題になっているのが現実であります。砂をとっているところもあるわけであります。あのあたり一体、中央病院までの構想について説明いただければありがたいわけでありますけれども、今後の構想について説明いただきたいと思います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)御指摘の区間は見ておわかりのとおり、ここも大変荒れておりまして、中でもこの地区の地盤沈下が著しくて、田んぼであったところは全くその形跡も見られないし、加えて砂取りもやっているような状況が見られますので、なかなかここを有効活用するというのはちょっと難しいかなと思ってございますが、できるだけ具体的な土地利用、どんな形でもいいんで、まずは方向性を出してみたいなと考えてございますが、現時点では具体的な提案はございません。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)同じような答弁でございます。さらに、南浜中央病院から蒲崎地区、この地区からは貞山堀と海岸までの間が非常に狭くなってくる地域であります。しかし、地域住民、もといた住民も含めてあそこの農地の利用とか、あるいは蒲崎には宅地がありましたから宅地を含めた今後の構想についていろいろ御意見も寄せられているだろうというように思いますけれども、あの地区一帯はどのように考えているんでしょうか。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)南浜中央病院から蒲崎地区までという土地利用についてでございますが、これも千年希望の丘に一部使用させていただくことになりますが、それ以外の土地については、主に保安林区域でございますのでそのまま林野庁が復旧するという言い方でございますので、協議しながら、恐らく保安林としてしか活用できないということだと考えてございます。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)多分そのような活用というのがされるんだろうと。これは私も現場を見て想像はしているわけでありますけれども、農地として持っている方々からすれば、何らかの利活用が必要ではないかという声は私のところにも届いております。今後、いろいろな意味でその発想を市のほうに、あるいは市長のほうに伝えてくれないかという御意見も届いているところであります。
今、市長の答弁がありましたように、新浜地区までも蒲崎地区から買取通告しております。多分同じような返答だとは思いますけれども、今行ってみますと、林野庁で松の子とか、そういったものを植えているところもあるわけでありますけれども、こちらのほうも全く同じような考えでしょうか、その辺をお伺いしたい。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)そうですね、蒲崎から新浜までの間、随分民家がございまして市で買い取りをさせていただきました。その分の土地利用ということなんですが、一部千年希望の丘にさせていただきまして、あとは林野庁との協議の中で自然に戻していくというふうな形になるかと思います。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)今、二野倉地区から南のほうの今後の考え方について、多くはまだ当然、千年希望の丘もでき上がっていない段階でありますから、今のところ、考えることは薄いという答弁がありました。
そこで、私はこの危険区域、先ほど来申し上げているように、私の考え方は隅から隅までやっぱり使っていくんだと。将来構想としてこんなことをという御提案の質問をさせていただきたいというように考えるわけであります。 まず、二野倉地区であります。二野倉地区には工業団地があって企業を、せっかく残ってくれた企業、そしてまた、そこで働く人たち、あの津波という災害がありましたから、恐らく推察でございますけれども、従業員も日々、仕事に従事するとき、一抹の不安はあるのかと思います。したがって、周りにもやわらかな施設が、あるいはやわらかな中に活気ある施設ができれば、私は少しでも安心感、そして活気あるあの二野倉工業団地として生き抜くことができるのではないか。
そのために生涯学習施設としての設備の設置、強化というものを考えていただきたい。特に岩沼市民の多くのスポーツ協会とか子供たちとか、特にソフトボール協会、私も役員をしているわけでありますけれども、こういったところから多目的グラウンドが欲しいという要望は強くあるわけであります。幾ら千年希望の丘をつくり、工業団地がありながらも、さらに土地はあるわけであります。あそこに少なくとも4面を使えるような多目的グラウンドをつくって、そしてまた、子供たちのスポーツへの学習やお年寄りの健康づくりの場としての利活用ということを強く要望したいわけでありますけれども、市長の考え方を聞かせていただきたいと思います。
○議長(国井宗和)森繁男議員に申し上げますけれども、前のほうに戻らないで、1番、一つ一つ終わっておりますので順序よく、最後の蒲崎地区に対してでしたらよろしいですけれども、許可しますけれども、二野倉まで戻らないでください。
○17番(森繁男)この部分について再度、質問させていただきます。
○議長(国井宗和)4番目の蒲崎、新浜地区に対してでしたら許可いたしますけれども。
○17番(森繁男)災害危険区域の利活用についてという質問でありますけれども。
○議長(国井宗和)次に入っているんですね、2番目に。
○17番(森繁男)市民から今、話されたような多くの要望がある多目的グラウンドというものを、この災害危険区域につくっていただきたいというように思いますけれども、市長の考え方を聞かせていただければありがたい。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)二野倉ということじゃなくて全般ということでよろしいですね。
復興計画でさまざまな計画が予定されておりまして、具体性には欠けているわけなんですが、今現在、復興計画に基づいては農政とか都市計画、都市計画区域が二野倉に指定があるもんですから、そういった部門での土地利用が活用されておりますが、まだまだ具体性に欠けてございます。
今御提案の生涯学習施設の立地についてということでございますが、ここは、今後の土地利用の中で可能性を探っていくしかないかと思ってございますので、もしそういったソフトボールとか、何か生涯学習施設にできるんであれば、それらについても探ってみたいと考えてございます。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)災害前までは、やっぱりグリーンピアとか朝日山の改善というような話を出してきたことは事実でありますけれども、今になれば、危険区域にも人が集う、そういう場所というものが本当に必要になってくるのではないか。そうでないと、ますます暗い地域になってしまうのではないかと、そういう心配をするところから、ぜひ限りなく人の集う場所をつくっていただきたい。
それには、多くの市民の要望である多目的グラウンドという要望があるわけでありますから、今でも岩沼市に仮設が建っている多目的グラウンドはあるわけでありますけれども、いざ、いろいろな大会とか、あるいは子供たちとの重なる練習といったことでは足りないというのが以前から言われていたことであります。したがって、この危険区域にできればそういうことを検討していただければ、ありがたいなというように思っております。
必要なのは、よくソフトボール協会の役員の皆さんからいただく話は、管理は我々がやってもいいんだと、日常的な管理は。水とトイレだけつけていただければ十分なんだという話をいただいております。阿武隈川にも多目的のようなグラウンドはありますけれども、御案内のように、洪水が来れば使えないというようなことで、市民のスポーツ愛好者、あるいは子供たちを持つ親の中からも切望でありますから、御検討いただければありがたい。
次に移りたいと思います。この前も議会のほうにも御挨拶に来たわけでありますけれどもグラウンドゴルフの役員の皆さんとか、あるいは岩沼市でも多くこのごろ、パークゴルフ、こういったことが盛んに市民からも球場をつくってほしい、グラウンドをつくってほしいというような要望が届くのも事実であります。二、三日前ですか、仙台市においてもパークゴルフ場をつくってほしいという議員からの提案を副市長ですか、にされていたようで新聞に報道されていましたけれども、この岩沼市にも以前から私はパークゴルフ場は今から大いに発達するスポーツであるということを申し上げてまいりました。岩沼市からも遠くは北海道あたりまでパークゴルフを楽しむために仙台空港から向かっている方々もいるわけであります。
このパークゴルフ場は、専門的というか、きちっとした大会ができるような、そういう施設を完成させれば、今のブームに乗って全国から仙台空港や新幹線を利用して来ていただける可能性だって持っていると思うわけです。したがって、危険区域内にパークゴルフ場あるいはグラウンドゴルフ場、言ってみれば、書いてはいないですけれども、ゲートボールも含めた、そういう球場を一体的につくっていただければ幸いだなと思うんですけれども、このことについても市長の考えがあれば、お伺いしたいというように思います。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)前段で申し上げたとおり、これからなんでございますが、まずは避難道路の整備をしっかりしないと、なかなか危険区域の利用というのは難しいんでございます。したがいまして、まず一番最初に、あそこの橋を今かけかえして耐震用にかえてございますので、あと、随時、橋の全部をかけかえをして耐震用になるかと思いますが、そういった避難路をまず整備してからの土地利用が考えられるわけです。
したがいまして、橋を直している間に今、どんどん復興が進んでいますので、その利用についても、議員が言われているように、私のほうにもいろんな要望が来てございます。パークゴルフ、ソフトボール、あるいは子供たちのスポーツ少年団の練習場等々ございますので、市民会館の西側の多目的が使えない状況の中で皆さん苦労されているというのは、私のところに十分聞こえてございますので、できれば独占的に利用できるグラウンドがあれば一番いいんだと思いますけれども、その中で二野倉、長谷釜あたりの土地がうまく使えないかどうか、今、可能性を探っていますので、もう少し待っていただきたいと思います。
パークゴルフ場については、非常に高齢者の運動ということでも有効だということは私も認識しておりますので、少し土地利用については方向性がまだ定まっていません。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)確かに安全対策は最優先でありますから、貞山堀の橋あるいは避難路、今、いろんなことで復興に向けてそういう事業に取り組んでいただいている。私が申し上げているのは、その完成後でも結構であります。しかし、少子高齢化時代を迎えた今現在として、危険区域と称するならば、そういう施設を、ソフト的な施設というか、そういったものを必要とする時代に入っているのではないか。そうであれば、その土地を大いに利用していただきたいという発言であります。
それでは、次に移りますけれども、多くの6町内会はほとんどが農民でありましたから、農家に対する愛着心というものは非常に強いわけであります。したがって、あの危険区域も農地はいっぱいあった。今、大区画集約という形の中で専門的な農業の土地を今改善している。今後は、転作などはありますけれども基本的には米農家として農家は進んでいくと。危険区域は農家として余り適さなくなってきたけれども畑としては利用できるのではないかと。そうしたときに市民の家庭菜園とか、あるいはまたあの地域には農家のプロ、野菜づくりのプロという人がいっぱいいるわけであります。そうした人から御指導をいただいたり、あるいは見本となる畑をつくっていただいたりしながらも市民に対して市民の農園、そういったものを改善ができないか、貸し出すことができる畑をつくれないかという要望が地元住民からもあるわけです。このことについての市長の考え方をお聞かせいただければありがたい。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)まず、農園としての位置関係が一番言われているわけですね。例えば集団移転地から貞山堀の東まで行くには相当距離があるということが敬遠されておりまして、私が聞いているところでは、できるだけ近く、自分たちの集団移転先の周りに欲しいというような意見もございますんですが、それもちょっと無理なところがございますので、土地利用としては海岸通りが一番いいかなと考えてございますので、詳しくはあと市民経済部長からお答えをさせていただきます。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)災害危険区域内の土地の利用方法としまして、市民農園あるいは農業体験学習の場として活用するということも一つの選択肢ではあると考えております。こうした事業を実施したいということで希望する方がいらっしゃるのであれば、市民のニーズも考慮した上で必要な支援を行っていきたいと考えております。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)希望する方は、私はいると思いますし、それにつけても、やっぱり畑として利用できる土地の整備というものが必要なわけであります。そして、先ほど、見本となるような畑をプロの皆さんから、昔から農家をやっている皆さんからつくっていただけると、さらにやる気や、あるいはつくるものの質の向上ということも図れるのではないかというように思います。
私どもの東部地区で農業委員をやっている奥さんがおります。何かの新聞にも上がっていたのを見させていただきましたけれども、一生懸命被災をしながら野菜づくり、そして、米づくりというものをしているわけであります。農業委員をやっている方でありますから、そういうような方々は、やっぱりプロの意識も持っていると思うんですね。そういった方々の利用もしながら、利用という言葉がいいのかどうかわかりませんけれども、手伝っていただきながら、野菜づくりの指導とか見本となる畑をつくっていただくというようなこともあってもいいのではないかなというように思うわけです。そして、つくったものを何らかの料理、改善センターのようなものをつくったりして料理をつくったり、あるいはつくったものを販売するという喜びを与えたりすることが、私は生きがいづくりということにもつながっていくと思うんですけれども、もう一度、答弁いただければありがたい。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)貞山堀東での農地であった部分に関しましてですね、基本的には復旧させる方向ではおります。そこを活用していただきまして、できれば担い手となれるような農家の皆さんが中心となってそういった農業経営の一つの多角化、一つの取り組みとしてやっていただければというふうに思っておりますし、そういうふうに農家の方々が開設できるふうに制度化されておりますので、それが実施できるように意向がある農家がいらっしゃれば、支援をしていきたいというふうに思います。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)ぜひ試みていただきたいなというお願いをしておきたいというように思います。
それでは、最後の質問に移ります。犬練習場あるいはドッグランという考え方であります。阿武隈の河川の太平洋に出る出口の河口のほうから蒲崎地区あたりは非常に狭い、貞山堀から海までは狭くなってきている。いろんなことで使おうとしても相当な知恵が必要になってくるのではないかというように思っております。
常々私、考えていることは、今、阿武隈河川敷で犬の訓練が行われております。時々でございますけれども行われていることは事実であります。しかし、私も四、五人から質問を受けて、私も阿武隈川の堤防沿いに住んでいますから散歩する人、サイクリング者からよく聞かれることがあるんです。あれは放し飼いじゃないんですか、危険じゃないんですかと。私も最初のほうは、非常に私は動物好きでありますから、いや、大丈夫ですよ、訓練されていますからと。そうしたら、すごく怒られました。それこそ血相を変えて怒られました。岩沼市はサイクリングコースということであの堤防はアスファルトの部分はお借りしているはずです。もちろん、これはとめることのできない散歩者も多いわけであります。年を追って多くなってきている。
しかし、平たいところと考えてみれば、10メートル前後のところを犬が、それも大きな猟犬が走るわけであります。やっぱり人の飼っている犬というのは怖いものであります。ましてや散歩者はリハビリを兼ねた御老人もいるわけでありまして、すごく怒られたとき、私ははっといたしました。いいかげんなこと、答えられないなという思いでした。
聞けばそのとおりだということを感じる中で、しかし、私も動物好き、そして、犬は訓練が必要だと。特に猟犬は、今、イノシシの問題等を含めて猟犬というものは必要性が重視されていますし、それには訓練が必要だと。そうなってくると、決して犬を訓練している人たちがだめだとか、やらせるなとか、そういったことを言っているのではなく、場所をしっかりと設置してやったらどうかというように思うわけです。あの犬も聞くところによると、全国にそういうクラブ組織があって、毎年、大会が行われるというようなことを聞かされています。だとすると、その犬の訓練が、もちろん、猟犬だけではなく、大きくいえば警察犬の訓練の場所でもいいだろうし、盲導犬の訓練の場所でもいいでしょうし、それらを含めた場所をあの危険区域内、特に阿武隈河口付近から北のほうの狭い付近あたりの距離さえあれば、私は十分な距離ではないかというようにも考えるし、さらには貞山堀があって今後はかさ上げもできてくると。犬の遠吠え、あるいは犬の危険というものを和らげられる場所ではないかなというように思うわけであります。そして、さらに大会があるといえば、犬を一時ストック、彼らは皆、かごというかおりを持っております。そういったものをあの海岸のところにストックとして置けるような場所を提供すれば、人はグリーンピアや岩沼市内のホテルに泊まっていただくというようなことで、非常にそういう面での活性化につながるのではないかというように思いますけれども、このあたりについての答弁をお願いしたい。
○議長(国井宗和)菊地市長。
○市長(菊地啓夫)かつてドッグランとか犬の訓練施設については何度か議論をさせていただきましたので、行政としてどうこういう施設に取り組みかというのは大きい問題になるかと思いますけれども、詳しくは市民経済部長よりお話をさせていただきます。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)先ほどの質問と同じような内容になりますけれども、民間の事業者におきまして、災害危険区域へ犬の訓練所を設置するというような意向の方がいらっしゃれば、土地利用の一つとして検討してまいるということも考えられると思っております。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)市内には、訓練をしているクラブなのかどうかを確かめたことはございませんけれども、訓練している方々が実在しているわけでありますから、ぜひ市民の和やかな安心安全感の持てるサイクリングや散歩場、それらも含めて犬の訓練所もあっていいと私は思っているんですけれども、そういうクラブ員、あるいは飼っている人たち、訓練している人たちにぜひ意見を聞いていただいて、そこに提供してほしいというのであれば、前向きな検討をお願いしたいものだというように思います。
最後の質問でありますけれども、犬については、公園などで散歩している犬もふんの問題とか、放し飼いの問題とか、放して遊ばせるというような、そういったことでよく問題も聞かされているわけであります。現に北の危険区域となった相の釜地区、今は1号、2号の千年希望の丘、都市公園としてまさにきれいな丘が誕生して公園化されているわけですけれども、既にあそこなんかでも犬のふんとか放し飼い、時には遊ばせているというような問題をもう聞かされているわけであります。そこで、やっぱり犬の放し飼い、ふんというのは問題であります。しかし、犬のストレス、そういったことからすると、遊ばせる場所というのは、これは永遠のテーマのような、マニアからしたら問題なわけであります。
そこで、ここに御提案しているようにドッグラン、ドッグウンド、どちらが正しいのかわかりませんけれども、私はドッグランということで犬を遊ばせる施設、こういったものも危険区域で利用できるものの一つではないかなというように思いますけれども、市内全体から見ても、車で遊びに犬を連れていくという場があってもいいのではないかというように思いますけれども、この点についてお伺いしたいというように思います。
○議長(国井宗和)安住市民経済部長。
○市民経済部長(安住智行)ドッグランにつきましても、災害危険区域内の土地の利用の一つの形であるというふうに考えられますけれども、利用者や民間の事業者で設置するというような意向があるのであれば、市としても検討してまいりたいというふうには考えております。
○議長(国井宗和)森繁男議員。
○17番(森繁男)できれば、どこの県、どこの市、どこの地区でもこの犬に対するふんの問題、散歩の問題、放し飼いの問題というのは永遠のテーマのように言われているわけですから、もう先駆けて岩沼市にはこういう箇所が、犬を遊ばせるドッグランが何カ所つくっていると。ぜひここを利用していただきたいと。有料でもあると思いますから、市民から、あるいはほかの団体から相談というよりも、こちらからつくり上げてここを利用してくださいという提案もいいのではないかというように思うわけです。これについても御検討いただければありがたいなというように思っております。
私の一般質問は終わるわけでありますけれども、私は危険区域もやっぱり管理をしながら、そしてみんなで生涯学習の場や健康づくりの場、あるいは趣味の場というものに利活用していく。きれいな丘ができた相の釜、それは仙台空港をも守る危険区域の丘であります。仙台空港も民営化になるということでいろんなことであそこは経済のまち、矢野目工業団地、あるいは産業医療特区、物流基地として生きていくあのまちは大切であります。岩沼市の経済力ということから考えても大切でありますけれども、その一方で、やっぱり岩沼市の雇用者やほかの方々も住んでみたい、暮らしてみたいというまちづくりをするならば、私は隅々まで利用した、そして、安全を考えた中で、そして、人が集う場所の提供というものを今後はまちづくりの一環として考えていかないと、衰退の一途をたどるのではないかと心配しているわけであります。危険区域に人が集う、確かに心配されるでしょう。しかし、避難路も阿武隈川の堤防もしっかりつくっていただいております。それに施設には野外拡声器の1つも置けば、十分に安全は確保できるものだと私は考えております。ぜひ今、提案質問したような内容についても、市長初め、幹部の皆さんに検討を、前向きな検討をお願いして、私の一般質問を終わりたいというように思います。ありがとうございました。
○議長(国井宗和)17番森繁男議員の一般質問を終結いたします。
○議長(国井宗和)お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(国井宗和)御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決しました。
残りの一般質問は明日午前10時から継続することにいたします。
本日はこれをもって延会いたします。
御起立願います。 ── 大変御苦労さまでございました。
午後3時16分延会
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